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資料7 喫煙の健康影響について

資料7

喫煙の健康影響について

厚生労働省ホームページ掲載資料
Q喫煙者本人への健康影響(がんへの影響)について
A 喫煙男性は、非喫煙者に比べて肺がんによる死亡率が約4.5倍高くなっているほか、それ以外の多くのがんについても、喫煙による危険性が増大することが報告されています。また、喫煙は世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)において発がん評価分類でグループ1(人間に対して発がん性あり。人間に対する発がん性に関して十分な証拠がある)に分類されています。

◆がんによる死亡の相対危険度
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)
相対危険度 男 女
平山らによる調査(1966-82) 1.7 1.3
厚生省研究班による調査(1990-97) 1.5 1.6

◆がんの部位別にみた死亡についての相対危険度(日本)
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)
がんの部位別にみた死亡についての相対危険度(日本)のグラフ がんの部位別にみた死亡についての相対危険度(日本)のグラフ

◆喫煙本数別にみた肺がん死亡についての相対危険度(日本)
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)
喫煙本数別にみた肺がん死亡についての相対危険度(日本)のグラフ 喫煙本数別にみた肺がん死亡についての相対危険度(日本)のグラフ
資料:いずれも平山らによる調査(1966-82)

Q喫煙者本人への健康影響(循環器病への影響)について
A 喫煙者は、非喫煙者に比べて虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症等)の死亡の危険性が1.7倍高くなるという報告があります。また、脳卒中についても喫煙者は、非喫煙者に比べて危険性が1.7倍高くなるという報告があります。

◆循環器病による死亡についての相対危険度
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)
相対危険度 男 女
循環器病 1.4 1.5
虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症等) 1.7 -
脳卒中 1.7 1.7
資料:1980−90年の循環器疾患基礎調査(NIPPON DATA)

Q喫煙者本人への健康影響(呼吸器疾患等への影響)について
A 喫煙により空気の通り道である気道や肺自体へ影響を及ぼすことが知られています。このため、喫煙は慢性気管支炎、呼吸困難や運動時の息切れなどの症状が特徴的な肺気腫や喘息等の呼吸器疾患の原因と関連しています。さらに歯周病の原因と関連があるという報告があります。

Q妊娠中の健康への影響について
A 喫煙は母体への影響だけでなく、胎児の発育に対する悪影響が懸念されます。喫煙している妊婦から生まれた赤ちゃんは喫煙していない妊婦から生まれた赤ちゃんに比べて低出生体重児となる頻度が約2倍高くなっています。さらに、喫煙している妊婦は喫煙していない妊婦に比べ、早産、自然流産、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と、生後1週間以内の早期新生児死亡)の危険性が高くなっています。

◆妊娠中の喫煙が胎児に及ぼす相対危険度
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)
相対危険度 調査地 低出生体重児 早産
田中による調査(1964) 柳橋病院 1.9 1.5
星らによる調査(1977) 東北大学附属病院 1.9 1.6
厚生省研究班による調査(1979) 全国11ヵ所の大学病院 2.4 3.3
久富らによる調査(1982) 川�ア中央病院 2.2 1.5
黒倉らによる調査(1984) 大阪府立病院 1.7 1.7
中村らによる調査(1988) 大阪府 2.5 1.9
濱田らによる調査(1988) 東京都立築地病院 1.3 2.9

Q周囲の非喫煙者への健康影響について
A たばこの煙による健康への悪影響は喫煙者本人にとどまりません。他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙についての健康影響は、流涙、頭痛などの症状だけでなく、肺がんや虚血性心疾患等の疾患の死亡率等が上昇したり、非喫煙妊婦でも低出生体重児の出産の発生率が上昇するといった研究結果が近年多く報告されています。小児では喘息、気管支炎といった呼吸器疾患等と関連があると報告されています。また、乳児では乳幼児突然死症候群と関連があると報告されています。

◆受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)と個別疾病との相対危険度
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)
個別疾病の相対危険度 相対危険度
肺がん死亡数(US−EPA報告 1998) 1.19
虚血性心疾患死亡数(Heらによる調査 1999) 1.25

Q依存性について
A 依存とは、ある物をやめようと思っても強い渇望があり、やめられなくなった状態を言います。
 たばこの成分であるニコチンによるニコチン依存は、国際疾病分類(ICD−10)や精神医学の分野で世界的に使用されている「精神障害者の診断及び統計マニュアル第4版」(DSM−IV)において独立した疾患として扱われており、たばこに依存性があることは確立した科学的知見となっています。

Q未成年者の健康影響について
A 青少年期に喫煙を開始すると、成人後に喫煙を開始した場合に比べて、がんや虚血性心疾患などの危険性がより高くなります。肺がんでは、20歳未満で喫煙を開始した場合の死亡率は、非喫煙者に比べて5.5倍となっています。
 また、「平成10年度喫煙と健康問題に関する実態調査」(厚生労働省)によれば、吸い始める年齢が若いほどニコチンへの依存度が高い人が多くなるという報告が出ています。

◆喫煙開始年齢別肺がん標準化死亡率(男)
標準化死亡率(ここでいう標準化死亡率とは、年齢構成の違いを補正した死亡率で、人口10万人に対する死亡率を示したもの)
喫煙開始年齢別肺がん標準化死亡率(男)のグラフ
資料:平山らによる調査(1966−82)

Q「かみたばこ」、「かぎたばこ」について
A 「かみたばこ」、「かぎたばこ」は煙が出ない無煙たばこと呼ばれるたばこの一種です。「かぎたばこ」は鼻腔内に乾燥嗅ぎたばこを塗りつける、又は、吸い込む、もしくは口腔内で頬の内側と歯肉の間に湿性嗅ぎたばこを入れて使用します。また、「かみたばこ」は処理した葉たばこに甘味料や香料を加えて加工したたばこを頬に含んだり、噛むことにより使用します。
 煙の出ない「かぎたばこ」及び「かみたばこ」にも、紙巻きたばこによる喫煙と同様に、発がん性や依存性といった健康への悪影響があり、特に、これまでの疫学研究により、口腔がん、鼻腔がん等との関連が指摘されています。

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