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ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会)> 中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会第214回議事録(2023年2月15日)

 
 

2023年2月15日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第214回議事録

○日時

令和5年2月15日(水)薬価専門部会終了後~

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士小委員長 秋山美紀委員 飯塚敏晃委員 関ふ佐子委員 中村洋委員
安藤伸樹委員 松本真人委員 佐保昌一委員 眞田亨委員
長島公之委員 茂松茂人委員 島弘志委員 林正純委員 森昌平委員
吉川久美子専門委員
<事務局>
伊原保険局長 眞鍋医療課長 中田医療技術評価推進室長
荻原保険医療企画調査室長 安川薬剤管理官 小嶺歯科医療管理官 他

○議題

○医療技術評価分科会からの報告について

○議事

○小塩小委員長
それでは、ただいまより、第214回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
なお、本日も新型コロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、末松委員と永瀬委員が御欠席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「医療技術評価分科会からの報告について」を議題といたします。
本日は、医療技術評価分科会の青木委員にお越しいただいておりますので、青木委員より御報告をお願いいたします。よろしくお願いします。
○青木委員
医療技術分科会委員の青木でございます。森尾分科会長と瀬戸分科会長代理が所用のため、本日、私が代わって報告をさせていただきます。
令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法につきまして、2月9日に医療技術評価分科会を開催いたしました。そこで検討された内容を御報告いたします。
令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法について、お手元の資料の中医協診-1「1.令和4年度診療報酬改定における対応」について御説明させていただきます。
「(1)令和4年度診療報酬改定における評価の概要」では、分科会の評価スキームをお示ししています。令和4年度診療報酬改定において、既存医療技術の再評価に関わる論点が2つございました。
まず「マル1 診療ガイドライン等に基づく医療技術の評価について」ですが、令和4年度診療報酬改定において学会等から提出いただく提案書に、ガイドライン等における該当医療技術の位置づけ等を記載いただきましたところ、診療報酬改定において対応した技術で、ガイドライン等で記載ありとされたものは113件でした。
続いて「マル2 レジストリに登録され、実施された医療技術の評価について」ですが、令和4年度診療報酬改定においては、レジストリ登録を要件として保険適用された医療技術に対して、関連学会等によるレジストリへの登録状況及び該当医療技術の実績等についての検証がなされたものが13件でございました。
これらの結果を踏まえ、一部の内視鏡手術用支援機器を用いる手術については、評価等の見直しを行ったところでございます。
2ページ目の上のほうの○でございますが、令和4年度診療報酬改定においては、以下、枠内の記載にございます「今後、適切に医療技術の評価・再評価を行う観点から、医療技術評価分科会における検討結果を分析するとともに、診療ガイドラインの改訂やレジストリ等のリアルワールドデータの解析結果を、該当分科会において把握できるよう、医療技術評価提案書の提出に係るプロセスを見直す」とされました。
その下の○において、中医協答申書附帯意見でも同様の指摘をいただいており、令和4年5月18日の中医協におきまして、医療技術評価分科会において検討を進めることと整理されました。
3つ目、厚生労働省行政促進調査事業の「公的医療保険における外科手術等の医療技術の評価及びその活用方法等に関する研究」において、一部のKコードとSTEM7の組み合わせについて、DPCデータの麻酔時間に注目した検証が行われました。
1つのKコードに対して手術部位ごとにSTEM7が分類されている整形外科領域の一部の術式においては、手術部位によって麻酔時間の分布が異なっていた一方で、その術式については、評価方法に係る課題が見られ、それの分析を進めることとなっております。
今後は整形外科領域と同様の術式についても検証を進めるとともに、関連団体等とも関連しつつ、令和6年度診療報酬改定において、検証結果に基づくKコードの体系化を検討することとなっています。
こういった背景の下、3ページ目に移りますけれども「2.令和6年度診療報酬改定に向けた対応(案)」でございます。
(1)でございますが、令和6年度診療報酬改定に向けては、新たな医療技術の保険適用等につきましては、これまでの改定と同様の対応を行うこととし、その際に使用する提案書は、資料診-2-1にお示ししておりますが、これについては、前回、改定の際に用いたものに一部修正等を行ったものを使用することとしております。
また、中医協答申書附帯意見を踏まえ、令和6年度診療報酬改定に向けては、分科会において指定する既存医療技術について関連学会へ報告を求め、分科会における再評価の対象とすることとなりました。
具体的には、令和4年度診療報酬改定において保険適用になったもののうち、提案書の「ガイドライン等での位置づけ」の欄において「ガイドライン等で記載あり」とされた技術113件と、平成28年度から令和4年度の診療報酬改定において、レジストリの登録を要件として保険適用された技術35件でございます。
これらについては、報告書の様式を新たに設け、関連学会等から報告を求めることとしております。
報告書提出後の対応につきましては、事務局によるヒアリングやワーキンググループからの意見聴取を行うこととしております。
「3.今後のスケジュール(案)」につきまして、医療技術の提案につきましては、例年どおりのスケジュールで、2月中旬から受付を開始し、6月上旬の締切り、報告書につきましては2月中旬に受付を開始し、4月下旬の締切りとしております。
続きまして、資料診-2-1、2-2でございますが、こちらは、提案書の様式とその記載要領でございます。前回改定時に用いた様式をおおむね踏襲しており、留意点の記載等、修正を行ったものでございます。
資料3-1、3-2でございますが、こちらが今回新たに設けました報告書と、その記載要領でございます。ガイドライン等での位置づけの変化の有無や、レジストリについては、登録件数等の運用状況や、新たなエビデンスの有無について記載をいただくこととしております。
医療技術の評価について、これまで学会から提案する場合の報告書の形式や、それに基づく評価の進め方についてでしたが、医療技術に対する評価の進め方一般についても、今回、議論を行っていますので、資料診-4で説明させていただきます。
まず「1.現状・課題」ですけれども、医療技術に対する評価については、中医協総会での審議に加えて、学会等から医療技術評価分科会に提案されたものについて、医療技術評価分科会を行っています。
これに加えて、薬事承認を得た医療機器等を用いた技術については、製造販売業者から保険適用希望書が提出された場合、保険医療材料等専門組織で検討されているところです。
また、医療機器等を用いた技術の評価については、長期的に使用された場合の有用性について評価するため、一度、保険適用された後に再評価を受けることができるチャレンジ申請という仕組みがありますが、技術料のチャレンジ申請については、技術料の見直しに関することということで、保材専での審議の後に、さらに医療技術評価分科会でも審議を行うことになっております。
こうした中で、一度保険適用された医療機器等に関する技術料の再評価については、保材専で審議を行った後に、さらに医療技術評価分科会でも審議を行うということで、この2つが連携することとなっておりますが、そもそも新たな技術を保険適用する際の連携の在り方については、これまで明確にはなっていなかった状況です。
近年、情報通信技術など医療機器等に用いられる技術が多様化し、オンライン診療等の選択肢も増えている中で、新たな医療技術に対する適切な技術料の設定に当たり、既存技術に対する評価の見直しや、医療提供体制の在り方についての検討を併せて行うことが望ましい技術が出てきた場合の審議の進め方について検討すべきではないかということで、今回議論を行いました。
具体的な対応案といたしまして、2ページ目を御覧ください。審議の行う場を明確化するとともに、以下のように運用することとしてはどうかという御提案になります。
まず(1)についてですが、入院料や初診料、再診料といった保険診療に関するものの変更については、これまでどおり中医協総会で審議するということになります。
次に(2)についてです。これも明確化になりますが、特掲診療料、いわゆる技術料のうち、その下に記載のa、b、cについては、学会から提案があった場合に医療技術評価分科会で審議いただくべきであろうということになります。
次に(3)についてですが、(1)と(2)に該当するもの以外については、学会から御提案があった場合には、医療技術評価分科会で審議を行い、製造販売業者から保険適用希望があった場合には、保材専で審議を行うということでございます。
ただし、保材専で審議を行う中において、具体的な技術料の設定や見直しに当たり、分野横断的な幅広い観点からの評価や、他の既存技術に対する評価の見直しが併せて必要と考えられる場合などは、保材専から分科会での審議を求めることができるものとしてはどうかということでございます。
こうしたものの例としては、資料中のマル1、マル2のような場合が該当するのではないかと考えております。
この枠組みで保材専から医療技術評価分科会での審議を求められた場合には、直近の診療報酬改定までのタイミングで、診療技術評価分科会で審議することとしています。
まずは、次回改定まで試行的にこうした運用を行い、また、次回改定の際に必要な見直しを行うこととしたいと考えております。
以上です。
○小塩小委員長
詳細な御説明をありがとうございました。
それでは、ただいまの御説明につきまして、御質問等ございましたら、よろしくお願いします。
長島委員、お願いいたします。
○長島委員
ありがとうございます。
令和6年度の評価の具体的な進め方について、異論はありません。医療技術の評価や再評価は、診療報酬改定において重要な位置を占めていることを踏まえ、分科会において、しっかりとした御検討をお願いしたいと思います。
資料診-4「医療技術に対する評価について(案)」について意見を述べます。
医療現場でのICTの活用や、SaMDの導入が促進されている昨今においては、従来の運営方法では対応し切れないこともあると予想され、今回、事務局から示された運用案については、その方向性を支持したいと思います。
その上で、今後の課題について申し述べます。
これまでも医療機器、医療技術の保険適用に当たっては、施設基準の設定や算定回数の規定など、適用に係る留意事項通知を付すなど、その特性に合わせた保険適用上の運用をしてまいりました。
一方、薬事承認の場面におきましては、医療保険財政に与える影響が重要視されて検討されているわけでは必ずしもありません。
したがって、中医協においては、今後も医療保険財政を踏まえ、自治体に想定される適切な使用方法や、学会のガイドラインなども鑑みながら、もちろん医薬局、医政局、保険局が事務局として連携していただくことも言わずもがなですが、しっかりと検討していく必要があることを付け加えさせていただきます。
私からは、以上です。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
それでは、松本委員、お願いいたします。
○松本委員
どうも御説明ありがとうございました。
事務局から示された案に対しては、特段異論はございません。御説明いただいた方向で進めていただきたいと思いますが、学会からの提案につきましては、新たな評価や増点を希望する場合には、財源も十分意識していただき、可能な限りの診-1の3ページの一番下にありますような減点や削除もセットで提案いただくことが重要だと考えます。
ただ、一方で、学会の提案を待っていても、なかなか適正化は難しいと思いますので、4ページ以降にある再評価について、適正化を十分に意識すべきです。
また、診-4の新たな取組においては、以前から申し上げているように、技術料の中に医療機器の評価が包括されている場合、技術自体の評価なのか、医療機器の評価なのか、なかなか明確に切り分けられません。
診-4の1ページ目の3つ目の○にも言及がありますけれども、技術の評価に併せて医療機器の実勢価も調査いただき、可能な限り技術と物を分離して考えることができるように、工夫をお願いしたいと思います。
私からは、以上になります。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
それでは、島委員、お願いいたします。
○島委員
ありがとうございます。
臨床の現場においては、医療技術評価分科会による評価指針は羅針盤であり、先生方の努力に敬意を払いますとともに、いち早く臨床にフィードバックできるよう、迅速な評価をお願いしたいと思います。
先生方の評価の内容は、最終的には、この中医協のほうでいろいろ論議するという形になると思いますが、基礎となるデータのいち早い提出をお願いしたいと思います。
以上でございます。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
ほかに御意見、御質問ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。各委員の方から御要望をいただきましたけれども、ほかに御質問がないようですので、本件に関する質疑は、この辺りといたします。本日の総会にそのように報告させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩小委員長
ありがとうございます。
それでは、そのようにしたいと思います。
青木委員、どうもありがとうございました。
○青木委員
ありがとうございました。失礼します。
○小塩小委員長
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の「基本問題小委員会」は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

(了)

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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