ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会薬価算定組織> 中央社会保険医療協議会薬価算定組織 資料令和3年度第3回、第4回

○場所 オンライン開催
 
○出席者 第3回
前田愼委員長、小方賴昌委員、弦間昭彦委員、幸原伸夫委員、齋藤信也委員、
下井辰徳委員、田﨑嘉一委員、深山治久委員、眞野成康委員、諸井雅男委員
青木茂樹専門委員、黒田達夫専門委員、佐藤陽治専門委員、髙橋悟専門委員、
田中篤専門委員、前原健寿専門委員、宮地鑑専門委員、向井博文専門委員、
山口正和専門委員

 
第4回
前田愼委員長、弦間昭彦委員、幸原伸夫委員、齋藤信也委員、下井辰徳委員、
田﨑嘉一委員、深山治久委員、眞野成康委員、諸井雅男委員
 
<事務局>
紀平薬剤管理官 他

○議題 新薬の薬価算定について
市場拡大再算定について
 
  

薬価算定組織 議事録
(8月収載新薬・市場拡大再算定)
 
 
日時
  第3回:令和3年7月13日(火) 13時05分~17時52分
  第4回:令和3年7月20日(火) 13時00分~14時18分




エブリスディドライシロップ60mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
エブリスディドライシロップ60mg、特に意見を伺う委員として、幸原先生、齋藤先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
これは比較対象がスピンラザというのは、現在使われているのはスピンラザですから当然だと思います。
一日薬価合わせは、事務局の詳細な検討でこのとおりだとまさに思います。恐らく、今、このスピンラザの問題点は、少なくとも我々が見るような比較的大きくなった人たちの問題点は、ものすごく側湾が強くて、髄注しなくてはいけないので、そのことは技術的にかなり難しいし、患者さんもすごく、それに抵抗を持っている方もおられるのですよ。
この経口剤が出ると、その効果自体はどっちが優位だということはまだ全然分からないわけですから、そういう意味ではこっちが標準薬になるかということは分かりません。ひょっとしたら、やはりスピンラザの方が薬効はあるということがあればそっちになるかもしれないし、これはこれからの効果を見ていくことだと思いますけれども、こちらのほうは少なくとも髄注ができない人に対する唯一の選択肢になってくるのですよ。恐らく患者さんとしては、まずこちらを使いたい人はこれからは圧倒的に増えるのではないかとは思います。
ただ、この加算で③-aと③-cとどっちを取るかということかなとは思ったのですが、とにかく利便性が高いという意味合いでそれを③-cとするならそれでもいいかなというふうに、事務局の見解に賛成です。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
費用対効果評価のほうでゾルゲンスマの評価が終わっていますが、それをみてヌシネルセンがゾルゲンスマに大分置き換わっているのではないかと思っていました。今の□□□先生のお話を伺うと、ヌシネルセンが標準で使われているという意味でも最類似薬というのは妥当だと思います。
それで、あとの③-a/b/fに該当しないとする事務局案はやはり私も妥当だと考えております。提出データだけをもって標準治療に位置づけられるのは私もやや過大な評価ではないかと考えております。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員の先生から御意見があれば御発言いただければと思います。
よろしいでしょうか。
事務局から何か追加はございますか。
○事務局
いえ、特に大丈夫です。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
非常に詳細な一日薬価合わせをしていただきまして、すばらしいと思います。
その他の委員の先生から特に御意見がないようであれば、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果において、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。


ベリキューボ錠2.5mg、同錠5mg、同錠10mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
ベリキューボ錠2.5mg、同錠5mg、同錠10mg、特に意見を伺う委員として、諸井先生、宮地先生にお願いいたしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
まず、最類似薬ですけれども、エンレストで比較している点はいいと思います。あと、問題点は補正加算の有用性加算です。新規のSoluble guanylyl cyclase刺激薬という新しい作用点、薬理作用点は新しいのですが、臨床上の有効性、すなわちエンドポイントを評価した臨床試験からは、その有用性はハザード比ということで表してありますが、それほど新規性、有用性が乏しいという判断で妥当ではないかと思います。したがいまして、有用性加算には加算なしということが妥当ではないかと思います。
それから、新薬創出等加算の該当性についてですが、これも先ほど言いましたように、この臨床上のエンドポイントの改善、心不全の改善という点のハザード比が十分でない点と臨床試験からの内容で事務局案が妥当ではないかと思います。
1つ、事務局への質問ですけれども、エンレスト錠を最類似薬としているのは、これは特に作用点は違うのですが、新しいのですが、心不全の薬効薬理、薬効という点で最類似薬としたということでよろしいのでしょうか。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
御質問、ありがとうございます。
おっしゃるとおりで、薬理作用の観点では、慢性心不全の治療薬の中に類似薬は他にないところですけれども、最近、慢性心不全で同じ効能でエンレストが承認されていたということで最類似薬とした次第でございます。
○委員
もう一つ気になるのは、これは外国価格とかなり違いますね。桁が違うような価格になっていると思うのですが、この辺はいかがなのでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
今、外国価格は米国の価格しか出ておりませんので、御存じのとおり、米国の価格と比較するのがなかなか難しいのが一つ。
あと、御覧いただきますとおり、2.5mg、5mg、10mg、それぞれ同じ値段がついておりますので、米国の価格はいわゆるフラットプライス、1回治療当たりの値段になっているようでございます。ただ、1回当たりの値段だというふうに見ても、10mgの薬価で比べればまだ大分差がありますので、米国よりも大分低い薬価になってしまっていること自体は事実でございます。
以上です。
○委員
それから、最後ですけれども、これは薬理作用で、作用機序の可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激作用というものは、たしか肺高血圧の治療薬として同じ作用点があったと思うのですが、あれは何かもっと高かったような記憶があるのですが、その点はいかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
もともと、このお薬は、企業に聞いたところによると、リオシグアトという肺高血圧症のお薬があって、それを改良して本剤を心不全のお薬として開発した経緯もあるようでございます。
単純に比較はできないのですが、肺高血圧症はとても患者数が少ない病気でございますので、今、リオシグアトをどうやって算定したのか、手元に情報が出せないのですけれども、肺高血圧症の治療薬は研究開発費とかが患者数が少ないために1剤当たりの値段が高くなるとか、そういったことは当然あろうかと思います。
心不全は非常に患者数が多くなりますので、肺高血圧症のお薬と同じ価格帯にならないのは妥当だろうと思います。
○委員
納得しました。どうもありがとうございます。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私は特に問題ないと思っております。事務局案に賛成でございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生から御意見があればお願いいたします。
特にないですか。よろしいでしょうか。
それでは、ないようですので、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




ツイミーグ錠/500mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
ツイミーグ錠/500mg、特に意見を伺う委員として、諸井先生、山田清文先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明をお願いいたします。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
事務局案に基本的に異論はないと思います。類似薬をトラゼンタ錠にしたこと、それから、補正加算に関してもなしということで、妥当だと思います。
1つだけ、これは類似薬を10年以内で選んだとのことでしたけれども、DPP-4阻害薬の中でこのトラゼンタを選んだ理由はその理由でよろしいのですか。
○事務局
事務局でございます。
まず、承認から10年というものが類似薬、比較薬を選ぶときの基本ルールとしてございまして、10年以内のものがあればそこから選んでおります。
DPP-4阻害剤の中で10年以内のものは4剤あったと思います。その中で、本剤の用量は完全に固定になっておりまして、増量規定とか減量規定がございません。DPP-4阻害剤の中でも固定用量のものはトラゼンタ錠でしたので、こちらを採用しているということでございます。
以上です。
○委員
分かりました。了解です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、委員の先生方から、ほかに御意見があれば御発言をお願いいたします。
よろしいでしょうか。
これは事務局に質問していいのかどうか、分からないのですが、糖尿病の薬剤はこんなにたくさん出てきているのですけれども、ヘッド・ツー・ヘッドのような試験はないので分からないのですが、この薬剤の使用の立ち位置としてはどんな感じになるのですか。
○事務局
御専門の先生がいたら、そちらの先生にお答えいただく方がいいかと思うのですけれども、ヘッド・ツー・ヘッドの比較試験はないので、ほかの糖尿病治療薬と同じ選択肢のひとつということで、使用経験がたくさんあるメトホルミンやDPP-4阻害剤が選ばれるのか、それとも、本剤の特性であるインスリン抵抗性改善と分泌促進の両方の効果を持っていることに期待して新薬が選ばれるのかというのは先生方によるのかなと思います。
○薬価算定組織委員長
値段的にはDPP-4より少し高いけれども、SGLT2より少し安いという感じなのでしょうか。
○事務局
今回、トラゼンタと合わせておりますので、DPP-4と基本的に同じで、ただ、DPP-4も若干、値段にばらつきがありますので、そこの中では真ん中ぐらいという感じです。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
何か御意見はございますでしょうか。よろしいですか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。ありがとうございました。




タズベリク錠200mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
タズベリク錠200mg、特に意見を伺う委員として、下井先生、山口正和先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私は事務局案を妥当と考えております。
今回、特に薬理作用、投与形態などを勘案しまして、HDACインヒビターも、そして、今回のEZH2阻害剤に関してもエピジェネティックな治療の医薬品としてリンパ腫に対する治療ということもございますので、最類似薬としての妥当性は十分あるかなと考えております。
補正加算の要件に関しても、新規の薬理作用を有する点はございますが、ほかに同じFollicular lymphomaに対する難治性の疾患として並列になるような治療薬がある中ということもございますので、この要件のみ該当というところも賛同いたします。
あとは、レナリドミドの、こちらは後で事務局の方からも御説明いただけるのかもしれませんけれども、今回、事務局案の中でレナリドミドと類似薬として合致しない中で1つ、外国平均価格調整で上限2倍の引上げ調整を受けたことを挙げていらっしゃったことが私のほうで十分御理解できませんでして、ここのところが1点だけ分からなかったという御指摘だけございます。
ほかは事務局案に賛成でございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私も事務局案が妥当であると判断しております。
それで、ちょっと確認させていただければと思うのですけれども、事務局案の最類似薬の「ロ)薬理作用からみた類似薬」のところで、事務局案ではボリノスタットとロミデプシンが類似薬というふうに挙げているのですが、申請者からは薬理作用から見た類似薬はなしとしておりますので、ここのところは例えばヒアリングの際に、ここは類似薬はないということで申請者から何かコメントとかはあったものでしょうか。恐らく新規ということで類似薬はないのだろうというふうに申請者は言っているのだと思うのです。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。それでは、先に□□□先生から今、御質問いただいた点について御説明させていただきたいと思います。
先生御指摘のとおり、企業側は、EZH2選択的阻害剤について、既存の薬剤はございませんので、薬理作用から見た類似薬はないと主張してございます。EZH2阻害剤という狭いスコープの中で考えれば、当然、それは指摘は正しいのですけれども、もう少し幅広に考えますと、□□□先生からも御指摘がありましたが、こちらはヒストンメチル基転移酵素ということで、エピジェネティクスに作用する低分子化合物の仲間ということで、そういうことであればHDAC阻害剤であるボリノスタット、ロミデプシンも薬理作用の観点から類似薬に該当し得ると事務局としては考えてございます。
○委員
どうもありがとうございます。
もう一点、レナリドミド、レブラミドを最類似薬として挙げているのは、やはり企業から見ると、いろいろ特別な観点から薬価算定されているということで、ちょっと高額であるところからもこのレブラミドを最類似薬として挙げているようなところもあるのでしょうか。
○事務局
企業の思惑という意味では、我々も想像するにとどまるところではありますけれども、企業の主張のメインのところといたしましては、効能・効果から見た類似薬として一番近いところを持ってきたというところでレナリドミドを主張しているのだと理解しております。
○委員
分かりました。ありがとうございます。
私も事務局案が妥当と判断しておりますので、よろしくお願いいたします。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
事務局、□□□先生の御質問についてはいかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
□□□先生からは、レナリドミドを類似薬としない点として、外国平均価格調整で上限2倍の引上げ調整を受けていることを挙げている理由はということで御質問いただきました。
こちらは、ルールといたしまして、外国平均価格調整を受けている品目は類似薬にできないといったルールがあるわけではございません。本剤がレナリドミドと極めて類似性が高くて、レナリドミドと同じ価値をつけるのが妥当である医薬品であれば、外国平均価格調整を受けたとしてもレナリドミドを最類似薬とする選択肢もございます。
ただ、本剤の場合は、ほかの薬剤と比較して特にレナリドミドとの類似性が高いわけではない中で、ほかの多発性骨髄腫やリンパ腫、白血病の薬の価格帯を見比べた上で、薬剤の薬価算定の経緯を見たときに、ほかの類似薬ではなくレナリドミドを取ってくることが必ずしも妥当ということができないのではないかというのが一つ、観点として考えております。
そのほかにも製造販売に際して課せられている要件などの点で、レナリドミドは特殊な医薬品でもございますので、他に類似性が近い医薬品の中でボリノスタットを持ってきた算定案としています。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、よろしいでしょうか。
○委員
大丈夫です。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
それでは、その他の委員から御意見はいかがでしょうか。
事務局、これは今回、エピジェネティカルに関与するような薬剤は類似薬、似ているということでつけたので、今後も同じような薬剤が出てきたときに同じようなルールで適用することになると思うのですけれども、それはそれでよろしいでしょうか。
○事務局
はい。ご指摘のとおりです。
類似薬の選定には、イ)、ロ)、ハ)、ニ)の4つの観点を総合的に勘案することになりますので、例えば薬理作用を最優先で取るのか、効能・効果でもっとばっちり合うようなものがあって、そっちを持ってくるのか。その辺はケース・バイ・ケースの判断になろうかと思います。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員から御意見はいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
どうぞ。
○委員
一応、そこにコメントを書きましたので発言します。今まで議論されてきているのでいいかとは思うのですが、結局、薬理作用という観点で見ると、どういう見方をすると類似性があるのかという、今、委員長もおっしゃった点なのかなと思います。
エピジェネティックという観点で言えば似ていると思いますけれども、ヒストンのメチル化と脱アセチル化で考えると違うなと思います。そういう意味でこの最類似薬の選定は難しいというのは事務局からも説明があったとおりだと思います。
仮に最類似薬なしということで原価計算したらどうなるのかとコメントしましたが、多分高くなるのですね。事務局、その辺はどうなのでしょうか。
○薬価算定組織委員長
事務局、どうでしょう。
○事務局
ありがとうございます。
今回の企業の算定希望資料の中に原価計算の直接の資料は入っておりませんので、我々も原価を厳密に査定する算定は行っておりません。基本的には類似薬効比較方式で算定するのが原則でございますので、そちらの中で選べるものがありましたので、今回はそちらで算定しております。
なお、企業との照会回答の中で、企業が製造原価を□□□□□円であるとの回答がございまして、そこから販管費であるとか営業利益、流通経費等々を乗せていきますと、ざっくりとした計算にはなりますけれども、□□□□□円ぐらいになりました。今回、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。原価の精査もしておりませんので、比較可能な薬価かは分かりませんけれども、そういう状況でございました。
○委員
分かりました。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




ハイヤスタ錠10mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
ハイヤスタ錠10mg、特に意見を伺う委員として、下井先生と山口正和先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
ありがとうございます。私は、事務局の案が妥当と考えております。
HDAC阻害薬の新規薬剤ということ。また、希少疾病に対する医薬品かなとは今回も思ったのですけれども、最類似薬のゾリンザの状況から、市場性加算の対象外ということでそちらも該当しないということも納得いたしましたので、特に追加はございません。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私も□□□先生と同じで、事務局案が妥当であると考えております。
ちょっと戻って申し訳ないのですけれども、こちらのハイヤスタに関しては市場性加算ということで、希少疾病用の医薬品という対象になっているのですが、タズベリクに関しては、これは希少疾病用という形で議論はなかったのですけれども、こちらはやはりゾリンザを対象としているので、考えなくてもよかったということでよろしかったでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
希少疾病用医薬品の指定といいますのは薬機法のルールで、希少疾病用医薬品として指定を受けますには、患者数が5万人未満であるとか、ほかに代替薬がないとか、そういった幾つかの条件を満たして薬事・食品衛生審議会で確認を経て指定を受けるものでございます。こちらのタズベリク錠についてはそちらの指定を受けてございませんので、市場性加算(Ⅰ)の対象にもならないというところでございます。
○委員
すみません。ありがとうございます。分かりました。
ほかは特にありません。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生から意見がございましたら御発言をお願いいたします。
特にありませんか。
今回、このHuya Japanですか。新しい製薬会社なのだと思いますけれども、この辺、何か事務局として情報はあるのでしょうか。
○事務局
このHuya Japan合同会社ですけれども、米国発のベンチャー企業でいらっしゃいます。今回、日本で医薬品を製造販売するのは初めてであると認識しております。
本品ですが、製造販売元がHuya Japanで、販社がMeiji Seikaファルマになっておりますので、国内でのプロモーション活動等々はMeiji Seikaファルマと連携して行うものと認識しております。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他、御意見はございませんでしょうか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




アジョビ皮下注225mgシリンジ、アイモビーグ皮下注70mgペン
日時:令和3年7月13日(火)


○薬価算定組織委員長
アジョビ皮下注225mgシリンジ、アイモビーグ皮下注70mgペンは一括で検討いたします。特に意見を伺う委員として、幸原先生、河原先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
この2剤はエムガルティとほとんど作用も一緒ですし、使い方も一緒ということで、これは議論のしようがないというか、細かいことはあるとは思いますけれども、基本的には事務局案で問題ないと思います。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それから、□□□先生は今日はお休みですけれども、特に御意見はなし、事務局案が適当であるということの御意見をいただいております。
その他の委員から何か御発言はございますでしょうか。
よろしいですか。あまり論点もありませんか。
事務局から特に追加はよろしいですか。
○事務局
はい。大丈夫です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。ありがとうございます。




レベスティブ皮下注用3.8mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
レベスティブ皮下注用3.8mg、特に意見を伺う委員として、森山先生及び黒田先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
ただいま御説明がありましたように、どういうふうに解釈するかなのですけれども、これまでの標準治療として経静脈栄養管理が前提になっていると思うのですが、経静脈栄養管理はずっと続けられるものではなくて、早晩、血管のアクセスがなくなればほかに治療法がなくなることになりますので、いやが応でも小腸移植を選択するか、そのまま諦めるか。そういう状態に対して、海外の臨床試験では合計で134例ですから、まだ非常にnは少ないのですけれども、12%でもって離脱したという報告が出ておりますので、その辺を踏まえると、この有用性をどう考えるかを私もお伺いしたかったところであります。
そのほかに、この薬で栄養の投与量が大体20%落とせるというのはいろいろなところで前方視的、後方視的のデータが出ているのですが、栄養カロリーを20%落とせるというのは単純にカロリーが落ちるという問題だけではなくて、それだけ落とすと腸管不全関連の肝障害がほとんど抑えられると思うのです。そうしますと、小腸移植の半分は肝臓移植と併せた多臓器移植になっておりますので、そういう意味で臓器移植、その他、高額医療費の抑制にもこれは効いてくるのかなという、その辺をどういうふうに評価したらよいのか。すみません。初めてのことでよく分かりませんでしたので、お伺いしたところであります。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
事務局、何かございますでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
①-a、①-c、新規作用機序のほうで評価するのか、③-aで評価するのかというのは先ほどお示ししたところでございますけれども、もう一点、□□□先生から今、教えていただいたのが、カロリー量を20%削減することの臨床的意義について御解説いただきました。ありがとうございます。
そういった臨床的意義があることは我々も認識はしておりまして、その点は③-aの中で評価されているところではございます。
一方で、臨床試験で確認できているエビデンスがある部分はカロリー量が20%減るところまででございまして、その結果として期待できる、患者のQOLの低下であるとかカテーテル関連感染症のリスクの低下等々につきまして、PMDAが作成している審査報告書ではあまりクリアな記載はなくて、「様々な栄養療法の進歩にもかかわらず、依然として管理が困難な疾患である。国内外の臨床試験において本剤の有効性は示され」、「本剤を投与する意義は腸管吸収機能の改善になることは自明」等々、記載があるのですが、それが患者のQOLなりトゥルーエンドポイントに対してどう寄与するのかというところについてはあまり評価がなされていないところでございます。
これまで加算をつける場合には、審査報告書の記載を主に参照しながら評価しています。③-aの評価自体はつけているものの、それ以上に有用性の加算をつけるに当たって何かクリアなエビデンスがあるのかという点も踏まえて、若干、限定的な評価になっている部分があろうかと思っております。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生から御意見を幾つかお書きになっている先生がいますけれども、□□□先生はいらっしゃいますでしょうか。御質問、今のものと追加して何かございますでしょうか。
○委員
どっちを取るかということで、事務局の御意見は一つの御意見だと思うのですけれども、そこに例に挙げていらっしゃるのは割合、何か特殊な薬のように見えて、そうなると基本的にはそっちでやるのが事務局とすれば普通なのかなということを今、御説明をじかに伺って分かりました。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私のほうは今までの事務局の御説明で納得したので、大丈夫です。
○薬価算定組織委員長
それでは、その他の委員から御発言がございましたらお願いいたします。
ちなみに、これは①-a、①-cをつけた場合はお幾らになるとか、価格としてはどれぐらい上昇するのでしょうか。
○事務局
先生がおっしゃっているのは、①-a、①-cと③-aをダブルでつけた場合ということでしょうか。
○薬価算定組織委員長
いや、どちらかに。
ダブルでつけることは基本的に、先ほどの説明だとあまりないということですね。
○事務局
そのように考えております。前例でも、先ほど齋藤先生から御指摘がありましたけれども、我々が挙げている事例、幾つか例を確認いたしました。
これまで治療薬がなかった希少疾病のようなもので最近、ここ数年出てきたものについて、その状況を調べさせていただきましたが、①-bでつけているのがリティンパで1個ありましたけれども、あとは③-aでつけているということで、いずれも①と③のダブルでつけているものはございませんでした。
仮に①-aにさらに①-cも乗せて3ポイントつけますと、加算が③-aの5%から15%に上昇いたします。単純計算いたしますと、15%で□□□□□□□□□□、□□□□□□□円ほど上がるという計算になります。
ただ一方、15%は①-aと①-cをつけた場合になってきますので、例えば①-aではなくて①-bなのではないか。また、①-cも併せて評価すべきなのかという点については、示されているトゥルーエンドポイントといいますか、臨床的な有用性の説明の部分を鑑みますと、①-bのみという評価もあり得ると思います。そうなっていきますと、①-bと③-aではいずれも5%で変わらないということになります。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他、御意見はいかがでしょうか。
○薬価算定組織委員長
それでは、その他の委員から御意見はいかがでしょうか。特にありませんでしょうか。
明らかに①-aの薬理作用発現のための薬剤の作用点が既収載品と異なるというのはそのものだと思うのですけれども、それを③-aのほうで評価したので①-aはしないということなのですね。
○事務局
既存の事例と比較もして、そのように考えています。
○薬価算定組織委員長
本薬剤は恐らく、とにかく新しい作用機序であるのは皆様何となく分かると思うので、企業もこの辺は訴えてくるかなという気がするのですけれども、確かに③-aに関しても、この疾病に対する治療方法の改善は確実に得られているのだと思うのですが、結局、どっちを優先させるかというのが何となく加算がよりつかないほうが優先されてしまっているのが何となく納得しにくいのかなとは思うのですけれども、その辺の説明はどういう形でされているのでしょうか。
○事務局
そういう意味で申し上げますと、企業は①-a、①-cの3ポイントを主張しておりますけれども、例えば前例のところに挙げさせていただいているリティンパ。こちらは①-bがついておりまして、③-aを選択していない事例ではあります。こちらも希少疾病であって、初めて治療薬ができたという意味では新規の作用機序でもありますし、治癒方法の改善でもある部分であります。
①-a、①-bにつきましては、作用機序の新しさ、これまでの作用機序とどのぐらい違うのかという点に加えまして、臨床上の有用性という部分で臨床上の有用性が著しくない場合には限定的な評価とするという評価をしている場合もございます。そういった意味で、本剤を仮に①の「臨床上有用な新規の作用機序」について評価する場合におきましては、①-aで評価するか①-bで評価するかは程度問題といいますか、価値判断といいますか、そういうふうに考えております。
リティンパのほうも①-bで評価しておりますけれども、もし本剤を①-bで評価することになれば、加算は5%になってきますので、そこは同じになってくるというところでございます。
○薬価算定組織委員長
よろしいでしょうか。
企業がどのように反応してくるか、分かりませんけれども、企業から言われたときに御説明ができればよろしいかなとは思いますし、どちらを取っても間違いではないかなというのは事務局の説明でよく分かりました。
その他の委員の先生から何か、その他御意見はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
事務局、患者の人数に関してはまだ企業には示していないということでしょうか。
○事務局
いえ、企業には通告はしておりますけれども、企業のほうはまだ反論を準備し切れていないということで、こちらの部分については来週の不服の意見陳述の際に反論があることも想定されると思っております。
○薬価算定組織委員長
分かりました。ありがとうございます。
よろしいでしょうか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。ありがとうございました。




レベスティブ皮下注3.8mg
日時:令和3年7月20日(火) ※企業陳述あり

○薬価算定組織委員長
レベスティブ皮下注3.8mg、特に意見を伺う委員としては、本日御欠席ですけれども、森山先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について、欠席委員の御意見も含め説明をお願いいたします。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございました。
それでは、委員の先生方からこの時点で御意見があれば御発言をお願いいたします。
事務局、□□□先生からは特に追加の御意見はないのですよね。
○事務局
追加の御意見はいただいてございません。
○薬価算定組織委員長
よろしいでしょうか。
それでは、企業からの意見を聴取したいと思います。事務局は企業を入室させてください。
(申請者入室)
○薬価算定組織委員長
最初にレベスティブ皮下注3.8mgについて御意見を10分以内で御説明ください。続いて、委員側から質問をさせていただきますので、御回答をお願いいたします。
それでは、よろしくお願いします。
○申請者
武田薬品でございます。
それでは、お手元の資料を開けていただきまして、1ページ目をよろしくお願いいたします。
弊社からは2点御検討いただきたいことがございます。
まず1点目ですが、短腸症候群の患者数について2,201人とされていたところ、□□□人への変更について御検討いただきたいと考えております。
2点目ですけれども、国内臨床開発費の一般管理販売費への組入れについて、これも併せて御検討いただければと思います。
次の2ページをよろしくお願いいたします。
まず短腸症候群の患者数ですけれども、御覧のように4つのパターンで推計を改めていたしました。これについて1つずつ順を追って御説明したいと存じます。
次のページをよろしくお願いします。
まず1つ目ですが、御覧の左側になりますけれども、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議で日本外科学会から提出された要望書ではSBSの患者は約1,000人となっております。また、これに対して出した企業見解についても最大でも1,000人未満ということで、この検討会議で議論が進められたということでございます。
次のページをお願いいたします。
こちらは□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□を基に推計をいたしました。この実態調査ですけれども、調査対象医師は□□□人となっておりますが、別の調査では回収率の中でそもそもSBS患者がいないとされた率が□□□%という調査結果もございます。今回、これを使用させていただきまして、□□□人から□□□%を控除した□□□人を調査対象医師数といたしました。これは回答医師数の□□□人自体が□□□%の回答率となります。この調査ではSBS患者が□□□人とされておりますので、この回答率□□□%で割り戻して全国のSBS患者数□□□人と推計することができます。これが2つ目でございます。
次をよろしくお願いいたします。
こちらは□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□を基に推計を出しました。この研究ではSBS患者は□□□例となっております。この研究ですけれども、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、回収率は約□□□%となっております。回収率を踏まえたSBS患者数は□□□例から割り戻しまして、全国のSBS患者数□□□例と推計することもできます。また、この報告書の中ですけれども、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□といった記載もございます。
次の6ページをお願いいたします。
こちらは□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□を基に推計をいたしました。2018年の□□□□□では、この□□□□□□□から患者数□□□□□人というものが出てまいります。また一方、別途の□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□の中で、この中心静脈栄養を入れておられる患者さんの中で□□□□□□□□□□□□□□□は□□□%、その中でSBS患者は□□□%という調査報告がございます。今回、これを利用した結果、SBS患者は□□□人ということで一旦出てまいります。
次のページをお願いいたします。
これを年齢層別に見た結果がこちらでございます。細かい数字で恐縮でございます。左から年齢層の若い方から、右側、高齢に向かって並べております。御覧のとおり、人口に対する比率が高齢になればなるほどSBS患者が増えているといった数字になっております。通常、年齢が上がるにつれてどんどんSBSの患者数の割合が上がっていくというのはなかなか考えづらいものですから、何かほかに原因があるのではないかということで調査をいたしました。その結果、2ポツ目に書いていますけれども、近年は栄養管理が必要となった際に、胃瘻よりも中心静脈栄養を選択する傾向があるということが分かってまいりました。
次のページをお願いいたします。
右の(2)にもございますけれども、各種文献においても、例えば胃瘻造設件数の減少と、反対にHPN症例が増えているのではないかと考えるでありますとか、本来は胃瘻の適用であると判断されても、NGTやCVC、CVポートが胃瘻の代わりに用いられる症例が増えていると考えられるといった文献報告なども多く出ております。
次のページをお願いいたします。
また、こちら左側は2019年7月の中医協にて議論になった内容ですけれども、右側を御覧ください。これは、年齢別の胃瘻の造設件数について2014年から年次で見たもので、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。御覧のとおり、2014年から18年にかけて毎年のように年齢の高い層で胃瘻を新たにつくられる方が減っているのがお分かりいただけるかと思います。また、この中医協の場で、田宮委員が、胃瘻は入れないと決めている方がIVHだったらということでまた栄養を始めているケースがあるといったコメントをされていたということもございます。このようなことから、年齢別のSBS患者の高齢者の部分が若干補正が必要だということで、対人口比の平均的な率を当てはめて補正をいたした結果、SBS患者として全国で□□□人と弊社としては推計をいたしました。
次をお願いいたします。
御覧のとおり、今、4つの推計値がございます。一番多くて□□□人から、一番少なくて□□□人。弊社といたしましては、この4つの相加平均の□□□人を本剤の市場規模予測におけるSBS患者数として改めて御検討いただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
次をお願いいたします。
2つ目のお願いでございます。国内臨床開発費用ですけれども、本剤は御覧のとおり、日本で5つの臨床試験をしております。ただ、薬価申請資料の作成の過程で十分に詳しい内容のものを御提出することができなかったので、今回改めて詳細部分を取りまとめることができましたので、事前に御提出をさせていただきました。内容について精査していただいた上で、一般管理販売費への組入れについて御検討いただければと思います。
弊社からの説明は以上になります。どうぞよろしくお願いいたします。
○薬価算定組織委員長
委員の先生から御質問があればお願いいたします。
○委員
前回の企業の提出の際には、ピーク時に□□□人であったという患者数の推計がもともと医療上の必要性の高い未承認薬・適用外薬検討会議に出された1,000人とは大分乖離があったということで、今回指摘がない中であれば□□□人でそのまま出してきていたということで、過小評価して市場規模を出していたということでよろしいのでしょうか。
○申請者
前回の薬価算定組織で少な過ぎるのではないかという結論がございましたので、今回改めてもう一度推計をし直したということでございます。
○委員
当初はそこの検討は全然していないのですか。
○申請者
改めて検討した結果がこれでございます。
○委員
当初から検討していたけれども、それを言われたから直したということですか。
○申請者
そうではなくて、当初は未承認薬検討会議の学会からの推定数などは見ていたのですけれども、その他、今回出したようなところについては、今回改めて調査して分かってきたというところでございます。
○委員
前回そこを採用しなかったのは何でなのですか。
○申請者
未承認薬検討会議のところであれば、学会からの要望で1,000人とあるのですけれども、弊社のほうで事前に出させていただきました市場規模予測のほうがまだ論理的ではないかと考えましたので、そちらで出したということでございます。
○委員
そうではなくて、□□□人と当初提案された際にも今回のような検討は事前にしてあったけれども、そのときに今の企業さんの試算数というか患者予測を採用しなくて今回のほうを採用した理由は何なのでしょうか。
○申請者
そういう意味では、今回新たに検討したのは、4つ出させていただいた中の3番と4番になります。
○委員
つまり、前回それも検討していたけれども採用していなくて、今回新たに採用した理由は何ですかという質問なのですが。
○申請者
幾つかある中で、弊社としてはこれが妥当ではないかということで考えたのが前回の市場規模予測でございます。
答えになっていますでしょうか。
○委員
よく分かりませんけれども、言われて見直したのでこちらのほうがいいと思ったということですか。
大丈夫です。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
よろしいでしょうか。
ほかにいかがでしょうか。
○事務局
事務局です。
1か所だけ□□□先生に補足説明といいますか、勘違いされていたらまずいので一応説明させていただきますと、前回企業案のピーク時予測の□□□人という数字なのですけれども、これは中心静脈栄養を受けているSBS患者さんがまず□□□人だと推計されていて、その中で、普及率であるとか、その他の添付文書の記載等から本剤が適用になる患者さんを選んで、実際のピーク時の市場規模は□□□人から□□□人にシュリンクすると推計されていたところでございます。ただいま議論していただいている□□□人前後の数字というのは、前回の予測では、□□□人に相当する数字ではなくて、□□□人に相当するような数字となってございます。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他いかがでしょうか。
それでは、私から聞きたいのですけれども、これは使用する際に短腸症候群であるという証明は、例えば小腸機能障害が書かれている障害者手帳を出すとか、そういうのは何か使用前には制限はあるのでしょうか。
○申請者
お答えいたします。
障害者手帳等の縛りという意味ではございません。
○薬価算定組織委員長
そうすると、主治医の判断でということで多少増えたり、減ることはないかもしれませんけれども、今回のいわゆる短腸症候群で、先ほど在宅中心静脈栄養とか、そういうような数で計算されているわけなのですけれども、それ以外でも、一部栄養が足りなくて短腸症候群であると主治医が判断した場合には使えてしまうということなのですか。
○申請者
ありがとうございます。
添付文書のほうには、これ以上中心静脈栄養等で補液量を低減できない患者さんに使用ができるという記載がございますので、のべつ幕なしで使用できるというわけではございません。
○薬価算定組織委員長
その辺は市販後調査のほうできちんとされるのですか。現場ではどの範囲で使っていいかというのが、最初は恐らく企業のほうからかなり説明があるのだと思いますけれども、その辺をしっかりしていただくというのが、使おうと思えば使えてしまうということであると結構数を拾えてしまうのではないかなと。小腸をどの程度切ったかにもよると思うのですけれども、クローン病等で小腸を切っている方はかなり多いのです。ですが、完全に在宅中心静脈栄養ではないけれども、明らかに栄養が足りないとか、これを使ってみてもしかしたら小腸機能が改善したらより栄養状態がよくなるのではないかというようなことを思っている患者さんは結構いると思うのです。でも、逆にそういう患者さんに使ってもらってというのも考え方としてはあると思いますので、その辺、最初は厳しくするけれども、もしかしたら適用が広がるかもしれないというのは企業としては実際にありますか。
○申請者
ありがとうございます。
まず適応症の追加につきましては、現在のところ予定はしてございません。あと、患者さんが希望される方でより多くの方に使われてしまうのではないかという御指摘でございますけれども、それにつきまして、弊社のMRのほうが添付文書を用いて適正な情報活動を推進することで、適正な使用を促すような取組をしていきたいと考えております。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他、委員の皆様からいかがでしょうか。
○委員
③の根拠です。小腸移植の調査ですけれども、ここは腸管不全の数と書いてありますが、御社とすれば腸管不全と短腸症候群は全くイコールという考えでこの数字を使われたということでよろしいのでしょうか。
○申請者
ありがとうございます。
腸管不全の内訳といたしまして、短腸症候群や小腸運動機能障害等がございまして、その中に腸管不全に含まれる短腸症候群の患者を今回採用させていただきました。
○委員
失礼しました。
では、腸管不全のさらに内訳があって、短腸症候群がここに書いてある数字の195ということでいいのですね。
○申請者
御理解のとおりでございます。
○委員
ありがとうございました。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他いかがでしょうか。よろしいですか。
事務局からはよろしいですか。
○事務局
大丈夫です。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
それでは、これで企業意見の聴取を終了といたします。企業の方は御退室をお願いいたします。
(申請者退室)
○薬価算定組織委員長
それでは、委員の先生方でほかに御意見があれば御発言をお願いいたします。
前もっての調査が甘かったということだと思うのですけれども、こういうのはやはり会社の信用問題というか、また同じように武田が出してきたときに患者推計が信用できないのではないかとかというふうになるかもしれないので、企業への信用だと思うのです。□□□先生はかなり責められたと思うのですけれども、その辺、うそではないとは思いますが、甘い申告をされてしまうと通ってしまう。今回通らないように□□□先生に指摘いただいてよかったと思うのですが、難しい疾患ほど我々も分からないことが多いので、事務局としてはこういうことがスルーされないようなシステムというのは、何か考えられることはあるのでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
今回も、あと、以前も同じように御指摘いただいて、我々ももう一度企業推計のほうを見直してとかといったことがありましたので、我々も正直難しいところではあるのですけれども、特に原価計算の場合については、患者数が直接薬価のほうにはねてもまいりますので、我々としても、今後は原資料を企業から取り寄せることを徹底するなど、我々のほうでももう少し緻密に確認できるような体制は構築したいなと思っております。
○薬価算定組織委員長
お願いします。
我々も、専門委員に見ていただくのはいわゆる肌感というか、現場では何となくもっと数は多いのではないかということで気づくことが多いと思うので、審査される先生にもその辺を積極的に御指摘いただければなと思います。
○事務局
承知いたしました。
今、専門委員の先生も少しずつ増やしているところでございまして、できるだけ専門に、ダイレクトに直接診ていらっしゃる先生にお願いできるように努めてまいりたいと思います。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
細かいというか、難しい疾患ほど同じ医師でも分からないことが多いと思いますので、今回も短腸症候群は実際に診ていないと分からないと思うのですけれども、確かに□□□人だと県に□□人とかしかいないわけですから、そんなはずはないというのが大体思うことなのですよね。ですので、お願いいたします。
その他、意見はございませんでしょうか。
□□□先生、よろしいですか。
○委員
ありがとうございます。
本当に委員長のおっしゃるとおり、企業の信頼に関わることなのと、あとは、言われたから直すということではなくて、前回のものからどういう妥当性で今回のものに変えていますというのが明確に、前回も当然想定していますであればいいのですが、その場合に何で前回採用しなかったのかの理由ぐらいは教えてほしいなと思ったという次第で、すみませんでした。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
ほかの委員の方、御意見はございませんでしょうか。よろしいですか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。ありがとうございました。




ルタテラ静注、ライザケア輸液
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
ルタテラ静注、ライザケア輸液、一括検討でありまして、特に御意見を伺う委員として、森山先生及び青木先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
ルタテラですけれども、有効性の評価に関して多少確認したいのが、ハのほうです。ガイドラインに載っているかどうかというもので、一応、向こうのデータですとガイドラインの一番下に載ってきており、海外ではこの有効性から比較的、このほかのものよりもデータとしては良くて、ヨーロッパやアメリカでは使われているようなので、この変更をどう解釈するのか、ちょっと説明していただければと思ったこと。
それから、アメリカに比べると価格が大分、これだと安くて、ヨーロッパに比べるとこのくらいなのかもしれませんが、輸送したときに放射線量が減ることと、それから、日本はかなり特殊な事情で、放射線、アイソトープに関する規制が厳しいと考えておりますので、その辺、ヨーロッパと同じぐらいの価格帯ですと多少苦しいところがあるかなと。アメリカよりはかなり安くなっているので、その辺、どのように考慮したのかをお聞かせいただければと思いました。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。事務局よりお答えいたします。
まず、有用性加算ハについてですけれども、おっしゃるとおり、海外ガイドラインにおいても本剤は当該疾患において恐らく標準的な治療として用いられているのだろうと考えておりますので、本邦においても、今後、これが承認された後、使われ始めたら標準的な治療の一つとなることは考えておるのですが、海外のガイドラインを拝見しますと、既に標準的な治療があって、そこで本剤が入ってくるようなワン・オブ・ゼム的な位置づけになると思っておりまして、そういった意味では既に標準的な治療法がある中での新たな治療薬ということで、要件ハに該当するかと言われると、そこは該当しないのではないかと考えています。
おっしゃるとおり、既存の治療よりも本剤はよく効いているところはございますので、そこは要件ロの部分で評価をしているということですので、ハまでつけてしまうと、ここは二重評価になってしまうのではないかという点も考慮し、要件ハには該当しないということとさせていただいております。
それから、外国の価格に対してちょっと安いのではないかという御指摘をいただいているところですが、企業からは海外の参考価格として米国、欧州等々をいただいているところですが、海外の多くの国では放射性医薬品に関しては、外国平均価格調整に用いる公的なリストプライスには収載されないルールになってございまして、あくまで参考としているところではございますけれども、別の価格を見ると、おっしゃられたように、欧州では260万円程度で、算定案とあまり変わらないところです。米国のAWPに関しては非常に高くて、これは薬価算定上も明らかに何倍も高くなっているところです。
日本の放射線の管理が非常に厳しい点に関しましては、先生の主張もごもっともかなと思う一方で、あくまで薬価に関しては物の値段として算定させていただいている事情もございますので、そこは御理解いただければと考えております。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
御説明いただき、ありがとうございます。
特に今、病棟に入院してやる場合のリーズナブルな運用に関して検討中の点がありますので、その辺、お力添え願えればいいかなと思いました。治療法に関して、規制を少し緩くしていただく方向に厚労省が動かれているようですので、ぜひリーズナブルに運用していただければいいかなと考えた次第です。
○事務局
今、□□□先生から御指摘いただいた、現場での運用、ラジオアイソトープの規制の関係の御指摘だと思います。学会のほうでもいろいろと今、使用指針のようなものでしょうか。それをつくっていらっしゃるというふうにも聞いておりますし、その辺の管理について、担当部局はこちらではないのですけれども、医政局のほうでいろいろと検討しているのだと理解しております。そちらにつきましても我々のほうからどうこうということはなかなか言えないですが、適切な使い方ができるような環境になっていくことを期待しているところでございます。
以上です。
○委員
ありがとうございます。
では、また後でもう一つの。
○薬価算定組織委員長
どうぞ。先生、続けてライザケアに関して。
○委員
ライザケアに関しては、コメントに書いたとおり、これはこのお薬だけのためのものにあるもので、なおかつ治験のときにこれしか使っていないですね。ルタテラと一括で薬価をつけて、少しルタテラの金額を高くする方向のほうがリーズナブル、いいのではないかと愚考した次第ですが、そういうことが可能かどうか、教えていただければと思います。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
先生が事前の御意見のコメントの中にも記載してくださっているとおり、本剤は必ずルタテラとセットで使うもので、薬事上の承認もルタテラの使用時の腎保護のために使用する目的で承認されているものでございます。
薬価算定上につきましては、実質の中身はアミノ酸輸液であるということで、アミノ酸輸液、モリアミンS注のほうから類似薬効比較方式で薬価算定をさせていただきました。
実際、ルタテラとライザケアは常にセットで販売されるといいますか、使用するときは必ず両方を購入して使用されるものになってまいりますので、企業さんも恐らく、こちらは2つセットで利益構造を形成しているものであると認識しております。
もちろん、企業さんとしましては、ライザケアは高く値段がつき、ルタテラも高く値段がつきということが望ましいのではあろうかと思いますけれども、算定薬価を本会議で御承認いただきましたら企業に内示いたしまして企業の反応を見ますけれども、そのときにはライザケアとルタテラの両方の薬価を踏まえて企業さんは判断されるものであると思っております。
ライザケアの企業の希望価格は□□□□□円、原価計算方式で持ってきております。こちらはどういう構造になっているかといいますと、欧州からの移転価格、海外からの輸入価格が□□□ユーロ、約□□□□□円から始まっておりまして、包装等々の値段も合わせまして、日本での製造原価が□□□□□円ぐらいでございました。
こちらについて、単にリシン、アルギニンの入っている輸液でございますので、それの購入価格が□□□ユーロ、約□□□円が妥当な金額なのかというところも我々は思うところがあり、原価計算ではなく、類似薬効比較方式でアミノ酸の輸液の値段を本剤の価値として値づけするほうが適切であろうと思って算定したところでございます。
御説明としては以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
どうぞ。
○委員
ありがとうございます。
海外のもので、たしか混在で、ほかのアミノ酸が混じっていないほうが恐らく理論的にはいいのですけれども、海外の治験で混じったものでやっているものもありましたので、企業さんがどう考えるかを見てからという回答で理解しました。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生からいかがでしょうか。幾つか御意見をいただいていると思うのですが、□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
ありがとうございます。
私からは標準的治療法という、ハの③-bに関した点と、あとは先ほど事務局の方から御説明があった、ほかとの併用で評価といいますか、ロの②-1a、②-2aと一緒に評価することの妥当性という点に関して少し御質問がございます。
まず、標準的治療法という文言の問題なのですけれども、学術的に我々がふだん、標準治療、標準的治療法といった場合に2つの意味があると考えております。一つはRCT等で既存の最良と思われた治療に対して優越性が検証された治療、もしくは非劣性が検証された治療。そういったものは恐らく標準治療として、皆、問題がないと考えていまして、ガイドライン上も推奨グレードAと、最も推奨される強い推奨が得られるものとなっていると思いますので、そういったものを標準治療と我々は言うことが多いと思うのです。ただ、ここも定義があるわけではなくて、あくまでそうであろうとみんな考えております。
一方で、同じラインでフェーズⅡ試験の結果、例えば三次治療であったりで、血液腫瘍のような希少疾病で多い状況になると思うのですが、フェーズⅡ試験のみが複数あって、選択肢として並んでいる。その選択肢が同列に書いてある。そういったものがございます。今回の治療薬に関して言いますと、もともとプラセボ対照でエベロリムスが優越性を検証して、現時点で標準治療になっている。その段階にソマトスタチンアナログに対して今回のラジオアイソトープの治療が優越性を検証して標準治療として位置づけられている。いずれも通常、海外のガイドラインでも推奨グレードが最も高いものになっているわけでありまして、こういったところが新たに出てきたから、それは標準治療の一つではなくてワン・オブ・ゼムであるという考え方であると、どういったものが標準治療かというと、今までのお話をお聞きすると結局、既存の標準治療の最上のものに対して優越性を検証したただ一つのもの以外は、このハの③-bが適用されないという考え方になるのかなと考えました。それは有効性に関しての観点でございます。
一方で、標準治療法といった場合に別の観点が多分あって、それは有効性に対するリスクとか害、毒性のバランス、もしくは日本国内における普及性といったものがございまして、現時点で例えばこの治療法が有害事象が強くて、ほかの治療法と並べてみたときに優先度高くは決して推奨されないような事情であったり、日本の例えば放射線同位元素の治療における放射性同位体の年間使用制限量等の問題、もしくは施設自体が限られているという問題で普及性の問題があって、この治療が日本国内においては標準治療として位置づけられるのには問題である。そういった観点であれば、なかなかこれを適用させるのは難しいかなと思いますけれども、私個人では考えますと、やはりガイドライン上、押しなべて同等に標準治療の一つ、最も推奨される治療の一つとして横並びになった場合でありますと、それはこのハの③-bに該当するのではないかと考えてコメントさせていただいた次第でございます。
もう一つの御質問は、このロの②-1aに該当しているのでハの③-bと一緒に評価すると重複する評価になるという御指摘でございます。そうなると、これは通常、今のハの③-bに該当するような既存の標準治療に対して優越性を検証した治療は押しなべて、この2つを評価することはあり得ないというルールになるのかと思うので、そこはこれまでそういう運用でおられたかという御質問でございます。
この2点に関して、1つは標準治療法という文言の考え方。もう一つは、このロの②-1aとハの③-bの併評価。どちらも共に評価することが通常、これまでないのか。その2点に関して教えていただければと思います。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
先生が最初におっしゃったように、標準的治療法として位置づけられるのは標準的治療法の定義いかんと言われると、これは我々の中でも厳密な定義があるものではないのですが、このハの治療方法の改善というものは、対象疾病の治療方法が改善している、より良くなっているところをガイドラインの記述から判断するのがハの③-bの趣旨であると理解しております。
□□□先生がおっしゃるとおり、ヘッド・ツー・ヘッドの臨床試験で優越性を示したというのが一番明確な例でございますが、それ以外にもNCCNのガイドラインで、横並びの中でもプリファードレジメンとなったりするケースがあったりとか、エビデンスの中身によってガイドラインの記載が、レベルが変わったりするようなこともあると認識しております。そういった、若干、位置づけが上に来るものはあり得ますので、そういったものはこれまでも評価してきたと認識しております。
重複して評価する点については、今回のケース、□□□先生の御説明にもありましたが、ソマトスタチンアナログがあって、それに対してエベロリムスが今、1個勝っています。また、本剤もソマトスタチンアナログに対して勝っていますので、エベロリムスと本剤が同じ位置づけですと。
○委員
いや、違いまして、どちらもソマトスタチンアナログを使った後にPDになった人に対するNETへの新しい治療ではあるのですが、エベロリムスに関してはプラセボ対照で優越性をPFSで検証して、今、標準治療の一つになっています。
もう一個は、オクトレオチド以外にもランレオチドとか別のソマトスタチンアナログを使うことがありますので、今回はあくまでソマトスタチンアナログ、オクトレオチドの後のPD後のソマトスタチンアナログに対して今回のRI治療がPFSで優越性であった。そういう形で、対象になっている治療は別であると認識しております。
○事務局
ありがとうございます。大変失礼いたしました。
御説明したかったのが、ソマトスタチンアナログとの比較試験をやっているときのソマトスタチンに勝っている部分の評価につきましては、ロの②、類似薬に比した高い有効性または安全性のほうで既に評価していると考えております。その結果、ガイドラインの中では横並びの位置づけになってしまいましたので、そこでさらに本剤をハのほうで評価することはなかなか難しいのかなと思っています。
ガイドラインの中で、さらに別の観点、安全性であるとかアクセスのしやすさとか、そういったところから、より本剤は使うべきであるという評価がされれば、そういった③-b、標準的治療法として位置づけられるとの評価を重ねて行うこともあり得るとは思いますけれども、本剤はそこまでの根拠はないのかなと認識しております。
説明が長くなりましたが、以上でございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
なかなか難しいと思うのですけれども、これは標準的治療法であるのが後から評価されても追加で薬価が高くなるルールはないのでしたか。
○事務局
ありがとうございます。
加算そのものにつきましては、薬価改定のときに加算するルールはあるのですが、ガイドラインに位置づけられたからでは薬価改定の際の加算には該当はならず、真の臨床的有用性と申しまして、例えばサロゲートマーカーで承認されて、収載のときには薬価のときに加算評価できなかったのだけれども、トゥルーエンドポイントの結果が出てきて、後で加算をつける。そういったルールはございます。一方、ガイドラインの記載が変わったことをもって加算を薬価改定の際に変えることはできないところでございます。
ですので、この段階での評価につきましては、基本的には海外のガイドラインでどういうふうに位置づけられているのか。あと、一部の薬剤については国内ガイドラインで既に言及がある場合もございますので、そういったものがあれば自信を持って③-bの評価をしているということがこれまでの経緯でございます。
○薬価算定組織委員長
□□□先生、いかがですか。
○委員
承知しました。
そうなると、ハの③-bに関しては、オンリーワンの治療法でないと基本は評価されないのかなというのが認識としてさせていただいた次第です。
ありがとうございます。
○事務局
ありがとうございます。
もう一点だけ申し上げさせていただきますと、これまでにつけた例としましては、複数の治療法は幾つかある中で、遺伝子変異があって、この遺伝子変異がある患者さんであれば、こっちの治療法が望ましいみたいな書き方がされているようなケースであれば、そういったものを、優越性が検証できていなくても、③-bをつけているケースはございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生から何かございますでしょうか。
どうぞ。
○委員
似たような話なのですけれども、基本的には事務局の理由づけが僕自身は少し疑問に思っていて、少なくとも、この日本のガイドラインにおいては、これは未承認薬をどの段階で書き込むかというのはガイドラインによって異なっていて、やはり国内のものをそのまま、ある程度、理由づけするのは難しくて、先ほども既に事務局からも発言はいただいているのですが、これはあくまで国外での、つまり、この薬剤を評価した上でのガイドラインでどの位置づけになっているのかということで恐らく、このハを評価しなければいけないのかなと僕は感じたのですけれども、いかがでしょうか。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
□□□先生が御指摘のとおり、国内ガイドラインに記載があるケースもあって、そういうケースであれば明らかに③-bをつけられるのですけれども、確かに承認時点で、収載時点で国内ガイドラインの記載がないケースが一般的でございますので、我々、海外ガイドラインも見て、国内外のガイドラインでどうなっているかで③-bを評価しているところでございます。
確かに、国内ガイドラインの記載がないということを強めに説明してしまったので、我々の評価が片手落ちのように見えてしまうかもしれませんが、一応、評価といたしましては、国内外のガイドラインを拝見させていただいて記載させていただいているところでございます。
よろしくお願いいたします。
○委員
ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
なかなか難しいのですけれども、恐らく□□□先生も□□□先生も、この薬剤、かなり効くというか、評価が高いというのも周りの先生方から、御自身でも使われているのかもしれませんが、あるのではないかと思います。患者によっては結構、フランスに行かれてやられていた患者さんも結構いるので、海外のガイドラインでも書かれているのでというのが何となく思ったことかなとは思うのです。
○委員
委員長がおっしゃるとおりです。神経内分泌腫瘍の患者さんを見ていて、グレード1、グレード2のようなすごくゆっくり進むような腫瘍でありますと、肝転移があったり、肺転移があったりしても、下手をすると年の単位でゆっくり進む病気でありまして、そこに対して病勢進行を抑えるためにオクトレオチドをやるとか、場合によってはエベロリムスをやるとかと考えても、エベロリムスの口内炎であったり、薬剤性肺障害であったり、下痢であったり、感染症であったり、数多くの副作用から考えると、かなり躊躇するような対象でもあるのです。
その中では、今回のRI治療に関しての有害事象も含めた期待という部分もございますし、実際の有効性の期待というところもありますので、エベロリムスと並んでか、優先されて選択され得る標準治療になり得るかというのは私自身も感じていたところであります。横並びではあるのは確かだと思います。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生から御意見はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
いろいろ御意見はあるとは思うのですけれども、事務局、何か追加で御発言はございますか。
○事務局
ありがとうございます。
最後に□□□先生から、エベロリムスと並んでか、優先されて使用されるいいお薬であるという御発言がありました。本剤は放射性医薬品でございまして、そういう意味では薬価の値頃感というのでしょうか、ほかの通常の抗がん剤と全く違う価格帯になっておりますので、そういう意味ではエベロリムスより大分高い薬価がついているところもあろうかなとは思います。
海外の薬価を見ましても、このぐらいの価格になっておりますので、評価という点では議論はなかなか難しい点はありますが、出てきた金額自体の妥当性という意味では、妥当な金額になっているのではないかとは思っております。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
確かにエベロリムスのトータルの金額と比べるとちょっと高いですし、その辺はもちろん、これは類似薬効でやるわけにはいかないので、原価計算になっていますけれども、全体としては値段的にはそんなに安い感じではないのは確かだと思います。
その他の委員からよろしいでしょうか。
○委員
一言よろしいでしょうか。
○薬価算定組織委員長
どうぞ。
○委員
私が疑問に思ったところは皆さんやはり疑問だったようで、外国のガイドラインは、メーカーさんが書いたものによりますと、いろいろなガイドラインで本剤を強く推奨されるということになっています。それから、日本のものも未承認のものを入れるのは、通常はかなり勇気が要ると思うのですけれども、19年のものには記載はありますので、スイスとか、海外に受けに行く人がいるのは随分前から聞いておりますので、今回採用していただけるのはいいことだと思いますし、もう少し高いほうが普及していくのかなとは思いますし、有効性に関して、何かぎりぎり、もうちょっと評価があってもいいかなとは思いましたが、比較的、値段から言うと、非常に高く評価していただけたのかなとも思います。
ただ、放射線のものは高めでないと、いろいろ周りにお金がかかるのと、そういう事情があることをコメントさせていただきます。
すみません。以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
よろしいでしょうか。
なかなかいろいろな意見もありますけれども、今回、これで企業にお出しして、もちろん、企業からの不服がございましたら、また今回のことも含めまして再度議論するという形でいきたいなとは思いますが、その他の先生から御意見はございますでしょうか。
では、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




ギブラーリ皮下注189mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
ギブラーリ皮下注189mg、特に意見を伺う委員として、眞野先生、田中先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
事務局案が妥当だと思います。
いくつかのコメントを書きましたのは、先ほどの説明でもありましたように、既存薬でも一定の有効性を示しているということですが、あまり治療に詳しくないので分からないのですけれども、一定の有効性を示しているので、効かない人もいるのかなと単純に思ったので、もし効かない人がいるときに、この薬剤がそういう人に有効なのであれば、それはそれで既存の治療法が使用できない患者群において効果のある薬になるのかなと思ったのです。
でも、臨床試験をやっていなければそういうことは言えないかもしれないので、その辺、ちょっとどうなのかなと思って、事務局、もし情報があれば教えていただきたいと思って書きました。
○薬価算定組織委員長
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
事務局です。御質問ありがとうございます。
本剤と既存治療の関係ということですけれども、そもそも既存治療、ヘミンは発作が起こったときに使って発作を抑えるもので、本剤は発作が起こるかどうかではなく、日頃から注射して発作が起こりにくくするものということです。
その上で、臨床試験の結果では1年間に換算したときに、プラセボ群で年間12.5回ぐらい発作が起こるのが、本剤を使用すると3回ぐらいとかなり減っているということで、そういった有用性はあるだろうと考えています。
ただ、そうはいっても、発作が起こらなくなるわけではなく、発作が起こった場合に既存治療、ヘミンを使うことはあり得ると企業からも聞いております。そうすると、既存治療が効かない患者さんに対して有効性がという③-aの趣旨とはちょっと違うのかなと考えております。
もちろん、本剤の有効性、発作の回数がかなり減ることは当然あると思っていますが、そちらについては別のところで評価しているという考え方でございます。
以上です。
○委員
ありがとうございました。よく分かりました。妥当だと思います。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私も□□□先生と同様でございまして、もちろん、本剤で発作をかなり完璧にコントロールできるのであれば非常に有用性が高いのではないかと思ってはいたのですが、今の御説明で、完全に発作を抑えるものではないというお話もございましたので、そこにも書きましたけれども、事務局の判断に同意ということでよろしいと思います。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生から、ほかに御意見があればお願いいたします。
よろしいでしょうか。
事務局にちょっと聞きたいのですけれども、①-aの加算のところで、siRNAによりALAS1を減少させることでALA及びPBGを減少させるというのが新規作用機序であると言えると説明していますが、この新規作用機序というものはどこにかかっているのですか。ALA及びPBGを減少させるということですか。それとも、siRNAによる治療というものは今、徐々に出てきていると思うのですけれども、そこは評価されているのですか。今後もたくさん、siRNAでRNAを減少させて、たんぱくを減少させるものでたくさん出てくると思うのですが、これはsiRNAによりというものも評価の対象になっているのでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
まず、新規の作用機序である部分につきまして、端的に言えば両方見ていることになろうかと思いますけれども、この疾患、急性肝性ポルフィリン症に対する治療、もしくは類縁の疾患も含めて考えるときもありますが、その疾患に対して治療方法としての作用機序が新しい、ターゲットも違うし、ツールも違うということを両方評価しての①-aでございます。全く違う疾患群にこのsiRNAの治療薬が出てきたときには、疾患群が違いますので、その疾患の治療において、また新しい治療方法なのかというところを評価することになります。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
よろしいでしょうか。その他、御意見のある先生はいらっしゃいますでしょうか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




ウパシタ静注透析用25μgシリンジ、同50μgシリンジ、同100μgシリンジ、同150μgシリンジ、同200μgシリンジ、同250μgシリンジ、同300μgシリンジ
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
ウパシタ静注透析用25μgシリンジ、同50μgシリンジ、同100μgシリンジ、同150μgシリンジ、同200μgシリンジ、同250μgシリンジ、同300μgシリンジになります。特に意見を伺う委員として、田﨑先生及び頼先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
事務局案のままでよろしいかと思います。特に意見はございません。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○事務局
先生、申し訳ございません。先ほど、□□□先生から、参加に間に合わなかったということで御連絡をいただきましたので、今はいらっしゃらないようになっております。事前のコメントでは、事務局案が適当といただいているところです。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、委員の先生方から、ほかに意見があれば御発言をお願いいたします。
特にはございませんか。よろしいでしょうか。
特に意見もないようですので、それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




ユニツキシン点滴静注17.5mg/5mL
日時:令和3年7月13日(火) ※企業陳述あり

○薬価算定組織委員長
ユニツキシン点滴静注17.5mg/5mL、特に意見を伺う委員として、田﨑先生、向井先生にお願いしております。
発言を控える委員として黒田先生ですけれども、本件の検討の間は御発言を控えていただければと思います。お願いいたします。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。なお、本件は企業の意見陳述がございます。よろしくお願いします。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
本件なのですけれども、一般管理販売費に関しては適切に査定されたと考えております。
それと、先ほどの論点にありました有用性加算のところのイの①-aと①-cに関してなのですが、先ほども説明がありましたとおり、審査資料も見ましたけれども、探索的な位置づけの試験だということで理解いたしました。症例数が非常に少ない16症例と19症例の比較ということで、やはり事務局の意見が妥当かと考えました。
以上です。
○薬価算定組織委員長
それでは、□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私も同意見でありまして、対象となった研究が症例数35例の第Ⅱ相試験の結果をもって判断ということになりますので、どうしても有効性の示されたと結論づけるのは困難だと考えますので、事務局案に賛同します。
ただ、1点、事務局の方に確認させていただきたいのですが、申請者が有用性加算(Ⅰ)を要望されていまして、そうではないことの理由としまして、イの臨床上有用な新規の作用機序を有するというのは何かいいような気はするのですが、ただ、一方でハは満たさないのはそのとおりなので、結果としては有用性加算(Ⅰ)は却下ということは、結論は一緒だと思うのですが、イは満たしませんか。私の解釈がおかしいのかもしれませんが。
○事務局
ありがとうございます。事務局でございます。
事務局の主張といたしましては、イの①-a、①-cも③-aも、いずれも有効性の評価の部分が限定的な評価にとどまっているところを理由にしておりまして、イの新規の作用機序につきましても臨床上有用な新規の作用機序という要件になっておることから、単に作用機序が正しいというだけではなくて、そういうお薬が世の中に出てきたことによって、一定程度、臨床上の有用性が証明できていることが必要要件であると考えております。
企業のほうからは①-a、①-c、③-a、両方、希望が出ておりますけれども、仮にイの臨床上有用な新規の作用機序を認めた場合は、①と③-bの両方、イとハの2つの観点を認めることになりますので、その場合は有用性加算(Ⅰ)の該当という形になります。イ、ロ、ハの1つの要件だけを満たしている場合は有用性加算(Ⅱ)、2つ認めている場合は有用性加算(Ⅰ)ということになります。
以上でございます。
○委員
分かりました。そのような解釈ということであれば理解できました。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、その他の委員の先生からはいかがでしょうか。
よろしいでしょうか。
また後で、企業の聴取の後で行いたいと思います。
それでは、企業から意見を聴取したいと思いますので、事務局は企業を入室させてください。
○事務局
今、呼び込んでおりますので、少々お待ちください。

(申請者入室)
○薬価算定組織委員長
最初に、ユニツキシン点滴静注17.5mg/5mLについての御意見を5分以内で御説明ください。続いて、委員側から質問をさせていただきますので、御回答をお願いいたします。
それでは、よろしくお願いします。
○申請者
よろしくお願いいたします。開発を担当しました□□□と申します。
スライドをお願いいたします。
本剤の効能・効果は大量化学療法後の神経芽腫となります。大量化学療法はリスクの高い高リスク神経芽腫に対する集学的治療として行われます。
スライドをお願いいたします。
この高リスク神経芽腫の5年生存率は5割以下、再発した場合は確立した救済療法はなく、予後は不良であるとされ、小児における希少かつ重篤な疾病であると審査報告書に記載されております。なお、本剤の対象となる新規の年間患者数は40~50名と推定しております。
スライドをお願いいたします。
2年のイベントフリーサバイバル、すなわちがんの増悪あるいは死亡なしによるこれまでの治療成績に関して説明させていただきます。
左下に示しましたように、日本では大量化学療法等、大変厳しい治療をしたにもかかわらず残念ながら約60%の子供は2年のうちに増悪・再発、あるいは亡くなられています。一方、米国では本剤に加え、インターロイキン2、GM-CSF、イソトレチノインのレジメン、以下、米国レジメンと称します。そちらの2年のEFSは66.3%であり、日本の治療成績と20%以上の開きがございます。
この米国レジメンは米国の治療ガイドラインにおいて使用が推奨され、日本においても未承認であると言及した上でエビデンスレベル、推奨、ともに強いとしています。そのため、個人輸入に頼っているのが現状です。
日本では、米国レジメンであるGM-CSFとイソトレチノインは未発売であるため、GM-CSFの代替としてG-CSFを使用し、イソトレチノインを除いた3剤、すなわち本剤とインターロイキン2、G-CSFのレジメンで開発を進めました。その結果、本レジメンの2年EFSは80.8%と、米国レジメンと劣らない結果であり、これまでの治療成績である44.3%と比べて改善が示されております。
スライドをお願いいたします。
神経芽腫で適応のある薬剤は全て化学療法剤であり、1品目を除き、30年以上前に承認された薬剤です。一方、本剤は神経芽腫細胞等の細胞膜上に発現するGD2に結合するキメラ型モノクローナル抗体であり、ADCC活性等によって腫瘍増殖抑制を示す新規作用機序であります。
スライドをお願いいたします。
先ほど説明しましたように、比較試験において2年EFSは本レジメンで80.8%、米国レジメンで62.3%と、非劣性が客観的に示されています。
スライドをお願いいたします。
これまでの治療成績と比較可能な2年EFSにおいて、これまでの治療は44.3%に対し80.8%、2年の生存率は58.8%に対して93.8%と、対象疾患の治療方法の改善を示しています。
スライドをお願いいたします。
機構見解では、再発が認められた高リスク群神経芽腫患者に対する標準的な治療は確立しておらず予後不良であることを踏まえると、GD2-PⅡ試験対象患者において再発・増悪、または二次がん発生までの期間を延長することは臨床的意義があると記載されております。
スライドをお願いいたします。
以上のことから、本剤は画期性加算の3つの要件のうち、イ及びハの2つの要件を満たすものと考えております。加算要件のポイントにつきましては、要件①の臨床上有用な新規作用機序のaとc、要件③の対象疾患の治療方法の改善のa及びbの計5ポイントを希望させていただきました。
以上、よろしくお願いいたします。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございました。
委員の先生方から何か御質問があればお願いいたします。
○委員
今、スライドの3枚目に示された2年EFSというか、その効果が80.8%だったということなのですけれども、これは確認なのですが、GD2のフェーズⅡ試験のことを指されている。
○申請者
はい。そうです。
○委員
ここで例数が非常に少ないのですけれども、この点についてはどうお考えですか。
○申請者
このレジメンの例数が16例で、米国レジメンが最終的に19例との比較になります。実施可能性の観点も踏まえ、この例数で試験を開始させていただきました。
○委員
PMDAの審査報告書を見させていただいたのですけれども、そこにはこの試験が探索的な位置づけであって、3剤投与の有効性が示されたと結論づけることはできないと書かれていますが、その点については。
○申請者
審査前の相談に関して、この結果について議論させていただいたところ、この治療方法の結果をもって申請することは受け付けるという御意見をいただきましたので、申請させていただきました。
○委員
分かりました。結構です。
○薬価算定組織委員長
その他、いかがでしょうか。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
私もこのPⅡ試験のことで少し教えていただきたいのですが、両群ともにDINは入っているわけですね。それで、米国レジメンをあえて置いた理由はどういうところにあるのでしょうか。
○申請者
これはPMDAと議論させていただきました。それで、米国での標準治療となっていることと、本剤が有効性を確認するレジメンとして確認するためにはやはり米国の標準治療との比較試験が必要であるという見解に基づいて実施いたしました。
○委員
分かりました。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員からは御意見いかがでしょうか。
これまでの治療がスライドの6枚目に書かれていると思うのですけれども、これは、1つはかなり古い研究なのですが、2番目のものはかなり最新のものと考えてよろしいのでしょうか。
○申請者
はい。研究自体は2番目のほうが最新でございますが、今までの治療レジメン自体は古いものと現時点での治療レジメンは大きく変わっておりません。
それで、この2番目のほうの研究は、今回の臨床試験でやりました2年のイベントフリーサバイバルあるいはOSの詳細の解析はされていなかったものですから、今回はスライドに示すだけにさせていただき、説明に関しては2年のイベントフリーサバイバルあるいはOSで説明させていただきました。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
2年以降というか、3年ぐらいのデータをお持ちなのだと思うのですけれども、あまり極端に下がらないといった印象なのでしょうか。
○申請者
本剤無治療群のデータということでしょうか。
○薬価算定組織委員長
本剤の治療です。
○申請者
本剤は、今のところ2年以上しかデータがございませんので、そこは明確な回答は持っていないのですが、そこら辺は製造販売後調査において確認させていただく予定でございますが、米国のいろいろな使用実態を俯瞰しますと、大きくは下がってこないと理解しております。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員からいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
あと、この薬剤はかなり疾患特異的に使われる、適応を広げようとか、ほかの疾患に使おうとかという計画はございますか。
○申請者
ございません。
○薬価算定組織委員長
分かりました。
委員の皆様、よろしいでしょうか。
事務局、よろしいでしょうか。
○事務局
そうしましたら、事務局から1点教えていただきたいのですけれども、先ほど3年以降のデータはアメリカのデータということがあったと思うのですが、こちらはアメリカでは承認されていると思うので、アメリカの米国レジメンにおける、ある程度、長期のEFSなりOSなりのデータというもので御説明いただければと思って、お手元にありますでしょうか。
○申請者
すみません。手元にありませんが、米国でも2年でやっておりますので、多分、3年以降になりますと、データの質という点では少し劣ってくるかと思います。
○事務局
あと、海外では、この適応は神経芽腫のみでしょうか。
○申請者
はい。ハイリスクの神経芽腫での一部寛解が認められた症例に対する治療剤となります。
○事務局
ありがとうございます。
事務局からは以上でございます。
○薬価算定組織委員長
よろしいでしょうか。その他の委員から御質問はございませんでしょうか。
それでは、これで企業意見の聴取を終了いたします。企業の方は御退室ください。
○申請者
ありがとうございました。
(申請者退室)
○薬価算定組織委員長
それでは、企業の意見を踏まえ、御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
やはり事務局案どおりでよろしいかと思います。特段、治験に関する説明が付け加えていなかったので、よろしいかと思います。
○薬価算定組織委員長
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
対象が希少疾患であって、症例数が限定的な臨床試験というのはやむを得ないのかなと思いますし、また、デザインに関しても、事前にPMDAからの指示どおりに行われて、結果としても大体予想されたいい結果が出たということなので、企業としてはでき得ることをしっかりとやって、しかも大体予想どおりのいい結果が得られたということだと思います。
その点を考えると、企業がこうやって有用性加算を申請してくる気持ちもとてもよく分かりはするのですが、それは度外視して、少数例の第Ⅱ相試験の結果からすると、やはり有用性がしっかりと示されたと結論づけるのは難しいことになると思いますので、事務局意見に賛同いたします。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員の先生からいかがでしょうか。
PMDAのほうで2年でいいと言ったのでしょうけれども、これはやはり、この成績を見ると、その後がどうなのかをどうしても知りたいと思うのですよ。2年の時点ではかなり成績が改善していると思うので、有用性加算はなかなか厳しいと思いますが、事務局案以上はなかなか現時点ではつけられないのかなとは思います。
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
小児の疾患において、ほかに治療方法がない世界において頑張って開発したところについては、承認される前から既に国内ガイドラインに載っていることが一つのエビデンスなのかなと思っておりまして、③-bで評価させていただいておりますので、そこで評価しているというふうに御理解いただければと思います。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員から、特によろしいでしょうか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。ありがとうございました。




レカルブリオ配合点滴静注用
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
レカルブリオ配合点滴静注用、特に意見を伺う委員として、眞野先生、髙橋先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
特にございません。事務局案が妥当だと思います。よろしくお願いします。
○薬価算定組織委員長
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
原価計算方式で適切に計算されておりますし、査定も適切に行われております。また、有用性加算も企業との一致もしておりますし、内容もこれで妥当かと思います。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、委員の先生方から、ほかに御意見があればお願いいたします。
特にございませんか。よろしいでしょうか。
事務局、よろしいでしょうか。
○事務局
はい。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。




ベクルリー点滴静注用100mg
日時:令和3年7月20日(火)

○薬価算定組織委員長
ベクルリー点滴静注用100mgとなります。
事務局から、事務局算定案について、欠席委員の意見も含め簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、委員の先生方から御意見があれば御発言をお願いいたします。
委員の皆様からの意見書の中にコメントがありましたよね。
○事務局
それでは、そちらのほうを御紹介させていただきながら御説明しましょうか。
□□□先生から、小児の用法・用量が設定されている医薬品かと思いますが、小児を対象とした臨床試験成績に基づくものではないため、小児加算の非該当と考えてよろしいでしょうかというコメントをいただいております。
□□□先生の御指摘のとおりでございます。本剤は、用法・用量のところに「小児にはレムデシビルとして」という記載がございまして、小児の用法・用量が設定されている医薬品ではございます。ただ、臨床試験では小児を対象にはやっておりませんので、小児加算の該当としては臨床試験の実績が求められますので、要件に該当いたしません。
次に、□□□先生から□□□□□□□□□を□□□□□円として認めることが適当である旨を御説明くださいという御指摘をいただいております。
こちらにつきまして、ギリアド・サイエンシズ社がオープンにしている公開状、オープンレターというものがございまして、ギリアド・サイエンシズ社の本剤に対する価格設定の考え方みたいなものが示されているものでございます。
その中で、390ドルという数字が出てくるところがあると思います。ギリアドではレムデシビルの価格を、これは費用対効果を考えると、本来そう設定されるべき金額よりも下回る価格を設定することを決定し、云々とありまして、先進国政府向けの価格を1バイアル当たり390ドルに設定しましたというような記載がございます。
ギリアド・サイエンシズ社といたしましては、□□□□□□□□□□、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□と聞いております。実際、本剤が保険適用とかになっている国というのは今のところございませんで、日本が初めてのケースとなってまいります。この□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□として認識しても差し支えなかろうということで、こちらを□□□□□□□□□□□□□□□□を採用させていただきました。
事務局の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
委員の先生方から御意見があれば御発言をお願いいたします。
○○○委員
外国の価格が出ていたと思うのですけれども、前回頂いた資料の中のウというものですね。外国価格表の写しというので、ウェブページに書いてある。これを見ますと340ポンドと書いてあるのです。それを計算すると大体5万円ぐらいになるのではないかなと思うのですけれども、今御説明があって、輸送価格等が反映されれば妥当な額だということでほぼ納得しているのですが、外国の価格が5万円ぐらいというのと、それから、先ほどのギリアドの説明の中にも、例えば先進国向けは390ドルと書いてあったり、たしかアメリカでは五百何十ドルと書いてあったと思うのですけれども、それを考えると5万円前後なのかなと思ったものですから、その辺はちょっとどうかなと思ったのです。
○事務局
ありがとうございます。
事務局からの説明の際は省かせていただいたのですけれども、企業の算定用資料の中の外国価格の欄で、18ページでイギリスの値段がMIMSに掲載されていて、340ポンドという数字が載っております。ただ、こちらは□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□がMIMSのデータブックに載っているということでございます。イギリスもほかのヨーロッパ諸国と同じように、ヨーロッパの共同買い上げスキームの中でイギリスにも供給がなされているという状況になっておりまして、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、これはふだん外国価格調整を使うときの価格として採用するものとは違う位置づけのものだと認識しているところでございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
よろしいでしょうか。
○委員
結構です。
○薬価算定組織委員長
その他いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、御意見がないようですので、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば中医協に報告いたします。




デリタクト注
日時:令和3年7月13日(火) ※企業陳述あり

○薬価算定組織委員長
デリタクト注になります。特に意見を伺う委員として、齋藤先生、佐藤先生、前原先生、向井先生にお願いしております。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。なお、本件は企業の意見陳述がございます。よろしくお願いします。
○事務局
(事務局より、薬価算定原案について説明。)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、事務局算定案に対する御意見をお願いいたします。
まず、□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
今、ありましたように、原価計算の査定については妥当だと思います。特にロイヤリティー費がダブルカウントになることも賛成いたします。有用性加算についても、今、縷々御説明があったように、この報告書のこの程度の評価ですと妥当だと思います。
それから、これから企業が言うのでしょうけれども、先駆けのほうも、今でも10%であるということで、それと比べても妥当だと現時点では考えております。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、□□□先生、いらっしゃいますでしょうか。
○委員
事前の意見としては事務局案を修正すべきという形になっていたのですけれども、もともと、これは選択肢が修正すべきと適当であるしかなくて、本来は改めて検討・確認していただきたいということだったのです。なおかつ、これは私の推測が正しければということで、私が推理した上でコメントさせていただいておりまして、今、事務局のほうで御説明していただいたとおり、かなり私の誤解に基づくコメントになっております。
それで、事務局案の御説明を聞いた上での私の意見としては事務局案で妥当だと考えております。
必要であれば、私がどう誤解したのかも御説明しますけれども、いかがでしょうか。
○事務局
では、簡単な御説明で構わないので。
○委員
簡単に御説明しますと、□□□□□されておりましたので、これはどこから来ているのだろうというところで、「原料費のうち、廃棄分について査定」ということになっていたので、なおかつ臨床投与の見込みが初年度□□□で、ピーク時208人ということで、この分が□□□と私が勘違いしていまして、要するに□□□分で原価計算しろということなのかというふうに早合点していた。そうしますとやはり、それはこういった再生医療等製品の製造はなかなかフレキシブルに本数を増やしたり減らしたりというわけにはいきませんので、そこは少し考慮していただいたほうがよろしいのではないかというコメントを長々とさせていただいた次第でございますが、実はそうではないということを、事務局のほうから御説明いただきましたので、事務局の御提案で私も妥当だと存じます。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
この薬剤は新しい作用機序を持つ薬剤であるものの、確かにNHKの海外ニュースでも取り上げられて、結構、実は患者から引き合いがあるのです。ただ今回、事務局が御指摘したように、□□□□□□があって、これは先ほどお聞きしたように、ロイヤリティーのこととか医師主導治験ということですので、これは事務局の意見に賛成します。
また、この研究はやはり国内1施設のみの非盲検非対照試験ですので、確かにエビデンスにするにはまだなかなか厳しい。しかも19例です。ただ、19例といっても、実はこれは6回投与で、ほとんどの方が6回に近くて、平均5回投与されているのです。これは実は投与方法が大分変わっていて、手術で投与する格好になります。ですから、その5回の手術と考えると、やはりこの値段でもかなりいろいろな面でも医療費はかかるのではないかと思いますし、基本的には事務局の意見に賛成します。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
大変魅力的な新規の薬剤だと感じましたし、今後が期待されるのかなと思いましたが、審査報告書にもありますように、試験の実施方法あるいは解析方法に幾つかの疑義が指摘されています。臨床現場に本剤を提供する意義は十分あると思いますけれども、有効性がこの試験でしっかりと示されたとまでは言えないと思いますので、事務局案に賛同いたします。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、この時点で何かほかに委員の先生から御意見はございますでしょうか。
○委員
事務局の方に御質問で、特に算定内容に関しての御意見ではございませんで、実臨床上の本品の運用に関しての御質問でございます。
今回、脳外科の手術ができる医療機関ということで、医療機関の要件とか、もう一つは今回、ウイルス由来の製剤ということで、手術時の管理体制とか、そういった点で何か医療機関の体制に関して、今後、適正使用指針等で示される予定があるのでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
御指摘のとおり、こちらは施設の要件につきまして、最適使用推進ガイドラインを作成した上で施設を限定して使用することとなっております。
今、手元に最適使用推進ガイドラインの印刷物を持っていないのですけれども、機能的定位脳手術の実施経験のある、診療科として脳外科を持っている大きな病院に限定している形になっておりまして、かなり施設数が限定される見込みでございます。
実際には大学病院とか。
○委員
特定機能病院ですか。
○事務局
はい、特定機能病院や大学病院の本院等になります。全国に100施設以下になるのではないかという程度の、限定された施設でないと使えないレベルの制限をかける予定となってございます。
定性的な表現で申し訳ございませんが、以上となります。
○委員
ウイルス製剤だからといって、手術時の管理体制が追加で必要になるということはないのでしょうか。
○事務局
ありがとうございます。
そちらにつきましても、カルタヘナ法の規制を受ける製剤でございますので、そういった面でも施設側の対応も必要になってまいります。そういう準備ができる施設が選ばれることになります。
○委員
承知しました。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
それでは、企業からの意見を聴取したいと思います。事務局は企業を入室させてください。
○事務局
承知いたしました。少々お待ちくださいませ。
では、今、ちょっと時間がありますので、最適使用推進ガイドラインの印刷物が出てきましたので、御説明いたしますと、施設につきましては、特定機能病院、大学附属病院の本院、悪性神経膠腫手術の年間手術症例が30例以上ある施設、もしくは本件の治験実施施設に限定されている形になってございます。
また、先ほど申し上げましたとおり、カルタヘナ法の使用規程に限定がかかっておりますので、それが扱える施設という限定もかかっているところでございます。
以上でございます。
○委員
ありがとうございます。
(申請者入室)
○薬価算定組織委員長
最初に、デリタクト注についての御意見を5分以内で御説明ください。続いて、委員側から質問させていただきますので、御回答をお願いいたします。
それでは、よろしくお願いします。
○申請者
第一三共で□□□□□□□□□□□□でございます。本日は意見陳述の機会をいただきましてありがとうございます。
これよりデリタクト注の薬価算定に関する意見を述べさせていただきます。
スライドをお願いいたします。
デリタクト注は世界初の脳腫瘍ウイルス療法としてアカデミアが創出した新規のモダリティーであり、極めて重篤な疾患である悪性神経膠腫を治癒させる可能性を有した革新的な再生医療等製品でございます。
次のスライドをお願いいたします。
本剤はアカデミアが基礎研究及び臨床研究の全てを医師主導治験で行いました。その後、当社が参画することによって世界に先駆けて日本国内で製造販売承認に至りました。このことは健康・医療戦略にある、一貫した研究開発の推進及びその成果の円滑な実用化をまさに具現化した好事例であると言えます。有効な治療法のない重篤な疾患に対して新たな治療方法を提供するためには、企業だけではなく、国内アカデミア発の新規モダリティーを実用化していくことが極めて重要であります。
次のスライドをお願いいたします。
このスライドに本剤の産学連携による事業スキームを示させていただいております。
本剤を実用化するに際しては、当社は治験を実施したアカデミアから製造販売承認申請に必要なデータを取得する必要がございます。したがいまして、そのデータの対価とみなせる契約一時金につきましては研究開発の費用として理解いただければありがたいと考えております。
また、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□となっているため、当社はデンカから製品を購入する必要がございます。さらに、本剤を供給販売するには多くの経費がかかりますので、製品の購入額に加え、それらの経費と契約一時金が薬価上反映されなければビジネス的に非常に厳しいものとなります。
特に、実用化する企業の立場といたしましては、契約一時金が認められないとなると、リスクが高いベンチャー投資に踏み切ることができず、今後、国内の産学連携に参画するのは非常に難しくなります。ぜひ、契約一時金を研究開発の費用として認めていただくよう重ねてお願い申し上げます。
次に、当社が希望する補正加算につきまして、□□□のほうから説明させていただきます。
○申請者
第一三共の□□□です。続きまして、当社が希望する補正加算について意見を述べさせていただきます。
本剤は臨床上有用な新規の作用機序を有しております。また、対象疾病の治療方法の改善を示しておりますので、有用性加算(Ⅰ)を希望いたします。
次に、希少疾病用再生医療等製品に指定されておりますので、こちらは10%の加算を希望いたします。
加えまして、先駆け審査指定制度加算として20%の加算を希望いたします。過去にこの加算で10%を超える加算率を取得した品目はないと承知しておりますので、今回20%を希望する理由につきまして次のスライドで御説明いたします。
次のスライドをお願いいたします。
こちらですが、まず、本剤は先駆け審査指定制度の対象品目に指定を受けておりますので、加算の要件を満たしているということで、まずは10%の加算を認めていただければと考えております。
加えまして、本剤は国内アカデミアと企業が共同し、世界に先駆けて実用化した好事例であるとともに、医療分野における国家戦略、先ほどの健康・医療戦略の基本方針にも具現化するような事例であると考えておりまして、したがって、さらに10%上乗せして20%の加算を希望いたします。
国内ベンチャーの育成は長年課題とされておりますけれども、実用化する企業もリスクが伴います。依然として国内バイオベンチャーの育成は進んでいないのが現状と認識しております。
国内アカデミア発の新薬を産学で連携して、世界に先駆けて実用化することに対しまして、先駆け加算20%のインセンティブを適用することは国内の産学官連携の活性化を期待でき、それは今後の日本の医療の質向上に大きく貢献するものと考えております。
私からの御説明は以上です。本日はありがとうございました。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございました。
それでは、委員の先生方から何か質問があればお願いいたします。
いかがでしょうか。
○委員
使用方法に関してお伺いしたいのですけれども、本品は最大6回までということで、腫瘍のボリュームによらず6回までの投与は行うべきという医薬品なのでしょうか。それとも、途中の何らかの影響によって回数は少なくする可能性があるのでしょうか。
○申請者
今回、腫瘍のボリュームにはよらず、1回1mLを投与することとしております。これまで実施してきました臨床試験でもそのような投与方法で実施してきております。
○委員
回数も、6回というのは減らす何かの基準はないのですか。
○申請者
主治医の先生の御判断で、投与が何らかの有害なものをもたらす可能性があるとか、あるいは患者さんのほうでこれ以上打ちたくないとか希望があれば途中で中止することもございまして、最大6回という添付文書上の記載になっております。
○委員
では、特に止める定量的な基準はないということですね。
○申請者
はい。
○委員
承知しました。
○薬価算定組織委員長
その他、いかがでしょうか。
□□□先生、どうぞ。
○委員
1つ御意見を伺いたいのですが、審査報告書を拝見しますと、本剤に対しまして一定の有効性が期待できるとはいうものの、有効性が示されたとまでは言えないというコメントがついておりまして、事実、条件・期限つきでの承認となっているわけですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
○申請者
我々といたしましては、有効性は示せているのではないかと考えて照会事項の中では対応してきましたけれども、最終的にはやはり症例数が限られていることから、条件・期限つきの承認の要件であります一定の有効性が期待できるというところに御判断がされたのだなと理解はしてございます。
○委員
ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
その他、いかがでしょうか。御意見はございませんでしょうか。
私からなのですけれども、今回、スキームというか、全体像を見ると、第一三共さんは物を買い取って、自分のところで製造するわけではなくて、□□□□□□□□□□□□、企業の立場がなかなか、いわゆるプロモーション、売ることだけになるのかなと思うのですが、この薬剤で今後のいわゆるウイルス治療を同じように展開するとか、何か企業としてのビジョンみたいなものは、この薬剤からは何がどういうことで買い取ってされるというのは、ちょっと薬価とは関係ないかもしれないのですけれども、伺いたいのです。
○申請者
まず、この悪性脳腫瘍で困っている患者さんにお使いできるように我々はしたいと考えました。それから、この療法がほかのがんにも効果があるのではないかというところは今、検討しているところでございます。まだ、これもアカデミアが主体となりますので、そのほうとの意見がまとまっていないところでございますけれども、今後の展開はあるのかなということは考えてございます。
○薬価算定組織委員長
あと、これは単純な話なのですけれども、今回、御社が出されている金額を、例えば平均5回やったとして、恐らく値段的に□□□□□□□□□ぐらいの額が多分かかってしまうと思うのですけれども、その辺に対する医療費に対する企業の考え方というか、実際、この治療を1治療するのに□□□□□□円かけることに対しての企業さんとしての考え方は何かありましたら教えていただきたいのです。
○申請者
企業としては、なるべく安く患者様にお届けできるところは目指さなければいけないということはもちろん考えてございます。ここにお示しさせていただいた□□□□□□□□□□□□□□□□でございますので、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ということは今のところ、まだ分かりませんので、その辺は検討する余地があるのだろうと思いますけれども、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他、いかがでしょうか。
事務局、いかがでしょうか。
○事務局
いえ、特段大丈夫です。ありがとうございます。
○薬価算定組織委員長
それでは、ないようですので、これで企業意見の聴取を終了いたします。企業の方は御退室をお願いいたします。
(申請者退室)
○薬価算定組織委員長
それでは、企業の意見を踏まえて、御意見をお願いいたします。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
先駆け加算の思いは分かるのですけれども、委員長もおっしゃったように、販売業者で、買い取りの費用を全部薬価につけさせてほしいというのは先駆けの意味とずれるのではないかと思いますので、10%というのは妥当で、20%をつける必要はないと思います。
○薬価算定組織委員長
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
先駆けのポイントなのですけれども、やはり御議論いただいていますように、ステミラックについても産学連携とか健康・医療戦略という理由はついて、その上で10%なので、そのプラスアルファがないのであれば10%が妥当だと考えます。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
国内初のアドベンチャーということで、加算は分かるのですけれども、これはステミラックも全く同じで、これも10%ですので、それを超えることはないので、いいと思います。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
□□□先生、いかがでしょうか。
○委員
付け加えることはないのですが、事務局案に賛同いたします。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の委員の先生から何か御発言があればお願いいたします。
○委員
今、ロイヤリティーは入れないというお話だった。それは僕はそれでいいと思うのですけれども、あれが□□□円ぐらいありましたね。それはどういう根拠というか、それはどこに払われるのかとか、僕は、その額が大きいので、すごく疑問に思ったのです。
○事務局
事務局でございます。
第一三共から□□□□□に□□□□□□として□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□のロイヤリティーを払う契約になってございます。こちらは、本剤の開発そのものは東大医科研が開発されたものになってまいりますが、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□と聞いております。
こちらの□□□円の内訳といいますか、価格の妥当性といいますか、積算根拠といいますか、これがまさに開発に必要な費用であって、それが公的研究費とかで補塡されていないということであれば、研究開発費として、原価の中で見ることも可能だと思うのですけれども、企業さんもそこは何も説明できずに、□□□□□□との契約がこうなっているのですということでございましたので、我々としても査定せざるを得なかったところでございます。
以上です。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他の先生から御意見はいかがでしょうか。
企業はあまり原価についてはほとんど言及しなかったのですけれども、ですので、実際には加算の部分だけですので、原価の部分に関してはこれ以上議論の必要はないということでよろしいでしょうか。
○事務局
原価の部分は製造業者のコストの部分になっておりまして、実は製造業者のデンカからは原価の中身は開示を受けているのですけれども、第一三共はデンカから原価の中身は開示を受けてございませんので、第一三共は今回、原価の部分について主張はできなかったという経緯がございます。
仮に不服を申し出てくる場合について、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□でございますので、もし来週、不服があるようであればそういうことはあるかもしれません。
以上です。
○薬価算定組織委員長
これは市場規模予測が□□□□□円となっているのですけれども、これは□□□□□円で□□□□□円だと思いますので、実際、12億円とか13億円しか入らないと思うのですが、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、これは次週に持ち越しということなのでしょうか。
○事務局
あとは□□□円の妥当性を企業が説明できていないので、そこをついた薬価も踏まえて再交渉していただくことも必要なのではないかと個人的には思っております。
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。
その他、委員の先生から御意見はございますでしょうか。
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
算定概要における算定結果について、算定薬価、最類似薬、算定方式、補正加算等、いずれの項目においても事務局の見解が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
それでは、算定案どおりといたします。当該企業が了承すれば、中医協に報告いたします。ありがとうございました。




市場拡大再算定:オフェブカプセル100mg、同150mg
日時:令和3年7月13日(火)

○薬価算定組織委員長
「市場拡大再算定について」ということで、オフェブカプセル100mg、同150mgについてでございます。
事務局から、事務局算定案について欠席委員の御意見も含め、簡単に説明してください。
○事務局
(事務局より、市場拡大再算定案について説明。)
○薬価算定組織委員長
それでは、委員の先生方から御意見があれば御発言ください。
企業も結構ぎりぎりの数値を持ってきていますけれども、これはこの1~2年で売上げは上がっているのですか。
○事務局
長期のデータではないのですけれども、企業から示されているものがございまして、2020年の4-6月期、7-9月期、10-12月期とじわじわと売上げが上がっているのが分かりやすく出ているかと思います。この10-12月期でほぼ再算定のラインに達しておりますので、1-3月期は若干下がっておりますが、市場拡大再算定の該当は妥当であると考えております。
○薬価算定組織委員長
効能追加が令和元年の12月と令和2年の5月ですものね。2020年の5月とその前の年の12月ですから、それに従ってかなり上がっていますね。分かりました。
特に数字上も何も不服もないような気がしますけれども、何か先生方から御意見はございませんでしょうか。
事務局からも特にありませんか。
○事務局
はい。特にございません。
○薬価算定組織委員長
それでは、薬価算定組織としての意見をまとめたいと思います。
事務局案が適当ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○薬価算定組織委員長
ありがとうございます。それでは、事務局案どおりといたします。

 

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