５　待ち時間・診察時間

（１）待ち時間（診察前）

○　外来患者の６割が１時間未満の待ち時間

　外来患者の診察前の待ち時間をみると、「30分未満」が37.2%、「30分〜１時間未満」が25.2%となっており、１時間未満では62.4%となっている。
　これを病院の種類別にみると、「30分未満」が療養型病床群48.8%、老人病院48.3%、小病院47.8%と多い一方で、１時間以上が特定機能病院、中病院、大病院において、それぞれ33.2%、29.7%、28.8%と多くなっている。（図６）

（２）外来患者の診察時間

○　外来患者の医師による診察時間「３分〜10分未満」は48.8%、「３分未満」は17.4%

　外来患者の医師による診察時間をみると、「３分〜10分未満」が48.8%、「３分未満」が17.4%となっており、10分未満は66.2％（平成８年61.8％）で、前回調査より4.4ポイント 増加している。
　これを病院の種類別にみると、特定機能病院では「３分未満」が12.0％と少ない一方で、10分以上が25.9%と多くなっている。（図７）

注：医師による診察を受けていない者は除いた。

（３）待ち時間・診察時間

○　外来患者の２割が、待ち時間「30分未満」診察時間「３分〜10分未満」

　外来患者の診察前の待ち時間と診察時間の関係をみると、待ち時間が「30分未満」で診察時間が「３分〜10分未満」の割合が22.2%と最も多く、次いで、待ち時間が「30分〜１時間未満」で診察時間が「３分〜10分未満」が18.3%と多くなっている。
　待ち時間が「３時間以上」で診察時間が「３分未満」の割合は0.4%と少ない。（図８）

注：診察時間の「医師による診察を受けていない者」と「不詳」及び待ち時間の「不詳」は除いた。

（４）待ち時間別にみた満足度

○　外来患者の待ち時間に	「満足」している者は「30分未満」が４割
	「不満」がある者は１時間以上で５割以上

　外来患者の診察前の待ち時間に対する満足している割合をみると、待ち時間が「30分未満」で「満足（負担が小さい）」している者は39.6%、「不満（負担が大きい）」としている者は21.6%となっている。
　１時間以上では「満足（負担が小さい）」が約１割、「不満（負担が大きい）」が５割以上となっており、待ち時間が長くなるほど負担感は大きくなっている。（図９）

（５）診察時間別にみた満足度

○　外来患者の診察時間に「満足」している者は１０分以上が５割

　外来患者の診察時間別に満足している割合をみると、「３分未満」の診察時間で「満足」している者は３割となっている。
　診察時間が10分をこえると、時間に関わらず約半数が「満足」している。（図10）

注：医師による診察を受けていない者は除いた。

(６) 初診・再来別にみた待ち時間

　外来患者の診察前の待ち時間を初診・再来別にみると、総数では大きな差はみられな いが、「30分未満」の待ち時間の割合は、特定機能病院では「初診」が16.9%、「再来」が29.9%、大病院では「初診」が24.1%、「再来」が33.1%と「再来」が多くなっている。
　また、特定機能病院、大病院における１時間以上の割合では、「再来」より「初診」が多くなっている。（図11）

（７）初診・再来別にみた診察時間

　外来患者の診察時間を初診・再来別にみると、総数では大きな差はみられないが、特定機能病院と大病院では、「３分未満」の診察時間では「初診」より「再来」が多く、10分以上の診察時間では、「初診」が「再来」より多くなっている。(図12)

注：医師による診察を受けていない者は除いた