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  (2)心身の状況
     入院患者について調査日当日の心身の状況をみると、「移乗」から「排尿の後始末」まで の各項目において「自立」の状態にある者の割合は50%を超えている。(図6)

 療養型病床群等(老人性痴呆疾患療養病棟及び老人病床を含む)の患者では、「自立」の状態に ある者の割合は「嚥下」の69.6%、「生年月日」の53.6%を除いて50%に満たない。(図7)


図6 心身の状況別にみた入院患者の構成割合

心身の状況別にみた入院患者の構成割合


図7 心身の状況別にみた療養型病床群等の入院患者の構成割合

心身の状況別にみた療養型病床群等の入院患者の構成割合
  心身の状況とは、自分でできる能力があるかではなく、調査日当日の状況で把握したものである。
「移乗」から「排尿の後始末」の5項目は全入院患者について調査し、療養型病床群等の患者については更に「便意の有無」
から「生年月日」の7項目を加えた12項目を調査した。
「老人性痴呆疾患療養病棟」とは、精神病床のうち、精神症状や問題行動を有し、慢性期に至った老人性痴呆疾患患者に対し、
長期的に治療を行う病棟をいう。
「自立」には、「嚥下」の「できる」、「便意の有無」及び「尿意の有無」の「あり」、「生年月日」の「答えることができる」が相当する。
「一部介助が必要」には、「便意の有無」及び「尿意の有無」の「ときどき」が相当する。
「全介助が必要」には、「便意の有無」及び「尿意の有無」の「ない」、「一般浴槽の出入り」の「清拭又は特殊浴槽を使用」、「生年
月日」の「答えることができない」が相当する。



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