(1) 遊びについて意識していること
「子ども同士で遊ばせること」が最も多い。
遊びについて意識していることは、「子ども同士で遊ばせること」が51.7%と最も多く、次いで「屋外で遊ばせること」(46.6%)、「体を動かす遊びをさせること」(44.9%)が多くなっている。(図13)
図13 性別にみた遊びについて意識していること(複数回答)

注: | 第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。 |
(2) 父母の喫煙のしかた
「子どもに煙を吸わせないようにしている」父母は6割。
父母の喫煙の状況をみると、母は「吸っている」割合が第1回調査の14.8%から第5回調査の17.5%へ増加しているが、父は60.5%から53.5%へ減少している(表6)。
父母の喫煙の状況の組合せをみると、父母のいずれかが吸っている割合は55.6%となっている。組合せ別に喫煙のしかたをみると、「子どもに煙を吸わせないようにしている」割合は、父母ともに6割以上と高く、「子どもが見ているところでは吸わないようにしている」割合は、父より母の方が高くなっている。(図14、15)
表6 父母の喫煙状況の変化
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注: | 第1回調査と第5回調査時に、「母の喫煙状況」については母と同居していた者(母総数 39,498)、「父の喫煙状況」については父と同居していた者(父総数 37,310)を集計。 |
図14 父母の喫煙の状況の組合せ

注: | 父母ともに同居している、第5回調査の回答を得た者(総数 37,356)を集計。 |
図15 父母の喫煙のしかた

注: | 1) | 父母ともに同居している、第5回調査の回答を得た者(総数 37,356)を集計。 |
2) | 数値は、各父母の喫煙の状況の組合せ別の者数をそれぞれ100として算出した割合。 | |
3) | 「子どもが見ているところでは吸わないようにしている」「子どもに煙を吸わせないようにしている」は複数回答である。 |
(3) 子どもと一緒に過ごしている時間
父の2割は平日に子どもと一緒に過ごす時間が「30分未満」。
平日に子どもと一緒に過ごしている時間をみると、母は「6時間以上」が54.0%となっている。父は「2〜4時間未満」が28.7%、「1〜2時間未満」が23.5%、「30分未満」が21.2%となっている。
第2回調査(1歳6ヵ月)と比較すると、母は「6時間以上」が74.6%から54.0%に減少し、父は2時間以上の階級で減少、2時間未満の階級で増加している。
休日に子どもと一緒に過ごしている時間は、父母ともに大きな変化はみられない。(表7)
表7 父母が子どもと一緒に過ごしている時間
(単位:%) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注: | 第2回調査と第5回調査時に、「母」については母と同居していた者(母総数 38,810)、「父」については父と同居していた者(父総数 36,733)を集計。 |
(4) 子どもを育てていてよかったと思うこと
「子どもの成長によろこびを感じる」の割合が引き続き最も高い。
子どもを育てていてよかったと思うことをみると、「子どもの成長によろこびを感じる」が81.6%と第3回調査から引き続き最も高くなっている(図16)。
図16 子どもを育てていてよかったと思うこと(複数回答)の変化

注: | 1) | 第1回調査から第5回調査まで回答を得た者(総数 37,686)を集計。 |
2) | 「子どものおかげで家庭が明るい」は、第1回調査は「家庭が明るくなった」であり、第2回調査は調査していない。 | |
3) | 「毎日の生活にはりあいがある」は、第1回調査は「生活にはりあいができた」、第2回調査は「毎日の生活にはりあいができた」である。 |
休日に父と一緒に過ごしている時間が長いと、よかったと思うことの割合が高い。
きょうだい構成別に子どもを育てていてよかったと思うことをみると、いずれも「子どもの成長によろこびを感じる」がおおむね8割と高く、きょうだいがいる場合では「兄弟姉妹どうしのふれあいがあって楽しい」も高くなっている(表8)。
父の休日の子どもと一緒に過ごしている時間別にみると、「6時間以上」の方がよかったと思う割合がいずれも高くなっている(図17)。
表8 きょうだい構成別にみた子どもを育てていてよかったと思うこと(複数回答)
(単位:%) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注:第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。 |
図17 | 父の休日の子どもと一緒に過ごしている時間別にみた 子どもを育てていてよかったと思うこと(複数回答) |

注: | 1) | 父と同居している、第5回調査の回答を得た者(総数 37,584)を集計。 |
2) | 父の休日の子どもと一緒に過ごしている時間、父が同居している場合の回答者の総数に対する割合は以下のとおりである。 父の休日の子どもと一緒に過ごしている時間 「6時間未満」28.9%、「6時間以上」67.9% 回答者 「母のみ」91.3%、「父のみ」5.9%、「父母のみ」1.6%、「その他の組合せ」0.6%、「不詳」0.6% |
(5) 子どもを育てていて負担に思うことや悩み
「自分の自由な時間が持てない」などが減り、「子育てで出費がかさむ」「気持ちに余裕をもって子どもに接することができない」が増えた。
子どもを育てていて負担に思うことや悩みをみると、「自分の自由な時間が持てない」(42.5%)が最も多く、次いで「子育てで出費がかさむ」(34.7%)、「気持ちに余裕をもって子どもに接することができない」(26.8%)、「子育てによる身体の疲れが大きい」(24.4%)が多い。
第4回調査からの変化をみると、「子育てによる身体の疲れが大きい」は、第4回調査で「負担に思う」と回答した者(30.8%)の半数近く(14.9%)が、第5回調査では「負担に思わない」となっており、「負担に思う」者の割合は、6.4ポイント低下している。「自分の自由な時間が持てない」も同様の傾向となっている。
一方、「子育てで出費がかさむ」、「気持ちに余裕をもって子どもに接することができない」では、第5回調査で新たに「負担に思う」と回答した者が増え、「負担に思う」者の割合は増加している。(図18)
図18 子どもを育てていて負担に思うことや悩み(複数回答)の変化

注: | 第4回調査と第5回調査の「子どもを育てていて負担に思うことや悩み」の回答を得た者(総数 37,728)を集計。 |
平日に父と一緒に過ごしている時間が長い方が「負担に思う」者の割合が低い。
父の平日の子どもと一緒に過ごしている時間別に主な子どもを育てていて負担に思うことや悩みをみると、一緒に過ごす時間が長くなるほど、「負担に思う」者の割合がおおむね低下している。特に「子育てによる身体の疲れが大きい」「配偶者が育児に参加してくれない」「気持ちに余裕をもって子どもに接することができない」は、差が生じている。(図19)
図19 | 父の平日の子どもと一緒に過ごしている時間別にみた 主な子どもを育てていて負担に思うことや悩み(複数回答) |

注: | 1) | 父と同居している、第5回調査の回答を得た者(総数 37,584)を集計。 | |||||
2) | 父の平日の子どもと一緒に過ごしている時間、父が同居している場合の回答者の総数に対する割合は以下のとおりである。
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(6) 子育て費用の負担感
子育て費用を「負担に思う」のは66.4%で、「保育所や幼稚園にかかる費用」が最も多い。
子育て費用を「負担に思う」と回答した者は66.4%で、そのうち「大変負担に思う」は17.5%、「やや負担に思う」は48.9%となっている(図20)。
負担に思う子育て費用をみると、「保育所や幼稚園にかかる費用」が80.7%と最も多く、次いで「衣類(くつを含む)にかかる費用」(39.7%)、「医療費」(32.5%)となっている(図21)。
1ヵ月間にかかった子育て費用の変化をみると、増加傾向にある(図22)。
図20 子育て費用の負担感

注: | 第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。 |
図21 負担に思う子育て費用(複数回答)

注: | 1) | 第5回調査の回答を得た、子育て費用の負担感を「大変負担に思う」「やや負担に思う」と回答した者(総数 26,424)を集計。 |
2) | 負担に思う子育て費用のうち、上位3つまでの複数回答である。 |
図22 1ヵ月間にかかった子育て費用の変化

注: | 1) | 第3回調査から第5回調査まで回答を得た者(総数 38,277)を集計。 | |||||||||||||
2) | 1ヶ月間にかかった子育て費用は、万円単位に四捨五入した金額を調査しており、区分は以下のとおりである。
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