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2022年12月12日 第4回令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会 議事録

健康局健康課栄養指導室

○日時

令和4年12月12日(月)16:00~18:00

 

○場所

AP東京八重洲 Xルーム 及び オンライン


○出席者

構成員<五十音順・敬称略>
 

       石田 裕美(女子栄養大学 教授)
      
       榎 裕美 (愛知淑徳大学 教授)
      
       大口 健司(椙山女学園大学 教授)
      
       加藤 昌彦(椙山女学園大学 教授)
      
       栢下 淳(県立広島大学 教授)
      
       木戸 康博(甲南女子大学 教授)
      
       栗木 清典(静岡県立大学 教授)
      
       神田 知子(同志社女子大学 教授)
      
       髙𣘺 佳子(和洋女子大学 准教授)
      
       竹谷 豊(徳島大学大学院 教授)
      
       武見 ゆかり(女子栄養大学 教授)
      
       田村 朝子(新潟県立大学 教授)
      
       塚原 丘美(名古屋学芸大学 教授)
      
       中出 美代(東海学園大学 教授)
      
       濱田 俊(福岡女子大学 教授)
      
       林 宏一(武庫川女子大学 教授)
      
       藤岡 由夫(神戸学院大学 教授)
      
       横山 徹爾(国立保健医療科学院 生涯健康研究部長)
      
       吉池 信男(青森県立保健大学 学長)
      
       和田 政裕(城西大学 教授)


○議題

(1)第3回検討会を踏まえた科目別検討事項の修正について
(2)報告書(案)の骨子について
(3)その他


○議事

○清野栄養指導室長 それでは、定刻となりましたので、ただいまより第4回「令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会」を開催いたします。
 構成員の皆様方には御多忙のところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、伊藤構成員、小切間構成員が欠席でございます。
 また、神田構成員については、遅れて御出席の予定です。また、中出構成員は一時退席する時間がございます。
 報道関係の方につきましては、お席にお戻りください。
 それでは、これ以降の進行につきましては、加藤座長にお願いいたします。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生方こんにちは。この師走の大変お忙しい中、第4回の改定検討会に御出席いただきまして、本当にありがとうございます。
 それでは、検討事項に入りたいと思います。
 まず、先生方のお手元の議事次第を御覧いただきたいと思いますが、本日の議事は2つ用意してありまして、1つは「第3回検討会を踏まえた科目別検討事項の修正について」、そして、2つ目が「報告書(案)について」、3番目にその他を用意しております。
 本日の流れについてお話しさせていただきたいと思いますけれども、まず、議事(1)につきましては、第3回の検討会同様、始めに、各科目の改定案を御説明いただき、全科目の説明終了後に、科目別に御検討いただくという流れで進めさせていただきたいと思います。
 各科目の代表の構成員におかれましては、事前に事務局から連絡があったかと思いますけれども、時間の関係もありますので、第3回の検討会で再考されて修正された部分や、新しくつけ加えた部分に絞って、短くて一向に構いませんので、5分程度でお話しいただければと思います。先生方には第3回の検討会の結果を踏まえて、本当に丁寧に修正をいただいておりますので、ほとんどゴールが見えてきているのではないかと考えております。できましたら、本日、そのゴールまでたどり着けたらと思っておりますので、よろしくお願いします。
 それでは、応用力につきましては、事務局から説明をお願いするということで、初めに事務局から、資料1について説明をお願いします。
○吉川試験免許係長 事務局でございます。
 先生方のお手元に資料1と書かれた「管理栄養士国家試験出題基準(案)」を御用意ください。こちらの資料の前提などをお話しさせていただきますと、1ページ目の下段に書いてございますけれども、本資料において、赤字部分については、現行の出題基準からの変更箇所を示しております。
 1枚おめくりいただきまして、2ページ目には、出題基準の利用方法をお示ししております。こちらについて内容の改定はございませんけれども、「3.利用方法」の「(1)大・中・小項目」、こちらのC)ですけれども、こちらの3行目のところ、その意義を改めて御理解いただきたいという観点から、こちらについては赤字でお示ししたいと考えております。こちらの赤の下線は、公表時には黒の下線になります。
 続きまして、次のページ以降が各科目の改定案になります。先ほど申し上げたとおり、現行からの変更点を赤字で示しております。また、内容は変更していないものの、記載の箇所が変わるものについては、項目の英数字のみ赤字で修正しております。
 事務局からは以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、「社会・環境と健康」から順番に御説明をいただきたいと思います。
 まず横山先生、よろしくお願いいたします。
○横山構成員 では、「社会・環境と健康」、横山から御説明いたします。
 まずは大項目、公衆衛生に関してはいろいろな整理をしたことと、少し変わったのが、PDCAサイクルは、マネジメントサイクルに入るので、そこは削除したということ。
 また、リスクパラドックスは細かい記述になりましたが、これは大事なことなので。言葉がちょっと分かりにくいかもしれないですが、ハイリスクの一部の人よりポピュレーション全体からの病気がたくさん出てくるという意味でのリスクパラドックスです。
 それから、国民健康・栄養調査に関しては、公衆栄養と重複はありますけれども、公衆栄養はどちらかというと食べ物の関係で、こちらは身体状況調査とか生活習慣の位置づけになるかと思います。
 NDBとKDBは前回のとおりです。
 疫学に関しては、特に変更はないですが、栄養疫学に関しては、こちらでの疫学はいわゆる普通の疫学で、食事調査とかに特化した栄養疫学は入ってきませんので、そちらは公衆栄養のほうで入れていただければと思います。
 Hillの基準はやはり残したいということです。
 倫理審査に関しても、倫理的配慮だけでなくて審査まで重要ということと、オプトアウトは今後重要になることから残したいです。
 健康日本21(第二次)は、ここに書かれているとおり、今後、次期国民健康づくり運動開始後は、それも含むという形です。
 歯科口腔保健ですけれども、ここは歯科口腔保健という言葉が普通になっていると思われますので、口腔を入れるという方針。ただし、中項目と小項目のcが同じになっています。これは平成31年も同じになっていたのですが、中項目の行動が要らないのではないかという気がいたします。上のほうに、喫煙行動、飲酒行動はあるのですが、歯科口腔保健は、行動に限らず、対策とか全身の健康とかなので、中項目で行動を取ってしまったらどうかと考えます。
 感染症は、前回追加したとおり、対策が入って、精神疾患は、「その他の疾患」からこちらへ持ってきたということで、あとは、肝臓、アレルギーを追加です。
 それから、「福祉制度」のところは、施設とか社会福祉とかそのあたりを整理したという感じで、一番上に法規と概要を持ってきているという、構成がちょっと変わっただけです。
 健診はこの間言ったとおりです。
 国際保健のところで、FAO、CACが、前回、平成31年にもあったけれども、その他をここに持ってきたという形になります。「食べ物と健康」でも同じようなのがありますけれども、特にここの部分は、食の世界支援など、資格申請において重要な事項であるということで、ここにも入れたいということでございます。
 簡単ですが、以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは先に進んで、全科目、まず説明をいただくということで、次は、人体の構造と機能を藤岡先生からお願いします。
○藤岡構成員 藤岡です。よろしくお願いします。
 前回から大きく修正したところだけを申し上げますが、大項目12番の「腎・尿路系」のところで、いろいろ御意見いただきましたが、結局は原点に戻りまして、小項目としては、御覧いただきましたように、Aのところは普通に「腎臓の構造と機能」。bのところは、「尿管・膀胱・尿道の構造と機能」ということで。Bの疾患には、とりあえず糸球体腎炎、ネフローゼは残しまして、AKIはあくまでも短期間ですので、もう少し幅広くということで、急性腎臓病、cですね。dはCKDとして、ここに糖尿病性腎臓病、糖尿病腎症、腎硬化症も入れまして、それから、血液透析、腹膜透析を残しました。一応小項目の数としては一致させております。腎臓のところは、臨床栄養学とも相談の上です。
 それから、13番のBの内分泌疾患のところは、これまで疾患名を入れていたのですけれども、当初の御説明にありましたように、ここに明記するものに限定するものではないということで、逆に幅広く下垂体、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎の疾患と、こういうふうにまとめさせていただきます。
 それから、17番の生殖系は、以前とはちょっと書きようが変わっていたのですけれども、ほかの疾患のところと同じように、まず、構造と機能ということで、男性、女性、性周期・排卵は別にしました。Bの疾患は、男性生殖器疾患、女性生殖器疾患という形で入れさせていただきました。先ほど申し上げましたように、妊娠は、病気とはまた別ですので、中項目Cといたしまして、妊娠高血圧、妊娠糖尿病もここに入れさせていただきました。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、先に進んでいきたいと思います。「食べ物と健康」、和田先生お願いします。
○和田構成員 「食べ物と健康」から報告させていただきます。
 特に、「食べ物と健康」の分野としては、あまり大きな変更点が全体的にはないのですが、まず、1番目の項目ですね。大項目1番の「人間と食品(食べ物)」とあったところですが、ここはもう少し簡略化して、「人と食べ物」に変更させていただくという形になります。中項目で、Bの「食生活と健康」に関しては、他分野でかなり出題されているということ。それから、「食べ物と健康」でも、ここで過去に出題されている状況ではないという、教科書の記載なども問題だということですので、ここに関しては、食嗜好の形成を、上の「食文化と生活」に変えさせていただいたのですが、そちらへ移動させて、Bの中項目は削除という形にさせていただきました。他分野の応用栄養学とか公衆栄養学等で出題されていますので、こちらでは出さないという形の方向性が決まりました。したがいまして、Cの「食料と環境問題」については、これを繰り上げてBという形にさせていただくことになりました。
 次は、大分先になるのですが、4番の「食品の安全性」の後半部分のGとかHの部分です。今まで、中項目のGの「食品の安全性に関するその他の物質」ということで、トランス脂肪酸のみが挙がっていたのですが、ちょっと遅きになった感もありますが、BSE(プリオン)と環境ホルモンを新たに加えさせていただきました。
 それから、Hの「食品衛生管理」に関しては、HACCPの概念は、削除という方向も考えたのですが、概念としては衛生管理で必要だということで、ここは残すという方向で決まりました。実際に、給食経営管理論とのすみ分けの問題もあるのですが、こちらは概念、給食は運用という考え方で進めていきたいということで、合意が取れております。
 それから、一部文字の修正ですね。例えば7番のEですね。日本標準ではなくて、日本食品標準成分表という形で直させていただきました。
 以上でございます。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、次に行きたいと思います。「基礎栄養学」、栢下先生お願いします。
○栢下構成員 「基礎栄養学」お願いします。
 最初に大項目の並びが、現在4番、5番、6番ですけれども、炭水化物、たんぱく質、脂質の栄養となっていますけれども、代謝という観点からしますと、炭水化物、脂質、たんぱく質という並びのほうが、学生の理解度が深まるというところもありますので、大項目の並びを4番、5番と6番を入れ替えております。
 中項目以降は1番からお話しさせていただきますけれども、大項目2番の「食物の摂取」の中で、中項目の中に、「空腹感と食欲」が現在あるのですが、ここに満腹感を入れまして、それに伴いまして、小項目も、空腹感・満腹感という項目を追加しております。
 それから、3番の「栄養素の消化・吸収と体内動態」の中で、今までAの項目だった消化器系の構造と機能につきましては、これは「人体の構造と機能」と重複いたしますので、そちらで教えていただいて、こちらでこの項目をあえて教えるよりは、そちらの人体のほうまで教えていただいたほうがいいかなと考えました。
 それから、中項目のBのところですけれども、今までは小項目になりますけれども、唾液腺、胃腺という形で器官名が入っていたのですけれども、それを、口腔内、胃内、小腸内、膜消化という形で、少し枠を大きく広げて、変更をしております。
 それから、中項目のEも、新しいところですけれども、「栄養素等の吸収」ですけれども、ここの並びが、炭水化物、脂質、たんぱく質という形で、大項目にそろえていることと、それから、次の19ページの一番上になりますけれども、fに水という項目を追加しております。
 それから、中項目の新たな追加項目としまして、「栄養素の排泄」というものを新たな項目として、追加しております。
 それから、炭水化物は、一番下の項目の難消ですね。今まで、「食物繊維・難消化性糖質」という形で記載をしていたのですけれども、それは、「難消化性炭水化物」という形で、これをほかの科目と用語の統一ということを考えていまして、「難消化性炭水化物」という名称に変更しています。
 それから、炭水化物の中項目のAの「糖質の体内代謝」で、各項目に、「糖質の栄養学的特徴」を、これは炭水化物だけではなくて脂質もたんぱく質もそうですけれども、一番最初の項目に栄養学的特徴を追加しまして、それに伴いまして、項目の中を整理しております。例えば、中項目Cの「エネルギー源としての作用」あたりは、Aの項目で教えるという形で、整理をしております。
 それから、5番の「脂質の栄養」に関しましても、一番最初に「脂質の栄養学的特徴」を追加しておりまして、それに伴いまして、Cの中項目を削除しまして、これはAの項目に入れております。
 それと、大項目の6番たんぱく質も同じように、「たんぱく質・アミノ酸の栄養学的特徴」という項目を新たに追加しまして、それに伴いまして、中項目のBを削除しております。
 それから、中項目Bの「ビタミンの栄養学的特徴と機能」の中では、少し具体的なビタミン名が書いてあったのですけれども、それを整理しております。
 それから、ビタミンの中項目のDの「他の栄養素との関係」ですけれども、これはほかの項目、例えば糖質代謝とビタミンは、糖質のところで教えますので、ここからは削除をしております。
 そのほか、ミネラルに関しましても、中項目のBを少し整理しまして、CとかDとかEを中項目のDの中で包括できるのではないかということで、少し整理をしております。
 それから、「水・電解質の栄養学的意義」に関しましては、「水の出納」という形で、今までなかった浮腫を新たに追加しております。
 それから、「エネルギー代謝」に関しましては、これは並びを変えておりまして、今までAの項目だったものを、中項目のCの項目に替える等の整理を少ししたというところがこの「基礎栄養学」の変更点になります。
 以上です。よろしくお願いします。
○加藤座長 ありがとうございます。かなり大幅に変えていただいて、分かりやすくなっているのではないかと思います。
 次、行きたいと思います。「応用栄養学」、榎先生お願いします。
○榎構成員 お願いいたします。榎からは11月11日の会議以降からの変更点について、御説明させていただきます。
 中項目Dの「ライフステージ別食事摂取基準」につきましては、こちらは報告書の食事摂取基準の目次に準じまして、「対象特性」に変更いたしました。
 続いて大項目5の「新生児期、乳児期の栄養」につきまして、こちらは、中項目Aの小項目、呼吸器系の適応・循環器系の適応を「呼吸器系」、「循環器系」と、シンプルに変更させていただきました。
 大項目6「成長期(幼児期、学童期、思春期)の栄養」につきまして、こちらは、御指摘いただいたところになっております。大項目の「成長期」と括弧を外させていただきまして、「幼児期、学童期、思春期の栄養」に変更いたしました。この変更に伴いまして、中項目のA、Bは、成長期の文言を、幼児期、学童期、思春期に変更しております。
 そして、dの小項目、偏食、食欲不振が横並びに並んでおりますけれども、こちらは偏食だけで十分ではないかということで、偏食に変更しております。
 また、前回も少し御意見をいただきましたところで、中項目Bの小項目hに、「教育・保育施設における栄養ケア・マネジメントの実践」という小項目を新設しております。こちらの趣旨について、少し説明させていただきます。この時期は、保育所、幼稚園、学校での給食を通して管理栄養士、栄養士による栄養管理を受けている時期となっております。特に小中学校では9年間という長期にわたり、栄養ケア・マネジメントが行われておりまして、専門職としての責任は重いと考えております。
 これらの内容は、実際には応用栄養学の多くの教科書で、この時期を対象とした栄養ケア・マネジメントに関する事項、また、栄養管理に関する児童福祉施設における食事摂取基準を活用した食事計画について、また、学校給食摂取基準等が掲載されております。さらに、応用栄養学の実習書等におきましては、事例も多く掲載されております。したがって、これらの出題は可能であると考えておりますし、これらの内容につきましては、他の科目と重複しないと考えております。施設がキーワードとして出てくることが少し何か不具合というか、並びとしてあまりよくないのではないかということを思われる先生方もおられるかもしれませんが、高齢者施設におきましては、臨床栄養学でキーワードとして入っておりますので、応用栄養学につきましても、多職種連携を考慮した設問につなげていくことを目指していきたいと考えております。
 ここの御説明は、以上になります。
 続きまして、変更点の続きでございます。
 大項目9の「運動・スポーツと栄養」につきまして、中項目Aの「運動時の生理的特徴とエネルギー代謝」を、「運動時の生理的特徴」で、中項目については十分ではないかと考えまして、「運動時の生理的特徴」に変更しております。
 そして、最後、「環境と栄養」につきましては、こちらも御指摘をいただきまして、「災害時の栄養」は「災害時」に変更しております。
 その他、句読点をそろえるなどの軽微な修正をしております。
 私からは、以上でございます。
○加藤座長 ありがとうございます。結構大幅に変えていただいたと思っております。
 次に行きたいと思います。「栄養教育論」、武見先生お願いします。
○武見構成員 お願いいたします。
 「栄養教育論」については、まず1ページですね。基本的に、誤字とか、言葉が違ったりするのを直していただいただけなので、変更はありません。
 2ページ目にちょっと変更を入れてあります。大項目2のBの「健康・食物摂取に影響を及ぼす要因のアセスメント」そこにa、b、cとあったのですけれども、aの一つに整備でいいだろうということで、整理しました。個人要因と環境要因と2分類がいいのかどうかということは、もっと前の上の生態学的モデルで要因の分け方はやっているわけで、それぞれについてアセスメントの種類と方法をここで説明すればいいと考えれば、あえてbとcに分ける必要はなく、何をc項目で具体的な項目として問うかということで、「アセスメントの種類と方法」に整理しています。
 それから、Dですね。「栄養教育計画の立案」。ここへ前の項目を少し整理して、cと一番下のfの場所の選択と設定と、学習形態の選択、これをaに合体させました。「学習者の決定」だけだったのですけれども、そこに、「学習者と学習形態及び場の決定」としています。というのは、学習者が決まれば、例えば、学校の子供たち、小学校の子供たちも、それだけで学習形態と場はある程度決まってしまいます。一方で、例えば地域の保健センターで、乳幼児で何かをやるというと、そこでも決まってくるわけですね。つまり、それを別立ての項目にしておくこと自体が、少し無理があるので、そこを一緒にしました。それ以外のbは同じで、あとアルファベットを送っているということになります。
 それ以外は、第3回からの変更はありません。最後の赤字のところは、第3回で御提案して、その方向でということになったとおりに整理してあります。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、「臨床栄養学」、塚原先生お願いします。
○塚原構成員 それでは、よろしくお願いいたします。
 まず、〈出題のねらい〉のところです。前回のときに、多疾患併存のところを、片仮名の略号をつけていたのですけれども、いろいろな言い方があるということでしたので、いっそ外したほうがよいと思って、そうしました。
 その次ですけれども、全体的に、栄養ケアと栄養管理という言葉を2つ使っておりました。2つあるとややこしいので、どちらかに一つということで、栄養管理のほうが大きなところを占めて全体をあらわすということを、この間、先生方がおっしゃっていただいたと思いますので、「栄養管理」で、用語を統一するような形でまとめていきました。
 大項目の2番です。ここは小項目にかなり詳しく用語を入れていたのですけれども、前回のほかの先生方のお話のように、そこはもう少しコンパクトにするということでしたので、細かい栄養素などを載せると、全部載せないといけなくなってきてしまうので、いっそのことタイトルのようなところだけで、ちょっとシンプルにしたほうがいいのではないかと思って、そこをかなり大きく削る案を出させていただきました。
 大項目の3番からは、中項目のところの言い方ですけれども、「栄養アセスメントと栄養ケア」で、前回の名前は合わせていたのですけれども、ここではあえてアセスメントを強調する必要もないと思いますので、「栄養管理」とすれば、全部を含みますので、全て栄養管理というほうがシンプルで分かりやすいのかなと思い、そうさせていただきました。
 ほかのところは、前回と大きく変わりませんが、腎臓のところは、先ほど藤岡先生におっしゃっていただいたように、人体の構造と同じような項目と合わせさせていただきました。
 ほかのところは、前回から大きくは変わっておりません。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。大幅に修正していただきまして、ありがとうございます。
 それでは、「公衆栄養学」、林先生お願いします。
○林構成員 「公衆栄養学」、よろしくお願いします。
 公衆栄養学も、前回からそれほど大きくは変わっておりません。
 前回お話ししましたけれども、追加としては、大項目の1番のBの最後に、今までなかった「多職種連携・多機関連携」を追加させていただきました。
 それから、大項目の2番のCですけれども、dはこの間と変わっていません。aは、これまで食品生産・流通ということだったのですけれども、これをフードシステムと、もう少し大きく捉えるように修正しています。それと、dは、前回の修正と変わりません。
 それから、3番のAも前回の修正のとおりです。今まで、Aは、施策という、どちらかというと、個々の細かいような感じだったのですけれども、実際の中身は結構政策ということで大きなことだったので、それを、施策を政策に変えて、それから、小項目で、近年、大変重要な課題になってきている「食料安全保障」も追加したという感じになります。
 あとのところは、前回と変わっておりません。
 以上になります。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、進めていきたいと思います。「給食経営管理論」、田村先生お願いします。
○田村構成員 前回からの変更点といたしましては、大項目2のdです。大量調理機器の種類と機能というのがあったのですが、こちらが、大項目4のa、bと、削減のときに重複するということで、こちらは削除ということでございます。dは「給食業務従事者の教育・訓練」というところだけとなります。
 その他につきましては、前回からの変更はございません。重複が、大項目5で少し残っていた部分を削除していただいたということでございますので、大きい変更はこちらのみです。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、最後、「応用力試験」について、これは事務局からお願いします。
○吉川試験免許係長 事務局でございます。
 応用力試験ですけれども、第3回検討会の際にもお話ししたとおり、特段の改定案はいただいておりません。ですので、基本的には現行のままですけれども、一点だけ追記しておりますので、その点御説明させていただきます。
 大項目1の中項目B「既存の特定の集団における人々の健康・栄養状態や」となっていたのですけれども、こちらに「や地域」という、地域という文言を追記しております。
 〈出題のねらい〉を見ていただきますと、1つ目に個人または集団、2つ目には地域診断に基づきという地域の話が出てきているので、この点が分かるように明示的に「や地域」をBにつけ加えさせていただきました。
 「応用力試験」については、以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生方のすばらしいポイントを突いた説明のおかげで、議論の時間がたくさんできたと思います。それでは、一つずつ見ていきたいと思いますけれども、まずは、「社会・環境と健康」で、先生方、何かお気づきの点、御意見がありましたら、よろしくお願いいたします。
 木戸先生、お願いします。
○木戸構成員 大項目5の中項目Fの「歯科口腔保健行動」の行動を取るという御提案があったと思うのですが、取ることでいいのではないかと私は思います。
 それから、もう一つ、大項目7の中項目Kの小項目fで、「国連食糧農業機関、コーデックス委員会などその他の国際機関」という表現だと、「など」というのが、FAOとCACがその他の国際機関になってしまう、そういう解釈もできるのではないかと思います。そこで、「など」を取って「、」にして、「その他の国際機関」のほうがいいのではないかと思ったのですが、いかがでしょうか。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先ほど御提案いただいた、5の中項目のFの歯科・口腔保健というところの行動は、横山先生の御提案どおり、取るというので良いのではないかというお話でした。それは小項目のcのところに同じ文言があるからということ。
 それと、最後のページのところの国際保健は、もともとの形が良いという木戸先生の御提案ですよね。そうすると、国連食糧農業機関、コーデックス委員会というのと、別枠にして、初めにあったように、その他の国際機関というのを別枠に設けるという、そういう御提案でよろしいでしょうか。
○木戸構成員 一緒にするとしたら、「など」「、」に直したのでいいのではないかという提案です。
○加藤座長 「など」を取って、くっつけるのですか。
○木戸構成員 それでもいいし。
○加藤座長 「、」で別枠にせずにね。分かりました。
○木戸構成員 一緒にするのだったら、「、」にしたほうが。
○加藤座長 分かりました。
 横山先生、何か御意見ありますか。
○横山構成員 ありがとうございます。
 おっしゃるとおり、「などその他の」と言うと、FAO、CACがその他になってしまうという御指摘はそのとおりかと思うので、「、」にする、もしくはgのままにする。
○加藤座長 無理やり一つにしようとしたからそうなったのであれば、項目をもう一つ立てていただいて、gを残していただくというのもありですよね。
○横山構成員 栗木先生、何か御意見ございますか。
○栗木構成員 私は、木戸先生の御提案がよろしいかなと思いまして、その他の国際機関がどれだけあるかなというふうに。あまり数がないと思うので、fの中にまとめたいなと思いますので、「など」を句読点の点にして、木戸先生の御提案でよろしいかと思います。
 以上です。
○加藤座長 吉池先生、お願いします。
○吉池構成員 今のことですが、基本的に、「その他」は極力使わないほうがよいのではないか。これはここに限らず、全てについてです。
 結局このリストは、網羅的に何かを示すものではなくて、出題基準として重要なものを示して、これに書かれてないものが出題されることを排除するものでもない。教科書に書かれていれば、それは出題してよいということになります。そういう意味で、社会・環境で言うと、大項目3のF「その他」が調査で出てきて、ここは「その他」という中身として、小項目aとbがあるので、これをくくる名前がないから、その他というのはよしと仮にしたときに、更に、その他のその他があると、これは何をリストにしたいのかよく分からないということが生じて、このリストの目的にはかなわないのではないか。また、大項目6のGの「その他の疾患」で、その他の疾患として、a、b、c、dと並ぶのはよいわけですが、dのところで、また、「その他」というのは、これは潔くその他を取ったほうがよいのではないかと思っております。
 そういう意味では、大項目の「国際保健」についても、fのコーデックス委員会まででリストは終えて、潔く、あとは何も書かないということがよいのではと私は思いますが、これはほかの科目にも関わるので、横断的に検討をしていただけたらと思います。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 今の意見、特に最後の部分と、それから、6のGに関しては、私もそう思っていまして、dのところを、肝臓の疾患とアレルギー疾患とするか何かで上に上げてもらって、難病法と難病対策を下に持っていっていただいたほうがいいのかなと思います。肝臓も難病のほうに、今は入っていますので、そういったふうにしていただくといいのかなと御提案させていただきたいと思っていたところですが、今の御意見そのままどうですか。もう一度先生方に考えていただけるということであれば、そのまま、ここの部分だけ宿題として残させていただいて御報告をいただくということで、吉池先生が言われるみたいに、ほかの科目との関係もありますので、その辺を見ていただいて、どうするかというのを決めていただくということでよろしいでしょうか。
(首肯する構成員あり)
○加藤座長 では、そういうふうにしていただくということで、よろしくお願いいたします。
 ほかに、先生方何かありますか。
 それでは、次に行かせていただきますが、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」に関して、何か先生方で御意見がありますでしょうか。
 私からは1つ提案ですが、先ほど、腎臓のところでお話があった、12番のcの急性腎臓病という言葉を先生方は使われて、臨床も使っておられるのですけれども、その急性腎臓病という病気のことがちょっと私にはよく分からなくて、急性における腎臓病ということで、具体的に言えば、急性糸球体腎炎もしくは急性糸球体腎炎症候群もしくは急速進行性腎炎という、そういった病名が入ってくるのかなと思うのですけれども、急性腎臓病という病気は、CKDに対応して、慢性腎臓病に対応して作られたと思うのですが、それはAKIでいいのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。aのところに急性・慢性糸球体腎炎がありますので、それ以外の病気がちょっと思いつかないというか、何を想定しているのかというのがよく分からないのですが、先生、教えていただけるとありがたいです。
○藤岡構成員 ありがとうございます。AKIはあくまでも1週間以内という、急速なかなりの腎臓のダメージということで、一方、CKDは3か月以上ということになるので、その間が、幅があるということで、いろいろな病気があると、これが全部管理栄養士の試験に出てくるどうかは分からないのですけれども。CKDに対応する言葉としては、今の先生の見方をある程度吸収するとすれば、急性腎臓病で行かせてもらいたいなと。
 それから、糸球体腎炎、ネフローゼは、急性腎臓病、CKDにもダブっていきますので。ただ、ここを外しますと、また、最初の会議でお話しましたように、誤解されるのもありますので、ここはそういう意味ではダブっておりますけれども、a、b、c、dという形にさせてもらうのが、一番無難かなと考えました。
○加藤座長 イメージ的には、急性腎臓病という病気は分かるのですが、こういう病名そのものがないのではないかと思うのですが、定義もないのではないかと、急性腎臓病という病気は。
○藤岡構成員 急性腎臓病はあります。AKIを1週間以内と考えたら、それをもう少し広く、先ほど申し上げましたように、3か月ぐらいという意味では、この急性腎臓病も使われ始めています。
○加藤座長 言葉としてきちんと定義ができるというのであればいいと思うのですけれども、ほかの病気はきちんと定義ができる中で、急性腎臓病がきちんと定義できているのかどうかというのは、私には分からなかったというか、できてないのではないかと思ったものですから、確認させていただいただけですけれども、イメージ的には、急性に起きてくる腎臓病というのでよく分かるのですが、これは言葉として使ってよいということでよろしいでしょうか。
○藤岡構成員 はい。お願いします。
○加藤座長 分かりました。それなら、私からは、特に問題はありません。
 もう一つ言わせていただきますと、13番の「内分泌系」のBのcのところに、上皮小体(副甲状腺)というのは、こっちの括弧がよろしいのですか。副甲状腺ホルモンと言っているので、副甲状腺を前に出していただきたいかなと個人的には。
○藤岡構成員 解剖学的に、いろいろな意見があると思うのですけれども、濱田先生の意見もあり、とりあえず上皮小体といいますけれども、副甲状腺だけで行かせてもらっても全く問題はないと思います。
○加藤座長 いえいえ、括弧をつけてもいいのですが、もし括弧をつけるなら、括弧で外に出すほうを副甲状腺にしてほしいなと思ったのです。
○藤岡構成員 それは全然こだわりはありません。では、副甲状腺と上皮小体を入れ替えるということで。
○加藤座長 できたら、そういうほうが何となく分かりやすいのかなと思いますので、お願いします。
○藤岡構成員 ありがとうございます。
○加藤座長 私からはそれぐらいですが、濱田先生お願いします。
○濱田構成員 先ほどの上皮小体の件ですけれども、解剖学的には上皮小体が正しい用語になっておりまして、看護師国家試験ガイドラインでもこの表記になっております。ですから、用語的には、これのほうが正しいと思います。
 以上です。
○加藤座長 先生の御意見としては、今のままのほうがいいですか。上皮小体(副甲状腺)のほうがよろしいということで。それがいいということであれば、決してそれを否定するものでは全然ないのですが、副甲状腺(上皮小体)のほうが、学生が分かりやすいのかなと思ったものですから、御提案させていただいたというだけです。
○藤岡構成員 ということで、解剖学的には、私も申し上げましたように、上皮小体ということで、ころころ変わって申し訳ないのですが、濱田先生の意を酌み取らせていただいて、このままで、改めてお願いしたいと思います。
○加藤座長 結構です。ありがとうございます。
○藤岡構成員 ありがとうございます。
○加藤座長 そのほか、何かありますでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、「食べ物と健康」に移っていきたいと思いますが、「食べ物と健康」に関しては、先生方からの御意見とか何かありますでしょうか。
 よろしいですか。
 とりあえず、ここではこのまま進めさせていただくということで進んでいきたいと思います。
 それでは、次が「基礎栄養学」ですけれども、かなり大胆に修正していただいたと考えておりますけれども、先生方からはよろしいでしょうか。
 それでは、私から1つあるのですけれども、大項目の6にされた「たんぱく質の栄養」のAの「たんぱく質・アミノ酸の体内代謝」の小項目のところに、これまで急速代謝回転たんぱく質と書いてあったところを、栄養アセスメントたんぱく質という言葉に置き換えられているのですけれども、この言葉は、単語として成立しているのかどうかというのがちょっと気になったのですけれども、栄養アセスメントに用いられるたんぱく質というのはあるかもしれないのですが、この用語があるのかどうかというのがよく分からなかったのですが、そのあたりよろしいでしょうか。
○栢下構成員 御指摘ありがとうございます。先生がおっしゃられたように、栄養アセスメントに用いるたんぱく質のほうがよろしいかと思いますが、大口先生いかがですか。
○大口構成員 栄養アセスメントたんぱく質という言葉は、確かにないと言えばないかもしれないですね。ですから、栄養アセスメントに用いるたんぱく質ということのほうがいいかもしれないです。これは、その前の急速代謝回転たんぱく質とアルブミンをまとめたような感じになるのですけれども、その言葉が適切かもしれません。
○加藤座長 小項目としては、何となく説明っぽくて、個人的にはどうかなとも思うのですけれども、先生方が言うように、もし用語として存在しないのでしたら、アルブミンとRTPと入れてもいいのかなと思いますが、どんなふうにされるほうがいいですか。
○栢下構成員 BCAAは、事務局から小項目にしたらどうかという提案があったので、それで、我々は、そこは動かさずに考えていったわけです。
○加藤座長 大口先生が言われたみたいに、最後のRTPというか、急速代謝回転たんぱく質ですか、アルブミンのことと、そのラピッドターンオーバープロテインのことだと言われたということであれば、それを使うことがあるのかもしれませんが、もうそこは直球で、アルブミン・急速代謝回転たんぱく質という持っていき方はあると思うのですが。何が言いたいかというと、栄養アセスメントたんぱく質というたんぱく質といった用語は多分無いので、用語としてどうかなというだけです。
○大口構成員 ここは、アルブミンとRTPをまとめた一つの言葉としてここに入れたのですけれども、この言葉は、ちょっとどうかなというところなので、ここは、アルブミン、ラピッドターンオーバープロテインでもいいかもしれないです。その場合ですけれども、急速代謝回転たんぱく質(ラピッドターンオーバープロテイン)と書いてあるのですけれども、ここはラピッドターンオーバープロテインという言葉でよろしいでしょうか。
○加藤座長 国家試験では、ラピッドターンオーバープロテインとわざわざ片仮名で書いて出しているのですが、臨床のほうからは、RTPでもいいのではないかという意見もあるので、ラピッドターンオーバープロテイン(RTP)という書き方にされてもいいのかなと思います。
○大口構成員 分かりました。
 ここは、BCAAをちょっと違った意味でも、アセスメントとは関係ないものをここに入れて、ここは一つにまとめてしまったという感じなので。先ほど加藤先生が言われたような感じで、アルブミンとRTPという表記がいいかは分からないですけれども、そういうふうにしたらいいのではないかと今思いました。
○加藤座長 ありがとうございます。
 木戸先生、何かありますか。
○木戸構成員 今の議論でいいと思うのですけれども、流れとして、代謝の臓器差があって、その次に、今言われているアルブミンとRTPが、これがdに来て、BCAAはアミノ酸の機能性にちょっと入ってくるので、それをeに。dとeを入れ替えたほうがいいのではないかなと思いましたが、いかがでしょうか。
○加藤座長 いかがでしょうか。
 栢下先生。
○栢下構成員 ちょっとここは、中身を考えて、次回までに回答させていただきます。
○加藤座長 ありがとうございます。では、dとeの入れ替えがどうかということと、ついでにアルブミンとラピッドターンオーバープロテインのところも宿題として残させていただいて、ほかに進めていきたいと思いますが、ほかに何か御意見がありましたら。
 よろしいですか。
 では、ここは宿題を残させていただいて、次に進んでいきたいと思います。ありがとうございます。
 それでは、次は「応用栄養学」ですけれども、「応用栄養学」何かありますでしょうか。
 私から1つ提案させていただきたいと思うのですけれども、臨床栄養学で、大項目に一番大きいのは栄養管理をつけていただいたということがありますので、先生のところの大項目4番以降ですが、例えば「妊娠期、授乳期の栄養」になっているのですが、「妊娠期、授乳期の栄養管理」という言葉にしていただくことが可能かどうかということです。5番も6番も7番も8番もずっと一緒ですが。9番は「運動・スポーツと栄養管理」、10番が「環境と栄養管理」としていただくことが可能なのかということと、それにつけ加えて、例えば9番になるのですけれども、Cの「運動時の栄養ケア・マネジメント」となっているのですが、ヒトを対象としたときは、何となく運動している人の栄養ケア・マネジメントという感じですが、ここは「運動時における」とかという感じのほうがいいのかなということと、10番の「環境と栄養」の中で、中項目のBに、生活環境因子とかこういうふうに入れていただいたのですが、ここは「特殊環境における栄養ケア・マネジメント」に置き換えていただくことが可能かどうかという御提案ですが、いかがなものでしょうか。
○榎構成員 御意見ありがとうございます。御指導ありがとうございます。
 今、先生からの御指導をいただいたように、臨床とのバランスを考えると、4番、5番、6番、7番、8番、9番、10番の栄養は、栄養管理に置き換えるほうが非常に全体のバランスがよくなると思いますので、私どもとしましては、問題ございません。
 また、そのほかの大項目9のCの「運動時における」というところももちろん問題ありません。あと、10番のAは、このままでよろしいですか。「ストレス時における」
○加藤座長 「ストレスにおける」のほうがいいですよね。
○榎構成員 分かりました。
○加藤座長 「ストレス時における栄養管理」でもいいです。
○榎構成員 はい。最後は、「特殊環境における栄養ケア・マネジメント」。
○加藤座長 はい。
○榎構成員 承知しました。問題ございません。
○加藤座長 ありがとうございます。では、そういった形で進めさせていただきたいと思います。
○榎構成員 結構です。
○加藤座長 何か御意見ありますでしょうか。ほかに何かありましたら。
 では、ここもこのまま進めさせていただいて、「栄養教育論」ですけれども、何かございますか。
 よろしいでしょうか。
 随分修正していただいたのですが、これは個人的な感想ですが、2番目の「栄養教育マネジメント」のところのCとFですけれども、先生も言われていたと思うのですが、小項目に目標がずらっと並ぶというのと、Fのほうの評価がずらっと並んでいるのが、何となく、ほかのところとイメージが違っていて、これをもう少しまとめることができないかなというのは、これは個人的に思うだけなのですが、そういうことを言うと、もう一個前の大項目1のBやDもちょっと似ている印象はあるのですが、大項目1の中項目のBとかDは、何となくまだ許せる気がするのですが、大項目2のCとFの並びが何となく気持ちが悪いなという感じがするだけですが、武見先生、これは、いかがなものでしょうか。やはりこういうふうに並べておいたほうがいいのですか。
○武見構成員 中出先生ともちょっとその話をしたのですけれども、目標を整理するときの分類として、今のガイドラインになってから4年、もしくは、その前からこれでやっていると思うので、定着していれば、こんなに細かく出さなくてもいいのかなと思います。けれども、同じことは評価のところも、言葉遣いというか、それがどこまでを包含しているのかというとらえ方が、実はきちんと教えないと分からないし、実際、私たちが研修会をやっても、教えている側の方にもそこが曖昧な先生がいらしたりしました。ですので、これをなくしてしまうと、もっとざっくりと、例えば目標の種類とかそういうふうにしてしまうと、恐らく、また次に混乱すると思っているのですね。なので、ここはそのままで良いということで、直しませんでした。
○加藤座長 ありがとうございます。
 もちろん必要な部分は良いと思いますので、そのままで結構です。必要だということで良いですよね。
○武見構成員 そうですね。
 というか、例えばほかのところで、同じようなことがきちんと書かれているかというと、ないのですね。そういうところは、恐らく人体とか臨床の分野とすごく違うと思うのですよ。どこかにあって、それをというよりは、モデルとかによっていろいろな整理の仕方が幾つかあります。それを少なくとも管理栄養士の中ではこういう整理で扱っていきましょうと整理したのは、この栄養教育論の項目なので。やはりそこはしっかり細かく書いておかないと混乱すると言ったのはそういう意味です。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。必要だということ、よく分かりました。では、このままということで、よろしくお願いします。
○武見構成員 中出先生、良いですか。
○中出構成員 武見先生と御相談して、いろいろ考えたのですが、やはりこの形が一番いいのではないかという結論になりました。
 以上です。
○加藤座長 先生方のおっしゃられるとおりなのだろうと思いますが、ほかの先生方で、もし何かあればと思いますけれども、よろしいですか。
 それ以外に、先生方何かありましたら。
 よろしいですか。
 それでは、栄養教育もこのまま進めさせていただいて、臨床栄養学ですが、何か先生方で御意見がありましたら、よろしくお願いします。
 では、私からですが、先ほど塚原先生が、大項目が、栄養管理が一番大きいということで、栄養管理にずっとしていただいたのですけれども、中項目も全部栄養管理にしてしまうと、ちょっと大きさのバランスが悪いのかなというのと、中項目は個別対応の栄養ケアをするという意味で、できたら、大項目は全て先生方が作っていただいた栄養管理という項目に置き換えていただいていいのですが、中項目を栄養ケア・マネジメントという形にもう一度戻していただくというわけにはいかないでしょうか。例えば、大項目3の「疾患・病態別栄養管理」は、そこまででいいのですが、Aから全部そうですが、栄養障害の栄養ケア・マネジメント、肥満と代謝疾患の栄養ケア・マネジメント、消化器疾患の栄養ケア・マネジメントという、これは個別の対応だという扱いで、栄養ケア・マネジメントという言葉を使っていくのが妥当ではないかと考えているのですが、それはちょっと難しいでしょうか。
○塚原構成員 ありがとうございます。
 もちろんそれもいろいろ考えておりました。もちろんそれもよいと思うのですけれども、ただ、栄養ケア・マネジメントとなると、かなり個別というようなイメージになると思います。それなら、患者とかそういうのを入れなくてもいいですか。例えば消化器疾患患者の栄養ケア・マネジメントのほうが、私としてはしっくり来るのですが。
○加藤座長 先生のおっしゃるとおりで、何々疾患のとかと入れられるか、肥満患者のと入れられたほうが日本語としては適切なのですが、例えば、今ちょっと読んでみて思ったのは、栄養障害の栄養ケア・マネジメントというか、栄養障害におけるとかという、さっきの応用栄養学のときに使った言葉に置き換えるところがあれば、患者とか疾患という言葉がないところも行けるのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○塚原構成員 私もそう思います。そうすると、いろいろな形があってもありですかね。
○加藤座長 そうですね。全部が「の」では難しいかもしれませんので、先生、そこら辺を、もし良いのだったら、栄養ケア・マネジメントに変えていただくことに問題がないということであれば、うまく言葉になるように修正させていただこうと思いますが、それでよろしいですか。
○塚原構成員 はい。
○加藤座長 ありがとうございます。
 そこは栄養ケア・マネジメントにしていただくということと。
○塚原構成員 竹谷先生はどうでしょうか。
○加藤座長 竹谷先生、いいですか。
○竹谷構成員 はい。
○加藤座長 無理やり言わせているみたいで、申し訳ありません。
 それと、もう一つよろしいでしょうか。大項目の2のDの部分ですが、「傷病者、要支援者・要介護者への栄養教育」というところですが、これは例えば1のDとかそれぞれの疾患のところで網羅できているのではないかなというイメージも実はあったのですが、大項目1のDが、「福祉・介護と臨床栄養」というところに、いろいろな地域包括支援システムとか入れていただいたところがあるのですが、2番のDの「傷病者、要支援者・要介護者への栄養教育」という項目をなくしてしまうのはどうかなと思ったのですが、これはこれで必要だということであれば、もちろんそのまま残せばいいと思うのですが、いかがなものですか。
○塚原構成員 大項目1は、全体的な概念とかシステムとかそういうところの問題を出そうとしていますし、教科書も大体そうなっているのですけれども、具体的な方法であったりとか、その管理の内容であったりとか、そういうところが2番の栄養管理のほうで出題するというイメージでいました。なので、具体的な内容が大項目2で、もっと概念的なシステムや制度のようなところは大項目1のほうにと思っていたのです。問題を作るとき、制度のような問題を出すときと、具体的なやり方の手段の問題など、別に問題を作ることも可能かなと思うのですけれども。
○加藤座長 ありがとうございます。
 必要だということであれば、残していただくのは一向に構わないと思うのですけれども、ちょっと栄養教育という言葉に少し引っかかったところも実はあって、栄養教育という言葉が妥当なのかなというのもちょっとあって。
○塚原構成員 ここは、栄養教育ではなくても、栄養管理の方向とかそういう名前が入ってくればいいかなとも思いますね。
○加藤座長 竹谷先生、すみません。今、残すことに関しては全く異存がないのですが、栄養教育という言葉が、栄養教育論というところから続いてきてあったので、何となくちょっと引っかかったっていうのだけなのですが、このままが良いということであれば、このまま残していただくのに、一向にやぶさかではありません。
○竹谷構成員 ここはアセスメントがあって、そして、それに基づいて栄養管理の計画を立てていく中で、その栄養管理の方法として、食事とか栄養補給法とか、それから、その中における栄養教育という位置づけでありますので、この項目立てで行かせていただければいいのではないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
○加藤座長 ありがとうございます。そのまま栄養教育という言葉を残すほうがいいということでよろしいですか。分かりました。
 榎先生、お願いします。
○榎構成員 すみません、実は同じところでございます。今日、小切間先生は授業で、もしかしたら間に合ったら入るよという話だったのですけれども、私たちもこの栄養教育のところがちょっと引っかかりまして、こここそ栄養ケア・マネジメントかなと思いましたし、あと、介護保険はサービスなので、何か文言としてちょっとそぐわないような気がして。ほかの科は使ってなくて、わざわざここだけ使っているので、栄養教育論がある中で、ここにわざわざ使う意図は何なのかなというのがちょっと分からなかったのですけれども、何でもいいのだったら、栄養ケア・マネジメントにしたほうがいいのではないかなと思いました。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
○塚原構成員 よろしいですか。
○加藤座長 お願いします。
○塚原構成員 栄養ケア・マネジメントだと栄養管理全部が入ってしまいます。その栄養ケア・マネジメントの中のアセスメントをして計画を立てて、その計画の中の1つが栄養設定であって、栄養補給法であって、あとは、その指導内容とかアドバイスの内容であるという分かれ方なのです。なので、ケア・マネジメントにしてしまうと全部入ってしまうので、それはちょっと大きいかなという気がしています。
 ここは、さっき竹谷先生がおっしゃったように、計画の中の一つのアドバイスの内容であったりとか、支援の方法論であったりとか、そういうところです。栄養教育という言葉が紛らわしいかもしれませんが、指導内容というかそういう感じです。
○加藤座長 介護の現場で、指導というのもちょっと変な感じで、栄養教育というのが妥当なのでしょうか。栄養相談とか、何かないですか。
○竹谷構成員 方法論としては、やはり栄養教育という、これは方法の一つとして入れているので、栄養教育という科目のところとは、言っているところの意味がもう少し限定されているように思います。
○加藤座長 ありがとうございます。
 榎先生の御意見もあろうかと思いますけれども、とりあえず、先生方お二人の意見を尊重させていただいて、ここはこのまま残させていただくということで進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか、榎先生。
○榎構成員 細かいところはやはり難しいと思います。介護のほうはサービスだし、臨床の診療報酬のほうは、栄養・食事指導が診療報酬の名称になっているので、そこをどんなふうに使うのかと、ここに落とし込むのは難しいなと思います。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 木戸先生、お願いします。
○木戸構成員 今の議論のところで、栄養管理、栄養ケア・マネジメント、そういった言葉の位置づけですよね。そこをきちんとしておかないとごちゃごちゃになるのではないかと思いました。
 塚原先生がおっしゃるように、栄養ケア・マネジメントになると、これはものすごく大きな話になりますよね。ですから、その中の栄養介入の方法の一つとして、栄養介入計画であったり、あるいは情報を提供するその方法であったり、いろいろなところがそこに入ってくると思うのですけれども、そこのあたりをどういうふうに位置づけているかの問題ではないかと思います。
○加藤座長 ありがとうございます。
 多分、榎先生も言葉がちょっとそぐわない感じがするのだなというところなのだろうと思うのですけれども、その一点だけだと思いますので、先生方も考えてくださっていて、これでいいと断言していただいたのですが、ひょっとして、もう少し良い言葉がもしあるようでしたら、栄養指導なのか、栄養介入なのか、栄養教育なのかはよく分かりませんけれども、ちょっとお考えいただくということで。特に問題なければ、このままやはり栄養教育ですよと言っていただければいいと思いますので、そこは先生方には申し訳ないのですけれども、お預けして進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。お願いします。
○塚原構成員 ありがとうございます。
○加藤座長 臨床栄養学、ほかに何かありますでしょうか。
○石田副座長 〈出題のねらい〉のところですけれども、小児期は成長に必要な栄養素量についての理解を問うと読んでしまってよろしいですか。
○塚原構成員 必要な栄養素量を常に考慮するという意味です。
○石田副座長 栄養素量を考慮した栄養管理の方法についての理解と。
○塚原構成員 はい。
○石田副座長 これは、応用栄養学とは重ならないということでよろしいですか。
○塚原構成員 傷病者の小児期です。応用栄養学は一般的な小児のことですけれども、病気だからといって、いろいろな制限をかけたりとかするときに、もちろん治療も必要だけれども、そこに成長という概念もきちんと入れながら管理をしなさいという意味が分かっていますかという理解を問うものです。あくまでも、小児疾患が対象です。
○石田副座長 傷病者の小児期のということですね。
○塚原構成員 それでも、成長はきちんと重きを置いて考えなさいという意味です。
○石田副座長 ということのメッセージということですね。
○塚原構成員 はい。
○石田副座長 分かりました。
○加藤座長 多分、疾患時だということがちょっと分かりにくかったという意味なのだろうと思うのですけれどもね。先生が言われるように、応用栄養学では正常な発育・発達をしていく小児の栄養素に関してということで、塚原先生が言われるように、これは、何らかの疾患をという小児疾患における栄養ケア・マネジメントという意味だというところですが、それがここでなかなか読み取れなかったという、そういう意味ですよね。
 でも、疾患と入れるのもちょっとどうかなというのがあるので、臨床栄養学ですので、疾患だと読み取っていただくということで、先生、このままでいいのではないかと思うのですが、読み取れますよね、塚原先生。
○塚原構成員 はい。でないと、そうすると高齢期も、高齢患者になってしまうので。
○加藤座長 おっしゃるとおりですよね。ステージ別になってしまうと、応用と全く一緒になるけれども、高齢者特有の疾患についてという、理解だという考え方ですよね。
 ありがとうございます。
 ほかに、臨床栄養学よろしいでしょうか。
 それでは、ここもそのまま進めさせていただいて、次、公衆栄養学ですけれども、公衆栄養学は何かありませんでしょうか。
 よろしいですか。
 林先生、食事摂取基準のところと栄養疫学のところの関係で、何かという話があったような気がしているのですけれども、別に何もなかったでしたか。このままでよろしいのですよね。
○林構成員 そうですね。公衆栄養学の担当の食事摂取基準も、今まで特に問題なく出題していますね。
○石田副座長 栄養疫学のところに食事摂取量の測定方法ということで入っているのですが、これは結果的に、応用栄養学などでのアセスメントの一つの手法として、食事摂取量の測定というか、食事調査はすごく重要ですけれども、それが結果的に、公衆栄養学で食事摂取量のことを問うということで、皆さんの共通理解ができているということで、ここは大丈夫ですよね。応用栄養学あるいは臨床栄養学でも、食事調査はすごく重要なポイントですが、それを全部、栄養疫学の中で問うていくという調整がされているということで、理解してよろしいでしょうか。
○林構成員 これまでも出題の実際のときには、こういうすみ分けだったかなと思うのですけれども。
○加藤座長 吉池先生、お願いします。
○吉池構成員 今、公衆栄養の諸外国の健康栄養政策を見ていまして、国際的な栄養の行政組織と活動にくくられています。一方、社会・環境と健康で最初に見た国際保健のところで、WHOが特出ししているのは分かるのですが、FAO、コーデックス、あと、その他をどうするかという議論があったと思うのですが、レベル感としては、公衆栄養において、例えばFAOにしても、コーデックスにしても、より詳細に勉強もするし、教科書でも書かれていると思うので、社会・環境のところのさっきの国際保健とのすり合わせというか、その辺もあったほうがいいと感じたところです。
 以上です。
○加藤座長 先生、具体的には。
○吉池構成員 具体的には、実際にはFAO、コーデックスは、公衆栄養の文脈の中のほうが勉強もしやすいし、実際に、この小項目の中でたくさん書かれていると思うのですよね。そういう意味では社会・環境のところから、この際、潔くFAO、コーデックスを取ってしまってもいいのかなという気がしてきました。それはいろいろ考えがあるかと思います。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 そんな意見がありますので、横山先生、また、ちょっとお考えいただくということと、林先生どうですか、今の意見に関しては。
○林構成員 実際には、教科書で使われている教育の教材とか、国家試験の中にも確かにそのとおりで、公衆栄養で詳細を出題していますので、しっくり来るのはおっしゃるとおりだと思います。
○加藤座長 横山先生、何かありますか。
○横山構成員 栗木先生は、これはこだわりがあるみたいなので、栗木先生から一言いただければ。
○加藤座長 栗木先生、お願いします。
○栗木構成員 御指名なのでというところですが、今回の国家試験の出題ガイドラインとはちょっと関係ないところにはなりますけども、ただ、科目として、公衆衛生でこのFAO、コーデックス委員会等を学習しないと、多分、多くの大学、養成施設において、食品衛生監視員とか食品衛生管理者の養成も行っておりますので、公衆衛生の科目でそういった申請をなされているところに少し配慮もしながら、また、その他の国際保健の中での位置づけについて、横並びで学習していただくのもよろしいかなということの2点において、このKの国際保健の中項目のfの小項目で、FAO、CACは残していただきたいなと思います。
 以上となります。
○加藤座長 ありがとうございます。
 ガイドラインということを考えても、これはやはり残していただきたいという、社会・環境のほうからの御意見だということも踏まえて、最終的には、また、先生方で、その他というところもありましたので、どうするかということを含めて、さっきFAO、コーデックスにポツをつけて、その他の国際機関とするというような話だったのですけれども、今のお話も含めて、最終的にどうするかということを決めていただくということでよろしいですか。
 お願いします。
 吉池先生、それでよろしいですかね。
○吉池構成員 はい。
 あと、今のは栗木先生がおっしゃるとおりだと思うのですが、これは全体としてリストなので、科目間でレベルがあまり違うのは気になるのです。公衆栄養のところは、いろいろたくさんパーツがある中で、小項目で全部くくって、その中にいろいろな国際機関が入る。それに対して、社会・環境と健康は、全般的にかなり細かいものが並んでいるような印象も受けるのですが、その辺も含めて、そこそこレベル感が同じになったほうがいいということは感じています。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 確かに、並びが結構多いのかもしれないところはあるかと思いますので、その辺も、また、先ほどに続けて御考慮いただいて、最終結論を出していただくと。公衆栄養はこのまま行くということで、基本的にはよろしいのではないかということだと思いますので、社会・環境のほうは、横山先生、栗木先生お願いいたします。
 そのほか何かありますでしょうか。
 それでは、ここもこのまま進めさせていただいて、給食経営管理論につきまして、何かご意見がありましたら、お願いします。
 よろしいですか。
 給食経営管理論については、特に御意見がないということで進めていきたいと思います。
 それでは最後、応用能力試験について何か御意見がありましたら、お願いします。
 ワンワードが入ったので、ちょっと分かりやすくなったかなという感じですけれども、もともと先生方からの御指摘はなかったというところですので、これもこのまま行きたいと思います。
 一通り全部科目が終わりましたけれども、さかのぼっていただいて結構ですが、言い忘れたということ、あるいは、もう一回ここがというところがありましたら、先生方から言っていただければいいと思いますけれども、何かありますでしょうか。
 塩澤先生、お願いします。
○塩澤栄養指導室長補佐 事務局でございます。
 臨床栄養学に戻っていただいてもよろしいでしょうか。臨床栄養学の〈出題のねらい〉のところで、先ほど、小児期と高齢期の文言が入ったところがあると思うのですけれども、そこについて少し御検討をお願いできないかというのが1点ございます。
 〈出題のねらい〉の3ポツ目のところに、「小児期は」というくだりがありますが、事務局からの御提案として、これを今の2ポツに続けて書いてはどうかと思っております。具体的には、今の2ポツがあると思います。「疾病の治療・増悪防止や栄養・食事支援を目的として、個別の疾患・病態や栄養状態、心身機能の特徴に応じた適切な栄養管理の方法についての理解を問う」というのが現行案でありますが、先ほど御提案いただいた小児期、高齢期の話は、今の2ポツのところの個別の疾患などの例示の1つだと思いますので、今の2ポツと3ポツと分けてしまうと、2ポツと3ポツの関係性がよく分からなくなってしまいますので、例えばですけれども、今の2ポツに続けて、「なお、」という形で続けて、「なお、小児期は成長に必要な栄養素量、また、高齢期はフレイルなどの加齢による身体・生理機能変化及び多疾患併存を考慮した栄養管理の方法についての理解」と進めて、ここの「を」を「も」に換えたいと思っています。「栄養管理の方法についての理解も問う」と。なぜ「も」にしたかといいますと、ここを「を」にしてしまうと、小児期と高齢期はこのことしか問わないというふうに曲解されてしまう可能性があるので、小児期と高齢期は、こういう知識についても問い得るようにするとすれば、「なお、」から、今の3ポツ目のところを続けて、最後は「も問う」という形にしてはどうかと思いますが、先生方からいろいろ御意見を賜れれば幸いでございます。いかがでしょうか。
○加藤座長 ありがとうございます。
 確かに、ポツの2のところは、一般に成人期ということになるのですよね。それに対して、小児期とかステージを随分書いてしまったので、それが横並びになっていくと、今度は妊婦さんとかはどうなるのかという話が出てきてしまうので、これは2の中に、主語がないのですが、一般成人の疾病の治療を用いるというところが来て、その後ろに小児期とか高齢期を補足としてつけ加えたという形にしたいという御提案だと思うのですけれども、いかがなものですか。先生方何か御意見があるようでしたら。塚原先生、何かありますか。
○塚原構成員 おっしゃるとおり、それで問題ございません。いいと思います。最後に「も」にしていただくのもいいと思います。
○加藤座長 竹谷先生。
○竹谷構成員 ありがとうございます。適切な御提案かと思います。よろしくお願いします。
○加藤座長 今の件について、ほかの先生方は、何かありますでしょうか。
 では、今の件は、塩澤先生のご提案通りにまとめさせていただくということでお願いします。
 
 それでは、今の議題1につきましては、これでとりあえず終了ということにさせていただきますので、事務局で、本日の議論を踏まえて、次回の会議までに取りまとめていただくことにします。質問事項に関しましては、また、事務局から個別にお伺いをするということで、次回が最終になりますので、最終的に、そこでもう一度先生方に御確認いただくという形になろうかと思います。
 それでは、続きまして議題の(2)に移りたいと思います。今回の報告書案について、まずは、事務局から御説明をお願いします。
○吉川試験免許係長 事務局でございます。
 資料2を御用意ください。こちらが、今回の令和4年度管理栄養士国家試験出題基準ガイドライン改訂検討会の報告書(案)でございます。
 まず、こちらの位置づけですけれども、本来、報告書に関しては、別添として、今回の議事(1)で御検討いただきました管理栄養士国家試験出題基準が続いていますので、そちらに関する部分は除いて御説明させていただきます。
 まず、1ページ目「はじめに」ですけれども、こちらに関しては、これまでの経緯をお示しするものでございますので、大きく書き加えたり、修正している箇所はございません。軽微な変更のみですので、こちらの説明は割愛させていただきます。
 続きまして、IIの「改定に当たっての基本的な考え方」ですけれども、こちらについては、第1回検討会でお示しした「主な方向性及び論点」に基づいて、今回の検討会を踏まえた基本的な考え方を、改めてお示しをしております。具体的には、少々文言を追加しておりまして、23行目ですけれども、「近年、個人及び地域における栄養課題が多様化・複雑化しており、多職種連携による対応が多領域で一層求められている中、効果的・効率的なアプローチとして、その重要性はますます進むと推測される」ということで、今回のキーワードとなっていた「多職種連携」という文言を入れ込んでおります。
 同じような形で、28行目から29行目にかけて、「それを多職種連携の中で、他の職種にも分かる形で」といった文言も追加してございます。
 31行目以降ですけれども、こちらに関しても、今回の検討事項に基づいて記載しています。
 続きまして、2ページ目ですけれども、IIIの管理栄養士国家試験出題基準は、まさに出題基準のIで御検討いただいた内容になります。IVの「管理栄養士国家試験の問題について」ですけれども、まず、1つ目○の「管理栄養士養成の教育との関係について」ですけれども、こちらは、6行目から8行目にかけて下線を引いております。こちらも先ほどの出題基準と同じように、新たに下線を引くことによって、この点を強調したいと思っております。
 続きまして、2つ目の○の「出題数及び出題数の配分、出題形式について」ですけれども、こちらについては、13行目出題数及び出題数の配分については、現行を維持する。その上で、14行目以降について、具体的に書いておりますけれども、今回、特に第2回の総論的検討事項の中で御議論させていただきました内容を追加してございます。具体的には17行目以降ですけれども、「加えて、近年の保健医療分野の国際化の進展等に鑑み、基礎的な英語の用語について、その理解を確認するための問題を導入することが望ましい。具体的には、保健医療関係職種に共通して広く用いられており、管理栄養士も知っておくべき英語用語や、管理栄養士の専門領域に係るものとして知っておくべき英語用語について問うこととする」ということを新たに記載しております。
 23行目以降は、大きく変えていることはございません。表の部分も変わりませんので、先に進めさせていただきます。
 続きまして、3ページ目、「合格の基準について」です。合格の基準については、こちらの1行目、こちらも大きな変更はございません。引き続き、現行の合格基準を継続することが望ましいとさせていただいております。
 その上で、4行目以降ですけれども、こちらは今回の検討会を踏まえて、新たに「管理栄養士は栄養専門職として、多職種連携による栄養管理において、その専門性を十分に発揮することが期待されており、管理栄養士国家試験は、こうした知識や技能を確認するためのものとして重要な役割がある」ということで、改めて、この国家試験の位置づけをこちらで記載をさせていただいた上で、こうした点を踏まえて、「栄養管理に関する知識や技能等問題については、多職種連携を前提に、栄養専門職としての専門性を的確に問える難易度となるよう引き続き留意するとともに、保健医療関係職種に共通して必要となる基礎的な知識等について他の保健医療関係職種の国家試験における栄養管理に関する出題状況を参考に、適切な難易度の問題を出題することが望ましい」とさせていただきました。こちらの点も、第2回検討会で御議論いただいている箇所がございますので、こちらの点を追加してございます。
 その後、「今後の出題基準の見直し」「過去に出題された試験問題の活用について」「今回改定した出題基準の適用について」というところに関しては、大きく変えているところはございません。今回改定した管理栄養士の国家試験の出題基準については、第38回国家試験(2024年実施予定)から速やかに適用することが望ましいとさせていただいております。
 最後に、29行目以降、Vの「おわりに」ですけれども、こちらについても大きく変えているところはございません。今回のキーワードになっているような「多職種連携」という文言の追記等をしております。
 最後の4ページ目の「管理栄養士国家試験の出題基準については、」というところです。こちらに関しては、今後、我々としては、出題基準に関しては有意義な回答が行われるべきであると考えております。また、あくまでも我々として目指すところとしては、これと連動して卒前・卒後教育を含めた教育の質の向上が重要だと思っておりますので、こちらに関しては、別途、第1回検討会でも御説明させていただきました「管理栄養士養成の栄養学教育モデルコアカリキュラム」を活用しつつ取り組む必要があるということで結ばせていただいております。
 以上、事務局から御説明です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 ただいまの説明に、何か御意見・御質問等がありましたら、よろしくお願いします。
 事務局にちょっと確認ですが、2ページ目の、さっき、加えてというところからお話ししていただいた27行目からですけれども。「加えて、近年の保健医療分野の云々」というところからあって、「具体的には、」という以降ですが、「保健医療関係の職種に共通して広く用いられており管理栄養士も知っておくべき英語用語や、管理栄養士の専門領域に係るものとして知っておくべき英語用語」と、「用語」を非常に強調しているので、用語しか出てこないのかという感じに受け取られるという、実際にはそういう問題になっていかざるを得ないのかもしれませんが、ちょっと強調し過ぎではないかなという気がするのですが、その辺はいかがなものですか。これでいいという話でもいいと思うのですが、どうなのですか。
○塩澤栄養指導室長補佐 ありがとうございます。
 これは、第2回の検討会で資料に書かせていただいて、一応御了承いただいたものを基本的にはそのまま引いているということでございます。ただ、もし、用語、用語と続くことによって、また、よからぬ解釈を招くということであれば、再考の余地はあるかなと思うのですけれども。ただ一方で、例えば「用語」をなくして、「英語」あるいは、それに準じるようなことを書くとすると、一体どこまでの範囲を指すのか、分かりにくくなってしまいます。例えば参考情報でございますが、医師国家試験では、大学入試のような長文的なものが出されているので、逆に、管理栄養士の国家試験ガイドラインでは用語であるというのが分かるようにしないと、長文的なものまで、もしかしたら出るのかもしれないと、場合によっては、考えられてしまう面もあるかと思います。どういうふうにすればよろしいでしょうか。
○加藤座長 いいと思うのですけれども、一番初めに書いてある「近年の保健医療分野の国際化の進展等に鑑み、基礎的な英語用語について、その理解を確認するための問題を導入する」というのは非常にいい言い方ですが、その後は全部、用語を問う、用語を問うとなっているので、何かちょっと前半と乖離するのではないかなと思っただけですけれども、あまり乖離はしないのですかね。実際に問えるところはそのあたりなのだろうと思うのですけれども。
○塩澤栄養指導室長補佐 ありがとうございます。
 見た目として、繰り返しがしつこく見えてしまうというのは確かにあるかと思いますので、18行目のところに「基礎的な英語用語」と出てきますが、次の文章は、これを受けるものです。以降は、平仮名の「もの」と書いて、同じ意味にするというのが技術的には可能でございますので、例えばですけれども、「知っておくべきもの」というような言いぶりにするという手はあるかと思います。
○加藤座長 分かりやすくていいとは思うのですが、読む人が読むと、何か英語の用語がこの中から単語として、ぽんと出てくるのかという、そういう理解になると思うのですが、そういう理解をされてもいいということですかね。実際にはいいのだろうと思うのですけれどもね。
○塩澤栄養指導室長補佐 まず、出し得る最初のステップは、ここに書いてあるとおり、英語の用語なのかなとは思います。行く行くはどうなるかはちょっと別としてですね。
○加藤座長 スタートライン、第一歩としては、このぐらいのことにしておいて、これ以上のことに関しては、出題委員会で考えていただくということになるのですよね。
○塩澤栄養指導室長補佐 この4年間は、出す範囲としては、少なくともここに示させていただいているとおり、基本的な英語用語というのは、ここできちんと明確にしておいたほうが、世の中の混乱を招かずに済むかと思います。何を出すかというのは、もちろんその後の話になりますけれども、英語という広い内容が全部出るというわけではなくて、用語であるという点は何らか明確化しておいたほうがよろしいのではないかというのが、こちらの案でございます。
○加藤座長 分かりました。ありがとうございます。
 先生方、何か御意見があるようでしたら。そのほかのところでもちろん結構です。
 武見先生、お願いします。
○武見構成員 今の英語のところを、もう一度文章を見ていたのですけれども、例えば、「具体的には」のところで、前半は、知っておくべき英語用語でもいいのでしょうけれども、「専門領域に係るものとして知っておくべき」は、単語と用語というよりは英語表現ではないですか。もう少しフレーズとしても知っておくべきとか、別にかけなくてもいいのですけれども、読んだら分かるとか、何かそういうものがあるような気がして。確かに加藤先生がおっしゃるように、用語というと、本当に単語とかいわゆる続きの熟語的なイメージになってしまうと思うので、もう少し広い何か英語の表現として理解できるということを言いたいのではないのかなと、今の塩澤さんの意見を聞きながら思っていましたけれども、そういう表現だと、かえって混乱しますか。
○加藤座長 事務局、お願いします。
○塩澤栄養指導室長補佐 ありがとうございます。
 確かに表現だとは思います。ただ、表現となってくると、いわゆる個々の用語も対象になり得ると思いますし、あと、フレーズとかセンテンスみたいなのも対象になってくるのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。入り口としては、まずは用語ということでもいいのかなというか、それが妥当ではないかなと思いまして、それを明確にするには、用語という単語がいいのではないかというのが、こちらとしての案でございます。
○加藤座長 ありがとうございます。
 世の中の管理栄養士養成校の先生方がいきなりだとびっくりしてしまうかなというところもあって、初めの一歩、入り口のところで、用語というところに限定してきたという、そういう意味合いもあるのだろうという理解をしていますが、この先は、順番にもう少し進めていく必要があるのかもしれないという、事務局からの御提案だったと思います。英語と言い出すとなかなか難しいけれども、あんまり難しいことを書くと、多分、質問が山のように飛んできて、どんな問題が出るんだというふうな話になって、そんな英語を教えてないよという話になるのかなという現実のことも考えて、とりあえずスタートとしては、少し英語にもなじんでくださいよという、そのぐらいのレベルだというような説明だったと思うので、個人的にはやむを得ないのかなという感じはしておりますけれども、何か御意見があれば。
○木戸構成員 英語に関しては、最初ですから、やむを得ないような気はしますけどね。用語ぐらいで、あまり広くすると、どういう形で出るのか分からないとか、いろいろな質問が来るように思います。
○加藤座長 恐らく、現場の先生方が大変困るのですが、一回少し問題として、それらしきものが出てくると、ああ、こんな感じかというのがちょっと分かってくるのだろうという、その前段階ですので、用語という言葉に限定しているのかなというふうで、このまま行かせていただければと思います。
 よろしいですか。
 では、木戸先生。
○木戸構成員 すみません。3ページの「合格基準について」のただし書きの内容ですが、これは出題内容を含むように思うのですが、合格基準のところで、この内容でいいのかというのを、少し御意見をいただきたいと思います。
 具体的には、2ページの出題数の配分、出題形式についてという中にも入りにくいのですけれども、どちらかというとこちらのほうに、その内容について英語表記のところもありますので、こちらになるのかなと思ったりするのですが、いかがでしょうか。
○加藤座長 ありがとうございます。
 先生のおっしゃられるとおりですね。これは基準というよりは、確かに問題の質のことについて書いてあるという感じがすると思いますけれども、事務局のほう、何かありますか。
○塩澤栄養指導室長補佐 御指摘ありがとうございます。
 確かに、ちょっと違和感があるかもしれないなと、今思いました。例えば、御提案ですけれども、こんな感じでいかがでしょうか。今、見出し名は「合格基準について」と書かれています。今回、難易度と合格基準の話がありますので、ここを、例えば「難易度及び合格基準について」という見出し名に変えてはどうかと考えます。次に、2行目、3行目に「合格基準については、引き続き現行の合格基準を継続することが望ましい」とありますが、「難易度及び合格基準について」という具合に、難易度を先に出すとすれば、4行目の「ただし、」を削って、まず最初に、この難易度の話をする。そして、この話が終わった後に、今、2行目、3行目にある「合格基準については」から始まるくだりを後ろに持ってくるというやり方があるかと思いますが、例えばこういうやり方はいかがでしょうか。
○加藤座長 ありがとうございます。
 これまでのガイドラインには、今、塩澤先生が言われたみたいに、合格基準については、上の2行しか書いてなかったのですね。先生方の修正があるかと思うのですが、「合格基準については、引き続き現行の合格基準を継続することが望ましい」という、それこそが木戸先生の言われる合格基準ということですので、その後は、今回、新たにつけ足したもので、確かに難易度ということについて書いてあるので、今、事務局から提案があった「難易度及び合格基準について」という見出しにして、前後を入れ替えるという形でいかがですかという御提案ですが、木戸先生、何かありますか。
○木戸構成員 私もそれでいいと思います。タイトルと合わないのを出すのはよくないので、そういうふうにすれば、ここでいいと思います。
○加藤座長 ありがとうございます。
 藤岡先生、挙手されているようですが、お願いします。
○藤岡構成員 この場所で、また、1つ最後のほうでお話ししようかと思ったのですけれども、一番最初の会議で申し上げたように、保健師・看護師の国家試験といいますと、管理栄養士のところの栄養管理に関する知識や技能は断トツで難しいというか専門的というか、理にかなっている内容です。
 そう考えますと、先ほどの「ただし、」から4行目ぐらいの「栄養管理に関する知識や技能を問う問題については、多職種連携を前提に、栄養専門職としての専門性を的確に問える」ということは、多職種連携を前提にとかなると、具体的に言いますと、下げたレベルでというふうな意味合いになってしまうと思いますので、栄養専門職としての専門性を的確に問え、多職種連携も考慮に入れたという感じにしたほうがいいです。このままですと、レベルを下げるというふうになると思うのですけれども、今の問題を、少なくとも栄養とか人体の疾患とか、臨床栄養に関するところの問題を実際に見てみますと、ちょっとこことは合わないのではないかと思います。
 以上です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 多職種連携を考えたときには、ほかの職種の国家試験に比べてかなりレベルが高いので、それに合わせるという書き方をすると、レベルを下げるという、そういう捉え方になるのではないかという御意見だったと思いますが、言い回しを上手にするのは、多職種連携はしなければいけないのだけれども、管理栄養士としても、その専門性の知識は、レベルを下げるなみたいな文面になるように考えるというところと思うのですが。
○木戸構成員 「多職種連携を前提に」は、もうちょっといい書き方に変えていただければと、そういうことですね。
○加藤座長 ありがとうございます。
 木戸先生お願いします。
○木戸構成員 これはレベルを下げてはいけないのですよね。連携を進めるためには、管理栄養士としての栄養管理に関する知識や技能については、レベルを下げてはいけないのです。レベルは高いけれども、他職種ときちんと会話ができる。例えば難しく言うのではなくて、易しい言葉で置き換えながら言うことも必要だし、それから、専門用語として理解をしていただくことも必要であって、決してレベルを下げるではよくないと思いますので、表現としては、私はこれでいいのですが、ただ、藤岡先生が言われるように、誤解される文章になるとすれば、誤解がないような書きぶりにしないといけないのではないかと思います。
○加藤座長 ありがとうございます。
 非常に簡単に言えば、「多職種連携を前提に」という文言だけ取ってしまったら、非常にいい文章になっているのだけれども、多職種連携というのも何とか入れたいというので、無理やりにここに入れたという感は否めない感じがしますので、そこは、上手に言い回すように、もう一回考えさせていただくというところでよろしいでしょうか。
 今、すぐに回答できますか。
 ほかの先生方、この部分について何か御意見あったら、よろしくお願いします。
 それでは、これは宿題としていただいて、次回までにちょっと上手に、今、藤岡先生、木戸先生が言われたように、レベルを下げるわけではないと、専門の知識はきちんと問うのだと。だけど、多職種連携につながっていかなければいけないのだというようなことをうまく盛り込んだ文章にさせていただくように、宿題にさせていただきたいと思います。
 ほかに何かありますか。
 栗木先生お願いします。
○栗木構成員 まとめの段階で大変恐縮ですけれども、2ページの中で、管理栄養士養成の教育との関係について、また、その次の12行目ですけれども、出題数及び出題数の配分、出題形式の中に、適切に多職種連携、それから、英語については書いてあるのですけれども、それら合格基準のその中身、3ページ目の1行目以降の中に、文言が、ちょっと整合性がない形になっているのではないかなと思いますので、これは以前に申し上げたところになりますが、2ページの教育との関連の中で、多職種連携、それから、英語についてもきちんと学んでください、また、教育しますといったことの文言があって初めて、その次12行目の出題数また出題形式にかかって、それで初めて3ページの合格基準に、多職種連携と英語が入ってくると思いますので、そのあたりの整合性が、個人的にあるとよろしいかなと思いましたので、御参考いただけたらと思います。
 以上となります。
○加藤座長 ありがとうございます。
 ちょっと複雑過ぎて、私自身が理解できなかったのですが、先生、もう一回ちょっとまとめて言っていただければありがたいのですが。
○栗木構成員 2ページの5行目の教育との関連の中に、多職種連携、それから、英語のことは特に書かれてないですね。これから、私たちがどのように教育するかという観点と、学生がどういったことを学ぶかということ。それから、国家試験にどういったことが出てくるかということに、多職種連携、英語についての文言がないので、ここも入れていただくのが適切かなと。
 それから、12行目の中で、出題形式の中で、英語については記載があるのですけれども、はっきりと多職種連携がありませんので、ここも入れていただくとよろしいかな。
 その上で、3ページ目の合格基準の中で、多職種連携が入ってきて、ここに書いてない英語についても、合格基準の中で少し考慮していきますよということが入っていると、教育と、それから、出題する内容、合格ということで、管理栄養士をどのように教育して、どういった管理栄養士を育てていって、合格者を出していくかということを、そういったところが総合的に見えてくるかなといったことなので、キーワードは漏れなく入れていただいたほうがよろしいかなということの意見となります。
 以上となります。
○加藤座長 ありがとうございます。
 2ページ目の出題数及び出題の配分、出題形式にというところにおきましても、多職種連携という言葉を基本的には入れておくべきだという、それが1点と、もう一つは、教育との関係という言葉をここに入れろということですか、先生。
○栗木構成員 教育との関係の中に、そういった2つのキーワードがないので、そこも入れていただくのがよろしいかなということになります。
○加藤座長 なるほど。管理栄養士養成の教育との関係についてというところに、多職種連携という言葉も入れる、英語も入れるという、そういう意味ですかね、先生。
○栗木構成員 はい。それでしたら、初めて3ページ目の合格基準で、多職種連携、ここにはないですけれども、英語について問うたこと、それから、それをクリアして合格していった者が管理栄養士としてふさわしいなというところに結びつくのかなと思った次第です。
○加藤座長 ありがとうございます。
 事務局からお願いします。
○塩澤栄養指導室長補佐 今の栗木先生の御指摘に幾つかポイントがあったと思うのですけれども、現時点での当方の考えをちょっと述べさせていただくと、まず、2ページの5行目から、「管理栄養士養成の教育との関係について」と、ここの中に先ほどのお話ですと、多職種連携という話とか、また、ちょっと私聞き漏らしたかもしれませんけれども、場合によっては英語の話もここに入れたほうがいいのではないかという御提言であったのかなと思いました。
 ここについては、ここの項の狙いはまさに今書いてあるとおりでありまして、管理栄養士養成の出題基準は、ここに書かれているとおり、必ずしも教育現場で行われている教育と完全にイコールというわけではなくて、そういう意味で教育現場での教育の在り方を拘束するものではないという、範囲のオーバーラップみたいなところを明示しているというくだりでございますので、中身のことについてはここであまり触れなくてもいいのかなと思っています。
 さもないと、その中身はいろいろなものから構成されているので、では、英語と多職種連携だけでいいのかという話にもなりかねないと思いますので、できれば、レベル感のところについては現行を維持できないかなと考えておりますが、まず、この点についてはいかがでしょうか。
○栗木構成員 承知しました。分かりました。ありがとうございます。
○加藤座長 ありがとうございます。
○塩澤栄養指導室長補佐 もう一点、12行目からの「出題数及び出題数の配分、出題形式について」というところに、英語の記載はあるけれども、多職種連携の記載がないのではないかという御指摘があったと私は記憶しております。英語用語については、まさに新たに導入するものですので、「出題数及び出題数の配分、出題形式について」というところに、明示しておいたほうがよいかと思っています。
 一方、多職種連携については、確かに今回いろいろ追記している部分があるとは思うのですけれども、ただ、これまでの多職種連携についてはいろいろ問うているものでございますし、そういう意味では、こういった出題数の配分や出題形式に直接関係するものでは必ずしもないと思っておりますので、できましたら、現行案の英語に関する記載はするにしても、多職種連携までは必ずしも追記する必要はないかと思います。この点いかがでしょうか。
○栗木構成員 分かりました。新たに英語についてこれから勉強していただきたいということの、そこの意図がもう少し分かるような感じであればいいかなと思いました。
 ありがとうございます。
○加藤座長 ありがとうございます。
 それでは、さっきの合格基準とかあそこの文章のところを上手にまとめていただくことで、今の栗木先生の疑念というか御意見もクリアできるものではないかなと考えておりますので、そこの部分は宿題にさせていただくということで、よろしくお願いいたします。
 ほかに、先生方何かありますか。
 それでは、今、先生方からいただいた御意見を、もう一度整理しまして、報告書をもう一度まとめさせていただいて、次回の検討会に出させていただくということで、事務局にまとめをお願いしたいと思っております。
 それでは、本日も活発に御議論いただきまして、本当にありがとうございます。
 今後の日程につきまして、事務局から連絡をお願いします。
○清野栄養指導室長 本日は活発な御議論ありがとうございました。
 本日の議論を踏まえまして、出題基準の修正の検討をいただく部分につきましては、改めて、事務局から連絡をさせていただきます。
 次回の検討会につきましては、第5回、1月開催を予定しております。詳細は後日御連絡をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 本日は、これで閉会とさせていただきます。ありがとうございました。
 

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