II  薬剤の使用状況
 1  薬剤料の比率
 医科総点数に占める薬剤料の割合は、総数で21.7%、入院11.2%、入院外33.0%となっており、そのうち、「投薬」及び「注射」で使用された薬剤料の割合は、それぞれ、19.4%、9.4%、30.1%となっている。
 前年と比較すると、医科総点数に占める薬剤料の割合は、総数で0.4ポイント、入院で1.1ポイント、入院外で0.5ポイント低下している。
 歯科総点数に占める薬剤料の割合は、1.0%となっている。
 薬局調剤総点数に占める薬剤料の割合は71.5%となっており、前年に比べ、0.3ポイント低下している。
 また、薬局調剤分を医科、歯科それぞれに合算して求めた薬剤料の割合は、医科総数で28.6%、歯科で1.2%となっている。(表14、図15)

表14  医科(入院−入院外)−歯科−薬局調剤別薬剤料の比率の年次推移

(単位:%) (各年6月審査分)
  医科−歯科−薬局調剤別  1) 医科−歯科に薬局調剤分
(調剤報酬明細書分)を含めた場合   2)
平成14年
(2002)
15
(2003)
16
(2004)
17
(2005)
18
(2006)
平成16年
(2004)
17
(2005)
18
(2006)

 
 
 
 
  総                 数
薬剤料 21.6 22.2 21.6 22.1 21.7 27.5 28.7 28.6
投薬・注射 18.9 19.6 19.2 19.8 19.4 25.3 26.8 26.9
投薬 13.6 13.9 13.7 13.9 14.3 20.7 21.7 22.5
注射 5.3 5.7 5.4 5.9 5.1 4.6 5.1 4.4
その他の薬剤料 2.7 2.6 2.5 2.4 2.3 2.2 1.9 1.7
  入                 院
薬剤料 12.0 12.0 11.3 12.3 11.2 11.3 12.3 11.2
投薬・注射 9.7 9.8 9.4 10.4 9.4 9.4 10.4 9.4
投薬 2.6 2.6 2.5 2.5 2.6 2.5 2.5 2.6
注射 7.1 7.1 6.9 7.9 6.9 6.9 7.9 6.9
その他の薬剤料 2.3 2.2 2.0 1.9 1.8 2.0 1.9 1.8
  入        院         外
薬剤料 33.4 34.5 33.2 33.5 33.0 35.8 37.0 36.6
投薬・注射 30.2 31.5 30.2 30.6 30.1 33.5 35.1 34.9
投薬 27.1 27.4 26.4 27.0 26.9 30.1 31.5 31.6
注射 3.1 4.1 3.8 3.6 3.2 3.4 3.6 3.3
その他の薬剤料 3.2 3.0 3.0 2.9 2.9 2.3 1.9 1.7

薬剤料 0.9 1.0 1.0 1.1 1.0 1.2 1.3 1.2
調剤
薬局
薬剤料 67.8 70.0 70.9 71.8 71.5      
注:1) 「医科」及び「歯科」分では、「処方せん料」を算定している明細書、「投薬」「注射」を包括した診療行為が出現する明細書及びDPCに係る明細書は除外してある。
2) 「薬局調剤分(調剤報酬明細書分)を含めた場合」では、「投薬」「注射」を包括した診療行為が出現する明細書及びDPCに係る明細書のみ除外し、薬局調剤分の総点数、薬剤料を医科、歯科にそれぞれ合算している。
3) 「薬剤料」とは、総点数に占める「投薬」「注射」及びその他の診療行為の中の薬剤点数の割合である。ただし、「薬局調剤分(調剤報酬明細書分)を含めた場合」では、薬局調剤分の内服薬及び外用薬を「投薬」に、注射薬を「注射」に合算している。
4) 「その他の薬剤料」とは、総点数に占める、「在宅医療」「検査」「画像診断」「リハビリテーション」「精神科専門療法」「処置」「手術」及び「麻酔」の中で使用された薬剤点数の割合である。
5) 入院時食事療養費(円)は、点数換算(入院時食事療養費÷10)して総点数に含めている。


図15  総数 - 入院 - 入院外別にみた医科の薬剤料の比率の年次推移

(各年6月審査分)
図15 総数 - 入院 - 入院外別にみた医科の薬剤料の比率の年次推移


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