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2022年7月27日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第212回議事録

○日時

令和4年7月27日(水)10:30~

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士小委員長 秋山美紀委員 飯塚敏晃委員 関ふ佐子委員 永瀬伸子委員 中村洋委員
安藤伸樹委員 松本真人委員 佐保昌一委員 眞田亨委員
城守国斗委員 長島公之委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員
<事務局>
伊原保険局長 眞鍋医療課長 中田医療技術評価推進室長
荻原保険医療企画調査室長 安川薬剤管理官 宮原歯科医療管理官 他

○議題

○入院・外来医療等の調査・評価分科会からの報告について

○議事

○小塩小委員長
おはようございます。ただいまより第212回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
なお、本日も新型コロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、末松委員が御欠席です。
それでは、早速議事に入らせていただきます。
本日は「入院・外来医療等の調査・評価分科会からの報告について」を議題といたします。
本日は、同分科会の尾形分科会長にお越しいただいておりますので、尾形分科会長より御報告をお願いいたします。
○尾形分科会長
おはようございます。尾形でございます。
令和4年7月20日の入院・外来医療等の調査・評価分科会において検討を行った結果につきまして、御報告を申し上げます。
まず、「看護の処遇改善について(技術的検討において必要な調査・分析 その4)」でございますが、診-1-1の資料を用いて議論を行いました。また、その際の主な意見につきましては、診-1-2にまとめてございます。
それでは、まず診-1-1について御説明いたします。
14ページにおきまして、6月10日の分科会におけるデータに関する主な指摘を太字、アンダーラインを引いてございますが、そこで示しております。これらの指摘等を踏まえたさらなる分析として、次の15ページを御覧いただきますと、1-1として乖離に係る分析、1-2としまして点数設定における乖離の状況を事務局より示してもらい、これを基に議論を行いました。16ページから40ページまでにかけて、そのデータをお示ししております。
さらに41ページ以降には特別調査の調査結果の概要を、それから52ページ以降に特別調査を用いた点数のシミュレーションについて示しております。点数のシミュレーションでは、前回シミュレーションにおけるモデル1-2及び3-2において実施されたものとなっております。
それから、59ページ以降でございますが、前回の分科会及び総会における意見を踏まえまして、高い必要点数となる医療機関についての資料が示されております。
具体的にはモデル1-2、3-2(外来部門以外)では100点超となる医療機関、3-2(外来部門)では15点超となる医療機関の分析が行われております。
それでは、診-1-2をお願いいたします。
診-1-2におきましては、その際の主な指摘がまとめられております。具体的には、まずモデル1-2と3-2について、2つ目の○と3つ目の○にお示ししたとおり、入院料のみにおいて評価するほうがよいのではないかとの意見があったほか、高い必要点数の医療機関について4つ目の○に示しているとおり、高い必要点数の医療機関は機能に応じて必要な看護職員を配置しているので、できるだけカバーするほうがよいのではないかとの意見がございました。
また、点数設定につきまして、9つ目の○でございますが、新型コロナの影響を踏まえると、患者数や看護職員数が変動することを前提にした制度設計が必要ではないか等の指摘がございました。
以上が、分科会において看護の処遇改善に係る技術的検討を行った結果についての御報告であります。
続きまして、診-2を御覧ください。分科会の検討方針についてでございます。
分科会におきましては、答申書附帯意見に関する事項等について、技術的な課題に関して専門的な調査及び検討を行うに当たっての今後の検討事項とスケジュール案を示しております。
具体的には「2.令和6年度診療報酬改定に向けた対応(案)」に記載されているとおり、今後、入院・外来調査の実施分析と併せ、次期診療報酬改定に係る議論を以下のように進めることとしてはどうか。
また、DPC/PDPSについては、答申書附帯意見も踏まえつつ、DPC/PDPS等作業グループにおいて、令和4年度及び5年度特別調査を実施することとして、調査設計等を進めてはどうかとしております。
なお、診-2参考におきまして各作業グループの概要をお示ししております。
最後ですが「令和4・5年度入院・外来医療等の調査について」でございます。診-3を御覧ください。
診-3の2ページ、3ページに、令和4年度診療報酬改定の答申書附帯意見のうち、分科会で検討することとされたものを抜粋しております。
これを4ページにおいて令和4・5年度の調査項目として整理をいたしております。
それから、5ページ、6ページが「調査スケジュール(案)」でございます。
また、7ページ以降には調査項目・内容案の詳細を記載しております。
一番最後の20ページに「調査の回収率向上について」を示しているところでございます。
以上、簡単でございますが、私からの説明とさせていただきます。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等がございましたらよろしくお願いいたします。
城守委員、お願いいたします。
○城守委員
ありがとうございます。
まずは、入院・外来医療等の調査・評価分科会におかれまして、これまでの御検討の積み重ねに感謝いたしますとともに、尾形分科会長からその都度の概要の御報告をいただきまして感謝申し上げます。ありがとうございます。
分科会の検討結果としては、資料の診-1-2にほぼ集約されていると考えておりまして、これを踏まえて、総会で各論について検討したいと考えておりますが、この特別調査の結果や分科会での御議論から、モデルの1-2で対応していくということが、受けているサービスの分かりやすさなども考慮しまして、最も適切であろうと考えております。
また、資料の診-2にあります分科会の今後の検討事項とスケジュール(案)及び資料の診-3の令和4・5年度入院・外来医療等の調査についてにつきましては、診療側として了承したいと思います。
私のほうからは以上です。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
ほかに御質問、御意見はございますでしょうか。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
ありがとうございます。
非常に短い期間に詳細な分析並びに検討いただきました分科会の皆様並びに事務局の皆様に、まず感謝を申し上げたいと思います。
最終的にはまた総会で議論することになるかと思いますけれども、ここではまず全体的な印象を述べさせていただきたいと思います。
前回までの分析でモデル1-2並びにモデル3-2が有力な候補になり得るという感触がございましたけれども、今回、1%単位の乖離率あるいは乖離額の分布等を見ましたところ、相対的にはモデルの1-2のほうが過不足を抑えられるという印象は持ちました。
また、以前にばらつきが一定期間安定していることも必要だという趣旨の発言もいたしましたけれども、古いデータによる前回シミュレーションと、特別調査を反映した今回のシミュレーションを比較いたしますと、モデルの3-2につきましてはヒストグラムの形状がやや異なっており、具体的な背景については分かりかねますけれども、外来患者数の変化というものが影響を与えているのだろうと考えております。
一方、必要点数が高い医療機関の分析結果を拝見しますと、外来部門にも看護職をかなり配置している施設もあり、入院患者の診療報酬で全て評価することがよいのかということについては、考えなければいけないテーマであろうと感じております。
したがいまして、純粋に技術的な観点あるいは統計分析的な観点から申し上げますと、モデルの1-2が適している印象がありますが、診療報酬の在り方にも照らし合わせまして、総会で改めて議論したいと思っております。
もう一点、特別調査についてコメントさせていただきたいと思います。
結果を拝見しますと、看護配置の状況や様々なデータの分布は6月の結果と大きな違いがなく、分析に活用できるデータだとは思いますけれども、回答率が58%というのは、今回検討しております診療報酬の性格を考えますと、もう少し高い数字になってもいいのではないかということを指摘させていただきます。
また、分科会の調査については異論ありませんので、資料のとおりお進めいただければと思います。
以上です。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
ほかに御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、ほかに御質問等がないようですので、本件に係る質疑はこの辺りといたしまして、本日の総会に報告させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○小塩小委員長
ありがとうございます。それでは、そのようにしたいと思います。
尾形分科会長、どうもありがとうございました。
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の基本問題小委員会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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