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2021年3月10日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第202回議事録

○日時

令和3年3月10日(水)10:00~10:26

 

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士小委員長 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員 秋山美紀委員 永瀬伸子委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 佐保昌一委員 眞田享委員 
松本吉郎委員 今村聡委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員
<参考人>
入院医療等の調査・評価分科会 尾形分科会長
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会における令和2年度調査結果(速報 その1)の概要について

○議事

 

○小塩小委員長
おはようございます。ただいまより、第202回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
なお、本日もコロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回の会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、染谷委員が御欠席です。
それでは、早速議事に入らせていただきます。
本日は、診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会における「令和2年度調査結果(速報その1)の概要について」を議題といたします。
入院医療等の調査・評価分科会の尾形分科会長にお越しいただいておりますので、尾形分科会長より御報告をお願いいたします。
○調査・評価分科会尾形分科会長
おはようございます。尾形でございます。
診療報酬調査専門組織入院医療等の調査・評価分科会における「令和2年度調査結果(速報その1)の概要について」でございます。先ほど開催いたしました分科会での議論につきまして、私のほうから御報告申し上げます。
まず、資料中医協診-1、スライドの4ページを御覧ください。
既に中医協で御確認いただいておりますとおり、令和2年度の調査として中段の色を塗った囲みにございます(1)から(4)の4項目について調査を行いました。
次に、5ページ及び6ページが調査全体の概要でございます。
6ページにございますとおり、全体をA票からD票及びヒアリングの区分に分けまして、施設調査票、病棟調査票、それから、患者票を配付いたしております。
7ページを御覧ください。これが現時点での暫定の回収結果でございます。
8ページに参考として2年前の回収結果をお示しておりますが、通例ですと6月頃に結果をお示しするところですが、本年は施設調査票のみを先んじて集計し、現時点での暫定での結果をお示しいたしております。
7ページを御覧いただきますと、施設調査票の回収率につきましては、2年前に比べて全体に向上していることが分かります。
9ページ以降が調査結果でございます。
10ページにお示ししておりますように「(1)一般病棟入院基本料等」から順次御説明をさせていただきます。
続きまして、11ページ、12ページにつきましては、調査内容や令和2年度改定に関する既存資料でございますので、説明は省略させていただきます。
13ページを御覧ください。「(1)一般病棟入院基本料等」及びこの後に出てまいります「(2)地域包括ケア病棟入院料・回復期リハビリテーション病棟入院料」につきましては、ここにお示ししておりますように「1全体結果」「2入院料ごとの結果」「3入院料ごとの新型コロナウイルス感染症対応等による比較」「4新型コロナウイルス感染症対応等による比較の分析結果」の4つに構成する形でお示ししております。
まず「1全体結果」から説明させていただきます。
14ページを御覧いただきますと、こちらは回答施設の開設者別の状況でございます。
15ページを御覧いただきますと、回答施設の許可病床数の分布でございます。
16ページでございますが、回答施設の4月から10月の診療の状況を令和元年度と令和2年度を比較する形でお示しをしてございます。
17ページでございますが、こちらはコロナ対応あり、なしと分けまして、対前年度比を表したグラフになります。
18ページでございますが、こちらが重点医療機関等の指定の状況を示しております。
19ページ以降でございますが「2入院医療ごとの結果」をお示しさせていただいております。
20ページ以降でございますが、重症度、医療・看護必要度の該当患者割合について、入院料ごとに昨年度と今年度の状況を比較するグラフを示しております。
20ページを御覧いただきますと、急性期一般入院料1の医療機関における重症度、医療・看護必要度Iの状況をお示ししております。
ここで左上のグラフが平成31年4月から6月の状況でございます。ここでは横軸に該当患者割合、縦軸に施設数を取り、その分布を示しております。赤い吹き出しで示しておりますように、グラフの中に引かれております赤い縦線が該当患者割合の基準値で、その線より左側に分布している医療機関が該当患者割合を満たしていない医療機関でございます。
右上には令和2年4月から6月の状況をお示ししており、こちらを比較いただければと思います。
それから、左下、右下はそれぞれ令和元年8月から10月、令和2年8月から10月の状況でございます。
21ページを御覧ください。こちらは急性期一般入院料1の重症度、医療・看護必要度IIについての同様のグラフでございます。
22ページ以降は、順に急性期一般入院料2以降の入院料について、それぞれ重症度、医療・看護必要度I、IIという形でお示ししております。
30ページを御覧いただきたいと思います。30ページ以降が「3入院料ごとの新型コロナウイルス感染症対応等による比較」の結果をお示しさせていただいております。
31ページを御覧ください。ここに分析に用いた分類をお示ししております。
まず「新型コロナ患者受入等」の分類としてアからエを用いております。また、その下の「転院患者受入等」については、急性期の医療機関の後方支援の役割を担う回復期、慢性期の医療機関を対象に、質問票に含めておりました○1から○3の分類を用いております。
一番下に記載しておりますとおり、A票については令和2年4月から10月の間でアからエのいずれかに一度でも該当している医療機関を、それから、B票からD票につきましては令和2年4月から10月の間でアからエまたは○1、○2のいずれかに一度でも該当している医療機関を「コロナの対応(等)あり」として、そうでない医療機関を「コロナの対応(等)なし」として比較を行うことといたしております。
32ページを御覧ください。32ページは一般病棟入院基本料等の回答施設でアからエのいずれかに該当していた期間の分布でございます。4月から10月の7か月間、アからエに該当していた医療機関はnが874医療機関のうち、289医療機関でございました。
次に33ページ以降、重症度、医療・看護必要度の該当患者割合について、入院料ごとにコロナ対応あり、コロナ対応なしで分けてグラフをお示ししております。
少し先に行きまして、51ページまでお進みください。51ページ以降のページで「4新型コロナウイルス感染症対応等による比較の分析結果」をお示ししております。
52ページを御覧ください。これまでお示ししてきたものと同様ですが、コロナ対応あり、コロナ対応なしで分けてグラフをお示ししておりますけれども、右下の※のところに記載しておりますように、令和2年度において基準を満たしていない医療機関を赤く塗り潰しております。右側のグラフで赤く塗り潰して表した基準を満たしていない医療機関について、左側のグラフで分布がどうであったかということが御覧いただけます。
53ページを御覧ください。コロナ対応あり、コロナ対応なしごとに、こちらでは散布図をお示ししております。それぞれ、横軸に平成31年4月から6月の該当患者割合を、縦軸に令和2年4月から6月の該当患者割合を取っており、赤の吹き出しで注釈しております基準の縦線より右側にプロットされていれば令和2年度診療報酬改定より前の基準を満たしていることに、基準の横線より上側にプロットされていれば令和2年度診療報酬改定後の基準を満たしているということでございます。逆に言いますと、下側にプロットされていれば改定後の基準を満たしていないということでございます。この緑の点線で囲った部分については、令和元年度では基準を下回っていなかったけれども、令和2年度では基準を下回っていた医療機関になります。
53ページでは、急性期一般入院料1の重症度、医療・看護必要度Iの4月から6月の状況についてお示ししております。
8月から10月の状況につきましては、同様に次の54ページ及び55ページでお示ししてございます。
次に、急性期一般入院料1の重症度、医療・看護必要度IIの状況でございますが、56ページ、57ページに4月から6月の状況を、58ページ、59ページに8月から10月の状況をお示ししてございます。
60ページ以降でございますが、急性期一般入院料2の状況を示しております。
少し先へ行きまして、68ページから75ページにかけましては急性期一般入院料4について、さらに76ページから81ページに急性期一般入院料5について、82ページから86ページには急性期一般入院料6について、それぞれ分析をお示ししております。
以上が一般病棟入院基本料についての分析でございます。
続きまして、87ページ以降でございますが「(2)地域包括ケア病棟入院料・回復期リハビリテーション病棟入院料」の結果でございます。
87ページから89ページにかけましては、調査内容や令和2年度改定に関する既存資料ですので、説明は省略させていただきます。
90ページを御覧ください。「(2)地域包括ケア病棟入院料・回復期リハビリテーション病棟入院料」につきましても、先ほどと同様に、1から4の順にお示ししております。
91ページでございますが、地域包括ケア病棟・病室の回答施設の開設者別の状況でございます。
92ページは、回復期リハビリテーション病棟の回答施設の開設者別の状況を示しております。
93ページでございますが、こちらは回答施設の4月から10月の診療の状況を示しております。令和元年度と令和2年度の平均値をそれぞれ青色と黄色の折れ線グラフで示しているところでございます。
それから、94ページでございますが、こちらはコロナの対応あり、なしに分けまして、対前年度比を表したグラフになります。
また、右下のグラフにつきましては、アからエまたは○1、○2のいずれかに該当していた期間の分布でございます。
95ページ、96ページにつきましては、それぞれ地域包括ケア病棟・病室及び回復期リハビリテーション病棟の回答施設の重点医療機関等の指定状況を示しております。
97ページ以降が「2入院料ごとの結果」を示しております。
98ページと99ページにつきましては、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料の重症度、医療・看護必要度の該当患者割合について、昨年度と今年度の状況を比較するグラフでございます。
98ページが重症度、医療・看護必要度Iの状況、それから、99ページが重症度、医療・看護必要度IIの状況を示しております。
それから、100ページでございますが、自宅等から入棟・入室した患者割合の令和2年の状況についてお示ししてございます。
また、101ページは自宅等からの緊急入院患者の受入数について、令和2年の状況をお示ししております。
102ページでございますが、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料の実績要件について満たしている項目数で分布を示したものになります。
103ページ以降は、回復期リハビリテーション病棟の状況となります。
まず、103ページには回復期リハビリテーション病棟入院料1のリハビリテーション実績指数について、昨年度と今年度の状況を比較するグラフを示しております。
104ページでございますが、回復期リハビリテーション病棟入院料3のリハビリテーション実績指数について、こちらも昨年度と今年度の状況をお示ししております。
105ページ以降でございますが「3入院料ごとの新型コロナウイルス感染症対応等による比較」の結果をお示しさせていただいております。
106ページ以降は、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料の重症度、医療・看護必要度の該当患者割合について、コロナ対応等あり、コロナ対応等なしで分けてグラフをお示ししております。
少し飛びまして110ページ以降でございますが、回復期リハビリテーション病棟入院料のリハビリテーション実績指数についてでございます。
110ページが回復期リハビリテーション病棟入院料1の7月の状況、111ページが10月の状況でございます。
また、112ページは回復期リハビリテーション病棟入院料3の7月の状況、113ページが10月の状況となっております。
次に114ページでございますが、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料1の自宅等から入棟・入室した患者割合について、コロナ対応等あり、コロナ対応等なしで分けてお示ししております。
115ページは、自宅等からの緊急患者の受入数の状況でございます。
さらに116ページ、117ページに地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料3の状況をお示ししております。
118ページは、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料1の医療機関における地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料の実績要件について、コロナ対応等あり、コロナ対応等なしごとに満たしている項目数の分布を示したものになります。
119ページにつきましては、地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料3の状況になります。
120ページを御覧ください。こちらは地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料の6つの実績要件につきまして、コロナ対応等あり、コロナ対応等なしで分けて満たしている医療機関の割合を示したものになります。
次に、121ページ以降が「4新型コロナウイルス感染症対応等による比較の分析結果」でございます。
122ページ以降が「(1)一般病棟入院基本料等」でお示ししたのと同様、ヒストグラムと散布図でお示ししているところでございます。
少し先に行きまして、128ページ及び129ページが回復期リハビリテーション病棟入院料1のリハビリテーション実績指数の7月の状況でございます。130ページ及び131ページが10月の状況になります。
132ページ、133ページは回復期リハビリテーション病棟入院料3のリハビリテーション指数の7月の状況でございます。また、134ページ、135ページが10月の状況になります。
続いて、136ページ以降「(3)療養病棟入院基本料」の結果でございます。
1ページ飛ばしまして、138ページですが、回答施設の開設者別の状況を示しております。
139ページは、回答施設の許可病床数の分布でございます。
140ページでございますが、回答施設の4月から10月の診療の状況でございます。
また、141ページはコロナ対応あり、なしに分けて対前年度比を表したものでございます。右下のグラフは、アからエまたは○1、○2のいずれかに該当していた期間の分布でございます。
142ページは、回答施設の重点医療機関等の指定状況でございます。
続きまして、143ページ以降でございますが「(4)障害者施設等入院基本料等」の結果でございます。
まず、144ページは回答施設の開設者別の状況でございます。
145ページは、回答施設の4月から10月の診療の状況でございます。
また、146ページはコロナ対応あり、なしに分けて対前年度比を表したものございます。右下のグラフにつきましては、アからエまたは○1、○2のいずれかに該当していた期間の分布でございます。
最後に、147ページが回答施設の重点医療機関等の指定状況等でございます。
以上、本日は令和2年度の調査結果の速報その1について概要の御報告をさせていただきました。
先ほど開催されました入院医療等の調査・評価分科会におきましては、この調査結果を踏まえ、さらに個別の医療機関の状況等について分析の深掘りを行ってもらいたいという意見が出されたところでございます。
私からの報告は以上でございます。
○小塩小委員長
尾形先生、どうもありがとうございました。
事務局から補足することはございますでしょうか。
○岡田医療技術評価推進室長
特にございません。
○小塩小委員長
ありがとうございます。
それでは、ただいまの御説明につきまして、何か御意見、御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。
幸野委員、お願いいたします。
○幸野委員
説明、どうも詳細にありがとうございました。
調査結果については、特に、コロナ対応ありの医療機関となしの医療機関でどんな差が出ているのかに注目して見ていたのですが、この資料を見る限り、様々な状況になっていて、これといった確固たるトレンドはないと思いました。これについて、何か分科会から意見等はございましたでしょうか。
○小塩小委員長
それでは、尾形さん、お願いいたします。
○調査・評価分科会尾形分科会長
分科会におきましても同じような議論がありまして、やはりコロナ対応あり、なしという定義の問題もあるのではないか。それから、さらに今回出てきた結果を踏まえて、先ほど申し上げたように、もう少し医療機関の特性等を深掘り、例えば先ほどの緑のボックスに入っているようなところの医療機関はどういう医療機関なのかといったような個別の深掘りをすべきではないかというような御議論がございました。
○小塩小委員長
ありがとうございます。
幸野委員、よろしいでしょうか。お願いします。
○幸野委員
ありがとうございます。
やはり、もう少し深掘りする必要があると思います。特にトレンドが明確になっていない理由は、診-1の31ページに記載されているコロナ受入れありの定義が幅広いためだと考えます。これは実際にコロナ患者を受け入れている医療機関だけではなくて、アからエまで、職員が一時的に休んでいるところもコロナ受入れありと定義されているので、実際にコロナ患者を受け入れているところに限定するとまた違ったデータが出てくるのではないかと思います。分科会の中でも、コロナ対応の有無別に比較してもトレンドが明確に出ていないという意見が出たと聞いていますが、私もそう思います。
取りあえず以上です。
○小塩小委員長
ありがとうございます。
ほかに、御意見、御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、本件に係る質疑はこのあたりといたしまして、ただいまいただいた御意見も含めて、本日の総会に報告させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○小塩小委員長
ありがとうございます。それでは、そのようにしたいと思います。
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の診療報酬基本問題小委員会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。



 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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