10月の主要変更点(概観部分)
一般経済の動向
9月 月例 | 10月 月例 |
景気は、失業率が過去最高水準となるなど厳しい状況にあるものの、このところ持ち直しの動きがみられる。 ・ 輸出、生産は、持ち直している。 ・ 企業収益は、大幅な減少が続いているが、そのテンポは緩やかになっている。設備投資は、減少している。
・ 雇用情勢は、一段と厳しさを増している。 ・ 個人消費は、このところ持ち直しの動きがみられる。 先行きについては、当面、雇用情勢が悪化するなかで、厳しい状況が続くとみられるものの、在庫調整の一巡や経済対策の効果に加え、対外経済環境の改善により、景気は持ち直しに向かうことが期待される。一方、生産活動が極めて低い水準にあることなどから、雇用情勢の一層の悪化が懸念される。加えて、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。 |
景気は、持ち直してきているが、自律性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。 ・ 輸出は、アジア向けを中心に、増加している。生産は、持ち直している。 ・ 企業収益は、大幅な減少が続いているが、そのテンポは緩やかになっている。設備投資は、減少している。 ・ 企業の業況判断は、依然として厳しい状況にあるものの、全体として持ち直しの動きが続いている。ただし、中小企業ではそのテンポは遅い。 ・ 雇用情勢は、悪化傾向が続いており、極めて厳しい状況にある。 ・ 個人消費は、持ち直しの動きが続いている。 先行きについては、当面、雇用情勢が悪化傾向で推移するものの、海外経済の改善などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。一方、雇用情勢の一層の悪化や海外景気の下振れ懸念、金融資本市場の変動の影響など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。 |
個別項目の判断
9月月例 | 10月月例 | |
個人消費 | このところ持ち直しの動きがみられる。 | 持ち直しの動きが続いている。 |
輸出 | 持ち直している。 | アジア向けを中心に、増加している。 |
輸入 | 持ち直しの動きがみられる。 | 持ち直している。 |
業況判断 | 厳しい状況が続いているが、大企業においては持ち直しの動きがみられる。 | 依然として厳しい状況にあるものの、全体として持ち直しの動きが続いている。ただし、中小企業ではそのテンポは遅い。 |
雇用情勢 | 一段と厳しさを増している。 | 悪化傾向が続いており、極めて厳しい状況にある。 |
(注)下線部は先月から変更した部分。