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平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況:結果の概要

結果の概要

2 出生

(1)出生数

 平成23年の出生数は105万698人で、前年の107万1304人より2万606人減少した。
 第1次ベビーブーム期(昭和22〜24年)に生まれた女性が出産したことにより、昭和46〜49年には第2次ベビーブームとなり、1年間に200万人を超える出生数であった。昭和50年以降は毎年減少し続け、平成4年以降は増加と減少を繰り返しながら、ゆるやかな減少傾向であったが、平成13年からは5年連続で減少した。平成18年は6年ぶりに増加したが、平成19年以降、減少、増加を繰り返し、平成23年は減少した。(図1)
 出生率(人口千対)は、8.3で前年の8.5を下回った。
 出生数を母の年齢(5歳階級)別にみると、34歳以下の各階級では前年より減少したが、35歳以上の各階級では増加となった。(表2−1)
 出生順位別にみると、いずれの出生順位についても平成13年から5年連続で減少したが、平成18年には6年ぶりに増加した。平成19年及び平成20年は、第1子、第2子は減少し、第3子以上は増加、平成21年は全てで減少、平成22年は第1子が減少、第2子、第3子以上は増加、平成23年は第1子、第2子は減少する一方で、第3子以上は増加した。(表2−2)
 第1子出生時の母の平均年齢は上昇傾向にあり、平成23年は30.1歳である。(表3)

図1 出生数及び合計特殊出生率の年次推移

図1 出生数及び合計特殊出生率の年次推移

表2-1 母の年齢(5歳階級)別にみた出生数の年次推移

母の年齢 出生数 対前年増減
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 21年-20年 22年-21年 23年-22年
総数 1 091 156 1 070 035 1 071 304 1 050 698 △ 21 121 1 269 △ 20 606
〜14歳 38 67 51 44 29 △ 16 △ 7
15〜19 15 427 14 620 13 495 13 273 △ 807 △ 1 125 △ 222
20〜24 124 691 116 808 110 956 104 053 △ 7 883 △ 5 852 △ 6 903
25〜29 317 753 307 765 306 910 300 350 △ 9 988 △ 855 △ 6 560
30〜34 404 771 389 793 384 385 373 452 △ 14 978 △ 5 408 △ 10 933
35〜39 200 328 209 706 220 101 221 245 9 378 10 395 1 144
40〜44 27 522 30 566 34 609 37 435 3 044 4 043 2 826
45〜49 594 684 773 802 90 89 29
50歳以上 24 20 19 41 △ 4 △ 1 22

注:総数には母の年齢不詳を含む。

表2-2 出生順位別にみた出生数の年次推移

出生順位 出生数 対前年増減
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 21年-20年 22年-21年 23年-22年
総数 1 091 156 1 070 035 1 071 304 1 050 698 △ 21 121 1 269 △ 20 606
第1子 517 724 512 742 509 736 494 677 △ 4 982 △ 3 006 △ 15 059
第2子 402 152 390 073 390 212 383 619 △ 12 079 139 △ 6 593
第3子以上 171 280 167 220 171 356 172 402 △ 4 060 4 136 1 046

表3 第1子出生時の母の平均年齢の年次推移

  昭和50年 60 平成7年 17 20 21 22 23
平均年齢 25.7 26.7 27.5 29.1 29.5 29.7 29.9 30.1

(2)合計特殊出生率

 平成23年の合計特殊出生率は前年と同率の1.39となった。
 昭和40年代は、第2次ベビーブーム期(昭和46〜49年)を含めほぼ2.1台で推移し、昭和50年に2.00を下回ってからは低下傾向が続いた。平成18年に6年ぶりに上昇してからは3年連続上昇、平成21年は前年と同率であったが、平成22年は上昇し、平成23年は前年と同率の1.39となった。(統計表第2表、図2)
 年齢(5歳階級)別にみると、15〜29歳の各階級では低下し、30〜49歳の各階級では上昇した。最も合計特殊出生率が高いのは、30〜34歳となっている。(表4-1、図2)
 出生順位別にみると、第1子は低下したが、第2子、第3子以上が上昇した。(表4-2)都道府県別にみると、沖縄県(1.86)、宮崎県(1.68)、鹿児島(1.64)、熊本県(1.62)、島根県(1.61)、佐賀県(1.61)等が高く、東京都(1.06)、京都府(1.25)、北海道(1.25)等大都市を含む地域が低くなっている。(表5、図3)

表4-1 合計特殊出生率の年次推移(年齢階級別内訳)

年齢 合計特殊出生率 対前年増減
昭和60年 平成7年 17 20 21 22 23 21年-20年 22年-21年 23年-22年
総数 1.76 1.42 1.26 1.37 1.37 1.39 1.39 0.00 0.02 0.00
15〜19 歳 0.0229 0.0185 0.0253 0.0256 0.0249 0.0232 0.0227 △ 0.0007 △ 0.0017 △ 0.0005
20〜24 0.3173 0.2022 0.1823 0.1847 0.1779 0.1781 0.1710 △ 0.0068 0.0002 △ 0.0071
25〜29 0.8897 0.5880 0.4228 0.4378 0.4320 0.4356 0.4349 △ 0.0058 0.0036 △ 0.0007
30〜34 0.4397 0.4677 0.4285 0.4718 0.4756 0.4789 0.4836 0.0038 0.0033 0.0047
35〜39 0.0846 0.1311 0.1761 0.2132 0.2217 0.2318 0.2390 0.0085 0.0101 0.0072
40〜44 0.0094 0.0148 0.0242 0.0329 0.0354 0.0387 0.0408 0.0025 0.0033 0.0021
45〜49 0.0003 0.0004 0.0008 0.0008 0.0009 0.0010 0.0011 0.0001 0.0001 0.0001

注:年齢階級別の数値は各歳別出生率を合計したものであり、算出に用いた出生数の15歳及び49歳にはそれぞれ14歳以下、50歳以上を含んでいる。

表4-2 出生順位別にみた合計特殊出生率の年次推移

出生順位 合計特殊出生率 対前年増減
昭和60年 平成7年 17 20 21 22 23 21年-20年 22年-21年 23年-22年
総数 1.76 1.42 1.26 1.37 1.37 1.39 1.39 0.00 0.02 0.00
第1子 0.7611 0.6607 0.6240 0.6712 0.6782 0.6835 0.6786 0.0070 0.0053 △ 0.0049
第2子 0.6950 0.5209 0.4643 0.4933 0.4889 0.4956 0.4996 △ 0.0044 0.0067 0.0040
第3子以上 0.3078 0.2410 0.1717 0.2023 0.2013 0.2082 0.2150 △ 0.0010 0.0069 0.0068

図2 合計特殊出生率の年次推移(年齢階級別内訳)

図2 合計特殊出生率の年次推移(年齢階級別内訳)

図3 都道府県別合計特殊出生率(平成23年)

図3 都道府県別合計特殊出生率(平成23年)

表5 都道府県別にみた合計特殊出生率

都道府県 平成23年 平成22年
全国 1.39 1.39
北海道 1.25 1.26
青森 1.38 1.38
岩手 1.41 1.46
宮城 1.25 1.30
秋田 1.35 1.31
山形 1.46 1.48
福島 1.48 1.52
茨城 1.39 1.44
栃木 1.38 1.44
群馬 1.41 1.46
埼玉 1.28 1.32
千葉 1.31 1.34
東京 1.06 1.12
神奈川 1.27 1.31
新潟 1.41 1.43
富山 1.37 1.42
石川 1.43 1.44
福井 1.56 1.61
山梨 1.41 1.46
長野 1.50 1.53
岐阜 1.44 1.48
静岡 1.49 1.54
愛知 1.46 1.52
三重 1.47 1.51
滋賀 1.51 1.54
京都 1.25 1.28
大阪 1.30 1.33
兵庫 1.40 1.41
奈良 1.27 1.29
和歌山 1.49 1.47
鳥取 1.58 1.54
島根 1.61 1.68
岡山 1.48 1.50
広島 1.53 1.55
山口 1.51 1.56
徳島 1.43 1.42
香川 1.56 1.57
愛媛 1.51 1.50
高知 1.39 1.42
福岡 1.42 1.44
佐賀 1.61 1.61
長崎 1.60 1.61
熊本 1.62 1.62
大分 1.55 1.56
宮崎 1.68 1.68
鹿児島 1.64 1.62
沖縄 1.86 1.87
  • 注:分母に用いた人口は、平成23年は、全国は各歳別日本人人口、都道府県は5歳階級別総人口。平成22年は、全国は各歳別日本人人口、都道府県は5歳階級別日本人人口。

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