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IV　フリーターについて

　１ 　フリーターの評価
　　(1) 　フリーターであったことの評価
　フリーターをいわゆる正社員として採用する場合、フリーターであったことの評価をみると、「プラスに評価する」企業割合は3.6％、「マイナスに評価する」企業割合は30.3％、「評価にほとんど影響しない」企業割合は61.9％となっている。(表20)
（注） フリーターとは、15〜34歳の若年者(学生及び主婦を除く)のうち、勤め先における呼称がアルバイト又はパートである者（これまでアルバイト・パートを続けてきた者で無業の者を含む。）をいう。

表20　フリーターであったことの評価別企業数割合
(単位:％）
企業規模・産業 全企業 プラスに
評価する		 マイナスに
評価する		 評価にほとんど
影響しない		 無回答
総数 100.0 3.6 30.3 61.9 4.2
　5,000人以上 100.0 1.8 34.0 56.0 8.2
　1,000 〜 4,999人 100.0 1.4 33.2 61.9 3.4
　　300 〜 999人 100.0 2.4 34.1 60.1 3.4
　　100 〜 299人 100.0 2.9 33.7 60.3 3.1
　　　30 〜 99人 100.0 4.0 28.8 62.6 4.6
　鉱業 100.0 3.6 33.9 62.5 -
　建設業 100.0 2.1 30.8 63.3 3.8
　製造業 100.0 3.3 34.1 57.7 4.9
　電気・ガス・熱供給・水道業 100.0 2.2 34.8 59.8 3.3
　情報通信業 100.0 0.1 39.1 58.0 2.7
　運輸業 100.0 4.7 17.8 70.6 6.9
　卸売・小売業 100.0 4.3 32.2 59.7 3.8
　金融・保険業 100.0 1.7 39.5 52.1 6.6
　不動産業 100.0 1.1 36.2 57.4 5.2
　飲食店，宿泊業 100.0 7.2 22.6 66.7 3.5
　医療，福祉 100.0 7.9 27.9 56.6 7.6
　教育，学習支援業 100.0 1.9 24.4 70.6 3.1
　サービス業 100.0 4.2 27.1 66.6 2.1
　(他に分類されないもの) 　 　 　 　 　
平成13年調査 　 　 　 　 　
総数 100.0 3.1 30.2 62.7 4.1
注： 　平成13年調査におけるフリーターの定義は、「卒業後、常用雇用の就職をせず、
短期間のパート・アルバイトなどを続けている若年者(35歳未満）」である。
以下同じ。

　　(2) 　フリーターであったことをプラスに評価する理由
　フリーターであったことをプラスに評価する企業について、プラスに評価する理由をみると、「豊富な経験を活用できる」とする企業割合が最も多く57.0％となっており、次いで「チャレンジ精神を持っている」が45.3％となっている。(表21)

表21　フリーターであったことをプラスに評価する企業の理由別企業数割合
複数回答(単位:％）
企業規模 フリーターであったことをプラスに評価する企業 柔軟な発想、対応ができる 豊富な経験を活用できる 技能、知識がある チャレンジ精神を持っている 独創性を発揮できる 人脈が豊富である 目的に向かって意欲的に行動する その他 無回答
企業規模計 [3.6] 100.0 43.0 57.0 44.7 45.3 9.8 6.8 36.0 9.6 -
　5,000人以上 [1.8] * * * * * * * * * *
　1,000 〜 4,999人 [1.4] 100.0 10.0 53.3 60.0 33.3 10.0 10.0 36.7 - -
　　300 〜 999人 [2.4] 100.0 17.4 86.5 52.2 29.2 1.7 - 48.9 1.7 -
　　100 〜 299人 [2.9] 100.0 33.3 66.2 42.1 22.7 6.7 14.4 39.4 5.9 -
　　　30 〜 99人 [4.0] 100.0 47.0 53.3 44.8 51.4 10.9 5.5 34.5 10.8 -
平成13年調査 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
総数 [3.1] 100.0 29.4 80.7 42.0 ・ ・ ・ ・ 9.0 0.1
注: 1) 　［　］内の数字は、フリーターであったことをプラスに評価する企業の割合である。
2) 　(1)〜(4)は平成16年調査で新たに設けた項目である。

　　(3) 　フリーターであったことをマイナスに評価する理由
　フリーターであったことをマイナスに評価する企業について、マイナスに評価する理由をみると、「根気がなくいつ辞めるかわからない」とする企業割合が最も多く70.7％、次いで「責任感がない」が51.1％となっている。(表22)

表22　フリーターであったことをマイナスに評価する企業の理由別企業数割合
複数回答(単位:％）
企業規模 フリーターであったことをマイナスに評価する企業 根気がなくいつ辞めるかわからない 年齢相応の技能、知識がない 責任感がない 組織になじみにくい 職業に対する意識などの教育が必要 入社時の格付け、配置が難しい 人物像がつかみにくい その他 無回答
企業規模計 [30.3] 100.0 70.7 38.1 51.1 36.3 42.6 14.6 29.1 5.5 0.8
　5,000人以上 [34.0] 100.0 33.6 50.9 26.7 34.5 44.8 19.8 8.6 12.1 -
　1,000 〜 4,999人 [33.2] 100.0 50.3 37.9 33.1 37.6 44.5 21.0 23.6 8.0 -
　　300 〜 999人 [34.1] 100.0 58.3 44.0 40.5 35.8 44.4 22.7 20.9 7.2 0.4
　　100 〜 299人 [33.7] 100.0 67.3 41.2 48.9 42.9 43.9 17.7 26.3 5.6 0.3
　　　30 〜 99人 [28.8] 100.0 74.2 36.3 53.7 34.1 41.9 12.4 31.3 5.2 1.1
平成13年調査 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
総数 [30.2] 100.0 73.1 26.0 55.2 40.1 39.3 15.9 28.3 3.0 0.0
注： 　［　］内の数字は、フリーターであったことをマイナスに評価する企業の割合である。


　２ 　フリーターをいわゆる正社員として採用する場合の年齢の上限

　フリーターをいわゆる正社員として採用する場合の年齢の上限をみると、「35歳未満であれば年齢制限なし」とする企業割合が最も多く33.7％、次いで「25〜29歳」が26.0％となっている。(表23)

表23　フリーターを正社員として採用する場合の年齢の上限別企業数割合
(単位:％）
企業規模 全企業 〜19歳 20〜24歳 25〜29歳 30〜34歳 35歳未満
であれば
年齢制限なし		 無回答
企業規模計 100.0 1.0 21.5 26.0 5.0 33.7 12.9
　5,000人以上 100.0 0.3 17.6 22.3 4.7 28.7 26.4
　1,000 〜 4,999人 100.0 0.7 25.2 27.1 2.2 31.6 13.1
　　300 〜 999人 100.0 0.7 27.4 30.8 4.3 24.8 12.0
　　100 〜 299人 100.0 1.0 23.1 29.9 4.1 32.0 9.9
　　　30 〜 99人 100.0 1.0 20.3 24.4 5.4 35.1 13.8
平成13年調査 　 　 　 　 　 　 　
総数 100.0 1.7 23.2 22.8 5.3 35.4 11.6


　３ 　フリーターの正社員としての採用の有無について

　平成15年の1年間に、「フリーターを正社員として採用した」企業割合は11.8％となっている。企業規模別にみると、いずれの企業規模でも「フリーターを正社員として採用した」企業割合は1割を超えている。
　平成15年の1年間に、「フリーターを正社員として採用した」企業について、採用した理由をみると、「即戦力として期待できたから」とする企業割合が最も多く49.6％、次いで「人手が足りなかったから」43.3％となっている。(表24)

表24　フリーターの正社員としての採用の有無、採用の理由別企業数割合
(単位:％）
企業規模 全企業 フリーターを正社員として採用した (複数回答） 採用して
いない		 無回答
計 人手が足り
なかったから		 即戦力として
期待できたから		 業務に必要な
技能・資格等を
持っていたから		 縁故が
あったから		 左記以外
企業規模計 100.0 11.8 (100.0) (43.3) (49.6) (13.9) (15.2) ( 9.5) 83.0 5.2
　5,000人以上 100.0 19.1 (100.0) (30.8) (52.3) (21.5) ( 4.6) (23.1) 76.0 5.0
　1,000 〜 4,999人 100.0 16.1 (100.0) (29.7) (50.0) (37.1) ( 7.9) (12.6) 81.0 2.9
　　300 〜 999人 100.0 16.5 (100.0) (30.0) (58.6) (27.1) ( 9.9) ( 9.5) 81.0 2.5
　　100 〜 299人 100.0 13.9 (100.0) (46.4) (51.0) (24.5) ( 9.5) ( 5.6) 82.7 3.4
　　　30 〜 99人 100.0 10.6 (100.0) (44.7) (47.6) ( 6.7) (18.6) (10.9) 83.4 6.1
注： 　(　)内の数字は、全企業のうちフリーターを正社員として採用した企業を100とした割合である。

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