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2 児童館の状況

(1)児童館数の状況
   平成13年10月1日現在における全国の児童館数は4,577施設である。これを類型別にみると、小型児童館が2,821施設(61.6%)、児童センターが1,583施設(34.6%)となっており、両者で全体の96.2%を占めている。
 また、経営主体別にみると、公営が3,254施設、私営が1,323施設となっている(表7)。

表7 経営主体・類型別にみた児童館数
平成13年10月1日現在
  総数 小型児童
児童セン
ター
大型児童
館A型
大型児童
館B型
大型児童
館C型
その他の
児童館
  児童館数
総数 4,577 2,821 1,583 17 4 1 151
公営 3,254 2,111 1,026 7 2 - 108
  都道府県 7 - - 7 - - -
指定都市 185 28 156 - - - 1
中核市 93 40 52 - 1 - -
その他の市 2,969 2,043 818 - 1 - 107
私営 1,323 710 557 10 2 1 43
  社会福祉法人 1,039 593 426 3 2 - 15
社団・財団及び日赤 210 70 129 7 - 1 3
その他の法人 7 4 1 - - - 2
その他 67 43 1 - - - 23
  構成割合(%)
総数 100.0 61.6 34.6 0.4 0.1 0.0 3.3
公営 100.0 64.9 31.5 0.2 0.1 - 3.3
  都道府県 100.0 - - 100.0 - - -
指定都市 100.0 15.1 84.3 - - - 0.5
中核市 100.0 43.0 55.9 - 1.1 - -
その他の市 100.0 68.8 27.6 - 0.0 - 3.6
私営 100.0 53.7 42.1 0.8 0.2 0.1 3.3
  社会福祉法人 100.0 57.1 41.0 0.3 0.2 - 1.4
社団・財団及び日赤 100.0 33.3 61.4 3.3 - 0.5 1.4
その他の法人 100.0 57.1 14.3 - - - 28.6
その他 100.0 64.2 1.5 - - - 34.3

(2)併設施設の状況
   児童館の他施設との併設の有無をみると、「併設施設あり」が1,948施設(42.6%)となっている。これを併設施設別にみると、「老人・障害者福祉施設」が564施設(29.0%)、「保育所」が402施設(20.6%)となっている(表8)。

表8 経営主体別にみた併設施設の状況(併設施設の種類は複数回答)
平成13年10月1日現在
  総数 併設施設あり 併設施設なし 不詳
総数 保育所 保育所以外
の児童福祉
施設
老人・障害者
福祉施設
学校・教育機
その他
  児童館数
総数 4577 1948 402 170 564 213 986 2562 67
公営 3254 1362 257 139 390 185 673 1843 49
  都道府県 7 2 2 5
指定都市 185 130 11 3 44 70 16 55
中核市 93 34 7 8 26 59
その他の市 2969 1196 246 136 339 105 631 1724 49
私営 1323 586 145 31 174 28 313 719 18
  社会福祉法人 1039 470 133 27 150 24 216 556 13
社団・財団及び日赤 210 75 3 4 15 2 66 132 3
その他の法人 7 5 2 4 2
その他 67 36 7 9 2 27 29 2
  構成割合(%)
総数 100.0 42.6 (100.0) ( 20.6) ( 8.7) ( 29.0) ( 10.9) ( 50.6) 56.0 1.5
公営 100.0 41.9 (100.0) ( 18.9) ( 10.2) ( 28.6) ( 13.6) ( 49.4) 56.6 1.5
  都道府県 100.0 28.6 (100.0) ( -) ( -) ( -) (100.0) ( -) 71.4
指定都市 100.0 70.3 (100.0) ( 8.5) ( 2.3) ( 33.8) ( 53.8) ( 12.3) 29.7
中核市 100.0 36.6 (100.0) ( -) ( -) ( 20.6) ( 23.5) ( 76.5) 63.4
その他の市 100.0 40.3 (100.0) ( 20.6) ( 11.4) ( 28.3) ( 8.8) ( 52.8) 58.1 1.7
私営 100.0 44.3 (100.0) ( 24.7) ( 5.3) ( 29.7) ( 4.8) ( 53.4) 54.3 1.4
  社会福祉法人 100.0 45.2 (100.0) ( 28.3) ( 5.7) ( 31.9) ( 5.1) ( 46.0) 53.5 1.3
社団・財団及び日赤 100.0 35.7 (100.0) ( 4.0) ( 5.3) ( 20.0) ( 2.7) ( 88.0) 62.9 1.4
その他の法人 100.0 71.4 (100.0) ( 40.0) ( -) ( -) ( -) ( 80.0) 28.6
その他 100.0 53.7 (100.0) ( 19.4) ( -) ( 25.0) ( 5.6) ( 75.0) 43.3 3.0
注: 併設施設の種類の「その他」には、集会所、公民館、図書館等が含まれる。

(3)利用者の状況
   平成13年4月から同年9月までの期間の利用者についてみると、1児童館当たり1日平均利用者数は67.4人となっている。これを利用者数の規模別にみると、「20〜39人」が24.2%で最も多く、次いで「40〜59人」が21.1%となっている(図5、統計表4)。
 また、1日平均利用者総数は303,956人であり、そのうち児童の利用者は236,404人で、「小学生」が67.6%で最も多く、次いで「乳幼児」が24.4%となっている(図6)。

図5 1児童館当たり1日平均利用者数の状況

図5 1児童館当たり1日平均利用者数の状況
  図6 児童館利用者(児童)の状況

図6 児童館利用者(児童)の状況

注:保護者等を含む1日平均利用者総数は、303,956人。

(4)児童館主催の行事・イベントの状況
   平成12年10月から平成13年9月までの期間の児童館主催の行事・イベントの内容をみると、「季節行事」は89.5%、「体力増進・スポーツ」は74.6%の児童館で実施している。また、「屋外・自然体験活動」「交流活動」「鑑賞会」「講習会・発表会」は、それぞれ約6割の児童館が実施している(図7、統計表5)。

図7 児童館主催の行事の状況(複数回答)

図7 児童館主催の行事の状況(複数回答)

(5)中・高校生を対象とした活動の状況
   中・高校生を対象とした活動の有無をみると、「あり」は20.5%となっている。 これを活動内容別にみると、「体力増進・スポーツ」が44.7%で最も多く、次いで「季節行事」が40.0%となっている(図8、統計表6)。

図8 中・高校生を対象とした活動の状況

図8 中・高校生を対象とした活動の状況

(6)異年齢児との交流を目的とした活動の状況
   異年齢児との交流を目的とした活動の有無をみると、「あり」は80.2%となっている。
 これを活動内容別にみると、「季節行事」が85.9%で最も多く、次いで「体力増進・スポーツ」が70.9%となっている(図9、統計表7)。

図9 異年齢児との交流を目的とした活動の状況

図9 異年齢児との交流を目的とした活動の状況

(7)乳幼児、子育て支援活動の状況
   乳幼児、子育て支援活動の有無をみると、「あり」は66.4%となっている。
 これを活動内容別にみると、「子育て情報の提供」が72.7%で最も多く、次いで「子育て講座の開催」が52.5%となっている(図10、統計表8)。

図10 乳幼児、子育て支援活動の状況

図10 乳幼児、子育て支援活動の状況

(8)子育て等の相談受付の状況
   子育て等の相談受付の有無をみると、「あり」は42.8%となっている。
 これを相談内容別にみると、「子育て、育児不安」が93.5%と最も多く、次いで「遊び場・遊び方」が43.5%となっている(図11、統計表9)。

図11 子育て等の相談受付の状況

図11 子育て等の相談受付の状況

(9)障害児対応の状況
   障害児の児童館の利用形態をみると、「障害児が自由に来館して利用」が50.7%で最も多く、次いで「障害児も含めた児童を対象とした行事の中で利用」が25.1%となっている(図12、統計表10)。
 また、児童館の障害児対応の設備の有無をみると、「あり」は47.2%となっている。これを設備の別にみると、「トイレ」が37.3%、「スロープ」が32.3%の順に多くなっている(図13、統計表11)。

図12 障害児の利用形態(複数回答)

図12 障害児の利用形態(複数回答)
図13 障害児対応の設備の状況

図13 障害児対応の設備の状況

(10)児童用パソコン保有の状況
   児童館の児童用パソコン保有の状況をみると、「あり」は41.5%となっている。保有「あり」のうち、パソコン教室の有無をみると「パソコン教室あり」が37.4%となっている。
 また、利用内容別にみると、「パソコンゲーム」が82.7%と最も多く、次いで「インターネット」が60.6%となっている。(図14、統計表12)。

図14 児童用パソコン保有の状況

図14 児童用パソコン保有の状況

(11)児童館の類型別活動等の状況
   児童館の類型別活動の状況をみると、「異年齢児との交流を目的とした活動」及び「子育て等の相談受付」では、児童センターの「あり」の割合が、それ以外の活動等では大型児童館の「あり」の割合が高くなっている(表9)。

表9 児童館の類型別にみた活動等の状況
平成13年10月1日現在
  総数 小型
児童館
児童
センター
大型
児童館
その他の
児童館
  児童館数
総数 4 577 2 821 1 583 22 151
中・高校生を対象とした活動 あり 940 504 406 12 18
なし 3 637 2 317 1 177 10 133
異年齢児との交流を目的とした活動 あり 3 671 2 185 1 376 17 93
なし 906 636 207 5 58
乳幼児、子育て支援活動 あり 3 038 1 701 1 246 18 73
なし 1 539 1 120 337 4 78
子育て等の相談受付 あり 1 959 1 132 781 10 36
なし 2 618 1 689 802 12 115
障害児対応の設備 あり 2 160 1 063 1 027 21 49
なし 2 381 1 737 544 - 100
児童用パソコン保有 あり 1 898 1 137 699 15 47
なし 2 679 1 684 884 7 104
  構成割合(%)
総数 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
中・高校生を対象とした活動 あり 20.5 17.9 25.6 54.5 11.9
なし 79.5 82.1 74.4 45.5 88.1
異年齢児との交流を目的とした活動 あり 80.2 77.5 86.9 77.3 61.6
なし 19.8 22.5 13.1 22.7 38.4
乳幼児、子育て支援活動 あり 66.4 60.3 78.7 81.8 48.3
なし 33.6 39.7 21.3 18.2 51.7
子育て等の相談受付 あり 42.8 40.1 49.3 45.5 23.8
なし 57.2 59.9 50.7 54.5 76.2
障害児対応の設備 あり 47.2 37.7 64.9 95.5 32.5
なし 52.0 61.6 34.4 - 66.2
児童用パソコン保有 あり 41.5 40.3 44.2 68.2 31.1
なし 58.5 59.7 55.8 31.8 68.9
注: 総数には、不詳を含む。


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