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III 中途採用者について

 1  中途採用の実施状況

 平成15年(1月〜12月)の1年間に中途採用を行った企業割合を職種別にみると、管理職13.7%、事務職27.5%、技術・研究職18.4%、現業職50.8%となっている。企業規模別にみると、管理職、事務職、技術・研究職では企業規模が大きいほど、現業職では企業規模が小さいほど、中途採用を行った企業割合が多くなっている。(表15)

表15 職種別中途採用を行った企業数割合
(単位:%)
企業規模・産業 全企業 中途採用を行った(複数回答)
管理職 事務職 技術・研究職 現業職
 総数 100.0 71.2 13.7 27.5 18.4 50.8
  5,000人以上 100.0 86.2 34.9 54.8 51.9 38.4
  1,000 〜 4,999人 100.0 77.5 26.5 44.9 38.6 42.4
   300 〜 999人 100.0 78.7 23.8 43.6 31.3 48.7
   100 〜 299人 100.0 75.3 15.6 34.5 20.0 49.3
    30 〜 99人 100.0 69.1 11.7 23.2 15.9 51.7
  鉱業 100.0 57.1 7.1 23.2 8.9 41.1
  建設業 100.0 67.6 12.8 21.9 32.2 31.6
  製造業 100.0 68.8 13.7 25.9 19.7 50.5
  電気・ガス・熱供給・水道業 100.0 51.1 10.3 26.6 15.2 28.3
  情報通信業 100.0 66.9 14.8 29.0 41.6 20.0
  運輸業 100.0 81.9 10.1 21.1 6.7 74.8
  卸売・小売業 100.0 73.6 14.4 35.8 11.7 56.2
  金融・保険業 100.0 69.7 27.5 50.4 10.3 23.1
  不動産業 100.0 72.0 25.3 48.0 21.1 40.2
  飲食店,宿泊業 100.0 70.0 16.2 22.6 12.5 61.2
  医療,福祉 100.0 80.6 17.1 36.3 38.9 49.8
  教育,学習支援業 100.0 69.4 8.8 29.4 18.0 37.2
  サービス業 100.0 70.7 13.4 26.3 16.7 51.6
  (他に分類されないもの)            
平成13年調査            
 総数 100.0 71.7 10.4 28.1 16.1 52.9
  5,000人以上 100.0 83.5 20.0 51.5 43.5 38.8
  1,000 〜 4,999人 100.0 82.2 24.2 49.2 30.3 48.8
   300 〜 999人 100.0 80.8 21.5 45.6 26.3 53.6
   100 〜 299人 100.0 81.5 16.1 37.1 21.6 59.5
   30 〜 99人 100.0 67.6 7.3 23.2 13.0 51.0


 2  中途採用の募集条件

 中途採用を行った企業について募集条件をみると、管理職、技術・研究職では「同一職務の経験年数」とする企業割合が最も多く、それぞれ49.8%、49.0%、事務職、現業職では「年齢」とする企業割合が最も多く、それぞれ49.4%、50.0%となっている。(表16)

表16 中途採用者の募集条件の有無、募集条件の内容別企業数割合
(単位:%)
職種 中途採用を行った企業 募集条件がある (複数回答) 募集条件はない
年齢 学歴 同一職務の経験年数 特殊
技能
免許
資格
募集地域 その他
通勤圏内に限定 一定地区内に限定 全国
管理職 [13.7] 100.0 89.7 31.1 17.6 49.8 13.8 11.1 30.3 9.8 5.6 15.9 10.3
事務職 [27.5] 100.0 89.9 49.4 24.6 41.2 11.6 13.8 41.5 11.6 3.4 7.9 10.1
技術・研究職 [18.4] 100.0 94.0 38.6 20.2 49.0 31.3 35.2 31.9 9.8 8.6 7.1 6.0
現業職 [50.8] 100.0 91.1 50.0 11.4 30.5 9.6 30.8 45.3 12.7 2.7 8.1 8.9
注:  [ ]内の数字は、中途採用を行った企業の割合である。


 3  中途採用の際の重視項目

 中途採用者の採用の際の重視項目をみると、管理職、事務職では「職務経験」とする企業割合が最も多く、それぞれ57.7%、52.7%となっているが、技術・研究職では「専門的知識・技能」が最も多く68.9%となっており、また、現業職では「熱意・意欲」が最も多く58.8%となっている。(表17)

表17 中途採用者の採用の際の重視項目別企業数割合
複数回答3つまで(単位:%)
職種 中途採用を行った企業 専門的知識・技能 一般常識・教養 職務経験 創造性・企画力 語学力・国際感覚 理解力・判断力 行動力・実行力 熱意・意欲 協調性・バランス感覚 健康・体力 その他 無回答
管理職 [13.7] 100.0 48.3 16.4 57.7 12.9 4.3 20.0 29.7 30.9 18.0 7.4 6.6 3.0
事務職 [27.5] 100.0 25.9 33.6 52.7 3.6 3.4 24.7 16.2 41.5 28.3 15.7 2.8 4.0
技術・研究職 [18.4] 100.0 68.9 8.8 58.1 10.1 2.3 12.4 16.6 36.1 14.3 15.7 1.8 6.3
現業職 [50.8] 100.0 19.8 18.5 38.3 2.5 0.3 14.4 26.0 58.8 23.1 47.3 4.5 3.2
注:  [ ]内の数字は、中途採用を行った企業の割合である。


 4  中途採用者の年齢

 採用した中途採用者の年齢をみると、管理職では「50〜54歳」を採用した企業割合が最も多く28.1%となっており、事務職、現業職では「25〜29歳」が最も多くそれぞれ42.6%、43.2%、技術・研究職では「30〜34歳」が最も多く35.9%となっている。(表18)

表18 採用した中途採用者の年齢区分別企業数割合
複数回答 (単位:%)
職種 中途採用を行った企業 24歳
以下
25〜29
30〜34
35〜39
40〜44
45〜49
50〜54
55〜59
60〜64
65歳
以上
無回答
管理職 [13.7] 100.0 1.7 3.2 6.7 19.3 19.6 20.3 28.1 15.5 7.3 0.2 4.8
事務職 [27.5] 100.0 26.1 42.6 30.8 18.1 13.2 6.7 5.3 2.5 0.6 0.0 2.2
技術・研究職 [18.4] 100.0 14.8 35.1 35.9 17.8 16.8 9.5 12.6 5.2 1.4 0.7 5.9
現業職 [50.8] 100.0 32.1 43.2 38.3 24.5 20.8 19.0 19.4 13.0 6.8 0.6 2.7
注:  [ ]内の数字は、中途採用を行った企業の割合である。


 5  中途採用者の処遇等の決定基準

 中途採用者のポスト・賃金等の格付け決定基準をみると、管理職、事務職、現業職については「在職者賃金とのバランス」が最も多く、それぞれ55.8%、64.2%、58.1%となっているが、技術・研究職については「能力」が最も多く43.8%となっている。(表19)

表19 中途採用者のポスト・賃金等の格付け決定基準別企業数割合
複数回答(単位:%)
職種 中途採用を行った企業 年齢 学歴 同一職務の経験年数 能力 免許・資格 在職者賃金とのバランス これまでの就業年数 前職の賃金 前職のポスト 本人の希望 その他 無回答
管理職 [13.7] 100.0 29.5 8.6 26.4 43.9 7.7 55.8 5.6 30.4 16.2 15.4 9.5 3.6
事務職 [27.5] 100.0 40.6 17.3 25.4 35.2 7.8 64.2 8.5 17.8 2.8 10.3 5.9 3.2
技術・研究職 [18.4] 100.0 37.8 17.3 36.7 43.8 22.8 0.7 10.9 25.4 2.7 12.5 4.3 12.8
現業職 [50.8] 100.0 35.5 8.7 22.3 37.1 15.2 58.1 6.3 12.7 1.8 8.0 10.3 3.2
注:  [ ]内の数字は、中途採用を行った企業の割合である。


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