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2021年11月10日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第207回議事録

○日時

令和3年11月10日(水)9:00~

 

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士小委員長 秋山美紀委員 飯塚敏晃委員 関ふ佐子委員 永瀬伸子委員 中村洋委員
安藤伸樹委員 松本真人委員 佐保昌一委員 眞田享委員 末松則子委員
城守国斗委員 長島公之委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員
医療技術評価分科会 福井分科会長
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 中田医療技術評価推進室長
高宮保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 宮原歯科医療管理官 他

○議題

○診療報酬調査専門組織 医療技術評価分科会からの報告について

○議事

 

○小塩小委員長
おはようございます。ただいまより第207回「中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
なお、本日も新型コロナウイルス感染症対策の観点からオンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。本日は全員が御出席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「診療報酬調査専門組織医療技術評価分科会からの報告について」を議題といたします。
本日は、医療技術評価分科会の福井分科会長にお越しいただいておりますので、福井分科会長より御報告をお願いいたします。
○福井分科会長
医療技術評価分科会会長を仰せつかっております福井です。
令和4年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価につきまして、11月4日に医療技術評価分科会を開催いたしました。そこで検討された内容を御報告いたします。
お手元の資料の「中医協 診-1」を御覧ください。
まず「1.現状について」のところにこれまでの経緯をまとめております。今年の2月に、令和4年度診療報酬改定に向けて、医療技術評価分科会において学会等から提出されました提案書に基づいて、新規医療技術の評価及び既存技術の再評価を行うこと等の方針について本委員会に報告したところでございます。その後、手続を進めまして、2月から6月にかけて905件の提案書が提出されまして、医療技術評価分科会の評価対象となる技術について検討を行いました。
続きまして「2.令和4年度診療報酬改定に向けた対応について」でございます。こちらでは、今年2月の医療技術評価分科会における議論につきまして、本委員会に報告した内容をまとめております。
「(1)評価の対象等について」は、令和2年度診療報酬改定と同様の取扱いとしました。
「(2)医療技術の体系的な分類について」は、DPCのデータ提出に際し、いわゆる手術のコードであるKコードと、外保連により整理されている手術手技の分類でありますSTEM7を併記することとしていますが、診療報酬に係る情報の利活用の観点から、このデータの検証、課題の抽出等については研究班において行って、医療技術評価分科会への報告を求めることとしております。
次のページに移っていただいて「(3)科学的根拠に基づく医療技術の評価について」、これは、既に保険収載されている医療技術の評価及びレジストリに登録されて実施された医療技術の評価について議論しました。既に保険収載されている医療技術の評価につきましては、診療ガイドライン等に基づく質の高い医療を進める観点から、提案書において診療ガイドライン等における位置づけなどを明記する欄を新設することによって評価の参考とすることといたしました。
レジストリに登録され、実施された医療技術の評価について、これは、引き続きレジストリへの登録状況及び実績等について関連学会等において検証していただいた上で、分科会への報告等を行っていただくこととしました。
以上を踏まえまして、個別の提案の評価等の進め方を「3.令和4年度診療報酬改定に向けた医療技術評価等の進め方について」にまとめております。
1点目は「(1)評価の対象等について」でございます。今般、学会等から905件の提案書の提出がありました。医療技術評価分科会において、それぞれの技術が医療技術評価分科会における評価の対象となるか否かについて医学的有用性に関するデータの有無等の観点から検討いたしました。その結果、医療技術評価分科会における評価の対象となる技術とされたものについて、今後、分科会において評価を行って、医療技術評価分科会における評価の対象とならない技術とされたものについては評価を行わないこととしました。
また、先進医療として実施されている技術につきましては、先進医療会議の検討結果を踏まえて評価する必要があることから、提案書等の資料を先進医療会議と共有し、先進医療会議での評価に資するために必要な連携を取ることといたしました。具体的には今回評価の対象となる技術は768件ございまして、そのうち、先進医療会議において科学的根拠に基づく評価が行われる予定のものは7件ありました。
2点目は「(2)医療技術の体系的な分類について」でございます。こちらにつきましては、データの利活用の観点から、現在、研究班においてDPCデータを用いてKコードとSTEM7との突合を行っております。今後、検討結果について研究班より分科会に対して報告を受けることとし、その結果に基づいて検討を進めることといたしました。
3点目、3ページの「(3)科学的根拠に基づく医療技術の評価について」でございます。既に保険収載されている医療技術の評価については、診療ガイドライン等やレジストリへの登録等に係る項目を提案書等に盛り込んでいたことから、引き続き、これらの観点を踏まえ、評価を進めることとしました。
今般、提案書が提出され、評価の対象となる技術のうち、提案書のガイドライン等での位置づけの欄において「記載あり」とされたものは481件ございました。また、レジストリへの登録に関連して、ロボット支援下内視鏡手術に関する提案は18件ございました。このうち、学会等によるレジストリを用いた検証が行われたものは13件ございます。
今後のスケジュールにつきましては、来年1月に医療技術評価分科会としての評価結果を取りまとめまして、中医協総会に御報告する予定です。
私からの報告は以上でございます。
○小塩小委員長
どうもありがとうございました。
それでは、事務局から補足があればお願いいたします。
○中田医療技術評価推進室長
特にございません。
○小塩小委員長
ありがとうございます。
それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。城守委員、お願いいたします。
○城守委員
ありがとうございます。
診療報酬改定時にエビデンスに基づいて新規の医療技術を評価したり、また既存技術の再評価を行うということは、医学や医療の進歩への対応として大変重要でございます。医療技術評価分科会におかれましては、学会等から提案された膨大な提案内容の精査などに御尽力いただき、感謝申し上げます。
次期改定に向けた進め方に異論はございません。評価の対象となる技術案に基づくさらなる精査をよろしくお願いしたいと思います。
私のほうからは以上です。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
ほかに御質問等ございますでしょうか。松本委員、お願いいたします。
○松本委員
ありがとうございます。
まず、分科会の方々の御検討並びに本日の報告に関してお礼申し上げます。ありがとうございました。
資料の「診-1」の2ページ以降の進め方にこちらのほうも異論はございません。(1)の今後検討していく技術並びに研究班による体系的な分類、さらには科学的根拠に基づく技術評価、それぞれについて適正化の観点にも留意しながら、分科会、学会、関係団体とも十分連携していただいて、しっかり検討のほうをお願いしたいと思います。
以上です。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
ほかに御意見、御質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
ほかに特に御質問等ないようですので、本件に関する質疑はこの辺りといたします。
本日の総会に報告させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○小塩小委員長
ありがとうございます。それでは、そのようにしたいと思います。
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の基本問題小委員会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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