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精神薄弱児(者)基礎調査結果の要旨NO1

平成8年12月9日

I.  この調査は、精神薄弱児(者)福祉施策の一層の充実を図るため、その生活の実情とニーズを正しく把握し、今後における精神薄弱児(者)福祉行政の企画・推進の基礎資料を得ることを目的として実施した。
 
  (1)調査の期日   平成7年9月1日現在。
  (2)調査の対象  全国の精神薄弱児(者)のいる世帯を対象として、平成2年国勢調査により設定された調査区から、150分の1の割合で無作為抽出された、5,198地区内の精神薄弱児(者)を客体とした。客体は1,823人、調査票の回収数は1,592件で回収率は87%、有効回答数は1,521件で有効回収率としては83%であった。
  (3)調査の機関  厚生省児童家庭局で企画し、各都道府県・指定都市に委託して実施。
  (4)調査の集計  厚生省大臣官房統計情報部の協力により大臣官房障害保健福祉部(平成8年7月1日組織改正により発足)が取りまとめた。


II.調査結果の要旨
  1. 精神薄弱児(者)数
     今回の調査結果によると、在宅精神薄弱児(者)は、297,100 人と推計される。なお、施設入所児(者)は 115,900人であり、我が国の精神薄弱児(者)総数は、413,000 人と推計される。
     前回(平成2年)の調査時の385,100人と比べて27,900人、7.2%の増加となっている。
      表1 精神薄弱児(者)総数 
      総  数 在  宅 施設入所
     平 
     成 
     7 
     年 
    総数 413,000 (100.0) 297,100 (100.0) 115,900 (100.0)
    18歳未満 96,300 ( 23.3) 85,600 ( 28.8) 10,700 ( 9.2)
    18歳以上 300,500 ( 72.8) 195,300 ( 65.7) 105,200 ( 90.8)
    (再掲60歳以上) 18,800 ( 4.6) 13,700 ( 4.6) 5,100 ( 4.4)
    不詳 16,200 ( 3.9) 16,200 ( 5.5) - ( - )
     平 
     成 
     2 
     年 
    総数 385,100 (100.0) 283,800 (100.0) 101,300 (100.0)
    18歳未満 115,100 ( 29.9) 100,000 ( 35.2) 15,100 ( 14.9)
    18歳以上 254,400 ( 66.1) 168,200 ( 59.3) 86,200 ( 85.1)
    (再掲60歳以上) 14,000 ( 3.6) 11,600 ( 4.1) 2,400 ( 2.4)
    不詳 15,700 ( 4.1) 15,700 ( 5.5) - ( - )

    在宅は、今回の調査結果による。施設入所は、社会福祉施設調査(平成7年10月1日)等による。
     
  2. 障害の程度
    「最重度」「重度」が43.2%、「中度」「軽度」が53.6%となっている 前回調査時には、「最重度」「重度」が43.5%、「中度」「軽度」が51.3%となっており、構成割合に大きな変化は見られない。

      表2 障害の程度
      総数 最重度 重度 中度 軽度 不詳
    平成7年 297,100
    (100.0)
    37,100
    ( 12.5)
    91,200
    ( 30.7)
    87,700
    ( 29.5)
    71,700
    ( 24.1)
    9,400
    ( 3.2)
    平成2年 283,800
    (100.0)
    35,200
    ( 12.4)
    88,300
    ( 31.1)
    76,400
    ( 26.9)
    69,200
    ( 24.4)
    14,800
    ( 5.2)

     
     
  3. 生活同居者
    「親、兄弟姉妹と暮している」が48.9%、「親と暮している」が33.3%となっており、親等の家族と暮している者は86.1%となっている。18歳以上では、「ひとりで暮している」が2.8%、「夫婦で暮している」が2.3%となっている。

      表3 生活同居者
      総  数 ひとりで 夫婦で 親と 親、兄弟
    姉妹と
    兄弟姉妹と 友達などと その他 不詳
    総  数 297,100
    (100.0)
    ( 2.1) ( 1.6) ( 33.3) ( 48.9) ( 3.9) ( 2.4) ( 7.0) ( 0.8)
    18歳以上
    (再掲)
    195,300
    (100.0)
    ( 2.8) ( 2.3) ( 37.1) ( 41.1) ( 5.6) ( 3.0) ( 7.4) ( 0.7)

     
     
  4. 将来の生活の場の希望

     「親と暮したい」「兄弟姉妹と暮したい」が合わせて44.6%となっており、「夫婦で暮したい」が14.2%、「施設」8.0%、「グループホーム」8.8%等の順になっている。
     「本人」記入の希望は、「親と暮したい」「兄弟姉妹と暮したい」が合わせて39.8%、「ひとりで暮したい」「夫婦で暮したい」が合わせて31.3%となっている。

      表4 将来の生活の場の希望
      総  数 ひとりで 夫婦で 親と 兄弟姉妹と 友達などと グループ
    ホーム
    施  設 その他 不詳
    総  数 297,100(100.0) ( 3.9) ( 14.2) ( 35.8) ( 8.8) ( 2.2) ( 8.8) ( 8.0) ( 7.7) ( 10.5)
    本人記入
    (再掲)
    76,600
    (100.0)
    ( 7.1) ( 24.2) ( 32.4) ( 7.4) ( 3.3) ( 6.1) ( 4.6) ( 4.8) ( 9.9)

     
     
  5. 活動の場の状況
     
     現在の昼間の過ごし方について、学校を卒業している者の状況をみると、「自分の家」が38.4%と、前回調査時の46.2%より7.8%減少している。「作業所」「通所施設」が合わせて32.8%(前回24.0%)、「職場・会社」が21.2%(前回の22.6%)となっている。
     
      表5 活動の場
      学校卒業 職場・会社 作業所 通所施設 自分の家 その他
    7年 201,200
    (100.0)
    ( 21.2) ( 16.1) ( 16.7) ( 38.4) ( 7.6)
    2年 180,200
    (100.0)
    ( 22.6) ( 12.6) ( 11.4) ( 46.2) ( 7.3)

     
     

  6. 将来の活動の場の希望
     翌年における昼間の過ごし方についての希望は、「自分の家」が31.0%と、前回の40.0%より9.0%減少している。「作業所」「通所施設」が合わせて37.3%(前回26.7%)、「職場・会社」が26.1%(前回27.1%)となっている。
      表6 将来の活動の場の希望 7年
      学校卒業 職場・会社 作業所 通所施設 自分の家 その他
    200,200
    (100.0)
    ( 26.1) ( 18.5) ( 18.8) ( 31.0) ( 5.4)
    2年 177,600
    (100.0)
    ( 27.1) ( 12.9) ( 13.8) ( 40.0) ( 6.2)


  7. 地域活動の状況

     「よく参加する」「時々参加する」が合わせて24.7%であり、「ほとんど参加しない」「参加したことはない」が合わせて72.3%となっている。

      表7 地域活動への参加状況
      総  数 よく参加する 時々参加する ほとんど参加しない 参加したことはない 不  詳
    総 数 297,100
    (100.0)
    ( 6.4) ( 18.3) ( 26.3) ( 46.0) ( 3.0)


NO2に続く
  問い合わせ先 厚生省大臣官房障害保健福祉部障害福祉課
     担 当 石黒(内3032)、定月(内3033)、渡利(内3038)
     電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
         (直)03-3595-2528

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