全国の医療施設は174,944施設で、前年に比べ1,744施設増加している。

「病院」は 8,943施設で前年に比べ83施設減少しており、「一般診療所」は98,609施設で1,167施設増加、「歯科診療所」は67,392施設で660施設増加している。

施設数を種類別にみると、「一般病院」は7,870施設で、前年に比べ82施設減少、「精神科病院」は1,072施設で、1施設減少している。

「療養病床を有する病院」は4,243施設で、前年に比べ131施設減少しており、病院総数の47.4%となっている。

一般診療所は「有床」が12,858施設（一般診療所総数の13.0%）で、前年に比べ619施設減少し、「無床」は85,751施設（同87.0%）で、前年に比べ1,786施設増加している。

施設数の年次推移をみると、病院は平成2年（10,096施設）をピークに、それ以降減少しており、平成4年からは1万施設を下回っている。（表1、図1、図2）

施設数を開設者別にみると、病院は「医療法人」が5,694施設（病院総数の63.7%）と最も多く、次いで、「公的医療機関」が1,351施設（同15.1%）となっている。一般診療所は「個人」が50,355施設（一般診療所総数の51.1%）と最も多く、次いで、「医療法人」が32,196施設（同32.7%）となっている。歯科診療所は「個人」が57,366施設（歯科診療所総数の85.1%）と最も多くなっている。

これを前年からの増減数でみると、病院は「個人」が73施設減少している。一般診療所は「医療法人」が1,255施設増加し、「個人」が338施設減少している。歯科診療所は「医療法人」が402施設、「個人」が256施設増加している。（表2、表3）

この一年間で開設者を変更した施設は、病院54施設、一般診療所1,333施設、歯科診療所438施設で、このうち開設者を「個人」から「医療法人」へ変更した施設は、病院35施設、一般診療所1,117施設、歯科診療所362施設となっている（表4）。

施設数を病床規模別にみると、病院は「50〜99床」が2,332施設（病院総数の26.1%）となっており、一般診療所は「10〜19床」が8,099施設（有床の一般診療所総数の63.0％）となっている（表５）。

この1年間に病床規模を変更した病院622施設のうち、減床した施設は453施設、増床した施設は169施設となっている（表6）。

一般診療所では、病床規模を変更した911施設のうち、減床した施設は761施設、増床した施設は150施設となっており、有床から無床への変更が多くなっている（表7）。

療養病床を有する施設数をみると、病院は4,243施設で、前年に比べ131施設減少しており、一般診療所は2,171施設で、前年に比べ373施設減少している。

これを療養病床の規模別にみると、病院は「1〜49床」が1,612施設で、前年に比べ103施設減少しており、一般診療所は「1〜9床」が1,088施設で、前年に比べ241施設減少している。（図3、表８）

一般病院の施設数を診療科目別にみると、「1 内科」が7,256施設（一般病院総数の92.2%）と最も多く、次いで、「12 外科」5,191施設（同66.0%）、「13 整形外科」5,173施設（同65.7%）となっている。

前年と比べると、「8 神経内科」（26施設増）、「32 麻酔科」（26施設増）、「18 心臓血管外科」（24施設増）などが増加し、「5 小児科」（79施設減）、「12 外科」（77施設減）、「1 内科」（54施設減）、「20 産婦人科」（40施設減）などが減少している。

また、精神科病院では、「9 心療内科」（13施設増）などが増加している。（表９）

一般病院において「小児科」を標ぼうする施設は3,075施設（一般病院総数の39.1%）、「産婦人科」は1,383施設（同17.6%）、「産科」は193施設（同2.5%）となっている。

これを年次推移でみると、それぞれ年々減少傾向である。（表10、図４、図５）