6. 食品の国際規格について

(1) FAO/WHO合同食品規格計画(コーデックス)について
 コーデックス(Codex Alimentarius Commission)は、昭和37年(1962年)にFAO(国連食糧農業機関)及びWHO(世界保健機関)がFAO/WHO合同食品計画の実施機関として合同で設立した国際政府間組織で、国際食品規格の策定を通じて、消費者の健康を守るとともに、食品貿易における公正を確保することをその目的としている。コーデックスが策定した食品規格は、WTO(世界貿易機関)の多角的貿易協定の下で、国際的な制度調和を図るものとして位置付けられている。平成17年9月現在の加盟国は173ヶ国(ECを含む)で、9つの一般問題部会、11の個別食品部会、1つの特別部会及び6つの地域調整部会が置かれている。

(2) コーデックス・バイオテクノロジー応用食品特別部会(CTFBT)について
 我が国が議長国を務めたコーデックス・バイオテクノロジー応用食品特別部会(平成11年度〜14年度)は、「モダンバイオテクノロジー応用食品のリスク分析に関する原則」、「組換えDNA植物由来食品の安全性評価の実施に関するガイドライン」及び「組換えDNA微生物利用食品の安全性評価の実施に関するガイドライン」の3文書を策定し、第26回コーデックス総会(平成15年6月)においてこれら全てが採択され、同特別部会はその使命を終え、解散が承認された。
 しかし、バイオテクノロジー応用食品に関しては更に検討すべき課題があることから、第27回コーデックス総会(平成16年6月)において、バイオテクノロジー応用食品特別部会の再設置が採択され、我が国が再び議長国を務めることとなった。昨年9月、再設置後初の会合が我が国において開催され、新たな検討課題として遺伝子組換え動物の安全性評価のためのガイドライン等を策定することで合意した。特別部会は、平成21(2009)年までにその作業を完了することとされている。

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