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2021年5月12日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第203回議事録

○日時

令和3年5月12日(水)9:00~9:18

 

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士小委員長 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員 秋山美紀委員 永瀬伸子委員
安藤伸樹委員 幸野庄司委員 佐保昌一委員 眞田享委員 末松則子委員
松本吉郎委員 今村聡委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員
<参考人>
入院医療等の調査・評価分科会 尾形分科会長
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会からの報告について

○議事

 

○小塩小委員長
 おはようございます。ただいまより、第203回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
 なお、本日もコロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も、会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
 まず、委員の出席状況について御報告いたします。
 本日は全員が御出席です。
 それでは、議事に入らせていただきます。
 本日は、「診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会からの報告について」を議題といたします。
 本日は、入院医療等の調査・評価分科会の尾形分科会長にお越しいただいておりますので、尾形分科会長より御報告をお願いいたします。
○調査・評価分科会尾形分科会長
 おはようございます。尾形です。よろしくお願いします。
 診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会における調査項目について、4月28日に開催いたしました分科会での議論を御報告申し上げます。
 まず、資料は中医協診-1を御覧ください。入院医療等の調査・評価分科会の今後の検討事項とスケジュールについて御説明いたします。
 最初の1ポツでございますが、分科会においては、答申書附帯意見に関する事項等について、技術的な課題に関して専門的な調査及び検討を行うこととされており、分科会の下に専門的な視点からの調査・分析を行う作業グループ設置し、主な課題の作業を行っております。
 続いて、2ポツですが、令和4年度診療報酬改定に向けたスケジュール案について、ここに記載のとおり、進めることといたしました。
 また、2ページ目でございますが、DPC/PDPSについては、令和2年度分科会報告書を踏まえ、特別調査を実施することとして、今後、具体的な内容について検討していくことを考えております。
 続きまして、中医協診-2を御覧ください。令和3年度調査について御説明させていただきます。
 スライド番号2ページに掲げております8項目につきまして、令和2年度及び令和3年度の2か年で調査を実施することとなっており、令和3年度調査としてここに掲げております4項目を実施することとなっております。
 3ページから6ページにつきましては、令和2年9月16日に開催されました中医協総会において御承認をいただいた内容であります。
 まず、3ページについては、「(1)一般病棟入院基本料等における「重症度、医療・看護必要度」の施設基準等の見直しの影響について(その2)」でございます。
 4ページについては、「(2)特定集中治療室管理料等の集中治療を行う入院料の見直しの影響について」です。
 5ページにつきましては、「(3)地域包括ケア病棟入院料及び回復期リハビリテーション病棟入院料の実績要件等の見直しの影響について(その2)」でございます。
 6ページが、「(4)療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その2)」でございます。
 7ページを御覧ください。令和3年度の調査全体の概要をここにお示ししております。
 上段の破線の囲みの部分でございますが、1つ目としては、調査は原則として調査票の配布・回収によって実施いたします。
 2つ目といたしまして、調査票の構成については、前回と同様に、「施設調査票」「病棟調査票」「治療室調査票」という形でございます。また、別途、調査対象月のレセプト調査も実施をいたします。
 3つ目といたしまして、調査対象施設については別表のとおりでございます。
 4つ目としましては、調査負担軽減のため、施設調査票の一部についてはDPCデータの代替提出を可能とするほか、データ提出加算を算定している医療機関についてはレセプト調査の提出を不要といたします。
 その次の囲みでございますが、先ほど御説明いたしました(1)から(4)の調査項目につきまして、調査対象施設の区分に応じて整理をいたしております。
 8ページでお示ししておりますように、A票からD票という形で調査を行うことといたします。
 9ページから11ページにかけましては、それぞれの調査票の項目の概要となっております。
 9ページがA票及びB票でございます。
 10ページがC票及びD票でございます。
 さらに、11ページが調査スケジュール(令和3年度調査)でございます。
 本日、ここで御承認をいただきましたら、速やかに調査を実施して、本年9月以降、結果を御報告する予定でございます。
 続きまして、診-2参考でございますが、これが具体的な調査票の案でございますけれども、本日はページ数も多いため詳細につきましては割愛させていただきます。
 最後に、診-3でございます。令和2年度入院医療等における実態調査の調査票種類別の調査対象施設数及び回収状況を示しております。いずれも、平成30年度調査を上回る回収率となっております。
 以上、本日は簡単ですが、入院医療等の調査・評価分科会で取りまとめました案の御報告をさせていただきました。
○小塩小委員長
 ありがとうございました。
 事務局から補足はございますでしょうか。
○山田保険医療企画調査室長
 特にございません。
○小塩小委員長
 ありがとうございます。
 それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問、御意見がありましたらお願いいたします。
 佐保委員、お手が挙がっています。お願いいたします。
○佐保委員
 ありがとうございます。
 今の診-3の部分で実態調査の回収率等を御説明いただきましたけれども、回収率が前回よりは上がったとはいえ、これで十分だとはなかなか言えないのではないかと考えております。
 もちろん、事務局の御努力、医療機関の御協力により、この回収率の向上ということになっているとは思いますが、診療報酬改定の検討に当たって大切な調査だと思っておりますので、引き続き、回収率の向上に向けて御尽力をお願いしたいと思っております。
 私からは以上です。
○小塩小委員長
 ありがとうございました。
 事務局からリプライをお願いいたします。
○山田保険医療企画調査室長
 事務局です。
 佐保委員から回収率についての御指摘をいただきました。前回、30年度調査の回収を診-3の下段に書いてございますが、今回、令和2年度は少しは上がっておりますが、御指摘いただいたように、まだ50%弱というところでありますので、引き続き回収率の向上に努めてまいりたいと思います。
○小塩小委員長
 あとはよろしいでしょうか。
 幸野委員、お願いします。
○幸野委員
 2点ほど要望させていただきたいと思います。
 今年の3月に報告された令和2年度調査の集計では、実際にコロナ患者を受け入れている医療機関のみでなくて、診-2参考にありますように、転院患者を受け入れた医療機関とか、あとは問1-5、これは診-2参考の2ページの1-5にありますように、実際に受け入れた患者だけではなくて、職員の派遣や、勤務が困難となった医療機関等々も含めて、これを全てコロナ対応「有」と集計しているのですね。ですから、実際に受け入れた医療機関だけでなくて、職員の出勤が困難になっているとか、そういったところも全部コロナ対応「有」というふうに一律にくくられているのですが、これですと、本当にコロナ患者を受け入れた医療機関だけ絞り込んだのではなくて、そういったところも全部含まれているので、集計結果を見てみますと、コロナ患者を受け入れているところと受け入れていないところの相関関係にあまり差が出ていないという資料を見た記憶があります。
 ですので、今回の令和3年度の調査においては、本当に実際にコロナ患者を受け入れた医療機関に絞って、そこがどうなっているかというところを見る必要があると思っているので、実際に本当にコロナ患者を受け入れた医療機関が一般医療にどんな影響を受けたかということを見ていく必要があるので、そういう集計の仕方に変えてほしいという要望が1点でございます。
 2点目の要望は、受入れの規模が全く分からない集計となっているところです。重点医療機関のようにたくさんのコロナ患者を受け入れている機関もあれば、数名の僅かな患者しか受け入れていない医療機関もあると思うのですが、その差が全く分からないまま、コロナ対応有り無しで集計するのもちょっとどうかなと思います。
 例えば一つの案ですけれども、診-2参考の問1、これは受入れ病床数を書かせているのですが、例えば6月1日時点での累計の受入れ患者数をここに記入していただいたり、あるいは6月1日まで最大受け入れた人数が何人だったのかという設問も入れたらいいのではないかと思うのです。
 この2点について、事務局の考えをお聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○小塩小委員長
 ありがとうございます。
 今、幸野委員からまずコロナ対応の病院の絞り込みについて、それから、コロナ患者の受入れ規模についての御質問、御要望がありましたけれども、それについてお願いいたします。
○調査・評価分科会尾形分科会長
 それでは、まず私のほうからお答えいたします。
 最初のコロナ患者の受入れに着目した集計ということですが、これは事務局のほうでお答えいただきたいと思います。
 2点目でございますが、実際に何名受け入れているのかという調査についてですが、この点につきましては、実は入院医療分科会におきましてもそういった御意見がございました。新型コロナウイルス感染症患者を何人受け入れたのか、具体的な人数を調査したほうがいいのではないか、あるいは、それによって受入れ人数に基づく新型コロナウイルス感染症の影響の違いを分析できるのではないかという御意見が確かにございました。
 その一方で、月ごとの人数を把握するということが想定されるわけですが、その結果を用いる分析手法が複雑になり過ぎて、むしろ分析の実施が難しくなるのではないか。あるいは、いつの時点の患者数かという定義の置き方が難しく、正確な把握が困難ではないか。さらには、人数を調査することで、回答する医療機関の手間が増加するのではないかという御意見もあったところであります。
 これらの御意見を踏まえまして、今回、フリーコメント欄において、新型コロナウイルス感染症患者等の受入れによる具体的な患者数の増減について設問を設けまして、まずは実態の把握に努めることで各委員の了承を得ているところでございます。
 具体的には、今出ておりました診-2参考の施設調査票(A)の20ページを御覧いただきますと、そこにフリーコメント欄ということで4つ載っておりますが、上の2つ、1と2を分科会での意見を踏まえて付け加えております。
 こういった入院分科会での議論も踏まえまして、現在の調査票をお示しさせていただいているところでございます。
 分科会長としては、両論あったということを踏まえますと、お示ししているような調査が現時点ではよいのではないかと考えております。
 以上です。
○小塩小委員長
 ありがとうございます。
 では、事務局からも御説明をお願いします。
○山田保険医療企画調査室長
 幸野委員から2点、御質問、御要望をいただきました。
 まず1点目ですけれども、診-2参考の1-5で、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れたというところで、実際に受け入れた、職員を派遣したと、ア、イ、ウ、エと類型があるという御指摘でございました。
 今回の調査はこういった調査票で調査をいたしますので、ア、イ、ウ、エ別にデータというものは把握できます。それをどうやって集計していくかということにつきましては、入院分科会をはじめ、中医協の関連する場合で御議論させていただければと思っております。
 2点目、人数を問うような問いが立てられないのかということであります。分科会長がお答えになったとおりだと考えておりますが、調査の目的や分析方法、回答者負担等に鑑み、今回は各月の患者数については問う形式とはしないという御議論もあったことを踏まえて、現在の調査票になっていると考えております。
 一方、幸野委員御懸念の点につきましては、他のデータを用いるなどで受入れ患者数に関する実態把握をすることは検討できるのではないかと思っております。患者数なのか、例えばレセプトの数なのか、算定回数なのか、何らかのデータで実態が把握できないか、今回の調査結果をお示しする際に併せて御提示できるよう、事務局において検討を進めさせていただきたいと考えております。
○小塩小委員長
 幸野委員、よろしいでしょうか。
○幸野委員
 はい。了解しました。
 では、実際にコロナ患者を本当に受け入れた医療機関が特定できる手段があるということで、そういった集計をぜひお願いしたいと思います。
 あと、規模につきましては、問1の1-1の次に累計何人受け入れましたかという質問を入れればいいだけだと私は思ったのですけれども、尾形分科会長のとおり、20ページに書く欄があるということで、ここにぜひ書いていただければということで了承したいと思います。
 ありがとうございました。
○小塩小委員長
 ありがとうございます。
 ほかに御意見、御質問はございますでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、ほかに御質問等はないようですので、本件に関する質疑はこのあたりといたしまして、ただいまいただいた御意見も踏まえて本日の総会に報告させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
(首肯する委員あり)
○小塩小委員長
 ありがとうございます。それでは、そのようにしたいと思います。
 本日の議題は以上です。
 なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、本日の基本問題小委員会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。



 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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