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2023年1月5日 第5回令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会 議事録

健康局健康課栄養指導室

○日時

令和5年1月5日(木)16:00~17:20

 

○場所

AP東京八重洲 Xルーム 及び オンライン


○出席者

構成員<五十音順・敬称略>
 

       石田 裕美(女子栄養大学 教授)
      
       伊藤 裕才(共立女子大学 教授)
      
       榎 裕美 (愛知淑徳大学 教授)
      
       大口 健司(椙山女学園大学 教授)
      
       加藤 昌彦(椙山女学園大学 教授)
      
       栢下 淳(県立広島大学 教授)
      
       木戸 康博(甲南女子大学 教授)
      
       栗木 清典(静岡県立大学 教授)
      
       神田 知子(同志社女子大学 教授)
      
       小切間 美保(同志社女子大学 教授)
      
       髙𣘺 佳子(和洋女子大学 准教授)
      
       竹谷 豊(徳島大学大学院 教授)
      
       武見 ゆかり(女子栄養大学 教授)
      
       田村 朝子(新潟県立大学 教授)
      
       塚原 丘美(名古屋学芸大学 教授)
      
       中出 美代(東海学園大学 教授)
      
       濱田 俊(福岡女子大学 教授)
      
       林 宏一(武庫川女子大学 教授)
      
       藤岡 由夫(神戸学院大学 教授)
      
       横山 徹爾(国立保健医療科学院 生涯健康研究部長)
      
       吉池 信男(青森県立保健大学 学長)


○議題

(1)報告書(案)について
(2)その他


○議事

○清野栄養指導室長 それでは、ただいまより第5回「令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会」を開催いたします。
 構成員の皆様方には、御多忙のところ御出席くださいまして誠にありがとうございます。
 本日は、塚原構成員、和田構成員が少し遅れての参加となっております。
 検討会の開催に当たりまして、健康局長の佐原から挨拶をさせていただきます。
○佐原局長 皆さん、こんにちは。健康局長の佐原です。本日は、新年早々にもかかわらず、管理栄養士国家試験出題基準改定検討会に御出席をいただきまして誠にありがとうございます。
 構成員の先生方には、昨年9月の第1回検討会から、本日の第5回検討会まで精力的に御議論いただきまして、ありがとうございます。この場をお借りして、この点も改めて感謝申し上げたいと思います。
 管理栄養士の業務は、近年の個人及び地域における栄養課題、多様化・複雑化している中で、効率的・効果的なアプローチとして、多職種連携による対応が、非常に求められていると考えております。
 今回の改定では、こうした背景も念頭において、多職種連携に必要な知識・技能や、関連法規・制度等の改正への対応を踏まえた適切かつ効果的な管理栄養について、御議論いただいていると伺っております。
 管理栄養士国家試験は、管理栄養士の資質の確保・向上という点から、極めて重要な役割を果たしておりまして、その出題基準は、管理栄養士に対する社会的ニーズや期待を踏まえて有意義な改定を行っていく必要があります。
 本検討会は、本日の第5回の検討会をもって、終了とさせていただく予定でありますけれども、今回の改定が管理栄養士に必要とされる知識、思考・判断力の的確な評価に資するものとなるよう、本日も活発な御議論をお願い申し上げます。
 簡単ではございますが、私からの御挨拶とさせていただきます。
 本日もどうぞよろしくお願いいたします。
○清野栄養指導室長 それでは、これ以降の進行につきましては、加藤座長にお願いいたします。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生方、改めまして、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 本当に新年早々大変お忙しい中、国家試験ガイドライン検討委員会に御出席いただきまして、ありがとうございます。
 それでは、早速、検討事項に入っていきたいと思います。まず、議事次第を御覧いただきたいと思いますけれども、本日は1つということで、1番目の「報告書(案)について」になっております。
 先生方におかれましては、前回の検討会から時間もあまりなかった中、いろいろ御意見をいただきまして、本当にありがとうございます。これまでの議論を踏まえて、そして、その後の先生方の御意見も踏まえて、この報告書の案を作成させていただいております。十分に反映させていただいたと考えておりますけれども、まず、報告書(案)の1ページから4ページ、本文について議論を進めていきたいと思いますので、事務局のほうから御説明のほうをよろしくお願いします。
○吉川試験免許係長 事務局でございます。
 それでは、右上に資料1と記載された「令和4年管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会報告書(案)」を御用意ください。
 前回の検討会で御議論いただいた点を中心に、御説明をさせていただければと思います。
 まず、初めに1ページ目ですけれども、こちらの20行目、Ⅱの「改定に当たっての基本的な考え方」についてでございます。
 こちらの第一文ですけれども、第1回検討会の資料でもお示しさせていただいているとおり、今後2040年ごろに向けて、65歳以上の高齢者の人口が多くなっていくことを踏まえまして一文目の表現を追記しております。
 具体的には22行目の「地域包括ケアシステムの構築・推進はもとより」以降でございます。「65歳以上の人口が全人口の約35%となる2040年に向けて、個々人の生活の視点を踏まえたきめ細やかな対応が今後より一層重要になると考えられる」ということで追記をしております。
 続きまして、2ページ目のⅣ、5行目です。
 管理栄養士国家試験の試験問題について、こちらの2つ目の○「出題数、出題数の配分、出題形式等について」でございます。
 こちらについては、表題を少々修正するとともに、その記載に基づいて、本文の順番の入替え及び表現を修正しております。
 まず、1つ目のパラグラフのところでは、出題数及び出題数の配分についてお示しをしております。こちらの内容は、前回から変更はございません。
 次に2つ目のパラグラフ、こちらでは、出題形式についてお示しをしておりまして、こちらは、前回までこの項目の最後に記載していたものを前に持ってきております。
 出題形式のところは、これまで項目の最後に記載していたものを前に移行しております。
 そして、今回の検討会において御議論いただきました英語の問題については、最後のパラグラフにおいて「このほか」という形でつないでおります。
 第4回検討会においても、今回の検討会で扱った多職種連携なども追加してはどうかと御意見を頂戴しておりますけれども、まさに今回新たに追加した事項として英語の問題、英語用語ということを追記しております。
 また、これに伴って中身の表現も多少整理しておりますけれども、内容について変更しているものではなく、英語の部分の表現も、今回は英語用語とさせていただいております。
 続きまして、3ページ目でございます。
 こちらの2行目の問題の水準及び合格基準についてでございます。
 こちらは、前回の御議論を踏まえて表題の修正を行いまして「問題の水準及び」という部分を追記させていただきました。また、その上で本文の順番も入替え、合格基準は最後の一文でお示しをしております。
 また、こちらも前回の検討会で御議論いただきました、ほかの保健医療関係職種の試験問題との兼ね合いにつきましては、6行目以降の表現を修正しております。
 具体的には「他の保健医療関係職種における国家試験の出題状況も参考に」といった文面を削除しております。
 資料1の本文について、第4回の検討会以降に修正した点は、以上でございます。このほかに軽微な表現の修正等を行っておりますけれども、こちらでの説明は割愛させていただきます。
 事務局からは、以上でございます。
○加藤座長 ありがとうございます。
 今、御説明がありましたが、先生方には、既にお手元にあったと思いますので、十分御覧いただいているのかなと思っております。
 基本的には、2ページ目のⅣのところで、英語に関しては、用語に特化したというのは、現場が混乱しないという意味で、とりあえず、英語にもなじんでいただくという意味で、用語という言葉に限定してあることが1点。
 そして、前回、最も議論になりましたのが、その次の「問題の水準及び合格基準について」というところ、「他の保健医療関係職種の国家試験における栄養管理に関する出題状況を参考に」という部分は消しまして、ここに書いてあるような文言になっているという、その2つが大きな修正部分だったと思いますけれども、先生方のほうで改めて、何かここについて御意見がありますでしょうか、全般を見渡していただいて結構ですけれども、何かありましたら、御意見をお願いします。
 ありがとうございます。
 それでは、1ページから4ページの本文につきましては、先生方の御了解を得たということで、このまま進めさせていただきたいと思います。
 それでは、次に、報告書(案)の5ページ以降の管理栄養士国家試験出題基準について、特に第4回検討会以降に再考した場所を中心に、事務局のほうから、もう一度御説明をお願いします。
○吉川試験免許係長 事務局でございます。
 それでは、引き続き、管理栄養士国家試験出題基準について御説明させていただきます。
 第4回の検討会以降、再考していただきたい点、また、再度御検討いただきたい点がある科目につきましては、各科目の先生方に個別に連絡を取らせていただきました。そちらを踏まえて修正したものをお示ししております。
 では、前回以降、再考した箇所を中心に説明させていただきます。
 まず、8ページ目ですけれども「社会・環境と健康」のところでございます。
 大項目の3番の中項目のF「健康増進に関する統計」のところですけれども、前回は「その他」という文言が入っておりましたけれども、こちらは「その他」を削除しております。
 続きまして、9ページ目、同じく「社会・環境と健康」の大項目の5、中項目のFですけれども、こちらは「歯科口腔保健行動」とあったところを「行動」を落としていただいております。同じ文言が小項目のcに入っておりますので、整理をしていただいたということになります。
 同じく9ページの大項目6の中項目のGです。こちらにつきましても、先ほどと同じように、小項目に「その他」という文言が入っておりましたけれども、出題基準が代表的なものをお示しするという観点から「その他」という文言を削除しております。
 また、前回の検討会の中では、肝臓の疾患、アレルギー疾患ということで1つに記載をしていただいておりましたけれども、小項目のc、小項目のdに分けていただき、その上で記載の箇所を移動しております。
 続きまして、少し移動しまして11ページになります。同じく「社会・環境と健康」の大項目の7、中項目のKになります。
 こちらの最後の小項目のeのところですけれども、後ほど説明させていただきます公衆栄養学との表現を合わせさせていただきまして、個々の機関名については、1つずつ小項目にするのではなく「国際機関:」ということで、例示としてお示しをするような形に修正をさせていただいております。
 続きまして、15ページ目ですけれども「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の大項目の12の中項目のBです。
 こちらについては、急性・慢性腎不全とあったところについては、小項目c、そして、小項目のdに分けて記載をしていただいております。
 次は、少し飛びまして23ページをお願いいたします。
 基礎栄養学の大項目の6、中項目のAでございます。
 こちらは、たんぱく質の栄養の部分ですけれども、小項目dとe、こちらをBCAAと、eは「アルブミン、RTP(rapid turnover protein)」ということで修正をしていただいております。
 続きまして、27ページ「応用栄養学」でございます。
 こちらの大項目の4番から10番にかけて、全て「妊娠期、授乳期の栄養管理」といった形での栄養管理を追記しております。
 続いて28ページでございますけれども、大項目の9の「運動・スポーツと栄養管理」のところですが、こちらの中項目のCは「運動時における栄養ケア・マネジメント」ということで、細かな表現の修正をしていただいております。
 同じように、大項目10の中項目AとB、こちらも同じように「ストレス時における」、「特殊環境における」といった形で、表現の修正をしていただいております。
 次に31ページ「栄養教育論」の部分ですけれども、こちらの大項目の3、中項目のA、小項目のaの部分、細かな表現を少し関連法規に基づくような形で修正させていただいておりまして「保育所・認定こども園」というように表現を修正しております。
 続きまして32ページ目「臨床栄養学」は<出題のねらい>を修正しております。こちら、なお書き以降が3ポツ目として独立していたのですけれども、こちらを2つ目のポツにまとめております。
 続いて、大項目の2の部分、こちらは、大項目「傷病者・要支援者・要介護者の栄養管理」ということで、「要支援者」を追記させていただきました。こちらは<出題のねらい>や、その他の中項目、小項目以降の表現と合わせて修正をさせていただいております。
 続いて33ページですけれども、臨床栄養学の大項目の3、中項目のAからTまで、こちらに関しては、中項目を「~における栄養ケア・マネジメント」ということで、大項目では栄養管理、中項目では栄養ケア・マネジメントと、応用栄養学と表現の並びを取る形で修正をさせていただいております。
 最後に37ページ、公衆栄養学ですけれども、大項目3の中項目G、こちらに関しては、冒頭にお話しさせていただきました社会・環境と表現を合わせまして、公衆栄養活動に関係する国際的な行政組織と活動に変更させていただきました。個々の国際組織は、1つの小項目にならないような形で、包括するような形で修正させていただいております。
 個々の科目の修正した箇所について御説明させていただきました。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生方、御質問があろうかと思いますけれども、個々の科目について、確認という形で少しずつ見ていきたいと思いますので、何か御質問がありましたら、その場で御質問いただいたほうが分かりやすいと思いますので、そのように進めていきたいと思います。
 それでは、まず「社会・環境と健康」の部分からですが、今、御説明いただいたような部分は修正が終わっていると思うのですけれども、社会・環境の先生並びに、ほかの科目の先生方も何か問題点があるようでしたら、御意見をいただければ良いかと思います。
 横山先生、お願いします。
○横山構成員 横山です。
 訂正をお願いしたいのですけれども、大項目1の中項目Bの公衆衛生概念の小項目の一番下のgのところに「リスクパラドックス」とありますけれども、これは用語を間違っていまして、正しくは、予防医学のパラドックスです。
 リスクパラドックスは、全然違う意味で、リスクマネジメントで使う特殊な用語で、ここが間違っていたので、訂正をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○加藤座長 ありがとうございます。
 これは、先生、言葉がそもそも違っているということで、修正ということでよろしいという意味ですか。
○横山構成員 はい、そうです。
○加藤座長 よろしいですか、横山先生、では、そのようにさせていただこうと思いますけれども、何かほかの先生で、今の御発言にありましたら、よろしいですか。
 では、ここの部分は修正させていただくということで、お願いします。
 そのほか、御確認いただきまして、何かありますでしょうか。
 吉池先生、お願いします。
○吉池構成員 吉池です。ありがとうございます。
 前回もお話ししました国際機関の名称で、社会・環境のほうと公衆栄養のところで整理していただきまして、ありがとうございます。
 さらにお話しさせていただくと、前回もお話ししたように、公衆栄養学の方が教育的に近いところで、FAO、WFPあるいはコーデックスというのは、公衆栄養関連の仕事、国内的な仕事あるいは国際的な関連ということで学ぶことかと。ユニセフをどこに入れるとか、実際にはいろいろな国際機関の名前が教育では入ってきます。
 そうしたときに、社会・環境では、国際機関として、コロンを打っていただいて、その後に幾つかが並んでいる、公衆栄養では、それらが明示されていないというのが、やはり、全体を見たときにバランスとしてどうなのかということを、今一度感じたというところです。
 コーデックスについての前回の栗木先生の御説明は、私もコーデックスのほうは比較的理解しているつもりなので、先生がおっしゃることはごもっともなのですが、そういう意味では、コーデックスこそ、食品保健の関連ということで公衆栄養で挙げていただいた方がよいのかなと私自身は感じています。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 栗木先生、何かありますか。
○栗木構成員 御指名なのでお答えいたします。
 ごもっともなところで思っているところなのですが、教科書から消えてしまうと、なかなか、その資格を取るときに、食品衛生監視員、食品衛生管理者としての、ちょっと国家試験とは話がそれるところですが、教科書から消えてしまうと、なかなかその範囲として難しいかなというところがありまして、何とか、この国際保健の中のeとしてまとめさせていただきたいなと思っております。
 以上となります。
○加藤座長 ありがとうございます。
 なかなか難しいところだと思いますけれども、吉池先生、これでは、まずいですか。
○吉池構成員 管理栄養士の養成課程であり、国家試験としての議論をしているので、当然社会・環境と公衆栄養はともに学ぶという前提ですので、今、おっしゃったようなことゆえに、社会・環境にこれを置かなくてはいけないということについて、私自身は、十分な理解ができませんでした。
○加藤座長 できませんでしたか。
○吉池構成員 はい、できませんでした。学生は、公衆栄養であれ、社会・環境であれ、学ぶわけですので、よりその内容に近いところで、もし、個別の名前を挙げるのであれば、公衆栄養の方が適切と思った次第です。どちらかに置くとしたら、公衆栄養ではないかと感じています。
○加藤座長 先生、その議論は、公衆栄養のほうも、ちょっと考えがあるかと思いますので、少しこちらのほうに引き取らせていただいて、一番いい方法で作らせていただくということで、御理解いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○吉池構成員 はい、承知しました。
○加藤座長 ほかは、何かありますでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、次に人体の構造に行きたいと思いますので「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」のほうを御覧いただきまして、いかがでしょうか。
 それでは、木戸先生、お願いします。
○木戸構成員 12ページの大項目1の小項目bなのですけれども、細胞内の構造と機能という表現ですが、膜まで考えると、細胞内ではなくて細胞にすべきではないかと感じているのですが、いかがでしょうか。
○加藤座長 藤岡先生、何かありますでしょうか。
○藤岡構成員 まず、濱田先生、いかがですか。
○濱田構成員 御指名なので、私の考えとしましては、細胞膜も細胞であるので、細胞の内部の構造ということでは、まとめても構わないのではないかと考えています。
○木戸構成員 細胞膜も細胞内と考えるという、細胞の構造と機能では駄目なのでしょうか。
○加藤座長 濱田先生、いかがですか。
○濱田構成員 もともとは細胞内の構造と、その機能という名称を考えたのですけれども、少し長いので細胞内の構造と機能にまとめております。
 細胞の構造と機能というと、細胞とアンドで結ばれているので、細胞の構造と、そこはいいのですけれども、細胞の機能になってしまうと、細胞内小器官の機能をあまり反映していないように思えたので、考えた末に、こういう名称に変えたということです。いかがでしょうか。
○加藤座長 木戸先生、いかがですか。
 いや、細胞内という意味の中に細胞膜が入っているのであれば、この使い方でいいと思うのですけれども、小項目aのところが、細胞、組織、器官という形で、構成単位である細胞について、bで細胞の構造と機能について問うという形で、先生おっしゃるように、確かに細胞内の構造で、細胞内の小器官の機能についても触れるということで、先生がおっしゃるように、細胞の構造としては、細胞の機能になってしまって、中身のところまでちゃんと説明がいかないのではないかという先生の御指摘だと思いましたが、膜がちゃんとこの細胞内という言葉の中に入ればいいのですけれども、細胞内の構造といった場合に、膜が入るかどうかのポイントはそこだけです。入れば全然問題ありません。
○加藤座長 ありがとうございます。
 入るかどうかの議論は非常に難しいと思いますので、ただ、濱田先生言われるように、内という言葉がないと、なかなか細胞内の小器官のことが外れてしまう可能性があるという御意見は、まさにそのとおりだと思いますので、ここは細胞内と書いてあるから、膜のことを出してはいけないという話ではないという理解で、このままでどうですか、木戸先生。
○木戸構成員 いや、皆さんがそういう了解であれば、結構です。そのままで結構です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 では、これは、このまま行きたいと思います。
○木戸構成員 違うところで、よろしいですか。
○加藤座長 どうぞ。
○木戸構成員 括弧とセミコロンの使い方というのが、6ページの定義に従うと、12ページの大項目4、中項目Aのcのアミノ酸の分解、それが括弧になっているのですね、言い換えではなくて、その中身を説明するから、ここはセミコロンにならないといけないのではないかと思ったのですが、いかがでしょうか。
○加藤座長 ありがとうございます。
 技術的な話で、まさにそのとおりだと思いますが、濱田先生、それは、よろしいでしょうか。今、木戸先生が言われたとおりだと思いますので、よろしくお願いします。
○濱田構成員 はい。
○木戸構成員 それから、ついでに13ページの大項目6、中項目Bのgところも、メカニズムの後が言い換えではないので、これもセミコロンだと思いました。
○加藤座長 ありがとうございます。おっしゃるとおりだと思います。
○木戸構成員 それから、15ページ、ここはちょっと、どういうふうに考えるかということで、変えるべきかどうか分からないのですが、大項目12の中項目Bの小項目dのところです。上にcの急性腎臓病で、鍵括弧でAKDが言い換えの括弧になっているから鍵括弧になっているのですけれども、dのところが、CKDをどのように捉えているかによって、セミコロンになるのか、つまりCKDの中身の例示としてDKDとか、糖尿病性腎症があるとすれば、これは、鍵括弧ではなくて、セミコロンになるのかなと。
○加藤座長 ありがとうございます。
○木戸構成員 それと、上の急性腎臓病も同じような形になるのかなと。
 ただ「を含む」とか、そういうような表現になっているので、そこに「含む」があっても、捉え方によってセミコロンにしてもいいのか、それとも、これは言い換えであるとすると、鍵括弧のままで行くか、ちょっとここは悩ましいところだったのですが、どのように考えたらいいかという議論です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 これも技術的なところで、これは、私のほうからちょっと説明させていただこうと思って、ちょっと書き方には問題があるかなと思っております。
 それで、今のお話が出たので、大項目の12番のところ、先生方には、座長、副座長からのコメントということで、提案ということで出させていただいたのですが、ここは人体と臨床に共通しているところなのですが、ここに示させていただいたように、前回も質問をさせていただいたのですが、急性腎臓病という概念ですが、非常に重要であるということに関しては、前回御説明いただいたように理解できるのですけれども、ちょっとまだ認知度が少ないのではないかなと思っています。ここはAKIと、CKDで、そうするとその間が抜けるのではないかという話なのですが、もちろん先生方がおっしゃりたいことは、よく分かって、KDIGOで言っている話なのだろうと思うのですが、あれを見ても、7日以内はAKI、CKDは3か月以上というのはいいのですが、AKIと、急性腎臓病といった場合に、そこのオーバーラップ部分がちょっとできてきているという、そういう考え方もあるみたいなので、ちょっとここの概念が、まだきっちりしていないのではないかということと、あまり学生に周知できていないのではないかということがあって、もう少し周知されてから、あるいは先生方の御尽力で、少しここら辺を周知させていただいた後に、もう一回御提案いただいて載せるというのが、良いのかなと思うのです。ちょっと今の時点で載せるのは、混乱を招くのではないかと思いまして、今回は、これを省かせていただきたいというのが、私どもの希望でございます。
 ということで、先生方お手元にあるかと思いますが、aのほうは急性糸球体腎炎、bはネフローゼ症候群、cは急性腎障害(AKI)にして、今、木戸先生からありましたように、CKDのところは、恐らくこの括弧に書いてあるのは、CKDの原因となる代表的な疾患が並べてあるので、セミコロンでつなぐのが妥当だろうということで、そこに糖尿病性腎臓病(DKD)そして糖尿病腎症、そして慢性糸球体腎炎、腎硬化症を入れさせていただくというのではどうだろうという提案をさせていただきたいと思っていますけれども、人体の先生、臨床の先生、駄目でしょうか。
 藤岡先生。
○藤岡構成員 結局、最初の議論と一緒なのですけれども、先ほどの4ページの出題のときにも、今後の方針ということで、将来の病態の変化とか、そういったものに即応して速やかに対応していくという大前提におきましては「超高齢社会の更なる進展や疾病構造の変化、栄養関連の学術の進歩」云々と、これで速やかに対応するという姿勢は出していますので、その辺を考えますと、急性腎臓病の言葉を入れておいて、何ら問題はないのではないか、矛盾はしないのではないか、むしろ分類としては正しい分類ですので、省く必要はないのではないかと思いました。
○加藤座長 先生のおっしゃるのは非常によく分かって、重要だということも分かります。2012年に、この概念が発表されているというわけで、時間もかなり過ぎていると思うのですけれども、やはりきちんとした概念がどこまでできているかということから、今ここで入れるというのは、ちょっと難しいのではないかという思いがあります。
○藤岡構成員 それは分かったのですけれども、現場では、例えば、AKI to CKDとか、あるいはAKI on CKDとか、そういう形で、例えば、報告ないしディスカッションをされていまして、そのAKI to CKD、AKI on CKDというのを、この管理栄養士のガイドラインに出すのは、さらに難しくなってくると思いますので、そういう意味で広い概念でAKIを含むという文言をあえて入れての急性腎臓病としております。
○加藤座長 もちろんAKIも含まれている、これは、もう時間的な話だけの概念だと理解しておりますけれども、具体的なやはり病名というのが、時間の経過によってはCKDにも入るし、AKDにも入ってくるということがあるので、恐らく、まだ定義をしていくというのには、時期尚早だと思うのですが。
○藤岡構成員 先生、すみません、ちょっと話を聞いていただいたのですけれども、実際に我々が想定して今まで作ってきたような問題の背景にも、例えば、ゆっくり進む、要するに一日、二日で行わない脱水とか、心不全とか、そういったときの腎臓病、例えばクレアチニンが実際上昇するとか、あるいは、今日たまたま違うところから質問があったのですが、ACE阻害薬とかARBで腎血流が低下して、クレアチニンがゆっくり上がってくるような腎臓病とか、そういったものは、これまでも皆さんよく経験されていると思いますが、そういった概念は、いわゆる病名ではなくて病態としては入ってくると思いますので、残しておいたほうがいいのではないかと思います。
○加藤座長 概念として、先生方が、教育現場で教えていただくのはいいと思うのですけれども、これを国家試験のガイドラインに載せるというのが、今は時期尚早ではないかと考えています。
 その根拠というわけでもないですが、例えば、医師国家試験にもAKIはもちろんありますが、急性腎臓病という言葉は出てこないのですね。この言葉がどこまできちんと使われているかというところが、今の時点で明確にされていない可能性があると理解しているのですけれども、だから、一部の専門書を見れば、例えばAKIは7日以内だと、AKDは7日以降で3か月以内と、3か月以降になればCKDだという書き方をしてあるのもあるのですが、そうでない書き方をしてあるのもあるので、ここで今、管理栄養士の国家試験のガイドラインに、この言葉を載せてしまうと、先生たちが学生に教えていただくというのはいいと思うのですが、もう少し明確になってから載せるというのでは、駄目でしょうかということを申し上げているのです。どうしても今の時点で、この現段階で載せるというのは、ちょっとリスクがあるのではないかなと考えております。
○藤岡構成員 すみません、要するに、AKI to CKD、AKI on CKDというのを入れるのは、ちょっと論外だと思うのですけれども、何のリスクがあるのでしょうか、それが逆に分からない。
○加藤座長 AKIが未だ、明確ではないのではないかということを申し上げているのですけれども、まだまだちょっと議論の段階があるのではないかと理解しています。
 実際に腎臓の専門家の中での議論になっているというのは分かるのですけれども、それをこの管理栄養士の国家試験に持ってこなくてはいけないのかというところは、先生方がこれから御尽力していただいて、そこをきちんと明確にさせていただいてから載せるというか、ガイドラインに載せるというので良いのではないかなと考えています。
 濱田先生あるいは塚原先生も帰ってこられたと思います、竹谷先生とか、いかがでしょうか、こちらの提案のようにしていただくわけにはいきませんか。
 ほかの科目の先生でも結構ですが、とんでもないことを私のほうが提案しているというのであれば、もちろんそれは却下させていただきますけれども、何となくまだ明確になっていない部分があるのではないかということを、ちょっと不安視していますが。
 お願いします。
○濱田構成員 私は基礎の人間なので、あまり詳しくないということもあったのですけれども、初めて、この急性腎臓病という概念を伺いました。
 それで、藤岡先生からの御説明で、ここがないと症例問題とかを作るときに、作りにくいということで御説明があって、そういうことであればということで、図書館に行って教科書等も探したのですけれども、そこは内科学などには載っているので、よいのではないかと、私自身は思っていたところです。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 かなり医学書の専門のところでは載っているというのがあるのですけれども、なかなか管理栄養士の教科書には、まだまだ出てきていないというところもあるというのも1つあるのですけれども、もちろん、名前というか、この言葉が出ていないから、この言葉を使ってはいけないという話ではありませんけれども、今ここで、この用語をそのまま載せてしまうことが妥当かどうかと、そういう判断だけなのですけれども、先生もいろいろ多分探されたのだと思うので、私もいろいろ探したのですけれども、少なくとも管理栄養士の教科書を私が見る限りは見つけることができなかったということは、まだまだ広く教育されているとは思えないなということをちょっと感じたのですけれども。
 塚原先生、いらっしゃいますか。
○塚原構成員 すみません、遅くなりました。
 ちょうど今、入ったところなので、それまでの内容がどのような形でというのが、ちょっと分からないのですけれども、御提案いただいた中には、AKIも入っているのと、CKDが入っているのですね。
○加藤座長 そうです。AKIというのは、もちろん教科書にもあまり出てきていないのですが、これは、用語の変換という意味で使わせていただいているという理解をしています。つまり、急性腎不全という、これまで使っていた言葉を、これは、急性腎不全という言葉ではなくて、AKIという概念で使っていこうと、それに従ったわけで、急性腎不全という言葉は、今までも数多く出てきているので、AKIはそのとおりだろうと。
 CKDは、もちろん食事療法との関係からも非常に重要になっているので、では、AKDとは一体どういう病気ですかと言われたときに、あまりきちんと説明できないのではないかなと、藤岡先生も言われたように、その病名ではなくて概念だというのですが、その概念をこの小項目に持ってくるというのも1つ考え方として問題があるのではないかなと考えています。
 竹谷先生、何か一言よろしいですか。
○竹谷構成員 竹谷です。
 確かに先生おっしゃるように、栄養の教科書だと、ほとんど、私も急性腎臓病というのは載っているようには思えないかなと思います。
 多分、急性腎障害は、かなりもう多くの教科書で、そういう言葉が使われるようにはなっていると思います。
 現状としては、そういうところかなと思うのですけれども。
○加藤座長 藤岡先生、もう少し広く普及された時点で、もう一度、先生に御提案いただくというのでは駄目ですか。
○藤岡構成員 いや、ですから何回も言いますけれども、急性腎臓病という言葉は、皆さん、おっしゃるかもしれませんが、AKIの定義とCKDの定義だけで今まで考えてきているような問題とか、全部当てはまるとなったら、また、それは問題なので、ここで急性腎臓病というのを、要するに3か月未満という形で入れて、AKIとするのが一番無難ではないかと、逆に思っているのですけれども。
○加藤座長 ちょっとその3か月以内というのも問題があるかなと思うのと、さっきから申し上げていますけれども、別にAKDという言葉がないから、そこの部分の問題が出ないというわけではありませんし、出せないということではありませんので、もう少し先生、きちんと確立された時点でお願いしたいと思います。もうこれは、そういうふうにお願いしますと、そういう意見です。
○藤岡構成員 逆にこの文言、そこまで閉じ込める必要はないのではないかと思って、ずっと提案させてもらっているのですけれども、概念はみんなある程度思っていて、単に急性腎臓病という言葉を使っていない、何回も言いますが、AKIあるいはAKI to CKD、AKI on CKDを持った時点で、持っているバックグラウンドで急性腎障害が起こって、1週間以上だらだら続いているというのは、逆に広くというか、少なくとも内科では使われていると思いますので、その辺を管理栄養士の教科書にも普及させていくという考えも含めて、先ほどもありましたね、そういったディスカッションを踏まえれば、この書き方で何ら問題はないのではないかと、それをずっと最初からお話ししているのですけれども。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生、基本的な考え方として、教育で広めるために、ここに載せるという、そういう概念ではありませんので、もう既に教育されていることをメインにガイドラインに載せるという、そういう基本的な考え方であって、ガイドラインに載せて、教科書で広げていこうというのはガイドラインには適切な話ではありませんので。
○藤岡構成員 それも承知しています。ただ、いろいろな症例を教えたり、現場でいろいろ教えていく上で、そのAKIだけに限定せずに、さっき言いましたように、だらだら続く脱水とか心不全による腎障害とか、そういったものを教えている現場としては、ここに入るのだなと、そういう意味です。
○加藤座長 教えていただくことは、先生方が、どれだけ教えていただいても結構ですので、もう少し管理栄養士の中に普及されてきた時点で、もう一度御提案いただくということで、よろしくお願いします。
 ほかの先生方、何か今の件についてありますでしょうか。
 そうしますと、もう一点に関してですが、さっきの木戸先生からのもあるのですけれども、セミコロンでつなぐというのが妥当ではないかという話で、私もそのとおりだと思います。さっきもお話ししたように、CKDの原因として挙げられるものという、代表的なものというような書き方になっていますので、ここはセミコロンでつながせていただきたいと、これも当初からの提案なのですけれども、これは、よろしいでしょうか、これは、技術的な話で申し訳ありませんが。
 藤岡先生、いろいろ御意見もあろうかと思いますが、ここは、よろしくお願いします。
○藤岡構成員 セミコロンにして、そのAKIとかDKDは、その括弧に入れるという意味ですね。
○加藤座長 極端な話をすれば、DKDも取ってもいいのかもしれないということを、実は思っているのですが、DKDのほうが大きい概念だけれども、糖尿病腎症でほとんど含まれると言ったら、そういった観点でいけば、DKDを取ってもいいかと思うのですが、DKDという言葉を使うということであれば、こういった書き方になるのかなと考えていますが、CKDの原因の1つというになりますけれども。
○藤岡構成員 いやいや、私、お尋ねしているのは、要するにCKDの後の鍵括弧をセミコロンにして、AKIとかDKDは、小括弧にしていくと、それを確認しているだけなのですけれども。
○加藤座長 ここは、DKDという大きな範疇の中に、糖尿病腎症が含まれると、そういった書き方になっていますが、要するに糖尿病性腎臓病というその一部分症として、糖尿病腎症がありますよという書き方になると、これになるのだという書き方なのですが。
○藤岡構成員 すみません、ちょっとかみ合っていないと思うのですけれども、何々を含むと書いていますので。
(ここから、机上配付資料を基に議論)
○加藤座長 もう一度ちょっと見ていただければいいのですが、こんな書き方になります。すみません。
○藤岡構成員 ですから、もう一度確認します。鍵括弧のところのCKDセミコロンで、鍵括弧を外して行くということですね。鍵括弧を外して、糖尿病性腎臓病(DKD)、糖尿病腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症ということですね。
○加藤座長 初めのほうは、括弧が残っていて、糖尿病関連の腎臓病という意味で1つのくくりになっています。
 その大きな糖尿病関連腎臓病という中に、もう一つ小さな糖尿病腎症というのがあるよと、そんな書き方になっています。
○藤岡構成員 それで、慢性糸球体腎炎。
○加藤座長 慢性糸球体腎炎をそこに持っていったのは、基本的にCKDの代表的な疾患というので、そこに入れるのがいいのかなと思ったのですけれども、当初言われたように、急性糸球体腎炎のところと、慢性糸球体腎炎を外に出していくというのも、特に問題はないのだろうと思うのですが、CKDのところに入れたほうが分かりやすいかなと思って、そこにあえて持ってきたというだけです。
○藤岡構成員 考え方の相違ですけれども、とりあえず、御提案のこれで行かせてもらいましょうか。DKDと、その後にセミコロンがあるので、この辺をどういうふうに書くのかなと、お尋ねしたかったのですけれども、もう一回行きます、CKD;糖尿病性腎臓病(DKD)、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症と書くのでしょうかということですが。
○加藤座長 そうです。だから、糖尿病性腎臓病の中の1つに。
○藤岡構成員 その後のDKDの中にセミコロンが入っていたので、ちょっと理解できなかったのですけれども。
○加藤座長 糖尿病性腎臓病の中に、糖尿病腎症がありますよといった意味です。
○藤岡構成員 それは、分かるのですけれども、そのセミコロンは点にせずにセミコロンのままなのですか、あるいは点にするのですかということを確認しているだけなのです。
○加藤座長 セミコロンのままです。
○藤岡構成員 はい、分かりました。
○加藤座長 木戸先生、どうぞ。
○木戸構成員 CKDの後にセミコロンで、その後、鍵括弧があって糖尿病腎症の後に鍵括弧閉じる、点ですね、御提案の内容は。
 そして、慢性糸球体腎炎、腎硬化症で終わりですね。
○加藤座長 はい、そこに示したとおりで、先生のおっしゃられたとおりです。
○木戸構成員 だから、今、確認されたのは、鍵括弧が最後になっていましたので、違いますね、糖尿病性腎症の後が鍵括弧閉じるですね。
○加藤座長 そのとおりです。糖尿病性腎臓病と糖尿病性腎症がひとかたまりと。
 すみません、ちょっと時間を取り過ぎて、私もしゃべり過ぎて申し訳ないのですが、申し訳ありませんけれども、これで進めていきたいと思います。この提案でよろしくお願いします。
(ここから、資料1に戻り議論)
 それでは、3つ目に行きたいと思います。 食べ物と健康、和田先生は来られていますか。
 では、伊藤先生、何かありますか。
○伊藤構成員 私からは、特別にありませんけれども、先ほどの理論でいきますと、1か所、16ページの大項目4のところですね、中項目G、小項目のBSEのところで、これは括弧プリオンですけれども、これは、セミコロン、プリオンかと思います。
 それぐらいです。以上です。
○加藤座長 プリオンをセミコロンにするということでいいのですね。
○伊藤構成員 はい、そうです。
○加藤座長 分かりました。ありがとうございます。
 では、ここは技術的に修正させていただくということでお願いします。
 ほかは、よろしいですか。
○木戸構成員 すみません、手を挙げているのですが。
○加藤座長 すみません、どうぞ。
○木戸構成員 19ページの大項目3の中項目Cの小項目bのところ、炭水化物の後の糖質、食物繊維は、セミコロンになるのではないでしょうかね。
○伊藤構成員 そうですね、セミコロンがいいと思います。
○木戸構成員 言い換えではないですものね。
○伊藤構成員 そうですね。
○加藤座長 ありがとうございます。
 では、19ページの一番上のところbの炭水化物のところも、セミコロンに直していただくということで、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 ほか、すみません、よろしいでしょうか。
 では、基礎栄養学でよろしいですか。
 栢下先生、1か所だけ訂正があったと思いますが。
○栢下構成員 先ほども事務のほうからも御説明がありましたように、基礎栄養学の修正部分に関しましては、大項目の6のたんぱく質の栄養の中の中項目のA、たんぱく質、アミノ酸の体内代謝のeのところですね、以前が栄養アセスメントたんぱく質と書いてあったところなのですけれども、これを「アルブミン、RTP(rapid turnover protein)」というところに修正をしております。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生方のほうから、特に何もありませんか。
 それでは、応用栄養学に進めたいと思いますが、応用栄養学も、随分修正できていると思うのですが、確認のほど、よろしくお願いします。
 榎先生、一言お願いします。
○榎構成員 特にございません。臨床栄養学とのバランスも取れたと思いますので、私としましては、こちらでお願いしたいと思っております。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 ほかの先生方、よろしいでしょうか。
 それでは、栄養教育論に入っていきたいと思いますが、これも武見先生のほうから一言ありますか。
○武見構成員 特にございません。今までの議論で修正していただいた内容で、あと、さっきの文言の修正だけですので、特にございません。整理されたと思います。
○加藤座長 ありがとうございます。
 ほかの先生方、何かありますでしょうか。
 それでは、臨床栄養学、塚原先生、先ほどの議論で、同じところが同じように提案させていただいて、そのまま使いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○塚原構成員 ありがとうございます。
(再度、机上配布資料1を用いて確認)
○加藤座長 というと、さっきの腎臓のところを出していただけますか。
○塚原構成員 はい、それで。
○加藤座長 赤いピンクの部分なのですが。
○塚原構成員 はい、承知いたしました。
○加藤座長 よろしくお願いします。
(資料1に戻り、議論再開)
○塚原構成員 あとは、栄養管理のところを、栄養管理と栄養ケアが混在していたところを、ケアというのを取るような形で、できるだけ栄養管理と、あと栄養ケア・マネジメントと、この2つになるように少し修正させていただきました。
○加藤座長 ありがとうございます。
 応用栄養学と統一されたと、先ほど榎先生のほうからの話もありましたが、応用栄養学とほぼ一致してきたということでよろしいでしょうか。
○塚原構成員 はい、ありがとうございます。
○加藤座長 ほかの先生方、何かありますでしょうか。
 よろしいですか。それでは公衆栄養学、先ほどもちょっと御意見があったと思いますけれども、御説明いただいたと思いますが、何かその件についても御意見がありましたら、よろしくお願いします。
 お願いします。
○林構成員 すみません、いろいろと御議論ありがとうございます。
 公衆栄養学のほうは、先ほど事務局からも御説明いただいたのですけれども、国際的な組織のところで、37ページの大項目3番の中項目Gの小項目aというところかと思うのですけれども、ここは、もともと前のガイドラインで「公衆栄養活動に関係する」という表現がもともと入っていたのですけれども、今回、国際的な行政組織の後に、「と活動」ということを加えたものですから、かなり文章が長くなるかなと思い、頭のほうを削ってあったのですけれども、御指摘のとおり、「公衆栄養活動に関係する」が入ったほうが明確になると思いますので、再び、これを復活させていただきまして「公衆栄養活動に関係する国際的な行政組織と活動」と修正させていただいています。
 それで、先ほど社会・環境のところで議論があったことなのですけれども、公衆栄養学のほうでも、コーデックス委員会のほうは、授業で教育しているというのが実態です。
 これは、考え方なのかもしれませんけれども、公衆栄養学のほうで、こういう特定の組織名を、固有名詞を出していないのは、例えば、WHOとかユニセフにしても、公衆栄養学でも教育をやっていますが、もちろん公衆衛生学のほうでも教育されています。
 それで、教育の中身的には、例として、健康日本21のような形で、社会・環境と健康が教育する内容は大きな概念から始まって、全体的なお話を教育していまして、公衆栄養学のほうでは、その中の栄養・食生活の部門を中心に管理栄養士として必要な、さらに突っ込んだ辺りをやっているという感じになっています。公衆栄養学のほうの国際的な行政組織の書き方のほうは、こういう形にさせておいていただいたらWHOであってもユニセフであっても、活動の内容が栄養の活動であるというところは、やはり、こちらのほうで出題したいなと、そういう意図も込めまして、こういう表現にさせていただいておりますということです。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先ほど少し議論になったのですけれども、ちょっと書きぶりが社会・環境とは違っているよという話だったのですが、かなり明確な意図があって、このようになっているという今の御意見をいただいたということですけれども、吉池先生、これで進めさせていただいてよろしいですか。
○吉池構成員 ありがとうございます。
 書きぶりからいうと、両方とも特に個々の名前を挙げないというのも1つかなとは思っていまして、教科書あるいは教育という意味で、どっちがどっちと重複しても全然構わないのですが、国家試験としての実態を考えると、FAOは、社会・環境よりも圧倒的に公衆栄養の文脈の中で出されることが多いのかなと。
 コーデックスについては、さっき「食べ物と健康」のほうでも出てきましたけれども、そういう文脈で出されることのほうが多いと印象としては持っておりまして、実際に国家試験である意図を持って出題されるという実態と逆の整理が、この出題基準で出されるというのは、全体としてはどうなのかなということも感じておりました。
 あとは、委員長、事務局、その他関係の科目の先生方の御判断で決めていただければよいと思います。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 いろいろ難しいところがあろうかと思いますけれども、この場では、公衆栄養学の意見を尊重させていただきたいと思いますので、そのように進めさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 ほか、よろしいでしょうか。
 それでは、給食経営管理論、田村先生ですかね、お願いします。何か一言ありますか。
○田村構成員 いや、特にございません。
○加藤座長 ほかの先生方、何かありますか。
 木戸先生、お願いします。
○木戸構成員 セミコロンにこだわっているのですが、40ページの大項目5、中項目Bの小項目aとbの整理の仕方が、不統一になっているのではないかと思います。
 aのところで、事故で、その例示として食中毒云々があるわけです。bとして、危機管理対策の例示として、インシデント、アクシデント管理の意義というのがあるのですが、そういう意味では、aの後の事故の後もセミコロンに本来すべきなのですけれども、その後に、等の状況把握と対応ということで、事故の例示ではなくなってしまっているところに、この表記法が統一されていないように思います。事故の状況と対応でセミコロン食中毒云々、などは取っていいと思うのですけれども、アレルギー対応という、何かここの辺りを整理されたほうがいいかなと思いました。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生のおかげで、セミコロンと点が随分きれいにまとめることができると思います。先生の御提案どおりだと思いますので、これは、技術的なところと思いますので、そのように修正させていただきたいと思います。
 ほか、よろしいでしょうか。いろいろテクニカルな点でありがとうございます。
 それでは、応用力試験に関して、これは、事務局のほうからでいいですか。何かありますか。
○吉川試験免許係長 事務局でございます。
 いいえ、これまで先生方に御議論いただいている内容ですので、こちらからは、特段ございません。
○加藤座長 応用力試験、何かございますでしょうか。
 これも既に議論が尽くされていると思いますので、これもよろしいでしょうかね。
 それでは、どうもありがとうございます。先生方、他にもいろいろ御意見もあろうかと思いますけれども、本日、これをまとめたいと思いますので、これ以降に関しましては、ある程度、私たち座長、副座長と事務局のほうに御一任いただきたいと思います。先生方の御意見をそのまま尊重していきたいと思いますけれども、そんな感じでよろしくお願いします。
 それで、今まで御議論いただいた内容を反映した上で、この検討会報告書について、本日、令和5年1月5日付、本日付で(案)を取り、そして取りまとめていただきたいと思っておりますので、よろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○加藤座長 それでは、このまま本日の御議論をいただいた内容で進めさせていただきたいと思いますので、先生方におかれましては、大変お忙しい中、本日も今回のガイドライン改定に向けた討論、そして議論、大変御尽力いただきましてありがとうございました。
 今回の新しいガイドラインを基に管理栄養士国家試験が、この先、より適切に、そして、中身のある、そういったものになることを心からお祈りします。
 最後にまとめというか、総括ということで、副座長を務めていただきました石田先生のほうから、まとめていただきたいと思います。
○石田副座長 私がまとめるというほどのことではありませんが、今日、本当に活発な御議論をいただきまして、改めて、この4年間で大きく社会で変わってきた多職種連携、このことがすごく強調されたものになり、なおかつ、やはりその中でも一歩を踏み出す管理栄養士として、何をしっかり学べていなければいけないのかということがはっきりするディスカッションの内容だったと思っております。
 これが教育を本当に拘束するものではなくて、学んできたことの中で、何を最後に確認しなければいけないのかという視点であるということも再確認できたと思います。
 本当に貴重な御意見をたくさんいただきまして、私たち委員相互に、いろいろな意味で勉強にもなりましたし、科目間でどんな連携を取って教育をしていかなければいけないのかといったようなことも示唆されたように思います。本当にありがとうございました。
○加藤座長 ありがとうございました。
 それでは、最後に事務局のほうから、よろしくお願いします。
○清野栄養指導室長 構成員の先生方、昨年9月の第1回の検討会以降、限られた時間の中で本当に活発に御議論いただきまして、心より感謝申し上げます。
 本検討会で御議論いただきました出題基準につきましては、本日の議論を踏まえまして修正し、今年度中に公表させていただきたいと考えております。
 今回の改定では、特に多職種協働、多職種連携に関する必要な知識と、そして技能について、ほかの保健医療関係職種も参考にしつつ改定を行いました。今後の管理栄養士国家試験の質の向上に向けまして、充実した内容になったと考えております。
 構成員の先生方におかれましては、今後とも管理栄養士国家試験、そして、管理栄養士の育成につきまして、御指導、御助言を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 簡単ではございますが、お礼の挨拶に代えさせていただきます。
 それでは、これをもちまして検討会を閉会させていただきます。
 ありがとうございました。
 

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