仕事をしていた女性の結婚後の就業継続の有無

(1)  就業継続の有無

   女性は、仕事が正規の場合57.6%、非正規の場合42.0%が、結婚後も同一就業を継続している。
 第1回に独身でこの2年間に結婚し、結婚前に仕事ありの女性について、結婚前後の就業継続の有無をみると、「同一就業継続」は54.0%であり、年齢階級が高くなるに従って、「同一就業継続」の割合が高くなっている。
 また、就業形態別にみると、「正規」では57.6%、「非正規」では42.0%が「同一就業継続」となっている。
年齢階級別にみると、正規・非正規ともに、年齢階級が低くなるに従って、「離職」の割合が高くなっており、「非正規」の21〜25歳では、「離職」が半数以上となっている。(表6、図2)

表6 年齢階級別にみた就業継続の有無
(単位:%)
  総数 同一就業
継続
転職 離職
  (再掲)
正規へ
(再掲)
非正規へ
結婚後の年齢階級
(再掲)結婚前の
正規・非正規
総数 (100.0) 100.0 54.0 12.4 1.5 8.1 33.6
 21〜25歳 (24.2) 100.0 43.5 13.7 2.3 9.2 42.7
 26〜30歳 (50.6) 100.0 55.5 12.0 1.1 8.0 32.5
 31〜35歳 (24.0) 100.0 61.5 11.5 1.5 6.9 26.9
(再掲)正規 (100.0) 100.0 57.6 8.9 2.0 5.3 33.6
 21〜25歳 (23.9) 100.0 53.4 9.6 4.1 5.5 37.0
 26〜30歳 (53.1) 100.0 58.4 8.1 1.2 4.3 33.5
 31〜35歳 (22.6) 100.0 60.9 8.7 1.4 5.8 30.4
(再掲)非正規 (100.0) 100.0 42.0 19.9 1.1 14.9 38.1
 21〜25歳 (27.6) 100.0 28.0 20.0 - 16.0 52.0
 26〜30歳 (46.4) 100.0 41.7 21.4 1.2 16.7 36.9
 31〜35歳 (24.9) 100.0 57.8 17.8 2.2 11.1 24.4

1) 集計対象は、第1回独身で第2回、第3回ともに回答を得られ、この2年間に結婚し、結婚前に仕事ありの女性である。ただし、調査と調査の間に結婚及び離婚した者を除く。
2) 総数には、年齢階級36歳以上を含む。


図2 就業継続の有無

図2 就業継続の有無
1) 集計対象は、第1回独身で第2回、第3回ともに回答を得られ、この2年間に結婚し、結婚前に仕事ありの女性である。ただし、調査の間に結婚及び離婚した者を除く。
2) 正規・非正規は、結婚前の状況である。


(2)  2年前の家庭観別にみた状況

   世帯の収入に関し、「夫妻いずれも同様に責任を持つ家庭」を築きたいと考えていた女性の60.0%が、結婚後も同一就業を継続している。
 第1回独身でこの2年間に結婚し、結婚前に仕事ありの女性について、第1回の家庭観別に就業継続の有無をみると、「同一就業継続」の割合は、世帯の収入に関して「夫が主として責任をもつ家庭」を築きたいと考えていた者では50.0%、「夫妻いずれも同様に責任をもつ家庭」を築きたいと考えていた者では60.0%となっている。
 家事に関しては、「妻が主として責任をもつ家庭」を築きたいと考えていた者の48.9%、「夫妻いずれも同様に責任をもつ家庭」を築きたいと考えていた者の57.9%が「同一就業継続」となっている。(表7、図3)

表7 第1回の家庭観別にみた就業継続の有無
(単位:%)
  総数 同一就業
継続
転職 離職
  (再掲)
正規へ
(再掲)
非正規へ
1
回の家庭観
<世帯の収入に関する責任> (100.0) 100.0 54.4 12.2 1.5 7.9 33.4
 夫が主として責任をもつ家庭 (53.7) 100.0 50.0 11.2 0.7 8.4 38.8
 妻が主として責任をもつ家庭 (0.9) 100.0 80.0 - - - 20.0
 夫妻いずれも同様に責任をもつ家庭 (39.4) 100.0 60.0 13.3 2.4 7.6 26.7
 わからない (4.3) 100.0 43.5 21.7 4.3 8.7 34.8
<家事に関する責任> (100.0) 100.0 54.4 12.2 1.5 7.9 33.4
 夫が主として責任をもつ家庭 (0.4) 100.0 - 50.0 - 50.0 50.0
 妻が主として責任をもつ家庭 (41.5) 100.0 48.9 10.9 1.8 7.2 40.3
 夫妻いずれも同様に責任をもつ家庭 (52.5) 100.0 57.9 13.2 1.4 8.6 28.9
 わからない (3.6) 100.0 57.9 15.8 - 5.3 26.3

1) 集計対象は、第1回独身で第2回、第3回ともに回答を得られ、この2年間に結婚し、結婚前に仕事ありの女性のうち、第1回の結婚意欲が「絶対したい」「なるべくしたい」「どちらとも言えない」「あまりしたくない」のいずれかの者である。ただし、調査と調査の間に結婚及び離婚した者を除く。
2) 世帯の収入に関する責任、家事に関する責任には、家庭観不詳を含む。


図3 第1回の家庭観別にみた就業継続の有無

<世帯の収入に関する責任>
図3 第1回の家庭観別にみた就業継続の有無

<家事に関する責任>
図3 第1回の家庭観別にみた就業継続の有無
集計対象は、第1回独身で第2回、第3回ともに回答を得られ、この2年間に結婚し、結婚前に仕事ありの女性のうち、第1回の結婚意欲が「絶対したい」「なるべくしたい」「どちらとも言えない」「あまりしたくない」のいずれかの者である。ただし、調査と調査の間に結婚及び離婚した者を除く。

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