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3 痴呆の状況

(1) 痴呆の程度別利用者数

 利用者の痴呆の状況をみると、全体で「痴呆あり」は49.1%であり、痴呆の程度をみると「軽度」の利用者割合は22.4%となっている。
 痴呆の状況を年齢階級でみると、年齢が高くなるにつれ、「痴呆あり」の割合が高くなっている。(表12、図6)

  表12 痴呆の状況別にみた利用者数   平成8年6月

 
 
 
利用者数(人)
 
 
 構成割合(%)
 
 
  
平成7年
 
老人保健法
(再掲)
老人保健法
(再掲)
総   数60 81554 312100.0100.0100.0
 痴 呆 あ り29 87528 61749.152.750.2
  軽 度13 61113 05322.424.021.9
  中等度9 9989 68316.417.816.9
  高 度6 1135 74010.110.610.8
  程度不詳1531410.30.30.5
 痴 呆 な し30 94025 69550.947.349.8

  図6 年齢階級別にみた痴呆の状況   平成8年6月

図6


(2) 痴呆を有する者の日常生活自立度

 痴呆がある者の日常生活自立度をみると、痴呆はあるが自立している者(ランクIとランクIIを合わせた者。)は47.8%、痴呆のため介護を必要とする者(ランクIIIとランクIVを合わせた者。)は47.3%であり、専門医療を必要とする者(ランクM)は3.5%となっている。(表13、図7)

  表13 痴呆ありの者の日常生活自立状況   平成8年6月

 利用者数(人)
痴 呆 あ り29 875
 ランクI7 040
 ランクII7 231
 ランクIII7 171
 ランクIV6 952
 ランクM1 047
 不  詳434
 構成割合(%)
痴 呆 あ り100.0
 ランクI23.6
 ランクII24.2
 ランクIII24.0
 ランクIV23.3
 ランクM3.5
 不  詳1.5

  図7 痴呆ありの者の日常生活自立状況の構成割合  平成8年6月

図7

  注:ランク区分は「痴呆性老人の日常生活自立度判定基準」(厚生省)による。

ランクI…何らかの痴呆を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。
ランクII…日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。
ランクIII…日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。(食事、排泄等が上手にできない、徘徊、失禁等)
ランクIV…日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。
ランクM…著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。


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