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平成13年度全体的な集計結果の説明
V
|
1 |
はじめに |
|
本集計結果を参考とする場合は、あらかじめ次の3点に留意する必要がある。 |
|
|
|
1) |
集計を行うに当たって、法人設立後1年未満のもの、損益状況、財政状況の記載内容に不備があるものを除外した結果、客体数は、全国の医療法人
5,445施設のうちの1,591施設(全体の 29.2%)にとどまっていること。 |
2) |
本集計においては、数値を平均値、 20%値、中央値、
80%値などいくつかの統計的データをとっているが、対象施設には開設年次が古いものと新しいものが混在していること。 |
3) |
前年度との比較も試みたが、両者は必ずしも同一客体でないこと等から、医療法人病院の傾向をみることはできるが、これをもって正確な比較や全体の状態とみることはできないこと。 |
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|
|
2 |
集計対象施設数と病床数等(表1参照) |
|
|
|
集計対象施設数は 1,591施設となっており、その内訳は一般病院
963施設、療養型(老人)病院 292施設、精神病院 336施設となっている。
1病院当たりの病床数は、一般病院
127.4床、療養型(老人)病院 127.0床、精神病院 260.3床である。 |
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|
表1:集計対象施設数と病床数等
|
区
分 |
一般病院 |
療養型(老人)
病院 |
精神病院 |
集計対象施設数 (病院)
病床数 (床)
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
1日平均入院患者数 (人)
1日平均外来患者数 (人)
|
963
127.4
83.1
1.91
105.9
202.4
|
292
127.0
92.6
0.50
117.7
59.2
|
336
260.3
94.9
0.22
247.2
53.9
|
|
|
表2 損益状況の推移
|
区 分
|
黒字の病院の比率
|
赤字の病院の比率
|
11年度
|
12年度
|
13年度
|
11年度
|
12年度
|
13年度
|
一 般 病 院
(%)
療養型(老人)病院 (%)
精 神 病 院
(%)
|
73.8
79.7
79.9
|
82.1
86.5
80.7
|
80.5
87.3
83.6
|
26.2
20.3
20.1
|
17.9
13.5
19.3
|
19.5
12.7
16.4
|
|
|
|
3 |
損益状況からみた一般病院の経営状況(表2・表3・表4参照) |
|
|
|
一般病院の対象施設数 963施設のうち、赤字の病院数は
188施設で全体の 19.5%となっており、12年度調査(17.9%)と比較すると赤字病院の割合はわずかに増加している。
また、病床規模や地域によってバラつきがみられる。 |
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表3:損益状況からみた基礎数値
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
集計対象施設数 (病院)
病床数 (床)
1日平均入院患者数 (人)
1日平均外来患者数 (人)
|
963
127.4
105.9
202.4
|
775
133.4
112.3
211.3
|
188
103.0
79.3
165.4
|
|
表4:損益状況の推移
区 分
|
12 年
|
13 年
|
施設数
|
黒字の病院
|
施設数
|
黒字の病院
|
施設数
|
比 率
|
施設数
|
比 率
|
総 数
|
941 |
773 |
82.1 |
963 |
775 |
80.5 |
病
床
規
模
|
99床以下
100〜199床
200〜299床
300床以上
|
484
334
78
45
|
387
289
60
37
|
80.0
86.5
76.9
82.2
|
493
337
75
58
|
377
282
66
50
|
76.5
83.7
88.0
86.2
|
都
道
府
県
ブ
ロ
ッ
ク |
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州 |
69
68
188
134
182
45
91
164 |
58
57
154
106
147
43
76
132 |
84.1
83.8
81.9
79.1
80.8
95.6
83.5
80.5 |
51
62
183
163
196
46
98
164 |
38
51
148
129
150
40
85
134 |
74.5
82.3
80.9
79.1
76.5
87.0
86.7
81.7 |
病院
所在
地の
人口
|
政令指定都市
人口20万人以上
人口5万人以上
その他
|
179
333
236
193
|
148
274
198
153
|
82.7
82.3
83.9
79.3
|
180
328
255
200
|
140
269
198
168
|
77.8
82.0
77.6
84.0
|
|
1) |
機能性(表5参照) |
|
病床利用率では、黒字の病院 84.2%、赤字の病院
77.0%と 7.2%の差がある。12年度調査でも、黒字の病院と赤字の病院とでは、
5.3%の差があり、病床利用率の差が大きくなっている。全体としては12年度 82.6%から13年度
83.1%と 0.5%増加している。
平均在院日数は、黒字の病院 35.0日に対して、赤字の病院は
34.0日と、わずかに 1.0日赤字の病院が短い。12年度調査では、黒字の病院の方が
6.8日短くなっていた。全体としては12年度 35.1日から13年度 34.9日と 0.2日短くなっている。
患者1人1日当たり入院収益は、黒字の病院
24,163円、赤字の病院 23,803円と黒字の病院が 361円高い。12年度調査では、黒字の病院が
2,793円高く、患者1人1日当たり入院収益の差は、小さくなっている。なお、全体としては12年度23,815円から13年度24,110円と
295円増加している。 |
|
表5:損益状況からみた機能性 (平成13年度)
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
平均在院日数 (日)
患者100人当たり従事者数 (人)
患者1人1日当たり入院収益 (円)
患者1人1日当たり外来収益 (円)
|
83.1
1.91
34.9
57.2
24,110
7,880
|
84.2
1.88
35.0
56.7
24,163
7,912
|
77.0
2.09
34.0
60.0
23,802
7,708
|
|
参考:(平成12年度)
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
平均在院日数 (日)
患者1人1日当たり入院収益 (円)
患者1人1日当たり外来収益 (円)
|
82.6
1.94
35.1
23,815
7,851
|
83.5
1.97
34.2
24,252
7,939
|
78.2
1.76
41.0
21,459
7,318
|
|
|
2) |
収益性(表6参照) |
|
損益状況からみた収益性を黒字の病院と赤字の病院で比較すると、黒字の病院の方が人件費率
6.1%、材料費率 0.3%、経費率 3.2%、委託費率 0.8%、減価償却費率 0.4%といずれも低くなっており、黒字の病院は、効率的な医療の提供や、経費の合理化・適正化に努めていると考えられる。
なお、人件費率については12年度調査に比べ黒字の病院で
0.3%、赤字の病院で 1.3%各々増加している。 |
|
表6:損益状況からみた収益性
|
区 分
|
全体
|
黒字
|
赤字
|
|
20%値
|
中央値
|
80%値
|
人件費率 (%)
材料費率 (%)
経費率 (%)
委託費率 (%)
減価償却費率 (%)
医業収益対医業利益率 (%)
経常収益対経常利益率 (%)
総収益対総利益率 (%)
経常収益対支払利息率 (%) |
49.7
22.6
15.2
4.0
4.1
4.4
4.2
4.1
1.3 |
48.8
22.5
14.7
3.9
4.0
6.0
5.6
5.4
1.3 |
54.9
22.8
17.9
4.7
4.4
-4.7
-3.9
-3.7
1.3 |
45.2
13.6
11.9
1.1
2.1
|
51.7
19.5
15.3
2.9
3.6
|
58.2
26.8
19.5
6.6
5.9
|
注)各比率の最下位から20%・ 中央値(50%)・80%にある 施設の値を示している。 |
|
|
3) |
生産性(表7参照) |
|
常勤医師1人当たりの年間給与は、全体 15,016千円、黒字の病院
15,022千円、赤字の病院 14,982千円となっている。12年度より全体で 381千円、黒字の病院で
223千円、赤字の病院で 1,253千円といずれも上昇しており、黒字と赤字の病院の差も小さくなっている。また、常勤看護師1人当たりの年間給与も、全体
4,935千円、黒字の病院 4,903千円、赤字の病院 5,099千円と、いずれも12年度調査を上回っている。 |
|
労働分配率は、付加価値を人件費として配分している比率を見るもので、
100%を超えると赤字であることを示す。13年度の黒字の病院と赤字の病院の労働分配率の差は
20.3%で、12年度の19.8%と比較すると、やや差が広まっている。 |
|
表7:損益状況からみた生産性
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
常勤医師1人当たりの年間給与 (千円)
常勤看護師1人当たりの年間給与 (千円)
従事者1人当たりの年間医業収益 (千円)
労働生産性 (千円)
労働分配率 (%)
|
15,016
4,935
15,502
8,384
91.9
|
15,022
4,903
15,688
8,592
89.1
|
14,982
5,099
14,519
7,283
109.4
|
|
|
4 |
損益状況からみた療養型(老人)病院の経営状況(表2・表8・表9参照) |
|
|
|
療養型(老人)病院の対象施設数 292施設のうち、赤字の病院数は37施設で、全体の12.7%となっており、12年度調査(13.5%)と比べ赤字の病院の割合が
0.8%減少している。
ただし、病床規模と地域により相違がみられる。 |
|
表8:損益状況からみた基礎数値
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
集計対象施設数 (病院)
病床数 (床)
1日平均入院患者数 (人)
1日平均外来患者数 (人)
|
292
127.0
117.7
59.2
|
255
132.3
122.5
59.6
|
37
90.7
84.6
56.5
|
|
表9:損益状況の推移
区 分
|
12 年
|
13 年
|
施設数
|
黒字の病院
|
施設数
|
黒字の病院
|
施設数
|
比 率
|
施設数
|
比 率
|
総 数
|
252 |
218 |
86.5 |
292 |
255 |
87.3 |
病
床
規
模
|
99床以下
100〜199床
200〜299床
300床以上 |
127
81
27
17 |
111
68
23
16 |
87.4
84.0
85.2
94.1 |
146
100
29
17 |
123
87
28
17 |
84.2
87.0
96.6
100.0 |
都
道
府
県
ブ
ロ
ッ
ク
|
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州 |
18
10
31
33
26
20
46
68 |
15
8
26
31
20
17
39
62 |
83.3
80.0
83.9
93.9
76.9
85.0
84.8
91.2 |
17
11
42
50
35
18
50
69 |
17
10
33
44
30
15
45
61 |
100.0
90.9
78.6
88.0
85.7
83.3
90.0
88.4 |
病院
所在
地の
人口
|
政令指定都市
人口20万人以上
人口5万人以上
その他
|
36
75
50
91
|
30
64
47
77
|
83.3
85.3
94.0
84.6
|
43
77
59
113
|
33
67
52
103
|
76.7
87.0
88.1
91.2
|
|
1) |
機能性(表10参照) |
|
病床利用率では、黒字の病院 92.6%、赤字の病院
93.2%と赤字の病院がわずかに 0.6%上回っている。12年度調査では、黒字の病院の方が
9.9%上回っていた。全体としては、12年度 93.7%から、13年度 92.6%と 1.1%減少している。
平均在院日数は、黒字の病院で 257.8日、赤字の病院で
187.9日と、69.9日の差がある。12年度調査では、黒字の病院と赤字の病院とでは、44.5日の差があり、平均在院日数の差は小さくなっている。全体としては、12年度
256.4日に対して、13年度 249.4日と、 7.0日短くなっている。
患者1人1日当たり入院収益は、黒字の病院15,355円、赤字の病院16,489円と赤字の病院が
1,134円高い。12年度調査では、赤字の病院が 985円高く、患者1人1日当たり入院収益の差は、わずかに大きくなっている。全体としては、12年度15,333円から、13年度15,458円と
125円増加している。 |
|
表10:損益状況からみた機能性 (平成13年度)
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
平均在院日数 (日)
患者100人当たり従事者数 (人)
患者1人1日当たり入院収益 (円)
患者1人1日当たり外来収益 (円)
|
92.6
0.50
249.4
42.7
15,458
6,878
|
92.6
0.49
257.8
42.3
15,355
6,898
|
93.2
0.67
187.9
46.4
16,489
6,726
|
|
参考:(平成12年度)
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
平均在院日数 (日)
患者1人1日当たり入院収益 (円)
患者1人1日当たり外来収益 (円)
|
93.7
0.49
256.4
15,333
6,328
|
95.0
0.49
262.4
15,219
6,367
|
85.1
0.52
217.9
16,204
6,046
|
|
|
2) |
収益性(表11参照) |
|
損益状況からみた収益性を黒字の病院と赤字の病院で比較すると、黒字の病院の方が人件費率
6.0%、材料費率 0.6%、経費率 4.6%、委託比率 1.1%、減価償却費率 1.3%といずれもひくくなっており、黒字の病院は、効率的な医療の提供や、経費の合理化・適正化に努めていると考えられる。 |
|
なお、人件費率については12年度調査と比べ黒字の病院で
0.5%、赤字の病院で 1.3%各々減少している。 |
|
表11:損益状況からみた収益性
|
区 分
|
全体
|
黒字
|
赤字
|
|
20%値
|
中央値
|
80%値
|
人件費率 (%)
材料費率 (%)
経費率 (%)
委託費率 (%)
減価償却費率 (%)
医業収益対医業利益率 (%)
経常収益対経常利益率 (%)
総収益対総利益率 (%)
経常収益対支払利息率 (%)
|
54.6
11.1
17.0
4.4
4.9
7.1
6.8
6.2
1.8
|
54.5
11.2
16.5
4.2
4.9
8.7
8.1
7.6
1.8
|
61.3
11.8
21.2
5.6
4.6
-4.5
-2.4
-3.7
1.6
|
49.2
7.5
11.5
0.7
2.3
|
55.6
11.3
16.7
2.5
4.6
|
62.3
15.8
21.6
7.3
6.9
|
|
|
|
3) |
生産性(表12参照) |
|
常勤医師1人当たりの年間給与は、全体 14,009千円、黒字の病院
13,731千円、赤字の病院 16,306千円となっており、12年度より全体で 206千円、黒字の病院で
114千円、赤字の病院で 1,029千円といずれも上昇している。また、常勤看護師1人当たりの年間給与は、全体
4,702千円、黒字の病院 4,670千円、赤字の病院 5,005千円となっている。12年度調査と比較すると、赤字の病院では
402千円上昇し、黒字の病院で 32千円下降しており、全体では 12千円の上昇となっている。 |
|
労働分配率は、付加価値を人件費として配分している比率を見るもので、
100%を超えると赤字であることを示す。13年度の黒字の病院と赤字の病院の労働分配率の差は
22.0%で、12年度の21.5%と比較すると、ややその差は広まっている。 |
|
表12:損益状況からみた生産性
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
常勤医師1人当たりの年間給与 (千円)
常勤看護師1人当たりの年間給与 (千円)
従事者1人当たりの年間医業収益 (千円)
労働生産性 (千円)
労働分配率 (%) |
14,009
4,702
14,661
9,203
87.0 |
13,731
4,670
14,672
9,323
85.0 |
16,306
5,005
14,565
8,163
107.0 |
|
|
5 |
損益状況からみた精神病院の経営状況(表2・表13・表14参照) |
|
|
|
精神病院の対象施設数 336施設のうち、赤字の病院数は55施設で全体の16.4%となっており、12年度調査(19.3%)と比べ赤字病院の割合が
2.9%減少している。
ただし、病床規模と地域により相違がみられる。 |
|
表13:損益状況からみた基礎数値
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
集計対象施設数 (病院)
病床数 (床)
1日平均入院患者数 (人)
1日平均外来患者数 (人)
|
336
260.3
247.2
53.9
|
281
263.5
251.0
53.3
|
55
244.4
227.5
57.0
|
|
表14:損益状況の推移
区 分
|
12 年
|
13 年
|
施設数
|
黒字の病院
|
施設数
|
黒字の病院
|
施設数
|
比 率
|
施設数
|
比 率
|
総 数
|
336 |
271 |
80.7 |
336 |
281 |
83.6 |
病
床
規
模
|
99床以下
100〜199床
200〜299床
300床以上 |
-
112
120
104 |
-
84
100
87 |
-
75.0
83.3
83.7 |
-
118
119
99 |
-
98
97
86 |
-
83.1
81.5
86.9 |
都
道
府
県
ブ
ロ
ッ
ク
|
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州 |
28
29
58
51
38
22
21
89 |
22
18
45
43
32
17
14
80 |
78.6
62.1
77.6
84.3
84.2
77.3
66.7
89.9 |
26
39
49
58
44
28
24
68 |
21
30
40
44
36
25
21
64 |
80.8
76.9
81.6
75.9
81.8
89.3
87.5
94.1 |
病院
所在
地の
人口
|
政令指定都市
人口20万人以上
人口5万人以上
その他
|
44
110
94
88
|
39
90
74
68
|
88.6
81.8
78.7
77.3
|
42
106
90
98
|
35
87
77
82
|
83.3
82.1
85.6
83.7
|
|
1) |
機能性(表15参照) |
|
病床利用率では黒字の病院 95.3%、赤字の病院
93.1%と、2.2%の差がある。11年度調査でも、黒字の病院と赤字の病院とでは
2.3%の差があり、13年度もその差はほぼ同じであるといえる。全体としては、12年度
94.5%から13年度 94.9%と0.4%増加している。 |
|
平均在院日数は、黒字の病院 430.6日に対して、赤字の病院
441.2日と、10.6日の差がある。12年度調査では、黒字の病院と赤字の病院とでは、105.9日の差があり、平均在院日数の差は小さくなっている。全体としては、12年度
419.1日から13年度 432.2日と13.1日長くなっている。 |
|
患者1人1日当たり入院収益は、黒字の病院
12,463円、赤字の病院 11,809と黒字の病院の方が 654円高い。12年度調査では、黒字の病院が
1,169円高く、患者1人1日当たり入院収益の差は小さくなっている。全体としては、12年度12,218円から13年度12,365円と
147円増加している。 |
|
表15:損益状況からみた機能性 (平成13年度)
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
平均在院日数 (日)
患者100人当たり従事者数 (人)
患者1人1日当たり入院収益 (円)
患者1人1日当たり外来収益 (円)
|
94.9
0.22
432.2
41.9
12,365
8,131
|
95.3
0.21
430.6
42.0
12,463
8,054
|
93.1
0.25
441.2
41.0
11,809
8,500
|
|
参考:(平成12年度)
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
病床利用率 (%)
外来/入院比 (倍)
平均在院日数 (日)
患者1人1日当たり入院収益 (円)
患者1人1日当たり外来収益 (円)
|
94.5
0.22
419.1
12,218
7,719
|
94.9
0.23
404.3
12,417
7,600
|
92.6
0.18
510.2
11,248
8,445
|
|
|
2) |
収益性(表16参照) |
|
損益状況からみた収益性を黒字の病院と赤字の病院で比較すると、黒字の病院の方が人件費率
6.5%、材料費率 1.4%、経費率 1.4%、減価償却費率 0.5%といずれも低くなっており、黒字の病院は、効率的な医療の提供や、経費の合理化・適正化に努めていると考えられる。 |
|
なお、人件費率については、12年度調査と比べ黒字の病院、赤字の病院とも各々
0.3%増加している。 |
|
表16:損益状況からみた収益性
区 分
|
全体
|
黒字
|
赤字
|
|
20%値
|
中央値
|
80%値
|
|
人件費率 (%)
材料費率 (%)
経費率 (%)
委託費率 (%)
減価償却費率 (%)
医業収益対医業利益率 (%)
経常収益対経常利益率 (%)
総収益対総利益率 (%)
経常収益対支払利息率 (%) |
60.1
12.9
13.9
3.0
4.4
5.7
6.3
5.8
1.3
|
59.2
12.7
13.7
2.9
4.3
7.3
7.6
7.1
1.3
|
65.7
14.1
15.1
3.8
4.8
-3.4
-1.2
-1.5
1.1
|
54.1
9.9
10.5
0.6
2.1 |
60.4
12.6
13.2
1.6
4.0 |
66.6
16.1
17.1
4.3
6.3 |
|
|
3) |
生産性(表17参照) |
|
常勤医師1人当たりの年間給与は、全体 15,332千円、黒字の病院
15,352千円、赤字の病院 15,224千円となっている。12年度より全体で 592千円、黒字の病院で
489千円、赤字の病院で 1,124千円といずれも上昇している。また、常勤看護師1人当たりの年間給与は、全体
4,767千円、黒字の病院 4,683千円、赤字の病院 5,245千円となっている。12年度調査と比較すると、黒字の病院では
122千円下降し、赤字の病院で 158千円上昇しており、全体では 84千円の下降となっている。 |
|
労働分配率は、付加価値を人件費として配分している比率を見るもので、
100%を超えると赤字であることを示す。13年度の黒字の病院と赤字の病院の労働分配率の差は
16.5%で、12年度の18.6%と比較すると、ややその差は縮まっている。 |
|
表17:損益状況からみた生産性
|
区 分 |
全 体 |
黒 字 |
赤 字 |
常勤医師1人当たりの年間給与 (千円)
常勤看護師1人当たりの年間給与 (千円)
従事者1人当たりの年間医業収益 (千円)
労働生産性 (千円)
労働分配率 (%) |
15,332
4,767
11,574
7,618
91.4 |
15,352
4,683
11,589
7,700
89.0 |
15,224
5,245
11,487
7,151
105.5 |
|
|
1) |
財政状態からみた病院の経営状況―1(表18参照) |
|
1病床当たりの総資産額、固定資産額、利益余剰金額は、いずれも一般病院が高い数値を示している。 |
|
1病床当たりの利益剰余金は、診療活動から生み出された内部留保が1病床当たりいくらの利益があるかをみるものであり、療養型(老人)病院が、他の種別の病院と比べて低い。 |
|
|
表18:財政状態からみた病院の経営状況-1
|
区 分 |
一般病院 |
療養型(老人)
病院 |
精神病院 |
1病床当たりの総資産額 (千円)
1病床当たりの固定資産額 (千円)
1病床当たりの利益剰余金額 (千円) |
12,684
7,953
2,929 |
8,710
5,626
2,261 |
6,696
4,052
2,687 |
|
|
2) |
財政状態からみた病院の経営状況―2(表19参照) |
|
自己資本比率は、経営の安定性を示す指標であり、一般病院
31.1%、療養型(老人)病院 34.9%、精神病院 47.7%のいずれの病院でも平均は20%を超えている。12年度調査との比較では一般病院、療養型(老人)病院、精神病院とも若干増加している。 |
|
精神病院の自己資本比率が相対的に高いのは、精神病院が一般的に他の種別の病院と比較して総資産額が少ないことが影響していることも考えられるので、これをもって、精神病院の優位性を示しているとみることはできない。 |
|
固定長期適合率は、自己資本と固定負債を加えた額で固定資産を除してその割合をみるもので、固定資産取得の安全性を測るものである。今回の集計でも、前年に引き続き全体で70%から80%を示している。 |
|
自己資本比率がいずれの病院も平均では20%を超えており、全体としては固定資産への過大な設備投資はないものと考えられる。 |
|
流動比率は、1年以内の短期支払い能力を測るものであり、通常この比率は少なくとも
100%以上が好ましいとされているが、一般病院 167.4%、療養型(老人)病院259.0%、精神病院
279.1%となっている。 |
|
総資本対経常利益率は診療活動から生み出された利益と、その利益を生み出すための資本の割合を示す経営効率の指標であるが、療養型(老人)病院が
6.2%と高い。 |
|
総資本回転率は、医業収益を総資本で除した値で、この比率が高いほど診療活動は活発で総資本の投下率が高いとされ、一般病院は0.95回転、療養型(老人)病院は0.78回転、精神病院は
0.74回転といずれも1回転を下回っている。 |
|
表19:財政状態からみた病院の経営状況―2
|
区 分 |
一般病院 |
療養型(老人)
病院 |
精神病院 |
自己資本比率 (%)
固定長期適合率 (%)
流動比率 (%)
医業収益対借入金比率 (%)
総資本対経常利益率 (%)
総資本回転率 (回転)
|
31.1
80.3
167.4
45.9
4.1
0.95
|
34.9
74.8
259.0
62.7
6.2
0.78
|
47.7
70.4
279.1
48.6
4.8
0.74
|
|
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