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結果の概要

I 経営面における経済のグローバル化の状況

 1 経営状況
 3年前と比べた現在の経営状況をみると、全企業に占める割合で、「より厳しさが増した」とする企業が68.6%と最も高く、次いで「 おおむね変わらない」とみる企業は20.0%となっており、「より好転した」とみる企業は10.6%となっている。
 企業規模別にみても、「より厳しさが増した」がすべての企業規模で最も高く、いずれも60%を超えている。
 産業別にみると、「 より厳しさが増した 」が「不動産業」( 48.3% )を除くすべての産業で 50%を超えている。特に建設業では80%を超えている。
 3年後の経営状況を現在と比べてどう展望するかについても、「より厳しさが増す」とみる企業が51.6%と最も高く、次いで 「おおむね変わらない」とみる企業は21.5%となっており、「より好転する」とみる企業は12.4%となっている。
 企業規模別にみても、「より厳しさが増す」がいずれの規模でも50%を超えている。
 産業別にみると、「より厳しさが増す」が「不動産業」(36.6%)を除くすべての産業で40%を超えている。(第1図 統計表第1表

第1図 経営状況

図

  主な経営環境要因
 現在の経営状況に大きな影響を与えている環境要因(3つまでの複数回答)をみると、「景気低迷の長期化」(95.2%)が最も高く、次いで 「経済の成熟化」(32.0%)となっている。
 企業規模別にみると、「景気低迷の長期化」がすべての企業規模で90%を超えている。
 産業別にみても、「景気低迷の長期化」がすべての産業で90%を超えている。(第2図 統計表第2表

第2図 現在の経営状況に大きな影響を与えている環境要因
(3つまでの複数回答)

図

  重視する経営課題
 現在企業が最も力を入れている経営課題( 3つまでの複数回答 )としては、「人材の育成強化」 (60.4%)が最も高く、次いで 「自社の独自性の発揮」(47.7%)となっている。
 選択した経営課題が経済のグローバル化を反映したものであると答えた企業は35.3%となっており、具体的には、「自社の独自性の発揮」(10.5%)が最も高く、次いで 「人材の育成強化」(8.6%)、「新商品・サービス開発」(8.4%)、「市場シェアの拡大」(7.8%)などとなっている。(第3図 統計表第3表

第3図 重視する経営課題
(3つまでの複数回答)

図

 経営面での対応策
 経済のグローバル化が進む中で、 実施中の経営面での対応策をみると、 「 国際標準規格ISO9000 (品質保証) 取得 」 (13.9%)が最も高く、次いで 「ITを活用した生産性向上」(13.3%)となっている。
 また、検討中の経営面での対応策をみると、「ITを活用した生産性向上」(30.1%)が最も高く、次いで 、「ITを活用した海外情報収集・商取引の拡大」(19.4%)、「ROA・ROEなどの経営指標に基づく経営の効率化推進」(16.5%)、「国際標準規格ISO 14000 (環境管理)取得」(16.4%)、「国際標準規格ISO9000(品質保証)取得」(16.0%)となっている。
 企業規模別にみると、1,000人以上で実施中の対応策が高くなっており、実施中の経営面での対応策では、「国際標準規格ISO9000(品質保証)取得」、「ITを活用した生産性向上」、「国際会計基準の導入(一部導入も含む)」、「国際標準規格ISO14000(環境管理)取得」が各々40%を超えている。(第4図 統計表第4-1表第4-2表

第4図 経営面での対応策

図


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