５　療養型病床群

(1)　療養型病床群の施設数・病床数（医療施設調査）

　療養型病床群を有する病院は1,269施設で、前年に比べ552施設（対前年77.0％）増加し、病床数は99,171床で、前年に比べ42,649床（同75.5％）増加した。
　また、平成10年４月から新設された一般診療所の療養型病床群については57施設、599床となっている。（図10、表19）

表19　療養型病床群の設置状況
各年10月１日現在

	平成10年 （’98）	平成９年 （’97）	対平成９年
			増減数	増減率（％）
療養型病床群を有する施設数
病院	1 269	717	552	77.0
1〜 49床	483	246	237	96.3
50〜 99	487	303	184	60.7
100〜299	283	158	125	79.1
300床以上	16	10	6	60.0
一般診療所	57	・	・	・
療養型病床群の病床数	99 770	56 522	43 248	76.5
病院	99 171	56 522	42 649	75.5
1〜 49床	17 485	9 320	8 165	87.6
50〜 99	32 399	20 026	12 373	61.8
100〜299	41 911	23 000	18 911	82.2
300床以上	7 376	4 176	3 200	76.6
一般診療所	599	・	・	・
65歳以上人口10万対病床数	486.5	286.1	200.4	70.0
(再掲)病院	483.6	286.1	197.5	69.0

注：１　病床規模は、療養型病床群の病床規模である。
　　２　一般診療所の「療養型病床群」は、平成10年４月１日から新設された。

(2)　都道府県別にみた65歳以上人口10万対療養型病床群の病床数（医療施設調査）

　65歳以上人口10万対療養型病床群の病床数は全国で486.5床であり、前年に比べ200.4床（対前年70.0%）増加した。
　都道府県別にみると高知県（2,193.4床）が最も多く、次いで徳島県（1,975.3床）、熊本県（1,401.3床）などとなっており、山形県（99.6床）、滋賀県（169.0床）、東京都（182.2床）などが少なくなっている。（図11）

図11　都道府県別にみた65歳以上人口10万対療養型病床群の病床数

(3)　療養型病床群の患者数（病院報告）

　病院の療養型病床群の１日平均在院患者数は80,917人で前年に比べ32,400人増加し、平均在院日数は、164.5日である。
　一般診療所の療養型病床群の在院患者延数は180,508人となっている。（表20）

表20　療養型病床群の利用状況
各年間

	病院				一般診療所
	平成10年('98)	平成9年('97)	増減数	増減率(%)	平成10年('98)
在院患者延数	29 534 636	17 708 534	11 826 102	66.8	180 508
新入院患者数	98 304	66 319	31 985	48.2	2 191
同一医療機関内の他の病床から移された患者数	88 806	・	・	・	2 451
退院患者数	135 560	79 777	55 783	69.9	1 916
同一医療機関内の他の病床へ移された患者数	14 288	・	・	・	73
１日平均在院患者数	80 917	48 517	32 400	66.8	…
年平均病床利用率(%)	90.9	91.0	△0.1	△0.1	…
平均在院日数(日)	164.5	…	・	・	…

（病院報告）
注：1　病院の「年平均病床利用率」は、「月末病床利用率の1〜12月の合計÷12」で算出した。
　　2　病院の平均在院日数は、平成10年4月から療養型病床群においては「新入院患者数」、「退院患者数」に加え同一医療機関内の「他の病床から移された患者数」及び「他の病床へ移された患者数」を計上することと改めたため、平成10年4月から12月までの９ヶ月間で算出した。
　　3　一般診療所の患者数は平成10年4月からの数値である。