2 居宅サービスの状況
(1) | 利用状況 平成14年4月審査分における平均利用率(居宅サービス受給者平均給付単位数の支給限度基準額に対する割合)を要介護状態区分別にみると、「要支援」の46.9%が最も高く、次いで「要介護4」の46.1%、「要介護5」の45.6%となっている。(図7) 要介護状態区分別のサービス利用割合をみると、要介護度が高くなるにしたがい訪問看護、短期入所生活介護の利用割合が多くなる。(図8) |
平成14年4月審査分 |
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注 : 平均利用率は(平均給付単位数/支給限度基準額×100)である。 |
平成14年4月審査分 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成14年4月審査分 |
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平成14年4月審査分 (単位:%) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注: 1) は集計されていない保険者のある都道府県である。 |
サービス種類別の回数(日数)について、平均要介護度をみると、訪問入浴介護が最も高く、通所介護、通所リハビリテーションが低くなっている。(図9) |
平成14年4月審査分 |
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注 : | 痴呆対応型共同生活介護に「要支援」はない。 1) 日数について算出した数値である。 2) 件数について算出した数値である。 |
(2) | 訪問系サービス (訪問介護) 1年間の訪問介護受給者数について内容類型別の割合をみると、「家事援助」が52.6%、次いで「身体介護」が42.7%と多くなっており、訪問回数の割合をみると、「身体介護」が38.3%、次いで「家事援助」が34.3%と多くなっている。(表7) 内容類型別に受給者数の割合について、平成13年5月審査分を100とした指数により推移をみると、「複合型」「身体介護」で伸びが大きくなっている。(図11) |
受給者数(千人) 1) | 割合(%) | 回数(千回) | 割合(%) | |
訪問介護受給者総数 | 7 494.3 | 100.0 | 102 916.5 | 100.0 |
身体介護 | 3 202.4 | 42.7 | 39 411.9 | 38.3 |
身体介護・家事援助 | 181.5 | 2.4 | 1 361.6 | 1.3 |
家事援助 | 3 943.0 | 52.6 | 35 303.1 | 34.3 |
複合型 | 1 915.9 | 25.6 | 22 149.2 | 21.5 |
複合型・家事援助 | 498.9 | 6.7 | 4 690.8 | 4.6 |
注 : 1) | 訪問介護受給者総数は、それぞれの内容類型別受給者数について、名寄せしたものである。 |
平成14年4月審査分 (単位:回) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(訪問看護) 1年間の訪問看護について所要時間別回数の割合をみると、「30分以上〜1時間未満」が57.9%、「30分未満」が23.7%と多くなっている。(表9) また、平成13年5月審査分を100とした指数により推移をみると、「PT,OT部分」で伸びが大きくなっている。(図13) |
回数(千回) | 割合(%) | |
総数 | 12 260.1 | 100.0 |
30分未満 | 2 905.2 | 23.7 |
30分以上〜1時間未満 | 7 096.8 | 57.9 |
1時間 〜1時間30分 | 1 376.1 | 11.2 |
PT,OT部分 1) | 882.0 | 7.2 |
注 : 1) | PT,OT部分は、指定訪問看護ステーションの理学療法士(PT)、作業療法士(OT)が訪問看護を行う場合に、所要時間に関係なく、一定の単位数で算定されるものである。 |
平成14年4月審査分 (単位:回) | ||||||||||||||
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(3) | 通所系サービス (通所介護・通所リハビリテーション) 1年間の通所サービスについて所要時間別回数の割合をみると、通所介護では、「4時間以上〜6時間未満」が53.7%、通所リハビリテーションでは、「6時間以上〜8時間未満」が72.2%と最も多くなっている。(表11) また、加算項目別日数の割合をみると、「食事加算」が通所介護94.1%、通所リハビリテーション94.6%と最も多くなっている。(表13) |
通所介護 | 通所リハビリテーション | |||
回数(千回) | 割合(%) | 回数(千回) | 割合(%) | |
総数 | 45 601.1 | 100.0 | 29 028.3 | 100.0 |
2時間以上〜3時間未満 | 400.8 | 0.9 | 157.6 | 0.5 |
3時間 〜4時間 | 381.2 | 0.8 | 392.0 | 1.4 |
4時間 〜6時間 | 24 488.5 | 53.7 | 7 514.0 | 25.9 |
6時間 〜8時間 | 20 330.7 | 44.6 | 20 964.8 | 72.2 |
平成14年4月審査分 (単位:回) | ||||||||||||||||||||||||
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(4) | 短期入所サービス (短期入所生活介護・短期入所療養介護) 1年間の短期入所受給者数は、1,745.9千人となっており、居宅サービス受給者総数に対する割合は、9.5%となっている。(表14,図16) また、短期入所年間実受給者のうち、要介護度の変更がなかった者について、1人当たり年間利用実日数をみると「要介護5」で40.9日となっている。(表15) |
(単位:千人) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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実日数階級 | 要支援 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | 計 |
1人当たり実日数(日) | 7.5 | 14.7 | 17.4 | 24.1 | 28.7 | 40.9 | 23.7 |
受給者数合計(千人) 1) | 11.7 | 85.5 | 96.6 | 82.2 | 75.4 | 68.3 | 419.7 |
1日〜5日 | 47.4% | 31.7% | 27.7% | 22.4% | 18.8% | 14.9% | 24.4% |
6 〜 10 | 80.5% | 55.2% | 48.5% | 40.1% | 34.1% | 27.9% | 43.2% |
11 〜 15 | 92.0% | 70.0% | 63.4% | 52.0% | 45.0% | 36.9% | 55.7% |
16 〜 20 | 95.4% | 78.4% | 72.4% | 59.8% | 52.5% | 43.2% | 63.5% |
21 〜 25 | 97.4% | 83.4% | 78.3% | 68.3% | 61.0% | 48.8% | 70.0% |
26 〜 30 | 98.6% | 88.1% | 83.9% | 73.5% | 66.6% | 54.1% | 75.1% |
31 〜 40 | 99.6% | 92.6% | 89.5% | 80.7% | 74.6% | 61.7% | 81.5% |
41 〜 50 | 99.9% | 95.4% | 93.2% | 86.5% | 81.6% | 68.6% | 86.4% |
51 〜 60 | 99.9% | 97.3% | 95.8% | 90.1% | 86.2% | 74.0% | 89.8% |
61 〜 70 | 100.0% | 98.4% | 97.5% | 92.9% | 89.9% | 78.6% | 92.4% |
71 〜 80 | 100.0% | 99.1% | 98.6% | 95.0% | 92.8% | 82.8% | 94.4% |
81 〜 90 | 100.0% | 99.5% | 99.3% | 96.8% | 95.2% | 87.3% | 96.2% |
91 〜 120 | 100.0% | 100.0% | 99.9% | 99.2% | 98.6% | 94.7% | 98.7% |
121 〜 150 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 99.9% | 99.7% | 98.2% | 99.6% |
151 〜 180 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 99.5% | 99.9% |
181日以上 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
注 :1) | 短期入所生活介護、短期入所療養介護の受給者について名寄せを行い、1年間に要介護度の変更がなかった者について集計している。 |
(5) | その他居宅サービス (福祉用具貸与) 1年間の福祉用具貸与種目別件数の割合をみると、「特殊寝台付属品」が46.6%と最も多くなっている。また、種目別に平均要介護度をみると、「体位変換器」が4.40、「じょく瘡予防用具」が4.23と高くなっている。(表16) |
件数(千件) | 割合(%) | 平均要介護度 | |
総数 | 12 676.1 | 100.0 | 2.88 |
車いす | 1 831.7 | 14.4 | 2.84 |
車いす付属品 | 171.9 | 1.4 | 3.34 |
特殊寝台 | 3 068.3 | 24.2 | 2.73 |
特殊寝台付属品 | 5 908.5 | 46.6 | 2.82 |
じょく瘡予防用具 | 753.7 | 5.9 | 4.23 |
体位変換器 | 26.8 | 0.2 | 4.40 |
手すり | 135.2 | 1.1 | 2.49 |
スロープ | 193.5 | 1.5 | 3.77 |
歩行器 | 382.7 | 3.0 | 2.07 |
歩行補助つえ | 163.3 | 1.3 | 2.03 |
痴呆性老人徘徊感知機器 | 5.8 | 0.0 | 2.91 |
移動用リフト(つり具の部分を除く。) | 34.7 | 0.3 | 3.75 |
注 : | 同一種目に分類される用具を複数利用した場合には、それぞれを1件として計上している。 |
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注 : 集計可能となった保険者の件数増加分を含む。 |