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2018年7月18日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第190回議事録

○日時

平成30年7月18日(水)10:03~10:20

 

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

○出席者

田辺国昭小委員長 野口晴子委員 松原由美委員 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 宮近清文委員
松本吉郎委員 今村聡委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
吉川久美子専門委員
<参考人>
入院医療等の調査・評価分科会 尾形分科会長
<事務局>
鈴木保険局長 伊原審議官 渡辺審議官 迫井医療課長 古元医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会の今後の検討について

○議事

 

○田辺小委員長
ただいまより、第190回「中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、平川委員、榊原委員が御欠席でございます。なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
それでは、早速ではございますけれども、議事に入らせていただきます。
初めに、「診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会の今後の検討について」を議題といたします。
本日は、入院医療等の調査・評価分科会の尾形分科会長にお越しいただいております。
尾形分科会長より、御報告をお願いいたします。
○尾形分科会長
尾形でございます。よろしくお願いいたします。
入院医療等の調査・評価分科会では、7月12日に入院医療等の調査・評価分科会の設置について、並びに2018年度及び2019年度の入院医療等の実態調査の実施案についての意見を取りまとめましたので、以下、御報告をさせていただきます。
まず、お手元の資料の中医協診1-1「診療報酬調査専門組織・入院医療等の調査・評価分科会の設置について」をごらんください。
診療報酬調査専門組織・入院医療等の調査・評価分科会については、「1.目的」に記載のあるとおり「平成30年度診療報酬改定における中医協答申書(平成30年2月7日)附帯意見」や、平成30年5月23日の中医協総会で了承いただいた分科会の再編・統合の方向性に基づき、DPC/PDPSを含む入院医療等の診療報酬上の評価の検討に当たっての技術的課題に関し検討を行う分科会として、従前ありました2つの分科会を再編・統合し、新たな分科会として設置されることとなりました。
当分科会の検討事項といたしましては、「2.検討事項」に記載のあるとおりでございますが、まず、
(1)DPC/PDPSの導入の評価及び影響の検証を含む入院医療の診療報酬に関する技術的な検討
(2)DPC(診断群分類)、医療機関別係数等に関する調査研究・結果分析等を踏まえた技術的な検討
(3)データ提出加算の提出データ、医療ニーズやアウトカム等の指標等に関する調査研究・結果分析等を踏まえた技術的な検討
(4)その他、入院医療の診療報酬に関する技術的な検討に際して必要な事項
等とされております。
「3.委員構成」につきましては、次のページの別添1のとおりでございます。
「4.運営」につきましては、3ページの別添2の運営要綱のとおりでございますけれども、技術的な検討に必要な調査研究にかかわる事項の作業については、分科会を構成する委員のうち分科会長が指名する委員がその作業を行うこととしております。この点につきましては、後ほど御説明をいたします。なお、新たな入院医療等の調査・評価分科会の会長には私が選出をされ、分科会長代理としては、DPC評価分科会の会長であった山本委員を指名させていただきました。
中医協診-1-2「中央社会保険医療協議会の関連組織」という図表が新たな入院医療等の調査・評価分科会の設置を踏まえた全体図でございます。真ん中下の白い囲みの一番上に入院医療等の調査・評価分科会が位置づけられているところでございます。先ほど御説明いたしましたとおり、入院医療等の調査・評価分科会のもとに調査研究にかかわる事項の作業を行うためのグループを設置することといたしました。
各グループの当面の作業内容につきましては、中医協診-1-3「作業グループにおける当面の作業(案)」をごらんいただきますと、各グループの当面の作業内容につきましては、DPC/PDPS等作業グループにつきましては「1)DPC/PDPSの運用に関する事項」「2)DPC退院患者調査に関する事項」「3)その他DPC/PDPSに関する事項」としております。
また、「(2)診療情報・指標等作業グループ」については、「1)診療実績データ(DPCデータ)の分析に関する事項」「2)データの利活用のあり方に関する事項」「3)その他、データ提出に係る診療情報や指標に関する事項」とする予定でございます。なお、各グループの作業を取りまとめる責任者として、DPC/PDPS等作業グループについては山本委員を、診療情報・指標等作業グループについては池田委員をそれぞれ班長として指名させていただきました。
中医協診1-4「2018年度(平成30年度)第1回入院医療等の調査・評価分科会」という資料をおめくりいただきまして、スライド番号の3ページをごらんいただきたいと思います。
4月25日の中医協において、答申書附帯意見のうち当分科会では、記載のとおり大きく3つの項目について、調査・検証をしていくこととされました。具体的には3ページの上段の点線の四角で囲っている部分でございますが、まず1として、今回改定で再編・統合された急性期一般入院基本料、地域一般入院基本料、療養病棟入院基本料等や、その他の病棟の評価体系も含め、入院医療機能のより適切な評価指標や測定方法等、医療機能の分化・強化、連携の推進に資する評価のあり方について引き続き検討すること。
「3 調整係数の機能評価係数2への置換え完了等を踏まえ、DPC制度以外の入院医療とともに、DPC制度の適切かつ安定的な運用について、引き続き推進すること」。
9としまして、介護保険制度の方向性を踏まえつつ、医療と介護の適切な連携の推進に資する評価のあり方について、引き続き検討することとなっております。
4ページ、先ほど御説明いたしました各項目について、例年と同様に2年間に分けて調査を行うことを考えております。
【基本的な考え方】といたしましては、そこに書いてございますように、経過措置が短く、議論に比較的時間を要すると考えられるものについては2018年度に調査を行います。一方、1年間の長期の経過措置が設けられている項目等については、2019年度に調査をすることといたしております。また、一部の入院基本料等については、その経過措置の前後の変化を確認するため、両方の年度で調査をするようにいたします。このような考え方に基づきまして、4ページにお示ししておりますように、2018年度は4項目、2019年度は3項目について調査を実施する予定でございます。
5ページ、「調査スケジュール(案)」につきましては、2018年度の調査は、本日、調査の項目及び内容について御了承いただいた場合には、8月から10月にかけて調査票を作成、10月から12月にかけて調査を実施した上で、順次調査結果を報告していきたいと考えております。
6ページ、2019年度の調査については、次期の改定に向けた議論に間に合うように調査を実施する予定でございます。
以下、7ページからは「2018年度調査項目・内容(案)」についての記載でございます。
8ページ、上段の四角の枠が附帯意見の該当部分、中段の枠が今回の改定における関連項目、下段の枠が入院分科会の調査内容案という構成になっております。
まず、「(1)急性期一般入院基本料、地域一般入院基本料等の評価体系の見直しの影響について(その1)」の調査内容としては、下段の枠の下から3行をごらんいただきたいと思います。「調査内容」といたしましては、「(1)各医療機関における入院料の届出状況、職員体制」「(2)重症度、医療・看護必要度の該当患者割合の状況」「(3)各入院料等における患者の状態、医療提供内容、平均在院日数、入退院支援、退院先の状況等」としております。
9ページ、「(2)地域包括ケア病棟入院料及び回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系の見直しの影響について」でございます。同じく下段の枠の「調査内容」の下から3行の部分でございますが、「(1)地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料の届出を行っている医療機関における在宅医療等の提供状況」「(2)回復期リハビリテーション病棟入院料の届出を行っている医療機関におけるリハビリテーションの実績指数の状況」、(3)といたしまして、共通する項目として、各入院料等における患者の状態、医療提供内容、平均在院日数等についても調査をいたします。
さらに、ここには記載がございませんけれども、各入院料の届出状況や職員体制等、基本的な医療の提供体制に係る項目も調査をいたします。
10ページ、「(3)療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その1)」については、「調査対象」として、療養病棟入院基本料を算定する医療機関のほか、障害者施設等入院基本料及び特殊疾患病棟入院料等の届出を行っている医療機関といたします。
「調査内容」といたしましては、他の入院料と共通する項目は割愛いたしますが、慢性期入院料を対象とすることから「(2)入院患者の医療区分別患者割合の状況」や、(3)として最後に記載がございますとおり、各入院料におけるみとりの取り組みの状況等について調査をいたします。なお、これにつきましては、分科会委員より新たにデータ提出の対象となった病棟に対しては、データ提出に関する負担や困難な点等がわかるような調査項目を入れることを求める意見がございました。
11ページ、「(4)医療資源の少ない地域における保険医療機関の実態について」でございますけれども、医療資源の少ない地域については今回改定において、加算等の要件の緩和対象の追加や病床数が一定程度以上、または未満であることを基準としている報酬において、基準病床数の緩和を行ったことを踏まえ、当該項目の算定状況や医療機関の体制等について調査をすることといたしております。
12ページ以降が「2019年度調査項目・内容(案)」でございます。
13ページ、「(1)急性期一般病棟入院基本料、地域一般入院基本料等の評価体系の見直しの影響について(その2)」については、2018年度でも調査をいたしますが、経過措置を踏まえた経年の変化を見るため、2019年度にも調査を行うことといたしております。
14ページ、「(2)特定集中治療室管理料等の集中治療を行う入院料の見直しの影響について」でございますが、一部の救命救急入院料及び脳卒中ケアユニット入院管理料について、重症度、医療・看護必要度の測定が要件となったことや、特定集中治療室管理料について、患者の入退院時の生理学的スコアをDPCデータの報告の対象に追加したことを踏まえまして、当該管理料等における患者の状態、医療提供内容、入退室状況、生理学的スコア等について調査を行う予定でございます。
15ページ、「(3)療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について(その2)」については、2018年度でも調査をいたしますが、療養病棟入院基本料を届け出ている医療機関のみ、経過措置を踏まえた経年の変化を見るため、2019年度においても調査を行います。
16ページ、調査の回収率向上のために2016年度、2017年度調査においては、関連団体への協力のアナウンスの依頼、概要に関するリーフレットの配布、調査内容を簡素化する等の取り組みを行ってまいりましたが、今回の調査でもこれらを継続しつつ、また、DPCデータ等の活用による調査項目の簡素化等により、さらなる回収率の向上を図ることとしたいと思います。
この点につきましては、分科会委員より回収率の向上の取り組みに努めるとともに、サンプリングバイアスが生じないよう、調査結果を用いる際には、さまざまな視点から検証を行うことを求める意見がございました。
以上、本日は調査の概要につきまして、入院医療等の調査・評価分科会で取りまとめた案の御報告をさせていただきました。
具体的な調査の内容につきましては、本日の基本問題小委員会や総会における議論も踏まえた上で、分科会において原案を作成し、改めて基本問題小委員会に御報告をしたいと考えております。
以上でございます。
○田辺小委員長
尾形分科会長、どうもありがとうございました。
事務局から補足があれば、よろしくお願いいたします。
医療課長、よろしくお願いします。
○迫井医療課長
特にございません。
○田辺小委員長
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御意見、御質問がございましたらよろしくお願いいたします。
よろしゅうございますでしょうか。
御質問等もないようでございますので、本件に関する質疑はこのあたりとして、意見は特になかったようでございますけれども、本日の総会に報告させていただきたいと思いますが、それでよろしゅうございますでしょうか。
(「はい」と声あり)
○田辺小委員長
ありがとうございました。
それでは、そのようにしたいと存じます。
本日の議題は以上でございます。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
本日の「診療報酬基本問題小委員会」はこれにて閉会といたします。
尾形分科会長、御報告をどうもありがとうございました。
では、散会いたします。
○古元医療課企画官
ありがとうございました。
それでは、準備が整い次第、中医協総会を再開させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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