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2022年4月22日 中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門組織 第1回議事録

○日時

令和4年4月22日(金)14:30~

 

○場所

オンライン開催

○出席者

田倉 智之委員長 斎藤 信也委員長代理 池田 俊也委員 木﨑 孝委員
新谷 歩委員 新保 卓郎委員 中山 健夫委員 野口 晴子委員
花井 十伍委員 飛田 英祐委員 米盛 勧委員
泉 並木専門委員 斎藤 忠則専門委員 福田 敬専門委員
国立保健医療科学院 保健医療経済評価研究センター 白岩上席主任研究官
<事務局>
中田医療技術評価推進室長 他
 

○議題

○カボメティクス に係る総合的評価について

○議事

 


○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、カボメティクス錠について、公的分析による再分析結果が提出されておりますので、公的分析から意見聴取を行った上で、企業分析の内容及び公的分析による再分析結果の審査、並びに費用対効果評価案の策定について先生方に御議論いただきたいと思います。
では、カボメティクス錠について、本日企業からの意見陳述はございませんので、事務局から説明後に御議論いただきます。
まずは事務局から説明をお願いいたします。
(事務局より説明)
続きまして、科学院から御説明をよろしくお願いいたします。
○国立保健医療科学院
(国立保健医療科学院より説明)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
それでは、企業の意見陳述はございませんので、当該品目について御議論をお願いいたします。
なお、御議論に当たっては、腎がん、肝がんごとに企業分析結果と公的分析の再分析結果のどちらがより科学的により確からしいかを相対的に評価することを踏まえて御議論を進めていただきますようお願いいたします。
○○先生、○○先生からまず先にコメントをいただいてもよろしいでしょうか。
○○○委員
○○でございます。
分析の結果を見させていただきまして、今、事務局のほうから連絡がありましたように、公的の分析をメインで特におおむね問題がないと判断いたしました。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
○○先生、いかがでしょうか。
○○○委員
私は肝細胞がんについて1回分析させていただきました。企業分析と公的分析がほぼ全く違う集団で解析されているのですが、結果はほぼ同じということで、むしろカボザンチニブは費用削減効果があるという結果になっております。極めて似たような数字になっていますので、いずれを採用してもあまり大きな差ではないだろうということになろうと思いますので、妥当な結果が得られていると考えております。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございました。
その他の委員の先生方、御意見、コメントはいかがでしょうか。
○○委員、お願いします。
○○○委員
○○でございます。
今回の分析結果は公的分析のもので妥当と思いますが、1点教えていただきたいのは、腎細胞がんにつきましては、諸外国の分析ですと少し辛めというか条件つきの推奨、つまり、値引きが必要というようなNICEの評価などになっているかと思いますし、肝細胞がんに関しては企業がエビデンスの提出をしていないから非推奨となっているのですよね。その点、日本の場合には、費用対効果評価をしてみますと、それぞれ費用対効果が良好あるいはむしろ費用削減といった非常に肯定的な結果になっておりまして、この違いはどこにあるのか、もしその辺りの御見解が何かあれば教えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
○費用対効果評価専門組織委員長
では、科学院さんのほう、いかがでしょうか。コメントをいただけますでしょうか。
○国立保健医療科学院
○○先生、ありがとうございます。
はっきりとした理由は分からないのですけれども、一つの理由としては、アキシチニブあるいはエベロリムス等との価格の差が諸外国よりかなり小さいということがあるのではないかと考えています。その理由の一つとしては、カボザンチニブが日本で上市されたのは諸外国と比べてかなり遅い段階ですので、そのことと何らか影響しているのではないかなと推測しているところです。
○○○委員
分かりました。ありがとうございます。
○費用対効果評価専門組織委員長
その他の委員、いかがでしょうか。
○○先生、お願いします。
○○○委員
○○です。
今、肝細胞がんの患者さんは圧倒的にアジアに多くて、ヨーロッパ、アメリカはアジアほど患者さんは多くないということで、したがって、イギリスとかフランスというところであまり患者さんは多くないので、あまり販売していない。したがって、企業によるエビデンスの提出はなしということになっているのではないかと思います。やはり今、マーケットはほとんどアジアということになろうと思います。
以上です。
○費用対効果評価専門組織委員長
追加のコメントをありがとうございました。
その他の先生、いかがでしょうか。
今回、企業分析と公的分析はほぼ同じ結果で、患者さんの割合が少し違っておりますけれども、今までの先生方の御意見によりますと、基本的には公的分析の案を採用するというようなお話でありますが、この辺りについていかがでしょうか。
では、大体よろしいですか。患者さんの割合等についても何かコメントがあればと思います。よろしいですね。
それでは、議決に入る前に、○○委員と○○委員におかれましては、議決の間、一時御退席をお願いいたします。
(○○委員、○○委員御退席)
○事務局
事務局でございます。
御退席が確認できましたので、よろしくお願いいたします。
○費用対効果評価専門組織委員長
それでは、先生方にカボメティクス錠に関する費用対効果を検討していただきましたが、腎がん、肝がんともについて公的分析による分析結果を費用対効果評価案として決定するということでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、以上の再分析結果を費用対効果評価案として中央社会保険医療協議会に報告いたします。なお、内示及び中央社会保険医療協議会に提出する資料に関しては委員長に一任していただくということで、こちらもよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○費用対効果評価専門組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局は○○委員、○○委員に入室いただいてください。
(○○委員御入室)

(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第2係

代表: 03-5253-1111(内線)3140

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