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<個人調査>

 年齢構成

 パート等労働者の年齢構成をみると、「パート」では「45〜49歳」の年齢階級の労働者が最も多く13.7%、次いで「20〜24歳」12.8%、「50〜54歳」12.4%、「40〜44歳」11.7%となっている。「その他」では「25〜29歳」の年齢階級の労働者が最も多く14.9%、次いで「20〜24歳」14.1%、「60〜64歳」11.7%となっている。
 男女別にみると、「パート」の男では「20〜24歳」の年齢階級の労働者が最も多く32.2%となっており、女では「45〜49歳」の年齢階級の労働者が最も多く17.1%となっている。また、「その他」の男では「60〜64歳」の年齢階級の労働者が最も多く21.9%となっており、女では「25〜29歳」の年齢階級の労働者が最も多く15.9%となっている。
 なお、「パート」の平均年齢は41.5歳(前回40.9歳)、「その他」の平均年齢は41.8歳(同44.8歳)となっている。(表16図8

 配偶者の有無

 「配偶者がいる」労働者の割合を男女別にみると、「パート」の男では37.8%(前回40.7%)、女では72.6%(同77.6%)、「その他」の男では56.4%(同72.8%)、女では49.6%(同60.3%)となっている。(表17

3 就業の実態

(1)主な生活の収入源
 主な生活の収入源をみると、「パート」では「主に配偶者の収入で生活」とする労働者が最も多く50.8%、次いで「主に自分の収入で生活」27.7%となっている。「その他」では「主に自分の収入で生活」とする労働者が最も多く56.1%、次いで「主に配偶者の収入で生活」25.0%となっている。「パート」を男女別にみると、男は「主に自分の収入で生活」57.4%、女は「主に配偶者の収入で生活」65.9%がそれぞれ最も多くなっている。「その他」を男女別にみても、男は「主に自分の収入で生活」85.6%、女は「主に配偶者の収入で生活」42.6%がそれぞれ最も多くなっている。(表18

(2)勤続期間
 現在勤務している会社での勤続期間をみると、「パート」、「その他」とも「1〜3年未満」とする労働者が最も多く、それぞれ28.0%、28.9%となっている。また、平均勤続期間をみると、「パート」で4.9年(前回4.6年)、「その他」で5.0年(同5.9年)となっている。
 「パート」を男女別にみると、男女とも「1〜3年未満」の労働者が最も多く、それぞれ37.7%、25.0%となっている。また、「その他」を男女別にみても、男女とも「1〜3年未満」の労働者が最も多く、それぞれ28.7%、29.1%となっている。(表19

(3)雇用契約期間
 現在勤務している会社に雇用された時、「雇用契約期間が決められていた」労働者の割合は「パート」で44.3%、「その他」で62.2%となっており、雇用契約期間をみると、「12ヵ月」の労働者が「パート」、「その他」ともに最も多く、それぞれ47.3%、59.1%、次いで「6ヵ月」がそれぞれ27.0%、19.5%となっている。
 また、平均契約月数は「パート」で8.2ヵ月、「その他」で9.4ヵ月となっている。(表20

(4)雇用契約更新
 現在勤務している会社で契約を更新したことがある労働者の割合は「パート」で85.5%(前回83.6%)、「その他」で76.8%(同77.5%)となっており、更新回数をみると、「5〜10回」とする労働者の割合が「パート」、「その他」ともに最も多く、それぞれ28.8%(同19.7%)、23.3%(同21.4%)となっている。
 また、平均契約更新回数は、「パート」で7.8回(同9.5回)、「その他」で6.5回(同6.7回)となっている。(表21

(5)仕事内容が同じと思う正社員との賃金差の意識
 「パート」は「比べられる正社員がいない(わからないを含む)」とする労働者の割合が33.7%、次いで「低いと意識したことはない」28.7%、「低いと意識したことがあるが納得できる」21.5%、「低いと意識したことがあり納得できない」15.8%となっている。(表22図9

(6)雇用保険等の加入状況
 パート等労働者の雇用保険等の加入状況をみると、「雇用保険に加入している」労働者の割合は「パート」で45.1%、「その他」で78.9%となっており、前回調査と比較すると、「パート」、「その他」ともに上昇している。
 また、厚生年金等の公的年金加入状況をみると、「パート」では「配偶者の加入している厚生年金・共済年金の被扶養配偶者になっている」労働者の割合が最も多く30.6%となっており、「その他」では「厚生年金・共済年金に本人が被保険者として加入している」労働者の割合が最も多く70.0%となっている。(表23-1表23-2

(7)役職
 パート等労働者の役職についてみると、「役職についている」労働者の割合は「パート」で11.4%、「その他」で14.0%となっており、前回調査と比較すると、「パート」、「その他」とも上昇している。また、役職別にみると「部課長、部課長代理クラス」は、「パート」(1.0%)、「その他」(14.4%)、「係長、主任クラス」は、「パート」(5.9%)、「その他」(8.2%)、「班長、グループリーダークラス」は、「パート」(35.3%)、「その他」(18.3%)となっている。なお、明確にこれらの役職ではない「その他の役職」についている者の割合は、「パート」(57.7%)、「その他」(59.1%)となっている。(表24-1表24-2

(8)仕事の処理状況
 パート等労働者の仕事の処理状況をみると、「主に正社員の指示に従って仕事を行っている」労働者の割合が「パート」、「その他」ともに最も多く、それぞれ44.3%、38.2%、次いで「一部については仕事を任されている」労働者がそれぞれ27.2%、31.3%、「主に自主的に判断し仕事を行っている」労働者がそれぞれ18.8%、22.3%となっている。(表25

(9)別の会社での勤務
 パート等労働者のうち、今の会社(現在の事業所)以外に「別の会社で働いている」労働者の割合は「パート」で8.2%、「その他」で1.9%となっており、男女別にみると、「パート」の男14.3%、女6.3%、「その他」の男1.6%、女2.1%となっている。
 別の会社で働いているパート等労働者のうち、「正社員として働いている」労働者の割合は、「パート」で23.2%、「その他」で17.9%となっている。(表26

4 仕事についての考え方

(1)働いている理由
 パート等労働者の働いている理由(複数回答)をみると、「パート」では「家計の足しにするため」とする労働者の割合が最も多く53.1%(前回53.5%)、次いで「生活を維持するため」47.3%(同33.8%)、「生きがい・社会参加のため」23.6%(同21.3%)、「余暇時間を利用するため」22.9%(同27.0%)等の順となっている。「その他」では「生活を維持するため」とする労働者の割合が最も多く69.9%(同59.4%)となっており、次いで「家計の足しにするため」32.0%(同32.1%)となっている。
 男女別にみると、「パート」では、男が「生活を維持するため」とする労働者が最も多く62.6%(同46.3%)となっているのに対し、女は「家計の足しにするため」とする労働者が最も多く59.6%(同60.1%)となっており、「その他」では、「生活を維持するため」とする労働者が男女ともに最も多く、それぞれ81.2%(同75.3%)、61.6%(同46.8%)となっている。
 前回調査と比較すると、他の理由でほとんど変化がみられないのに対し、「生活を維持するため」とする労働者の割合が「パート」、「その他」ともに大きく上昇している。(表27図10

(2)パート等労働者としての働き方を選んだ理由
 パート等労働者としての働き方を選んだ理由(複数回答)をみると、「パート」では「自分の都合のよい時間(日)に働きたいから」とする労働者の割合が最も多く50.0%(前回55.0%)、次いで「勤務時間・日数が短いから」31.2%(同24.0%)、「仕事の内容に興味が持てたから」23.8%(同19.6%)、「正社員として働ける会社がないから」21.1%(同13.7%)等の順となっている。「その他」では「正社員として働ける会社がないから」とする労働者の割合が最も多く38.0%(同31.7%)、次いで「仕事の内容に興味が持てたから」24.8%(同22.9%)となっている。前回調査と比較すると、「正社員として働ける会社がないから」とする労働者の割合が「パート」、「その他」ともに上昇している。(表28図11

(3)今の会社や仕事への不満・不安
 今の会社や仕事に対して不満・不安があるパート等労働者の割合は「パート」で54.3%(前回41.2%)、「その他」で60.5%(同46.1%)となっている。
 不満・不安の内容(複数回答)をみると、「パート」では「賃金が安い」とする労働者が最も多く51.1%(同52.3%)、次いで「雇用が不安定」21.1%(同18.8%)、「有給休暇がとりにくい」19.2%(同15.3%)、「正社員になれない」19.2%(同16.7%)等の順となっている。「その他」でも「賃金が安い」とする労働者が最も多く47.4%(同51.5%)、次いで「正社員になれない」36.4%(同38.1%)、「雇用が不安定」30.6%(同28.8%)、「有給休暇がとりにくい」21.4%(同17.2%)となっている。前回調査と比較すると、「不満・不安がある」労働者の割合が「パート」、「その他」ともに大きく上昇している(表29-1表29-2図12-1図12-2)。

(4)今後の希望する仕事
 今後の希望する仕事についてみると、「パート」、「その他」とも「今と同じ仕事がしたい」とする労働者が最も多く、それぞれ38.8%(前回41.5%)、39.6%(同45.4%)となっている。
 前回調査と比較すると、「パート」の男で「教育訓練を受けるなどして、技術・技能・資格を生かした仕事がしたい」とする労働者の割合が上昇している(表30図13)。

(5)今後の就業継続希望
 今後の就業継続希望についてみると、「パート」、「その他」とも「パート等で仕事を続けたい」とする労働者が最も多く、それぞれ62.9%(前回67.2%)、47.4%(同50.0%)となっており、次いで「正社員になりたい」がそれぞれ15.6%(同12.5%)、30.8%(同26.3%)となっている。
 前回調査と比較すると、「パート」、「その他」の男で「正社員になりたい」とする労働者の割合がともに上昇している(表31図14)。

5 年収等

(1)出勤日数、所定労働時間
 パート等労働者の1週間の出勤日数をみると、「5日」とする労働者の割合が最も多く、「パート」が52.6%(前回50.1%)、「その他」が73.5%(同61.8%)となっている。
 また、1日の所定労働時間をみると、「パート」は「5〜6時間未満」とする労働者の割合が最も多く22.5%、次いで「6〜7時間未満」が20.9%となっており、「その他」は「8時間以上」とする労働者の割合が最も多く55.7%、次いで「7〜8時間未満」35.6%となっている。(表32-1表32-2

(2)年収
 平成12年1月から12月までの過去1年間にパート等労働者として働いた年収をみると、「パート」で「100万円未満」とする労働者が37.6%、「100〜130万円未満」18.9%、「130万円以上」28.7%となっている。
 また、平均年収をみると、「パート」で121.5万円(前回113.5万円)、「その他」で217.6万円(同218.7万円)となっている。(表33

(3)年収等の調整
 年収等の調整についてみると、何らかの「調整をしている」労働者の割合は、「パート」で22.6%となっており、男女別にみると、男9.3%、女26.7%となっている。
 また、「調整をしている」労働者について、その理由(複数回答)をみると、「自分の所得税の非課税限度額(103万円)を超えると税金を支払わなければならないから」とする労働者の割合が最も多く、71.7%となっている。(表34-1表34-2図15

(4)労働組合への加入状況
 労働組合への加入状況についてみると、「会社にパート等が加入できる組合がある」とする労働者の割合が、「パート」で29.3%、「その他」で29.4%となっている。そのうち、労働組合に加入している「パート」は17.9%、「その他」は18.7%となっている。(表35図16)


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