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平成9年6月25日

医薬品副作用情報 No.143号(概要)


(概要)

1 イトラコナゾールとシンバスタチンの相互作用

  該当商品名: イトラコナゾール(ヤンセン協和)
年間推定出荷額 約152億円(薬価ベース)
シンバスタチン(萬有製薬)
年間推定出荷額 約730億円(薬価ベース)

イトラコナゾールは内臓真菌症、深在性皮膚真菌症等を効能とする抗真菌薬である。本剤は肝臓のある種の薬物代謝酵素を阻害し、種々の薬物との相互作用が知られており、使用上の注意に記載している。一方、シンバスタチンは高脂血症を効能に持ち、単剤で、横紋筋融解症が知られており、使用上の注意に記載し注意喚起が行われてる。今般、イトラコナゾールとシンバスタチンとの併用によりシンバスタチンの血中濃度が上昇して、横紋筋融解症が生じたとの研究論文が報告され、使用上の注意の「相互作用」の項に記載し、注意の喚起を行った(平成9年1月)。

2 医薬品の適正使用のために

 漢方製剤の適正使用について

漢方製剤の副作用は、使い方(いわゆる証)の誤りで生じるものと、そのものの成分の薬理作用に基づくものとに分けられる。漢方製剤による副作用を防止するためには、「証」に基づいて処方をすることが大切であり、そのためには「証」を理解することが必要である。今回、漢方製剤の適正使用を推進する目的で、「証」の基本的な考え方、「証に従った漢方治療」の基本的な考え方について解説を行う。また、漢方製剤の使用上の注意に「患者の証(体質・症状)を考慮し投与すること」との記載を行い、適正使用の推進を図ったところである(平成9年6月)。
3 医療用具安全性情報

 医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針について

携帯電話等による医療機器への電磁妨害については、医薬品副作用情報第136号(平成8年3月)、第137号(平成8年5月)で注意喚起を行ってきた。今回不要電波問題対策協議会が、実験結果に基づき標記の指針をまとめたので紹介するものである。

 問い合わせ先 厚生省薬務局安全課医薬品適正使用推進室
    担 当 山本(内2756)、桂(内2758)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません]

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