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2019年5月15日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第194回議事録

○日時

令和元年5月15日(水)9:03~9:19

 

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

○出席者

田辺国昭小委員長 松原由美委員 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員 野口晴子委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 宮近清文委員
松本吉郎委員 今村聡委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員
<参考人>
入院医療等の調査・評価分科会 尾形分科会長
<事務局>
樽見保険局長 渡辺審議官 山本審議官 森光医療課長 古元医療課企画官
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○ 診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会からの報告について

○議事

 

○田辺小委員長
それでは、ただいまより、第194回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
まず、本日の委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、染谷委員が御欠席でございます。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきますので、御協力のほうをお願いいたします。
(カメラ退室)
○田辺小委員長
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会からの報告について」を議題といたします。
本日は、入院医療等の調査・評価分科会の尾形分科会長にお越しいただいております。尾形分科会長より御報告のほうをお願いいたします。
では、よろしくお願いいたします。
○尾形分科会長
分科会長の尾形でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
4月25日に開催されました、入院医療等の調査・評価分科会におきまして、分科会の検討方針について等を議論いたしましたので、本日はその点を御報告させていただきます。
まず、資料の中医協診-1をごらんください。分科会の検討方針について御説明をいたします。
3ページ、本年度の分科会における検討についてですが、上段の囲みのところに記載のあるとおり、分科会においては、答申書附帯意見に基づき、入院医療の診療報酬上の評価検討に当たっての技術的な課題に関し、専門的な調査及び検討を行うこととされております。
また、検討に当たり、主な課題について作業を行うため、2つの作業グループを設置することを、昨年7月18日の中医協総会にて御確認をいただいているところでございます。
各作業グループの主な内容につきましては、次の4ページに記載をしているとおりでございます。
ここから5ページ以降、それぞれの作業グループにおける作業の進め方について、課題等を整理してございます。
6ページ、入院医療機能の評価指標の現状ですが、入院医療の機能については、現在、在宅復帰・病床機能連携率や重症度、医療・看護必要度、医療区分、リハビリテーションの実績指数と、複数の指標で評価を行っているところでございます。
これらにつきましては、入院料に応じて異なる指標を用いており、これまでも診療報酬改定において指標の項目や判定基準、評価方法の見直し等を行ってまいりました。
平成30年度診療報酬改定においては、重症度、医療・看護必要度の評価基準や医療区分の判定方法の見直し等を行ったところでございます。
7ページ、入院患者の評価指標の課題を整理しております。
○の2つ目でございますが、入院患者の医療・看護の必要性に係る指標については、次回改定に向けて、平成30年度診療報酬改定で行った見直しを踏まえ、それぞれの入院料に応じて医療機能をより適切に評価するための検討が必要でございます。
また、○の3つ目ですが、中長期的な課題として、入院医療機能の適切な評価指標や測定方法等について、従来の評価指標以外についても、今後必要な調査研究を含め、検討する必要があると整理しております。
8ページからは、DPC/PDPSの今後の課題を整理しております。
次の9ページから16ページにかけまして、詳細は割愛させていただきますけれども、DPC/PDPSについては、対象病院、対象病床数は増加傾向にある一方、さまざまな課題が指摘をされており、平成30年度改定の答申書附帯意見においては、DPC制度の適切かつ安定的な運用について、引き続き推進することとされているところでございます。
続きまして、18ページをごらんください。以上、申し上げてきましたような入院医療機能の評価やDPC/PDPSの課題について、それぞれの作業グループにおいて作業することとしております。
具体的に申し上げますと、まず診療情報・指標等作業グループにおいては、次回改定に向けた検討として、入院医療調査の結果を踏まえた、入院患者の医療・看護の必要性に係る指標等についての分析・検討などを行います。また、中長期的な検討として、調査研究等の結果を踏まえ、入院医療機能の適切な評価指標や測定方法の検討を行います。
それから、DPC/PDPS等作業グループにおきましては、適切なDPC対象病院の要件設定のための評価に関する検討等を行います。
19ページ、各作業グループの委員でございます。
20ページ、分科会における主な検討事項とスケジュールをお示ししております。6月以降、2018年度調査結果の速報を報告させていただき、その結果をもとに、個別項目について検討を行う予定でございます。
また、本日、この後御説明いたします、2019年度調査につきましては、秋以降に速報を報告させていただき、検討を行う予定でございます。最終的には議論の結果を取りまとめたものを基本問題小委員会に報告をさせていただきます。
診-1につきましては、以上でございます。
続きまして、中医協診-2をごらんください。こちらは2019年度調査の内容でございます。
2ページ、平成30年度診療報酬改定の答申書附帯意見に基づき、2019年度においても、下段に記載の3項目について調査を行う予定でございます。
3ページから5ページにつきましては、平成30年7月18日に開催されました、基本問題小委員会において御承認いただいた内容のため、詳細は割愛させていただきますが、3ページは急性期一般入院基本料、地域一般入院基本料等の評価体系の見直しの影響について(その2)、4ページは特定集中治療室管理料等の集中治療を行う入院料の見直しの影響について、5ページは療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その2)となってございます。
6ページ、こちらが2019年度調査全体の概要でございます。上段の破線の囲みの部分に記載しておりますとおり、調査方法につきましては、前回調査と同様、自記式調査票の郵送配布・回収またはウエブ調査により実施をいたします。
調査票は「施設調査票」「病棟調査票」等を配布し、また、別途、レセプト調査を実施いたします。
調査対象施設につきましては、中段の表のとおり、先ほど御説明いたしました(1)から(3)の調査項目について、調査対象施設の区分に応じて整理の上、A、Bの施設区分として調査を行うことといたします。それぞれの対象施設としては、右側の欄に記載のとおりでございます。
7ページ、こちらは調査項目の概要でございます。施設区分A、Bにおいて、施設の基本情報として共通する項目と、それぞれに特化した項目を調査いたします。
8ページ、2019年度の調査スケジュールについては、本日、基本問題小委員会について御承認いただきましたら、速やかに調査を実施して、9月以降、速報を御報告させていただく予定でございます。
診-2については以上でございます。
続きまして、診-2-参考1をごらんください。具体的な調査票の案でございますけれども、ページ数も多いため、詳細につきましては割愛をさせていただきたいと思います。
最後でございますが、診-3ということで、2018年度調査の回収状況を示しております。2018年度調査はおおむね例年どおりの回収率となっております。結果の分析においては、回答施設に偏りがある可能性等を考慮いたしまして、回答した施設の特性等について、あわせて分析、報告をする予定でございます。
以上、大変長くなりましたけれども、私からの報告とさせていただきます。
○田辺小委員長
ありがとうございました。
事務局から補足があればお願いいたします。
○森光医療課長
特にございません。
○田辺小委員長
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御意見、御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
事務局に1点確認をしたいと思います。入院分科会とこの基本問題小委員会の役割についてであります。私の理解では、調査結果やDPCデータに基づいて分析等を進める場が入院分科会であって、そのデータに基づき具体的な診療報酬の点数などの制度設計の議論を進めるのが、この基本問題小委員会という役割分担をする認識でおりますけれども、改めて、事務局からこの御説明をお願いいたします。
○田辺小委員長
医療課長、お願いいたします。
○森光医療課長
基本的には、入院分科会は診療報酬の専門調査組織として、診療報酬体系の見直しに係る技術的な課題、これにつきまして、専門的な調査及び検討を行うこととなっております。
基本問題小委員会、当委員会につきましては、中医協の所管事項のうち、基本的な問題についてあらかじめ意見調整を行うこととなってございます。松本委員の御意見のとおり、入院分科会で技術的な課題の検討を行い、その結果を受けて、基本問題小委員会で診療報酬体系の見直しに係る基本的な問題について御議論いただく。その上で、最終的には中医協の総会で議論、決定をいただくものと考えております。
○田辺小委員長
松本委員、お願いします。
○松本委員
御説明ありがとうございました。
今の説明を踏まえますと、資料診-1、16ページにあります、DPC/PDPSの現状と課題(案)について確認をさせていただきますと、この16ページ目の下から2番目のポツに「平均的な診療実態とかい離した医療機関が含まれると、全てのDPC対象病院の診療実績を用いて報酬水準を設定するため、安定的な制度運用の妨げとなりうる」と書いてございます。今後、作業グループで、まずはデータ等の整理を行った上で入院分科会においてそのデータに基づいた議論を進めるということと理解していますけれども、現段階において「妨げとなりうる」という表現は、平均的な診療実態と乖離した診療を行っている病院全てがDPC対象病院としてふさわしくなくて、DPC病院をやめなければいけないのかというような結論ありきにも受けとめられかねないと思います。
例えば、小児科のように診療密度が成人と比較すると低く出る可能性がある診療科を主とする医療機関は、乖離した診療を行っていると判断されて、DPCからの退出を余儀なくされることになれば、これは本末転倒になりますので、妨げとなるかどうかも含めて、今後入院分科会においてデータに基づいた検証を行っていただいて、その後、この基本問題小委員会において、その検証に基づいたDPC対象病院の評価のあり方等について議論を行い、最終的には中医協で決定するということをまた確認したいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○田辺小委員長
医療課長、お願いいたします。
○森光医療課長
その理解のとおりだと思います。
○松本委員
ありがとうございます。
○田辺小委員長
ほか、いかがでございましょう。よろしゅうございますでしょうか。
では、ほかに御質問等もないようでございますので、本件に関する質疑はこのあたりとして、ただいまいただいた御意見等も含めて、本日の総会に報告させていただきたいと存じますが、よろしゅうございますか。
(「異議なし」と声あり)
○田辺小委員長
ありがとうございました。それでは、そのようにしたいと存じます。
本日の議題は以上でございます。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の基本問題小委員会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
○古元医療課企画官
ありがとうございます。
それでは、準備が整いましたら、総会を再開させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 
 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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