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8 育児休業制度の状況

 過去1年間に育児休業制度を利用した専任職員数は14,333人、対象専任職員(1歳未満の子のいる職員であって育児休業法等の対象となる専任職員)は17,945人であり、利用率は79.9%となっている。
 公営−私営別に利用率をみると「公営」89.3%、「私営」71.7%で、「公営」が高くなっている。
 施設の種類別に利用率をみると「保育所」が86.9%と最も高く、「授産施設」「利用施設等」ではそれぞれ59.8%、60.5%と低くなっている。
 育児休業制度を利用した専任職員のうち、「育児休業」は 11,971人であり、「利用専任職員数」の83.5%となっている。
 「育児休業」を利用した専任職員について、施設の種類・主な職種別に利用率をみると、ほとんどの施設で「寮母」「保母」が高くなっている。(表8、表9、図6)


表8 施設の種類別にみた育児休業制度対象職員数・利用職員数・利用率

平成9年
(B)共通した特性による分類 対象専任
職員数
利用専任職員数 利用率(%)
総 数 育児休業 育児短時間
勤務
休業と短時間
勤務の併用
総            数 17 945 14 333 11 971 718 1 644 79.9
  公          営 8 354 7 459 6 256 233 970 89.3
  私          営 9 591 6 874 5 715 485 728 71.7
保護施設 122 95 85 1 9 77.9
老人福祉施設 2 582 1 807 1 526 159 122 70.0
 (再掲)特別養護老人ホーム 2 100 1 500 1 259 139 102 71.4
身体障害者更生援護施設 356 268 221 16 31 75.3
児童福祉施設 2 188 1 660 1 408 75 177 75.9
保育所 10 709 9 305 7 819 345 1 141 86.9
授産施設 607 363 297 23 43 59.8
利用施設等 1 381 835 615 99 121 60.5

注:利用率=利用専任職員数÷対象専任職員数×100



表9 「育児休業」利用専任職員の主な職種別利用率(%)

平成9年
(B)共通した特性による分類 対象専任
職員数
育児休業 利用率
(%)
保護施設  
 生 活 指 導 員 13 6 46.2
 寮 母 66 58 87.9
老人福祉施設  
 生 活 指 導 員 106 44 41.5
 寮 母 1 390 1 038 74.7
 看 護 婦 (士) 271 193 71.2
(再掲)特別養護老人ホーム  
 生 活 指 導 員 81 34 42.0
 寮 母 1 169 871 74.5
 看 護 婦 (士) 243 177 72.8
身体障害者更生援護施設  
 生 活 ・ 職 業 指 導 員 44 29 65.9
 寮 母 189 148 78.3
 セ ラ ピ ス ト 5 2 40.0
児童福祉施設  
 児童・生活・作業指導員、児童自立支援専門員 805 559 69.4
 母子指導員、保母、児童生活支援員 535 422 78.9
 セ ラ ピ ス ト 87 68 78.2
保育所  
 保 母 8 913 7 549 84.7
授産施設  
 生活 ・ 職業 ・作業指導員 380 230 60.5
利用施設等  
 指 導 員 164 61 37.2
 保 母 ・ 寮 母 385 210 54.5
 看 護 婦 (士) 210 131 62.4



図6 育児休業制度の形態別利用専任職員数の構成割合(%)  平成9年

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【育児休業制度】

 1歳未満の子を養育する職員が、自らの希望により、雇用関係上の地位、身分を失わずに一定期間休業し、育児に専念した後復職することを内容とした制度であり、「育児休業」(期間中すべて休業)、「育児短時間勤務」(勤務時間を短縮して就業)及び両者の併用といった形態がある。



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