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労働日1日あたりの平均VDT作業時間
10月1日から31日までの間における、労働日1日あたりの平均VDT作業時間をみると、「1時間未満」17.7%、「1時間以上2時間未満」19.7%、「2時間以上4時間未満」25.1%、「4時間以上6時間未満」16.9%、「6時間以上」20.6%となっている。
就業形態別に最も割合の多い平均VDT作業時間をみると、一般社員は「2時間以上4時間未満」26.0%、パートタイム労働者は「1時間未満」32.9%、派遣労働者は「6時間以上」49.8%となっている。(第19表)
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VDT作業の最長連続作業時間
10月1日から31日までの間でVDT作業を行った日のうち、10分以上の作業休止時間をとらずに連続して作業を行った最長時間をみると、「1時間以上2時間未満」31.6%、「30分以上1時間未満」23.4%、「2時間以上4時間未満」19.5%などとなっている。
就業形態別に最も割合の多い最長連続作業時間をみると、一般社員は「1時間以上2時間未満」31.7%、パートタイム労働者は「1時間以上2時間未満」30.8%、派遣労働者は「4時間以上」36.2%となっている。(第20表)
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VDT作業の中断方法
VDT作業を行う場合にVDT作業の中断を行っている労働者の割合は67.0%となっており、具体的な作業の中断方法(複数回答)をみると、「VDT作業の途中に他の作業を組み込んでいる」61.6%が最も多く、次いで「VDT作業中に1〜2分程度の小休止をとっている」21.8%、「連続作業の合間に10〜15分程度の作業休止時間をとっている」19.4%となっている。
(第21表)
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VDT作業を中断できない理由
VDT作業の中断を行っていない労働者の割合は32.6%となっている。
VDT作業の中断ができない理由(複数回答)別にみると、「VDT作業が短時間なので」45.7%が最も多く、次いで「忙しくて中断できないから」27.0%、「中断しなくても疲労を感じないから」25.9%の順になっている。(第22表)
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精神的な疲労やストレスの状況
コンピュータ機器を使用することに対する精神的な疲労やストレスの程度をみると、「あまり感じない」とする労働者の割合は45.8%、「まったく感じない」16.4%となっており、「感じない」とする労働者の割合はあわせて62.1%となっている。
一方、「やや感じている」とする労働者の割合は28.9%、「たいへん感じている」5.9%となっており、「感じている」とする労働者の割合はあわせて34.8%となっている。
1日あたりの平均VDT作業時間別にみると、作業時間が長いほど「感じている」とする割合が多く、6時間以上では42.4%となっている。(第23表)
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身体的な疲労や自覚症状
仕事でのVDT作業で、身体的な疲労や症状を感じている労働者の割合は78.0%となっている。このうち身体的疲労や症状の内容(複数回答)として最も割合が多いのは、「目の疲れ・痛み」91.6%となっており、次いで「首、肩のこり・痛み」70.4%、「腰の疲れ・痛み」26.6%となっている。
年齢階級別にみると最も割合が多いのは29歳以下で80.9%となっており、年齢が高いほど割合は少なくなっている。
1日あたりの平均VDT作業時間別にみると、1時間以上のすべての区分で7割を超えている。
(第24表)
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教育の受講
VDT作業に関する適正な作業姿勢・作業時間、健康への影響等についての教育を「受けたことがある」とする労働者の割合は16.8%、「受けたことがない」とする労働者の割合は82.8%となっている。(第25表)
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VDT健康診断の受診状況
過去1年間にVDT健康診断を受診した労働者の割合は12.0%、受診しなかった労働者の割合は88.0%で、受診しなかった理由についてみると、「VDT健康診断が実施されなかった」67.0%が最も多く、次いで「受診する必要性を感じなかった」12.2%、「VDT健康診断の受診対象でなかった」8.8%となっている。(第26表)
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作業環境
事務所内で仕事を行う場所の作業環境について労働者(コンピュータ機器を使用していない労働者を含む)の評価をみると、すべての項目で「適当」あるいは「気にならない」とする割合が5割を超え、「採光・照明」90.6%、「温度」85.2%、「湿度」77.8%となっている。(第27−1表)
VDT作業場所の作業環境についての労働者(コンピュータ機器を使用している労働者のうち、「事務所内仕事場所以外にVDT作業場所がある」とする労働者)の評価をみても、すべての項目で「適当」あるいは「気にならない」とする割合が5割を超え、「採光・照明」88.4%、「温度」85.6%、「湿度」82.5%で多くなっている。(第27−2表)
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作業環境の改善要望
仕事でのVDT作業環境で「改善して欲しいことがある」とする労働者の割合は68.3%となっており、これを年齢階級別にみると、「改善して欲しいことがある」とする労働者の割合が最も多いのは29歳以下で71.9%となっている。
また、改善して欲しいこととして、作業場所に関する対策をあげる労働者の割合が多く、「十分な作業空間の確保やレイアウトの適正化」43.8%、「机、イス、床の改善(機器の配線の整備によるつまずき防止)」36.9%、「温度・湿度の空気調和設備等による調整」31.1%などとなっており、次いで「VDT健康診断の実施とその結果に応じた保健指導などの措置」22.9%となっている。(第28表) |