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6.保険料の納付方法、未納の理由等について



1.保険料の納付方法
 納付者のうち、平成10年度の国民年金の保険料を納付したことのある者について、その納付方法をみると、「口座振替」が55.1%で最も高く、次いで「金融機関の窓口で納付」の29.7%となっている。
 納付者のうち、完納者の納付方法をみると、「口座振替」の割合が57.6%で最も高く、次いで「金融機関の窓口で納付」が27.5%、以下「納付組織に納付」(7.2%)「直接市区町村の窓口で納付」(5.5%)、「市区町村からの集金により納付」(1.2%)の順となっている。
 一方、一部納付者の納付方法をみると、「金融機関の窓口で納付」の割合が45.5%で最も高く、「口座振替」は36.3%となっている。


保険料の納付方法

(単位:%)
保険料の納付方法の表

注1.納付者のうち、平成10年度の国民年金の保険料を納付した者に限る。
注2.総数は、保険料の納付方法「不詳」を除く。


 年齢階級別に保険料の納付方法をみると、どの年齢階級でも「口座振替」の割合が高い。また、年齢が高くなるにつれ「金融機関の窓口で納付」の割合は低くなり、「納付組織に納付」の割合が高くなる傾向がある。


年齢階級別保険料の納付方法(納付者総数)

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年齢階級別保険料の納付方法(納付者総数)の表


年齢階級別保険料の納付方法(完納者)

(単位:%)
年齢階級別保険料の納付方法(完納者)の表


年齢階級別保険料の納付方法(一部納付者)

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年齢階級別保険料の納付方法(一部納付者)の表


 また、都市規模別に保険料の納付方法をみると、大都市では、「口座振替」、「金融機関の窓口で納付」の割合が高く、小都市・町村では、「納付組織に納付」、「直接市区町村の窓口で納付」の割合も高くなっている。


都市規模別保険料の納付方法(納付者総数)

(単位:%)
都市規模別保険料の納付方法(納付者総数)の表


都市規模別保険料の納付方法(完納者)

(単位:%)

都市規模別保険料の納付方法(完納者)の表


都市規模別保険料の納付方法(一部納付者)

(単位:%)
都市規模別保険料の納付方法(一部納付者)の表



2.自動振替しない理由
 社会保険庁では保険料の口座からの自動振替を推進しているが、自動振替にしていない者について、自動振替しない理由をみると、「今の方法で満足」が70.9%となっている。


自動振替しない理由

(単位:%)
自動振替しない理由

注1.保険料の納付方法を口座からの自動振替にしていない者に限る。
注2.総数は、自動振替しない理由「不詳」を除く。



3.今後の保険料の納付方法
 被保険者が希望する今後の保険料の納付方法をみると、「今のままでよい」が52.1%と最も多く、次いで「休日・早朝・夜間などいつでも納められるようにしてほしい」が22.1%、「いろいろなところで納められるようにしてほしい」が6.8%となっている。
 保険料納付状況別にみると、納付者の63.3%が「今のままでよい」としているのに対し、未納者は26.5%、免除者は30.7%と低くなっている。未納者及び免除者においては「休日・早朝・夜間などいつでも納められるようにしてほしい」の割合が高く、納付者が18.5%であるのに対し、未納者は28.3%、免除者は30.8%となっている。また、「いろいろなところで納められるようにしてほしい」は、納付者5.9%、未納者7.9%、免除者9.4%となっている。


今後の保険料の納付方法

今後の保険料の納付方法の図

 年齢階級別にみると、年齢が高い世代ほど「今のままでよい」の割合が高く、年齢が若い世代では「休日・早朝・夜間などいつでも納められるようにしてほしい」の割合が高い傾向にある。


年齢階級別今後の保険料の納付方法

(単位:%)
年齢階級別今後の保険料の納付方法の表


 都市規模別にみると、いずれも「今のままでよい」の割合が高いものの、大都市では「休日・早朝・夜間などいつでも納められるようにしてほしい」の割合が高い。


都市規模別今後の保険料の納付方法

(単位:%)
都市規模別今後の保険料の納付方法の表



4.保険料の未納の理由
 未納者における保険料の未納の理由をみると、最も主要な理由(主要回答)では、「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」が62.4%と最も高く、次いで「国民年金をあてにしていない」(12.2%)、「学生であり、親に負担をかけたくない」(9.8%)となっている。「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」のさらに内訳をみると、「元々収入が少ない」の割合が最も高く、24.4%となっている。「国民年金をあてにしていない」のさらに内訳をみると、「制度の存続など年金制度の将来が不安だから」の割合が最も高く、6.3%となっている。
 また、保険料の未納の理由を複数回答でみると、「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」は71.4%と7割を超えている。


保険料の未納の理由
(単位:%)

主要回答 複数回答
総数
うっかりして、忘れた
保険料の支払方法が面倒
後でまとめて払おうと思った
保険料が高く、経済的に支払うのが困難
 元々収入が少ない 
 失業、倒産、天災、事故、病気などにより所得が低下した
 住宅ローン、借入金返済など経常的な支出がある
 保険料より優先度の高い非経常的な支出が多い 
 その他
 不詳
支払う保険料総額より受け取る受給総額が少ないと思うから
学生であり、親に負担をかけたくない
国民年金をあてにしていない
 もらえる年金額がわからないのであてにできない
 制度の存続など年金制度の将来が不安だから
 個人年金に入っているから
 自分ではたらく
 貯蓄や財産がある
 その他
 不詳
まだ若いので今から払わなくてもいいと思う
これから保険料を払っても加入期間が少なく、年金がもらえない
すでに、国民年金、厚生年金保険、共済組合の年金を受ける権利がある
特に理由はない
100.0
2.5
0.6
2.5
62.4
24.4
11.7
12.0
8.8
3.6
1.9
4.9
9.8
12.2
3.2
6.3
0.7
1.0
0.0
0.0
1.0
1.0
2.2
0.9
1.1
142.5
3.1
1.2
4.5
71.4
28.1
12.3
13.3
10.8
4.6
2.3
12.0
13.2
24.7
7.6
12.6
1.0
1.7
0.1
0.0
1.8
2.8
5.1
1.4
2.9
注.総数は、保険料の未納の理由「不詳」を除く


 年齢階級別にみると、「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」の割合は、40〜54歳で高くなっている。
 「国民年金をあてにしていない」及び「支払う保険料総額よりも受け取る受給総額が少ないと思うから」の割合は、25〜39歳で高くなっているが、それ以上の階級では年齢が高くなるにつれ低下している。
 「学生であり、親に負担をかけたくない」の割合は、20〜24歳で高くなっている。
 「これから保険料を払っても加入期間が少なく、年金がもらえない」の割合は、年齢が高くなるにつれ上昇している。


年齢階級別保険料の未納の理由(主要回答)

年齢階級別保険料の未納の理由(主要回答)の図


年齢階級別保険料の未納の理由(複数回答)

年齢階級別保険料の未納の理由(複数回答)の図


5.前納制度に関する周知度
 国民年金保険料を一括して前払いすると保険料が割り引かれるが、このことについての周知度は68.0%であり、納付者は75.8%、未納者は48.0%、免除者は55.6%となっている。
 前回調査と比較すると、前納制度に関する周知度は上がってきている。


前納制度に関する周知度

前納制度に関する周知度の図


6.未納保険料の納付についての周知度
 保険料を納め忘れた場合、過去2年間分までを遡って納付することができるが、このことに関する周知度は50.5%であり、納付者は51.1%、未納者は47.9%、免除者は50.7%となっている。
 前回調査と比較すると、未納保険料の納付についての周知度は上がってきている。


未納保険料の納付についての周知度

未納保険料の納付についての周知度の図


7.未納保険料を納める意志
 仮に保険料が未納となっている期間があった場合、その期間の保険料を納める意志について、意志が「ある」の割合は55.8%であり、納付者は63.0%、未納者は38.0%、免除者は43.6%となっている。
 前回調査と比較すると、未納保険料を納める意志が「ある」の割合は低下している。

未納保険料を納める意志

未納保険料を納める意志の図

 また、年齢階級別にみると、年齢が高くなるにつれ「ある」の割合は高くなっており、55〜59歳で67.1%と最も高くなっているのに対して、20〜24歳では47.2%と最も低くなっている。
 前回調査と比較すると、「ある」の割合は20歳台で特に大きく低下している。


年齢階級別未納保険料を納める意志

年齢階級別未納保険料を納める意志の図


保険料納付状況別、年齢階級別未納保険料を納める意志

保険料納付状況別、年齢階級別未納保険料を納める意志の図

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