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2018年6月4日 第10回放課後児童対策に関する専門委員会 議事録

子ども家庭局子育て支援課健全育成推進室

○日時
 

平成30年6月4日(月) 15:00~17:00


○場所 

 

厚生労働省 共用第6会議室(3階)


○出席者

委員

柏女委員長
赤堀委員
安部委員
池本委員
植木委員
小野委員
金藤委員
黒柳委員
清水(将)委員
田中委員
中川委員
野中委員
山田委員
 

オブザーバー

西川文部科学省地域学校協働推進室長
 

事務局

吉田子ども家庭局長
成田大臣官房審議官
長田総務課長
田村子育て支援課長
里平健全育成推進室長


○議題

 1.中間とりまとめ(素案)
 2.その他
 

○議事

 

○里平健全育成推進室長 定刻となりましたので、ただいまから、第10回「放課後児童対策に関する専門委員会」を開催いたします。
委員の皆様には、お忙しい中お集まりいただき、まことにありがとうございます。
本日は、清水利昭委員が欠席でございます。池本委員につきましては、20分程度おくれるという御連絡がありました。
本日は、専門委員会の中間とりまとめ(案)の区切りになります。吉田子ども家庭局長が公務のため途中、中座することになりますので、申し訳ありませんが、冒頭に御挨拶をさせていただきます。吉田局長、よろしくお願いします。
○吉田子ども家庭局長 子ども家庭局の吉田でございます。委員の皆様方、お暑い中、お忙しい中をお集まりいただきまして、ありがとうございます。
今、お話がございましたが、この後、所用で中座をさせていただきます。大事な会議ではありますので、一言御挨拶という時間をいただきました。
振り返れば、多少委員の皆様方の変動はありましたけれども、昨年11月にこの会、この期をキックオフさせていただいて、半年ぐらい熱心に、また、現場の方々の御意見も丁寧に聞いていただき、いろいろなデータも出していただきながら議論を積み上げていただいたと思います。ちょうど今日は10回目ということでもありますが、この機会に前々回から議論いただきました中間とりまとめをいただけるということで、私どもは本当にありがたく思っております。
お手元の資料の中に参考資料1という資料が出てまいります。先週金曜日でありましたが、私ども、厚生労働大臣、加藤大臣から、閣議の後の閣僚懇談会において、ここにございますような発言、新たな放課後児童対策をこの夏につくるという宣言をしていただきました。具体的には、この専門委員会で御議論いただきましたように、量の問題、質の問題、両方ございますが、特に量的な問題としては、2023年度末までに放課後児童クラブ約30万人のさらなる受け皿を整備するということ。あわせて、子どもの自主性、社会性を育み健全な育成を図るクラブの役割を徹底するということ。また、引き続き、この場でもオブザーブしていただいておりますように、文部科学省の方々あるいは現場においては、福祉部局と教育部局が連携をしながら、協力をしながら地域の子どもたちのために取り組むということ。そして、最終的には、今、申し上げました30万人という数字目標に合わせて、当専門委員会において、いろいろこれまで御議論いただきました内容、今日まとめていただきますような内容も受けとめて、新たなプランという形にさせていただくということを大臣のほうから発表させていただきました。
そういう意味では、ここで御議論いただいたことを、我々は新しいプランにそのエッセンスを注ぎ込んで、その上で制度、予算あるいは現場におけるお取り組み、運用というところにつなげていきたいと思いますので、今日の議論、今後の御支援、御理解のほどをお願い申し上げまして、冒頭の私からの一言にさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○里平健全育成推進室長 それでは、議事に移りたいと思います。
柏女委員長、どうぞよろしくお願いします。
○柏女委員長 皆様、急に暑くなっておりますけれども、お体は大丈夫でしょうか。お忙しいところをお集まりいただきまして、ありがとうございました。
今、吉田局長からお話がございましたように、昨年11月から始めてきたこの専門委員会の中間とりまとめが、ちょうど今日は10回目になります。予定では、前回、たくさんの御意見を頂戴して、それをもとに事務局のほうで修文をしていただいていますので、それに今日御意見をいただいたものを加えたりしながら、できれば今日、中間とりまとめを何らかの形で確定したいと考えております。
6月1日に加藤大臣から新しい放課後プランの骨子も出されているようであります。これから、精力的に検討が局内でも省内でも進められていくのではないかと思いますので、そこに少しでもこの中間とりまとめが役に立つように、できれば今日とりまとめて、プランに生かしていただきたいと考えておりますので、皆様方の御協力を是非よろしくお願いしたいと思います。
それでは、議事に入りたいと思います。初めに、事務局から資料の確認について、よろしくお願いしたいと思います。
○里平健全育成推進室長 それでは、手元に配付させていただきました資料の確認をさせていただきます。
資料1 「中間とりまとめ 素案」(第9回)における主な発言要旨
資料2 中間とりまとめ(案)
資料3 清水利昭委員提出資料
参考資料1 平成30年6月1日 加藤厚生労働大臣閣議後記者会見発言(厚生労働省HPから抜粋)
参考資料2 第12回 遊びのプログラム等に関する専門委員会(抜粋)
でございます。
資料に欠落等がございましたら、事務局までお申しつけください。
○柏女委員長 大丈夫でしょうか。資料はございますでしょうか。
特にまた途中で欠落等がありましたら、その場で手を挙げていただければ差しかえたいと思います。
今日の議論の進め方ですけれども、これまでの議論等を踏まえて、中間とりまとめ(案)という形で事務局のほうで整理していただいております。これについて事務局から説明をしていただいた上で、中間とりまとめに向けて、具体的な記載のあり方について議論を頂戴したいと思います。最後にしたいと思いますので、中に新しい項目を入れるのであれば、できるだけ文案もあわせて決めていければと思っておりますので、具体的な記載の仕方についても議論をしていきたいと思います。御協力をお願いしたいと思います。
それでは、事務局から、中間とりまとめ(案)の説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○田村子育て支援課長 それでは、資料2「中間とりまとめ(案)」に沿って御説明を申し上げます。
まず「中間とりまとめ(案)」の1ページを開いていただきまして「はじめに」でございます。ここについて、前回の委員会の中で御指摘がありました。3段落目にあった○のところを冒頭のほうに持ってきたほうがいいのではないかという御指摘がありました。それを踏まえた形で、3段落目を一番頭に持ってきて「子どもたちの放課後の過ごし方は」というところから始まるように変えてございます。
2段落目は、社会状況の変化など、例えば子どもの具体的な状況等も、もう少し具体的に入れていただけないかという話がございました。それを生かしたような形で、具体的に記載させていただいています。子どもの数とか兄弟数の減少、共働き家庭の増大や就労形態の多様化云々、また、自由な遊びや遊ぶ時間の縮小、自然や生物、実際の物事と直接的にかかわる生きた体験の不足等々、少し具体的な例示も踏まえて記載を追記させていただいております。
3段落目でございます。この部分は3段落目を頭に持ってきた流れの中で、文脈等々が流れるように修正させていただいただけでございます。細かい話ですけれども、3段落目の「平成26」の後に括弧で2014というように西暦もあわせて記載するような形で統一してございます。以下、ずっとそのような形になっております。
次が2ページ目でございます。ここも前回の御議論の中で、いわゆる児童福祉法は18歳未満が対象でございますけれども、この場の議論については、主に小学生を対象にした放課後対策に特化した議論でしたという話をここに記載していただいております。それから、労働政策や教育政策についても視野に含めることが必要ではないかとございましたが、この検討会の中では、子ども家庭福祉に絞ってとりまとめたというところを書かせていただいております。
次に、3ページ目でございます。「1.子どもたちの放課後生活の重要性とその理念」でございますけれども、初めに「児童の権利に関する条約」と記載してございます。前回は「児童の権利条約」という表記をさせていただいたのかもしれません。そこを正確な訳にしたほうがいいのではないかという話があったものですから、外務省のほうでしている訳ということで「児童の権利に関する条約」、児童福祉法のほうでもこれを使わせていただいていますので、何度か出てきますので、以下、権利条約とさせていただいていますが、それで統一させていただいております。
これはまた前回の委員会の後にいただいた御意見ですけれども、この下の○の1つ目のところに、(1)から(3)で、それぞれ具体的な項目の最後に「育成支援」という言葉を使っておりました。「育成支援」という言葉自体は放課後児童クラブの中で使われている言葉ということなので、ここはもう全般的に、ある意味でわかるように「育成支援」ではなくて「育成」という形で、あえて「育成支援」という表現はとらずに「育成」という形の表記にさせていただきました。その関係で、これもその後に「育成支援」という言葉が出てきますけれども、そこは全て「育成」という形で表記をさせていただいているというところでございます。
次に5ページを見ていただきたいと思います。4ページ、5ページに係るところなのですけれども、権利条約の中で、放課後は、遊びなど自由な活動を行う時間・空間であるということが1つ。もう一つが、学校を終えた子どもの気分転換やくつろぎ、休息の時間・空間でもあるというような2つの意味合いがあるのだということでございます。そして、子どもの放課後にあっては、特に後者を保障していくことが重要なのだという表現をさせていただいています。以前もこういう表現だったのですが、表記の仕方がわかりづらいのではないかということで、表記方法を変えさせていただいたということでございます。
続いて、8ページをご覧いただきたいと思います。「2.放課後児童対策の歴史的推移と現状並びにその課題」に移るわけでございますが、○で言うと3つ目でございます。まず、一番上なのですけれども、次の大きな3番のほうにも出てくる表記でございますが、女性の就業率の上昇に伴い利用児童数が増加。待機児童や「小1の壁」の解消が課題となっているというような現状を、3番のほうにも書いてございましたが、2番にもあわせて、繰り返しになるかもしれませんが書いたほうがいいのではないかという御意見がありましたので、それを反映させていただいているところでございます。
同じところで、○の3つ目の後段でございますが、○の2番目に「放課後児童対策に関する施策は」ということで、国として総合的な放課後児童対策を描くことが課題と記載されてございます。それを受けて、その課題に対する方向性を何か書いたほうがいいのではないかというようなことをいただいております。その関係で、事務局のほうでここを書かせていただいています。
共働き家庭の子どもも含めた全ての子どもを対象とする事業・施設は、厚労省が所管する児童館、文科省が実施している放課後子供教室等がある。こうした全ての子どもを対象とする放課後児童対策についても、どのように関係省庁間で連携のとれた取り組みができるかが課題であるという記載をさせていただいているところでございます。
○の4つ目が放課後児童クラブで過ごす時間の長さで、その表記を具体的に示していただけないかという御意見があったかと思います。そこを踏まえて、18時半以降まで開所しているクラブが全体の55%を占め、年々増加しているということを書かせていただいております。
8ページの下から2つ目の○でございます。ここの表記が、以前、子どもが学校外で過ごしたいというような表現があり、それを受けて多様な居場所が必要というような、そのように誤解を受けるような感じかなという表現があったということでございまして、それについては表現の仕方を変えたほうがいいのではないか、地域とのかかわりが大切だというようなことを書いたほうがいいのではないかということで、ここは「子どもの育ちにとってよい放課後の生活を考えると、地域の様々な社会資源を活用して多様な人やものとのかかわりの中で放課後を過ごすことも大切なことである」というように記載させていただいたというところでございます。
9ページ、2つ目の○の地域間格差のところでございます。ここは前回、委員の方から御指摘がありましたように、地域間格差ということで、具体的な格差を表記したほうがいいのではないかということで、括弧書きで記載させていただいたところでございます。財政面、人的・社会的資源の格差等という形で表現させていただいています。
○の3つ目でございます。放課後児童クラブと放課後子供教室の一体型の関係で表記をしておりましたが、一体型の定義がきっちりと書かれていないというか、ちょっとずれているのではないかという指摘をいただきましたので、正確に定義を正しく表記させていただいたというところでございます。
10ページでございます。ここの表記は、冒頭の「放課後の事業については、公的な事業からプレイパーク等民間で行われているものまで様々なものがある」というところで、その後段の表現が、民間の事業を行う団体に対する支援が必要だというような、民間の支援が必要だというように特化したような捉え方をするおそれがあるという御意見をいただきました。そういったことで、そこはあくまでも別に民間に固執した、特化した支援ということではないというような形で、公平に見られる、読めるような形で修正をさせていただいたということでございます。
○の2つ目でございます。ここは「子どもが放課後の居場所を選べるよう」となっておりましたけれども、前回の御意見で、正しくは「子どもと保護者が」ということではないかということで、保護者を追加してございます。○の2つ目の後段のところでございますけれども、放課後児童対策全般についての実態把握。これは実態把握をすべきではないかというような意見を前回の委員会でいただいております。それから、情報公開や、その後、各種ハラスメントに対応するなど放課後児童対策全般についての子どもの権利擁護等は今後の課題と考えられる。
実は、これは前回は最後の「おわりに」のところに、今後の長期的な課題というところに入っていたものでございますけれども、委員の指摘もありまして、全体の文章の構成の中で、この部分は2段落目に持ってきたほうがいいのではないかという話とか、そういう御指摘があった中で、文章の位置を変えてございます。それで「おわりに」にあったものをこちらに持ってきたということになってございます。後でまた最後のほうに出てまいりますけれども、そこで終わりのほうから前半のほうにハラスメント等々に対応するというものを持ってきたということになってございます。
次は11ページで「3.放課後児童クラブの今後のあり方」についてでございます。ここでは、3つ目の○、注釈の※8でございます。先ほどの局長のほうからも御紹介があった大臣発言の要旨を注釈として※8ということで、欄外のほうにエッセンスとして表記させていただいているということでございます。
○の4つ目、最後のところでございますけれども「待機児童や「小1の壁」の解消に取り組む必要があるが」というところで、それに続ける形で、その際、質の確保もあわせて行っていくことが必要である。これは従来さまざまなところで言われているものですので、ちょっとつけ加えさせていただきました。
それから、最後の○の基本的な視点・方向性のところです。ここも2行目です。「ニーズを見込み、新たな整備目標を設定した上で」というような形で追記させていただいております。
4行目のところは「放課後子ども総合プラン」に基づく放課後児童クラブと放課後子供教室との連携または一体型の実施においてということで、ここは「連携」という言葉を追加させていただいております。全体の文章の中で、後で児童館や社会教育施設等が出てきますので「一体型」という表記だけでは不正確かということで「連携」という言葉を追記させていただいております。
このページの最後の3行のところでございますけれども、これについても、前回の委員会の中で、一体型や連携で実施する際の留意点、例えば運営指針の解説書から引っ張ってきた文言でありますが、いわゆるプランに基づいて教室と一体的に実施する場合には、放課後児童クラブに通う子どもの生活の場としての機能を十分担保して、育成支援の環境に配慮するのだというところでございます。
12ページでございます。これも前回の委員会の指摘でありました、放課後児童クラブにおける夏休み等の長期休暇中の受け入れもこの中に入れてくれという話がございましたので、追記させていただいております。
最後の○でございます。ここも「スーパーバイザー」という表記がございますけれども、それをわかりやすくするために、「支援者支援の観点から」というところと「専門的な知識や技能を持ったスーパーバイザー」という形で、前後関係がわかるような形で修正させていただいているということでございます。
14ページも前回の委員会の中で指摘を受けたところでございます。これは後ほど、その後もメール等で意見をいただいているところでございますけれども、情報公開のところでございます。前回、連絡帳やアンケートというようなことも例示してございましたが、例えばそういったものについては情報公開の対象にならないというような話もありましたので、その辺は落としまして、文章全体が流れるような形で修文させていただいたというところでございます。内容について大きな変更はございません。
それから、○の2つ目も、安全確保に関する調査について記載させていただいてございましたけれども、これも指摘がございました。主に防犯面における調査だよねという話がございましたので、そこがわかるように「主に防犯面における子どもの安全確保」という形で記載していただいております。新潟のほうで事件もあったということで「子どもの来所・帰宅時の安全確保も課題である」ということで、ここも追記させていただいているところでございます。
それから、最後の3つ目の○に「自己評価とその公表」を記載させていただいております。運営指針の中で、情報公開の推進、自己評価、その公表が大事だということもありましたので、そこを追加させていただいているということでございます。
15ページの○の2つ目でございます。ここは「国が行う研修」という表記になってございましたけれども、正しい表記にしたほうがいいのではないかということで「国庫補助の対象」という形で表現の仕方を変えてございます。○の3つ目は認定資格研修についてでございますが、経過措置の表現が少しわかりづらかったということもありましたものですから、そこは正しく表現をし直したということでございます。
下から2つ目の○で、ここも表現ぶりがわかりづらいというような御指摘をいただきましたので、そこがわかるような表記に変えさせていただいている。内容に変更等はございません。最後の○でございますが、これも委員会の後に御意見をいただきました。クラブを整備していくのにあわせて、それに伴って児童支援員も引き続き確保していく必要があるということでございます。
16ページでございます。一番上の○でございますが、人材を確保する観点から、大学等における養成のあり方など研究を進めていく必要があるということで、これはもともとあったわけですが、ちょっと○として1つの項目立てにしてございます。
2つ目でございますが、認定資格研修についての経過措置の終了後についてでございます。ここについては、経過措置の延長も視野に入れつつ、検証法のあり方の工夫が検討されていく必要がある。また、2020年以降に、新たに放課後児童クラブに勤務しようとする方に対する研修受講のあり方についても、今後速やかに検討を行う必要があるのだということで、これも意見がございましたし、それを受けて事務局のほうでわかりやすく記載させていただいたということでございます。
最後の○でございます。プレイワークの知識等を導入という話がありましたが、プレイワークとはどういうものか、もう少しわかりやすく書いたほうがいいのではないかということで「民間レベルで研究が進められているプレイワーク」というように追記させていただいているところでございます。
最後に「おわりに」でございます。一番上のポツは、放課後児童クラブの利用に当たって就労要件等が書かれていること。前回も就労要件が入っていますが、若干表現を変えさせていただいたということでございます。それから、ポツの3つ目は放課後児童クラブにおける利用料減免のあり方についてということで、これは後から御指摘をいただいたということで追加させていただいているということでございます。
前回の委員会の意見で出ました、安心して利用できる一時預かりのあり方についてもここに記載してございます。次の下のポツでございますが、これも前回に書いてございましたけれども、わかりやすい表記にということで、そのように直させていただいたということでございます。
最後のポツでございます。民間の放課後事業(者)も含めた各地域における包括的な放課後児童対策のあり方や民間の事業に対する支援のあり方についてということでございます。これが本文の2番のところに書いてあったものでございますけれども、全体の文章を修正する中で、こちらのほうに持ってきた。もともと今後のという課題にあったものですから、全体を直す中でこちらのほうに移動させたということでございます。
すみません。長くなりましたが、中間とりまとめ(案)の修正部分についての御説明でございます。
○柏女委員長 ありがとうございました。
前回の我々の意見を一つ一つこの文章の中に落とし込んでいきながら、全体の整合性がとれる形で文章を修正し、ブラッシュアップしていただきました。委員の皆様から、これから御意見を頂戴したいと思いますが、また章を区切ってやっていますと時間もかかってしまいますので、全体を通して進めていきたいと思います。
さはさりながら、御意見を頂戴するときは、1ページでは御意見はありますかとか、そういう形で最後まで通してやっていきたいと思います。したがって、最初のときに言い忘れたけれども後から出てきたというような場合には、また御発言いただいて「はじめに」のところに加えたいのだけれどもということで言っていただいても結構でございます。
それから、表紙のところですが、私の前回の意見を取り入れていただいて「総合的な放課後児童対策に向けて」という表題をつけていただきました。
それでは、全体を通じて御意見を順次頂戴していきたいと思います。1ページで何か御意見はございますでしょうか。
植木委員、お願いいたします。
○植木委員 お願いいたします。植木でございます。
細かい部分に関しては、この後修正がかけられるかなということを想定しますので、そこは省きますけれども、1ページの○の3つ目、赤字のところの表現ですが「放課後児童対策の中で、共働き家庭の児童が利用する放課後児童クラブ」とありますが、これは正確に言えば「共働き家庭等の児童が利用する」というのが正確かなと思われますが、いかがでしょうか。
以上です。
○柏女委員長 そのとおりですね。そのようにさせていただきます。ありがとうございます。ほかはいかがでしょうか。
池本委員、お願いいたします。
○池本委員 今日はおくれて申し訳ありませんでした。
この間、議論の対象は小学生に絞るということで御決定いただいたのですが、改めて考えてみて、放課後という言葉についても、海外ですと、学校が始まる前の朝の時間帯のケアも入っておりまして、今回、私もそのことに気がつかなかったのですが、一応国の児童福祉法の定義では、授業の終了後という定義なので、ここでは放課後ということで、後の話を議論したということでいいと思うのですけれども、朝の時間帯のケアも地域によってはいろいろ支援が必要になっていて、そのあたりは民間レベルで、朝御飯を出す取り組みなどもありますので、どこに入れるかというのもあれなのですが、今回、放課後に限定しているということを最初に入れて、後のほうでそのあたりも今後の議論になるというように入れていただけないかと思いました。
○柏女委員長 わかりました。そうすると、最初に入れてもいいし、2ページの最初の○の中の最初に入れてもいいし、最後に入れてもいいけれども、我が国においては授業終了後ということが規定されているのですが、授業の前のところも当然施策の対象になり得るが、今回は授業終了後というところを中心に議論したということを一文入れるということですね。わかりました。
それでは、そのような形にしていただいてもいいですか。それとも、何か、よろしいですね。もっともだろうと思いますのでよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
1ページ、2ページでは、よろしければ、安部委員、お願いいたします。
○安部委員 安部です。1ページめ「はじめに」の最初の〇ですが、放課後の過ごし方が多様化しているから受け皿が必要だ、ニーズが大きくて受け皿が必要だという流れなのですけれども、そもそも子どもの育ちにとって放課後が大事であるということを一文、最初に入れてはどうかと思います。
以上です。
○柏女委員長 委員の皆様方、いかがでしょうか。特になければ、それはとても大事なことだと思いますし、今まで放課後対策という形であまり十分整理されてこなかったということがありますので、そもそも放課後の時間というのは、子どもたちにとってはとても大切な時間なのだということを最初に取り上げていくことが大事ではないかということです。
それでは、そのような一文を、一緒でもいいのですけれども、最初の○に入れていただいてもよろしいでしょうか。「はじめに」の最初の○で、子どもの育ちにとって放課後生活をどのように過ごすかはとても大切なテーマだということを入れていただくといいかと思います。ありがとうございました。
そのほかは、どうぞ、金藤委員、お願いします。
○金藤委員 今、池本委員がおっしゃってくださった点は非常に重要なことだと思います。最初のところで触れるのは、是非そうしていただきたいですし、17ページの「おわりに」の残された課題のところにも、今後、授業が始まる前のケアをどうするかが検討課題として残されているということを是非お書きいただきたいと思います。
○柏女委員長 それはよろしいでしょうか。委員の方々の御意見はよろしいでしょうか。
それでは、お願いしたいと思います。17ページのポツの中の1つということでよろしいですね。ありがとうございます。
1ページ、2ページはよろしいでしょうか。3ページに移ります。3ページでは何かございますでしょうか。
中川委員、お願いいたします。
○中川委員 中川でございます。最初の○の「(1)児童の権利に関する条約と改正児童福祉法の理念を踏まえた子どもの主体性を保障する育成」で「主体性を保障する育成」という表現が、子どもに対する働きかけを(2)(3)とも「「生きる力」の育成」であったり「子どもの育成」と表現しているのだと思うのですが、「主体性を保障する育成」というのはどういう意味合いなのか、少しわかりにくいのではないか。例えば「子どもの主体性の育成」ではいけないのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
○柏女委員長 「子どもの主体性の育成」はいかがでしょうか。あるいは「子どもの主体性を尊重する育成」でも、主体性そのものの育成ということにしたほうがいいということですね。中川委員、よろしいでしょうか。
現場感覚の、特に現場の意見をお聞きしたいのですけれども、よろしければ、野中委員、お願いいたします。
○野中委員 適切な表現は思いつかないのですが、主体性という言葉については、運営指針の作成と解説書の作成のときに慎重に議論して、その文章表現をその中に入れ込んでいますので、事務局のほうでそこを見ていただいて、適切な表現をそこで精査していただくということで引き取るのが一番よろしいのではないかと思います。
○柏女委員長 今、手元にないので、みんなお持ちではないので、それをここでやっていると時間がかかるし、運営指針の中でしっかり書いているので、それを参考にして、修文があれば修文するという形にしたいということですね。
○野中委員 要領を得ない発言ですみませんでした。
○柏女委員長 私も頭の中がごちゃごちゃになっていますので、中川委員、それでよろしいですか。
○中川委員 結構です。
○柏女委員長 わかりました。それでは、ここは運営指針に基づいた記述にしていただくということで、再確認をお願いしたいと思います。ほかはいかがでしょうか。
田中委員、お願いいたします。
○田中委員 田中でございます。よろしくお願いします。
最初の○のところで、児童の権利に関する条約の記載について、「以下、権利条約とする」というようになっておりますが、次の(1)のところです。次の太字のところにも出てくるのですが、児童の権利に関する条約というのは、権利条約でいいのかなというふうに思っていますけれども、いかがでしょうか。
○柏女委員長 では、そのようにさせていただきましょう。ありがとうございます。
ほかはいかがでしょうか。なければ次のページ、4ページ、あわせて5ページで何かございますでしょうか。特にここは前々回からもあまり大きな修文はない状況でしたので、進めて、このままの記述でよろしいでしょうか。またお気づきの点は戻っていただくことにいたしまして、6ページはいかがでしょうか。
7ページ、よろしければ2章に移りますが、いいでしょうか。8ページはいかがでしょうか。ここは大きく、皆様方の前回の意見を踏まえてかなり修文が入っております。1つ、今日御欠席の清水利昭委員の御意見もここに関連するように思ったのですが、紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。
○田村子育て支援課長 事務局のほうから、すみません。急遽今日は欠席という御連絡があって、このペーパーを資料3ということでお配りさせていただいています。これが参りました。
一番上だと思いますけれども、8ページの2つ目のところで「歴史的推移」というタイトルであるが、平成10年に法定化された後のところで記述が飛んでいる。例えば、平成16年の少子化大綱云々ということが詳しく書いてございます。この間に、国が策定実施した施策について、記述しておくべきだと思うということで、もう少し詳しくこれまでの推移を記載すべきではないかというような御意見をいただいたところでございます。
前回、メールでも御意見をいただいたのですが、かなり長文になっておりまして、それを全部生かすと、全体的なバランスもどうかなということもあって、大変恐縮なのですけれども、清水委員の事実関係の経緯は見送らせていただいたということがあって、改めてメールで御意見があったというところでございます。
○柏女委員長 ありがとうございます。
経緯について、もう少し詳細に記述してはいかがかということですけれども、それはあれですか。清水委員の一番上の●の最後の2行にある「この間に国も地方も何も取り組んでいないような印象を与えるのは好ましくない」ということが主たる理由なのでしょうか。
○田村子育て支援課長 恐らくそうだと理解しております。
○柏女委員長 いかがいたしましょうか。何か御意見がございましたら、お願いしたいと思います。特に大きく、今後の議論の内容に影響するということがなければ、経緯がばっと長く続くのもバランスを欠くという事務局の御意見もそのとおりだと思いますので、共有されているかなということで、特に8ページの1つ目の○で、もしそれに少子化対策、子ども・子育て支援の施策の転換とかを入れられれば入れることもあるでしょうけれども、特にこのままでもいいのかなというようにも思いますが、どうでしょうか。よろしいでしょうか。
では、そのようにさせていただきます。「放課後子ども総合プラン」の話もちゃんと入っておりますし、入れるなら子ども・子育て支援制度でより充実したというようなこととかがあってもいいかとは思いますけれども、入れられれば1行ぐらい入れていただくような感じで進めていただければと思います。ありがとうございます。
8ページについては、そのほかにはございませんでしょうか。9ページはいかがでしょうか。ここについては、参考資料2で、現在検討中なのでしょうか、改めて児童館ガイドラインのことが入っておりますけれども、これに言及することは特に必要がないということでよろしいでしょうか。児童館ガイドラインの改訂とか、そこはよろしいでしょうか。下から2つ目の○のところに児童館ガイドラインがありますけれども、特によろしければ、放課後対策に影響を与えるほどの児童館ガイドラインの大きな中身の変更があるとかいうことであれば、ここで触れておかなければならないと思いますが、そうでなければ、野中委員、お願いいたします。
○野中委員 可能であれば入れていただきたいと思います。というのは、3月20日の専門委員会で、事務局のほうからガイドラインの改訂のことについて報告がありまして、今回の専門委員会のまとめの中にも反映させるという方向が出されていたと思いますので、何らかの形でその部分は触れていただけるとありがたいと思います。
○柏女委員長 そうすると、下から2つ目の○で、続けて「本児童館ガイドラインの改訂が現在進められており、より一層児童館の機能を充実させていくべきであろう」とか、そのような表現を入れていくということでしょうか。わかりました。
では、そのような一文を追加していただくということで、恐らくそんなに時期をずらさないで児童館ガイドラインの改訂版も発出されると聞いておりますので、そのような形で入れておきたいと思います。よろしくお願いいたします。
どうぞ。
○田村子育て支援課長 またちょっと、後ほどといいますか、資料として今日は入れさせていただいてございますけれども、いろいろ御議論いただいている中で、最後のところで、今、どういった検討状況かということが資料にもありますので、後ほど御紹介させていただければと思います。
○柏女委員長 わかりました。それでは、よろしくお願いします。ありがとうございます。
9ページ、10ページにも移りますが、ございますでしょうか。よろしいでしょうか。よろしければ、11ページの「3.放課後児童クラブの今後のあり方」に移っていきたいと思いますが、11ページで何か。
田中委員、お願いいたします。
○田中委員 11ページの基本的な視点・方向性のところで、一番下の○で、未設小学校区へのクラブ設置促進と一体型の実施、児童館や社会教育施設等の活用等が同じように並列で記載されているというところで、若干違和感を覚えます。児童館とか社会教育施設等の活用等が具体的な対策であるのに対して、クラブの設置促進が対応策ではなく目標であると思われるわけなのですが、目標と方法は分離させたほうがいいのかなと思っております。
そこで、○の3行目なのですが、「その上で」ではなくて「また、放課後児童クラブ未設置の小学校区への放課後児童クラブを設置促進する必要がある。」で一旦区切って、その次に「このため「放課後子ども総合プラン」」云々というようなことでつなげたほうがいいのかなと思われますが、いかがでしょうか。
○柏女委員長 今の御意見についてはいかがでしょうか。未設置小学校区への放課後児童クラブの設置促進をするのだということをしっかりとまずは書いていく。その上で、「このため」ということで、放課後子ども総合プランに基づく云々というものを、その方法としてこういう方法があるという形で書いていくということですが、いかがでしょうか。そのほうがより趣旨がすっきりするかなという気もしますが、よろしいでしょうか。
事務局、何かございますか。特に大丈夫でしょうか。
池本委員、お願いします。
○池本委員 新制度ではニーズ調査をやって、それに対応してつくっていくということで、ニーズがない地域もあり得るのかなということです。例えば地域とか、そういうきちんとしたものが全員分に必要なのかというのは、自分としてはそう言い切ってしまっていいのかなということをちょっと感じたところなのですが、自治体の現場としてはどうなのかということをお伺いできればと思います。本当に小さな市町村とかにも、小学校には全てということで進めてしまって。
○柏女委員長 田中委員、いかがでしょうか。
○田中委員 就業率の上昇を踏まえたニーズにおいては、ニーズがあるか、ないかというところでいくと、確かにニーズはあります。しかし、私どもの自治体のほうで言えば、ニーズはあるのだけれども比較的高学年のほうになると、量的には若干落ちてくるというようなところになります。
以上です。
○柏女委員長 趣旨をはっきりさせるならば、今の池本委員の御意見も入れた上で書くならば「必要性がありながら、放課後児童クラブが未設置の小学校区」という書き方であればつながるといいましょうか、整合性は保たれるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。田中委員、そういう形でもよろしいですか。
○田中委員 結構です。
○柏女委員長 では、そのようにさせていただきます。○を1つ増やした上で「必要性がありながら、放課後児童クラブが未設置の小学校区」という形で、その文章を生かしていただくということにいたしましょう。
ほかにはいかがでしょうか。12ページにも渡りますが、どうでしょうか。よろしければ13ページに移ります。
野中委員、お願いします。
○野中委員 この文章の表現に限定しないで少しまとまって発言をしても大丈夫ですか。
○柏女委員長 結構です。
○野中委員 ありがとうございます。先ほど参考資料1について、加藤厚生労働大臣の閣議決定後の記者会見の発言を局長に御紹介いただきました。ここでも、基本的な方向性の最初の○で質の確保ということが書かれているのですけれども、放課後児童クラブに関する質の確保の問題について、内容に立ち入った議論があまりされていなかったように思いますので、少し一般的なことも含めて発言させていただきたいと思います。
最初に、質について一般的なことを申し上げたいと思うのですが、質を検討する際の視点は、大まかには3点を考慮する必要があるのではないかと私は思っております。1つは事業の構造的な面の質です。これは質を保証するのに必要な全般的な仕組みで、国の法令や規則、指針等の作成と施行によって保証されるものです。2点目は育成支援と運営のプロセス、過程における質ということで、実際には現場における子どもや子どもと放課後児童支援員と保護者、運営者とのかかわりの中で取り組まれている質のプロセスの問題です。3点目は、子どもの成果の質と言っていいと思うのですけれども、放課後児童クラブに通うことによって子どもの今と将来に期待されているプラスの結果ですが、そういうものの3つをイメージする必要があるのではないかと思っています。
1点目の事業の構造的な質の面に関しましては、ちょっとさかのぼった話になるのですが、国が初めてこういう質に言及したものは、2007年、平成19年度の放課後児童クラブの補助要綱の中で触れられたものが最初だと思います。そこから多少の経過はあるのですが、平成25年の設備運営基準、26年の運営指針によって、放課後児童クラブに関して国としての構造的な体系が整ったのが今の段階だと思います。
2点目の事業の面での運営や育成支援の内容の質の問題は、今の段階でいいますと、運営指針なり設備運営基準が、まだ浸透する段階ですので、民間のさまざまな研究等では報告されていますけれども、施策全般とのかかわりでいうと、質の向上に関しての取り組みが一般化されているとはまだ言えない状況があるのではないかと思うのです。
そういう状況を考えますと、今の段階は、大臣の発言にもありますように、いわば質をどう担保するかということに関して、しっかりした、徹底した普及を図るのが、国としても、行政全般としても必要ではないかと思います。その点につきましては、今年3月20日に行われております厚生労働省の都道府県主管課長会議の中で、運営指針、設備運営基準の内容が広く理解されるようにということで、ページを割いて報告をしていただいていますし、この運営指針、運営指針の解説書を都道府県認定資格研修のテキストとしても活用して広めてほしいということが示されています。3月20日に出された主管課長会議の内容を全面的に進めていくということがとても大事ではないかと思います。
そのことに加えて、実際面を進めていく上で何点か提案をしたいと思うのですが、1つは、実際にこれを実体化していくために「放課後児童クラブにおける自己評価とその公表」が運営指針の中に書かれているのですけれども、これを全ての放課後児童クラブで実現できるように促進していくということが、とても大事な部分ではないかと考えています。して、この点については、運営指針の解説書の中で基本的なことは述べられているのですが、それを後押しする作業がまだ十分ではないような気がするのです。そういう点で、今後、研究等を通じて、例えば自己点検のための方法なり、サンプルなりを国としても作成して広めていくという取り組みがあってもいいのではないかと考えます。
もう一つは、実践の内容をもっとオープンにしながら、お互いに学び合える状態をつくるということを促進する意味で、運営指針に基づいた取り組みをしている放課後児童クラブの事例等をある程度集めて、それを普及していくとか、そういう取り組みもあっていいのではないかと考えています。
質の向上というのは、結果的には子どもと放課後児童支援員等を中心とした関係者のかかわりの中で、実際のものになってこそ、その成果が生まれていくものですので、こういう構造に即した形での努力をしながら、是非そこにつながるような取り組みをこの専門委員会でも後押ししてもらえたらなと思っています。
表現の中でどう生かすかということについては思い至っていないのですけれども、是非この時期にそういうものを反映した形で表現を少し充実させていただければということを発言したいと思いました。長くなって申し訳ございません。
○柏女委員長 ありがとうございました。
とても大切な御指摘ではないかと思います。例えば13ページの基本的な視点・方向性の下から2行目のところですが、運営指針が求める「育成支援」の内容を実現できるよう、これが浸透していくようにということで、重ねて書いていくということも大事なことだと思いますし、自己点検、自己評価については、注16で注書きがなされておりますけれども、ここに重要性というものを一言加えていくというようなこともあるかと思います。幾つかこの中に野中委員の御発言の趣旨を入れ込んでいくことは可能かと思いますので、その方向を支持したいと思います。
どうぞ。
○野中委員 1点だけ、先ほど資料を探して見つからなかったので、2007年に国が出した放課後児童健全育成事業の実施要綱の中で述べられている質の確保に関する施策は、「子どもの情緒の安定や事故防止を図る観点から、1クラブ当たりの放課後児童の人数が一定規模以上になった場合には、分割を行うなど適正な人数規模のクラブへの転換に努めること」という表現なのです。
これは質の確保の原点が、子どものためのものであるということを国として明確にしたという意味では、現在の施策にもつながるものだと思いますので、最初の質の確保のスタートがこういう視点からスタートしているということは、とても大事なことだということを、先ほど申し上げるつもりで資料を探していたら見つからなかったので、補足させてください。
以上です。
○柏女委員長 わかりました。ありがとうございます。
改めて質の確保、向上の重要性に触れていくということが大事だと思いました。ありがとうございます。そのほかはいかがでしょうか。
池本委員、お願いいたします。
○池本委員 今、野中委員の、自己評価を進める上で国が後押しをすべきだというところは、第三者評価の実施もさらっと書かれているのですけれども、具体的にどのようにやったらいいのかというマニュアルというか、やり方とかが、保育所と比べると放課後児童の第三者評価などは、全然そういう指針などが出ていない状況かと思いますので、どのようにやったらいいか自治体のほうも迷っていて、この間、港区だったでしょうか、自分たちで指針に沿って項目をつくって、第三者評価をやっているというところも独自に出てきている状況ですので、何か国のほうでそういったことを進めるような指針なりを出すということも、どこかに検討課題として入れていただけないかなと思います。
○柏女委員長 今のお話は、14ページの3つ目の○の最後に、必要な方策を考えていくことが求められる。これに関して、国の指針の開発も必要であるというように、国が主導する指針の開発も必要なのではないかと。
○池本委員 もう一つ、第三者評価と自治体の監査というものもあって、監査の指針も保育所にはありますけれども放課後児童クラブには出ていなくて、それもあったほうがいいのではないか。自治体としてどのようにやったらいいかも、手探りで各自治体がやっているような状況もありますので、何らかの望ましいあり方なりを示すことで、自治体が動きやすくなるし、第三者評価を受けるといった場合にも、どのように動けばいいかが現場レベルでわかりやすくなるのではないかと思います。
○柏女委員長 これについては、事務局のほうでは、施設監査と、これは事業ですので事業監査と、いろいろ種類があるのかもしれませんので、事務的に整理をしていただくような形でもよろしいでしょうか。
例えば児童福祉施設の監査とほぼ同様の形でそれをやることができるのであれば、そのように監査の必要性もあるのではないかと。監査基準の作成が必要なのではないかとかいうようなことを書いていただくし、そこがはっきりしなければ、それに合わせた他の事業もありますので、事業の補助基準をちゃんと満たしているかどうかの確認、ほかの事業との関係もあわせて記述をしていただくということで、少しペンディングにさせていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
それでは、最後の○については、第三者評価の基準の話と、監査の話を盛り込むということでお願いしたいと思います。
そのほかは、清水将之委員、お願いいたします。
○清水(将)委員 清水です。13ページの一番下、脚注のすぐ上のプレイワーク、16ページの○の最後のプレイワークの部分です。プレイワークという言葉が入っているのは非常にいいことではないかと思います。この点について、権利条約の中でレクリエーションという言葉が使われております。我が国では1960年代以降、レクリエーションに関する研究もかなり進んでいるということがありますので、レクリエーションという言葉を13ページの一番下と16ページのプレイワークの前に入れてはと提案したいと思います。
小学校等では、レクリエーションという言葉は非常になじみがあるような言葉だと思います。ここでプレイワークとレクリエーションがあることがいいと思います。この点を提案させていただきたいと思います。
以上です。
○柏女委員長 そうしますと、13ページの一番下の○で、プレイワークの修文は「子どもが主体性を発揮できる環境づくりとそこへのかかわり方を広げる」というのがプレイワークの文章になっておりますので、プレイワークの知識、並びにレクリエーションの知識、技術とかいうものでもいいのでしょうか。
○清水(将)委員 そうです。ありがとうございます。
○柏女委員長 それを身につけていくことが求められるということでよろしいでしょうか。いかがでしょうか。大事なことではあるかと思います。よろしいでしょうか。ありがとうございます。
それでは、そのような形にさせていただきます。あわせて16ページも修文をしていただくということになります。そのほかにいかがでしょうか。
金藤委員、お願いいたします。
○金藤委員 15ページ、16ページの支援員の研修のあり方のところなのですが、これまでに何度も放課後児童クラブと放課後子供教室の連携または一体型の実施ということを進めておりますので、研修につきましても、放課後児童支援員の研修のことだけを書くのではなく、放課後子供教室のコーディネーターと支援員との研修の一体的な実施といいますか、地方公共団体では既に取り組んでいるところもありますけれども、情報交換を含めた、ともに研修するという機会を提供するということも是非進めるように加筆していただければありがたいと思います。
○柏女委員長 それはどこに入れたらいいでしょうか。
○金藤委員 15ページの下からの基本的な視点・方向性の中で、16ページにわたっている中で書いていただければと思います。
○柏女委員長 1つ○を起こしますか。
○金藤委員 ざっと見たところ、ないような気がするのです。支援員のことだけを書いているように思います。
○柏女委員長 そうだとすれば起こす必要がありますね。放課後子供教室と放課後児童クラブの一体的な実施が進められていることもあり、放課後児童支援員と放課後子供教室のコーディネーターとの共同研修。
○金藤委員 コーディネーターと支援員とのですね。
○柏女委員長 その共同研修なども今後は進められていく必要があるということですね。それは一文、入れられるかと思いますので、文科省のほうでも、特に西川さんのほうで何かございませんか。
では、そのようにさせていただきたいと思います。そのほかにいかがでしょうか。最後の15、16、17までも含めて、小野委員、お願いいたします。
○小野委員 小野です。よろしくお願いします。
16ページの○の2つ目なのですけれども「経過措置の終了後は、現在の設備運営基準では放課後児童クラブに認定資格研修受講者がいない場合」という記述なのですが、これはもう放課後児童支援員がいない場合とか、認定資格研修受講者というのは何を指しているのかとちょっと思っていたので、そのあたりの書き方を変更できないかなと思っていたのです。結果的には、放課後児童クラブには、放課後児童支援員を置かなければならないというところが基準で示されているということを書けばいいのかなと思ったので、支援の単位ごとに2名以上放課後児童支援員を置かなければならないとか、何かそういう書き方で、今後、放課後児童クラブが安定して運営できるよう、経過措置の延長も視野に入れつつという形の書き方はどうかなと思ったのです。
○柏女委員長 1行目、2行目がわかりにくいということですね。
○小野委員 「開所ができない形になっている」という言い方も、ちょっとわかりづらいので、支援員をしっかり配置していくことが基準で定められたことを記したほうがいいのではないかと思いました。
○柏女委員長 あくまでも放課後児童支援員を複数配置するということが条件なのであって、そのうち1名が補助員でもいいよという形になっているということだから、全員が放課後児童支援員になるまでは、半分いるから開かないということではないということですね。そういうことですね。ここはそのように、基本がそうですから、ちょっと修文をしていただく形に、今、はっきりいい文章が浮かびませんけれども、修文していただければと思います。ありがとうございました。
田中委員、お願いいたします。
○田中委員 すみません。ページを戻って大変恐縮です。14ページをお願いしたいと思います。先ほど自己評価の関係のお話も出ていたわけなのですが、14ページについて、情報公開、自己評価とその公表の関係について記述されています。この2つの関係が私の中ではまだ明確につかめていないということがありまして、3つ目の○について、赤字で「自己評価とその公表」とあるのですが、これは注釈にもあるとおり、運営指針だけではなくて、省令基準にも書いているというところです。
それで、自治体については条例で各クラブに求めているということで、これを進めていくことについては、特に問題ないかなと思いますが、その一方で、運営にかかわる情報公開は、自己評価とまた違うものなのか。そういうことであるとすれば、どのようなことを指しているのかがわかりづらいという感じがしております。
そうなってくると、現場のほうで混乱が生じる可能性がもしかしたらあるのではないかと思われますので、この運営に係る情報公開の中身について、何かの記述があれば一番いいのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
以上です。
○柏女委員長 今、御意見がありましたけれども、法令上、情報公開はどうなっているのでしょうか。私も今、記憶がないのですけれども、児童福祉施設だと、例えば保育所とかは、1日の日課の流れとかを全て公開しなければいけないということが法定化されていますが、放課後児童クラブについては、基準はどうなっていますでしょうか。
○田村子育て支援課長 努力義務になっているということです。
○柏女委員長 努力義務になっているのですか。それはどこに記載されているのでしょうか。知識不足で申し訳ありません。設備運営基準ですか。
○田村子育て支援課長 そうです。
○柏女委員長 わかりました。
○田村子育て支援課長 省令で、設備運営基準の第5条4項で、放課後児童健全育成事業者は、その運営の内容について、みずから評価を行い、その結果を公表するよう努めなければならないというように記載してございます。
○柏女委員長 それは自己点検、自己評価の話ですね。情報公開のことなのですけれども。
○田村子育て支援課長 情報公開ですか。すみません。同じ第5条の3項で、放課後児童健全育成事業者は、地域社会との交流及び連携を図り、児童の保護者及び地域社会に対し、当該放課後児童健全育成事業者が行う放課後児童健全育成事業の運営の内容を適切に説明するよう努めなければならないということです。すみません。
○柏女委員長 そのようなことがあるので、運営内容等の情報公開とかいうような形にすればよろしいでしょうか。
○田中委員 そこら辺を追加でわかるようにしていただければと思います。
○柏女委員長 わかりました。14ページの最後の○ですけれども、今の条文を生かしながら、例えば放課後児童クラブの質の確保という点では、運営内容の情報公開の推進といった形で修文をするということでよろしいでしょうか。
野中委員、お願いいたします。
○野中委員 今の点につきましては、運営指針の解説書の中で、本文の201ページから202ページに、運営内容の評価と改善という項目で少し、今、お話がありました内容について敷衍してありますので、それをもとに考えていただければいいなと思います。
○柏女委員長 わかりました。ありがとうございます。
解説書のところに、やや具体的な項目が挙がっているということですので、それを踏まえた上で加筆していただくようにお願いしたいと思います。ありがとうございました。
中川委員、お願いいたします。
○中川委員 中川でございます。15ページの上から4つ目の○でございます。「平成29(2017)年5月の厚生労働省調査によると」ということで、非常勤職員が占めるというようにくくられておるのですけれども、ここに「占めており」で以下、文章を続けてはどうかと思います。どういう文章かといいますと、放課後児童支援員の確保と定着化を進める上で検討が必要である。事実について書いていただいているのですけれども、この事実に対してどう対処していくのかという考え方を述べたらどうかということでございます。
○柏女委員長 ありがとうございます。
ほかの○の並びからも、そのような方法がいいかもしれませんね。本当に事実だけというよりは、課題としてここを挙げているわけですので、占めており、放課後児童支援員の確保と定着化を図る、進める検討が必要である。そのようにさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。ありがとうございます。
そのほかはいかがでしょうか。最後の17ページまでですが、よろしいでしょうか。
安部委員、お願いいたします。
○安部委員 安部です。これまでの議論を、この中間とりまとめを見た、例えば現場の支援員であるとか、あるいは利用されている保護者の方、子どもたちが、これがあるから励まされたとか、力づけられたということが非常に大事だろうと思って聞いていました。先ほど野中委員がおっしゃっていたような、例えば17ページ「おわりに」のこれからの課題のところに、運営指針に基づいたよい事例などを集めて紹介したり、あるいは子どもの意見を取り入れて、子ども参加でクラブの運営をしているようなところがあれば、そういうものも好事例として共有していくことが非常に大事であると考えます。最後に加えていただけたらと思いました。
以上です。
○柏女委員長 ありがとうございます。
それは是非入れていきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
いわば運営指針に基づいた好事例集並びにここに書いてある、子どもの主体性を育てるということを言っている以上、子どもが参加して放課後児童クラブをつくっている。そんな事例について集め、公表していくようなことが大事だということを、この中で書いていくということだと思います。とても大切な視点だと思いますので、そのようにしたいと思いますが、いかがでしょうか。もしかしたら、このポツは中長期的な課題が入っているので、今の話は、これからでもすぐにできる話ですので「おわりに」の○の2つ目ぐらいに独立させて入れたらどうかなと思いますが、よろしいでしょうか。
では、○の3つ目は、すぐに結論は出ないけれども考えていく必要があるというテーマを羅列していますので、そのようにさせていただきます。ありがとうございました。
そのほかはいかがでしょうか。
野中委員、お願いいたします。
○野中委員 戻ってごめんなさい。5ページなのですが、最後の赤で書いてある部分の、助詞の問題なのですけれども「子どもの放課後にあっては、特に後者を保障していくことが」という、「が」で書きますと、前の文を受けて、遊びなど自由な活動を行う時間・空間と、くつろぐ時間ということを比較して、後者のほうが重要だというふうに読み取れるので、両方重要なので、ここは「も」にすれば無難ではないかと思いました。
○柏女委員長 特にあまり考えられていないからというようにも理解できるわけですけれども、そのほうがいいかと思います。ありがとうございました。
ほかはよろしいでしょうか。
山田委員、お願いいたします。
○山田委員 山田です。よろしくお願いいたします。
14ページの部分に入るのかなと思うのですけれども、放課後児童クラブに求められるものとして、安全確保について書かれているのですが、今、子どもの食物アレルギーが大変多くて、ことしの1年生の中でも、15人いるうち半分が食物アレルギー。毎年そのような子どもが増えているということで、食物アレルギーに関しての安全確保も必要になってくるのではないかと思っておりますので、ここに入らないものかなと思いました。
以上です。
○柏女委員長 この調査の中では、食物アレルギー関係は入っていないのですね。そうすると、ちょっと別立てで考えないといけないかなという気がしますけれども、どうしましょうか。課題を1つ挙げた上で、それをやっていく形になるのですが、新しく何かしなければいけないということがありますでしょうか。つまり、今の食育のガイドライン等々を超えてやらなければいけないということがあるでしょうか。もしあるとするならば、それを1つ起こしていって、子どものアレルギー対策の充実を訴えることも可能ですが、事務局で何かありますか。
○田村子育て支援課長 運営指針の解説書の中にアレルギーの関係が少し記載されているということであれば、それを周知ということであれば、できるかなとは思っているところです。
○柏女委員長 山田委員、いかがでしょうか。運営指針並びにその解説書の徹底を図っていくという、先ほどの主管課長会議の話にもありましたけれども、それをさらに取り組みとして広げていくということで、可能であればそれで対応したいと思いますが、よろしいでしょうか。
○山田委員 はい。
○柏女委員長 ありがとうございます。
池本委員、お願いします。
○池本委員 自分の子どもがアレルギーなのでいろいろ考えることがあるのですけれども、先ほど、恐らく現場ではいろいろな試行錯誤があって、好事例みたいなものがまだ見えてきていない状況なので、先ほど安部委員がおっしゃったように、具体的にアレルギーについてはどんな取り組みが全国であって、今後どのようになっていくのかという情報提供が一番重要なのかなと思います。
○柏女委員長 わかりました。最後のところに入れるポツで、好事例集の取り組みにいろいろなジャンルを設けながらそれを出していく。その中にアレルギー対策も入れていくという御理解でよろしいでしょうか。ありがとうございます。
金藤委員、お願いいたします。
○金藤委員 好事例集をいろいろなジャンルというのはとてもいいと思うのですけれども、紙ベースであるとともにネット配信する。そういうことも是非あわせてやっていただきたいと思います。
○柏女委員長 わかりました。
○金藤委員 それと、非常に細かいことですけれども、8ページなのですが、4つ目の○が上の段落の3行、4行ぐらいは時間のことを書かれていて、その下は場所のことを書かれておりますので、4つ目の○は2つに分けたほうがいいのではないかと思いました。
また、上のほうの時間について、保育の時間が55%を占め年々増加しており、長時間過ごすことが増えていると推測されるというふうに続けているのですけれども、ここは議論が分かれるところだと思うのですが、保育時間はもっと延ばしてほしいというニーズも一方でありながら、子どもの側から見ると、あまり長時間いることが懸念される面もあるというようなところが実情なのかなと思っておりまして、その辺をうまく、両方の側面があるということを書かれたほうがいいのかなとも感じました。
以上です。
○柏女委員長 なかなか評価が難しいかもしれません。今、おっしゃるように、工夫はしていただきますけれども、もしかしたら書けないかもしれないかなという感じで、そこは御容赦いただきたいと思います。○を2つに分けるということは、違うことを書いているので、そのほうがいいかなと思います。ほかはいかがでしょうか。
田中委員、お願いいたします。
○田中委員 今日の資料の中にも入っているのですが、今日欠席した三鷹市の清水利昭委員から、15~16ページあたりでの意見も記されておりますが、これについてどう扱うかというところを御検討いただければと思います。
○柏女委員長 ちょっと事務局のお考えもお聞きしたいと思います。一番上のものは工夫していただくということですね。
○田村子育て支援課長 先ほどのものですね。今、お時間があればお話ししようかと思っていたところです。2つ目のところですけれども、ここに書いてあるのは、15ページの一番下に、前回の意見を反映していただき、ありがたいという話がある。
委員会の後に御意見をいただいて、15ページの一番下の「放課後児童クラブを整備していくのに合わせ、その運営に必要な放課後児童支援員を引き続き確保する必要がある」というこの2行なのですけれども、これを清水利昭委員からいただきまして、ここに反映させていただいたということなのです。これについて、反映していただきありがたいということの記載がございます。
その後、量の拡充に合わせて、少なからず数の支援員を確保する必要があることが喫緊の課題となっている理由であることを理解していただくため、例えば、ここに「その運営に必要な」とありますが、その後に「多数」を入れていただきたいというのが1つの御意見です。
もう一つが「また」以降のところで書いてございますけれども、例えば「処遇改善とともに、ハローワークや保育士等の養成学校等と連携して有資格者を勧誘するなど、人材確保のために全国的な支援が求められる」ということなどを加えていただきたい。
この2つの御意見が2番目のところでございます。
○柏女委員長 田中委員は、3つ目の趣旨もあわせて検討してほしいということですね。3つ目のほうもあわせておっしゃっていただけますか。
○田村子育て支援課長 16ページの2つ目のところで、ここも修文はさせていただいているところなのですけれども、今の資料ですが、意見を踏まえて若干わかりづらいような表現を直したということなので、それで加筆いただいたのは大変ありがたいということがまずはあって、3行目の「経過措置の延長も視野に入れつつ」であると、経過措置の延長をとりあえず実施してから、研修方法のあり方を経過措置後に検討するように受け取れるので、経過措置が終わった後ではなくてということですね。「延長も視野に入れるとともに」ということで、経過措置の終了前に検証方法のあり方の工夫の検討に着手すべきということを出していただきたいというのが清水委員の御意見でございます。
○柏女委員長 わかりました。今の2点ですけれども、いかがでしょうか。特に御異論がなければ生かしていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
田中委員、その趣旨でよろしいでしょうか。
○田中委員 はい。
○柏女委員長 ありがとうございます。
それでは、そのほかにいかがですか。特になければ、一旦「中間とりまとめ(案)」についての意見はこれで終了とさせていただきたいと思います。
池本委員、お願いいたします。
○池本委員 質問ですが、この参考資料もついて発表ですか。
○柏女委員長 お願いいたします。
○田村子育て支援課長 後ろについてございます参考資料もつけさせていただいた上で、報告書という形にさせていただきます。すみません。その資料は関係する、所管しているところに内容の記載を確認しているところでございますので、若干修正が入る場合もあり得ます。
○柏女委員長 これは事務的に変わり得る可能性があるということですね。
○池本委員 その関連で、いろいろ放課後の状況で、今、話題になっていることとして、子ども食堂が広がっていて、それが結構居場所としてかかわっているところなどもあるのですけれども、それはここに入れ込むことは難しいのか。もし可能性があれば、現場レベルでは結構関心が高い動きではあるので、入れてはどうかと思いました。そこは事業との関連なのでお任せしますけれども。
○柏女委員長 少し御検討いただけますでしょうか。
○田村子育て支援課長 ほかの事業との並びも含めて、ちょっと検討させていただきたいと思います。
○柏女委員長 お願いいたします。ありがとうございます。
金藤委員。
○金藤委員 参考資料に関して、加藤大臣が30万人というような数を出されているので、現在の登録児童数とか、利用児童生徒数とか、わかる範囲でいいと思うのですけれども、そういう数も入れておいていただくとよりいいかなと思っております。御検討いただければと思います。
○柏女委員長 参考資料の中で、幾つか今までパワーポイント資料が入っていたかと思いますけれども、基本的なものは入っているといいかなということだと思います。私もそれはそう思いますが、国が公表された放課後児童クラブの入所児童数の推移とか、そのようなもの。
○田村子育て支援課長 基礎的な資料、データもこの報告書の中に。
○柏女委員長 入れたらどうかということ。
○金藤委員 私の意見は、表の中に登録児童数とか利用者数とか、それぞれわかるものとわからないものがあると思いますけれども、利用者の実態の行が入れられたらいいのかなと思ったということです。
○柏女委員長 設置状況は入っておりますが、利用人数は大丈夫かな。入れられるものは入れていただく。登録制になっていないとわからないですね。基本的に放課後児童の対策は登録ではないから、なかなか難しいかもしれませんね。
○田村子育て支援課長 放課後児童クラブは大丈夫ですけれども、そうですね。放課後児童であれば、別にそこは当然入れ込むことができますが、ほかの並びで同じように何か表記するとなると、非常に難しいかもしれません。
○金藤委員 社会教育施設は、もしかすると社会局調査の結果を見ると、子どもの世代の利用者数が書けるのかなとも思いますけれども、いかがでしょうか。
○西川文部科学省地域学校協働推進室長 ちょっと確認させていただきます。
○柏女委員長 どうしますか。その数字がまた本当にしっかりと確認できればいいのですけれども、そうではないものが入ってしまうと、またいろいろな意見が寄せられる形にもなりますので、主なものだけでわかるところ、登録制になっているものでわかるものだけ入れていただくという形にしましょうか。そのようにさせていただきます。
あわせて、放課後対策の、例えば放課後児童クラブの登録児童数の推移とか、そうした基本的なものは表を何枚か、パワーポイント資料をこれまで公表されているもので結構ですので入れていただくということではどうでしょうか。
○田村子育て支援課長 この後ろについている、いろいろな事業の基礎的なデータではなくて。
○柏女委員長 今の放課後子ども総合プランの中では、放課後児童クラブと放課後子供教室が中心になっていますので、それとか、それの放課後子ども総合プランの図とか、あとは放課後子供教室のコーディネーターの配置の図とかがありましたね。そういう基本的なものが入っていると、より理解がしやすいのではないかということを思っております。
○田村子育て支援課長 これまでの議論の中でいろいろ出させていただいた資料ですね。
○柏女委員長 幾つか、そんなにたくさん入れて分厚くする必要はないと思いますので、3枚でも4枚でも、パワーポイント資料を入れていただくといいのかなと思いました。
ありがとうございます。
全体を通して、これでよろしいでしょうか。
それでは、委員の皆様方から多数の御意見を頂戴いたしました。これでひとまず「中間とりまとめ(案)」についての議論を終わらせていただきたいと思います。本当に貴重な御意見をたくさん頂戴いたしまして、ありがとうございました。
私だけでこれを全部確認するのは、ちょっと心配になってきましたので、恐れ入りますが、今日の御意見を踏まえた上で、事務局のほうで修正を行っていただき、修文したものを一度各委員にメールで送らせていただいて、数日になるかと思いますが、御意見を頂戴して、最後の調整などについては事務局と私とで調整させていただく。そこに御一任をいただく。こういう流れにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(委員首肯)
○柏女委員長 ありがとうございます。
それでは、今日の御意見を踏まえて修文していただいたものを一度皆様方にお送りさせていただきます。確認の上で事務局のほうに御意見をお寄せいただければと思います。そして、私と事務局とで調整をさせていただきまして、公表という形にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
あと20分ほど時間がございます。今回の会議で一旦委員会が一区切りとなります。終了するわけではないのですが、一区切りという形になりますので、できればこれまでの御議論を踏まえて、委員の皆様方から、今後のことについてでも結構ですし、これまでの議論のことについてでも結構ですし、一言ずつ感想をいただければと思いますが、よろしいでしょうか。時間が15分として、メンバー1人1分ぐらいという形になります。1分あれば400字詰め原稿用紙1枚が可能だと思いますので、どうぞ。
○里平健全育成推進室長 すみません。1点、報告をよろしいでしょうか。
○柏女委員長 よろしくお願いいたします。
○田村子育て支援課長 先ほどの遊びのプログラムの専門委員会で、ほんの短時間で終わらせますので、御報告だけ、すみません。
○大津総括 事務局の大津と申します。参考資料2の第12回遊びのプログラム等に関する専門委員会の抜粋資料で、児童館ガイドラインの改訂の経緯や現状について、簡単に御説明させていただきたいと思います。
おめくりいただきまして、1ページをご覧になっていただけますでしょうか。児童館ガイドラインにつきましては、平成23年3月末に局長通知として発出されて、6月現在ではもう7年以上経過しているという状況でございます。この間、子どもの貧困対策の推進に関する法律やいじめ防止対策推進法などの施行や、あとは放課後児童健全育成事業につきましては、設備運営基準が省令で発出などの改正がなされております。さらに、平成28年の児童福祉法の改正では、子どもは適切な養育を受け、健やかな成長・発達や自立等を保障される権利を有すること等の理念が明確にされました。
これらを踏まえまして、現行の児童館ガイドラインの改正を行うということで、社会保障審議会児童部会の遊びのプログラム等に関する専門委員会におきまして御議論いただいているところでございます。この専門委員会のもとに今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループを設置させていただきまして、児童館のあり方や児童館ガイドラインの見直しについて議論を行っておりまして、こちらの委員会のほうにも資料等をお示しさせていただいているところでございました。
3月23日の遊びのプログラムの専門委員会の資料が現状オープンになっている最新でございます。細かい説明を今までしたことがなかったかもしれませんので、1ページの2番としてポイントを、本当に概略をお伝えさせていただこうと思います。
児童館の機能・役割の明確化や、今日的課題の対応、また、児童館が目指すべき望ましい方向性を示すという趣旨で改正を行って、検討を行っているところでございます。具体的には1ページから2ページ、3ページまでで、どのような内容が改訂されているかということが記載されておりますが、主なものを御紹介させていただきますと、第1章の総則につきましては、児童福祉法の改正の趣旨を踏まえた児童の権利に関する条約の精神、理念について加筆させていただいております。また、総則の中の2ページになりますけれども、施設特性として「(3)児童館の特性」でございますが、地域の子どもが集うという(1)の拠点性や地域の課題、福祉課題の対応ということで多機能性、地域の関係機関との連携により地域の健全育成環境づくりを進めるという(3)の地域性などの3点に整理させていただいております。
また、子ども理解につきましては、子どもの発達の段階を乳幼児期、児童期、思春期などに分けて丁寧な対応が必要ということを加筆。
第3章や第4章などでは、まず、第3章では遊びの大切さや子どもや保護者に対する気づきの大切さ、児童厚生員に求められることなどを特に丁寧に記載するということ。第4章では、項目はほぼ同じなのですけれども、子どもの主体性の尊重や自主性、社会性の向上をより一層踏まえた追記などがなされてございます。
3ページ、第5章でございますけれども、児童館の職員の役割としまして、館長や児童厚生員それぞれの役割を明記したこと。また、1項目加えまして、共通する業務として、児童館の目標や計画の策定などを記載させていただいております。
第6章の運営につきましては、自己評価を行い公表することと、第三者評価についても受けることが望ましい。また、児童館の運営を協議する運営協議会の委員の構成の中に、子どもも例示として参加していただくよう記載させていただいております。
第7章、子どもの安全対策・衛生管理でございますが、安全点検、アレルギー対策、感染症対策など、より丁寧に具体的な表現をさせていただいております。
第8章、家庭・学校・地域との連携でございますが、地域の子どもの健全育成、子育て家庭を支援する拠点として、また、地域の中で環境づくりに貢献する機関として、個人情報の取り扱いや関係機関等との連携について追記などをしてございます。
最後、第9章は章立てを新規にいたしました。現行のガイドラインでは対象となっていなかった大型児童館の章の新設でございます。具体的には、健全育成の水準の維持・向上のための各種遊びの内容、指導技術の開発・普及や児童館のない地域へ出向いて健全育成の啓発などについて、大型児童館の役割を記載させていただくなどの内容を検討していただいておりまして、現在、専門委員会の委員や先ほど申し上げました今後の地域の児童館等のあり方検討ワーキンググループの先生方に見ていただきまして、内容を更新しているところでございます。6月末にもう一度素案を議論していただいて、進めていこうと思っている段階でございます。
以上です。
○柏女委員長 ありがとうございました。
児童館ガイドラインを以前につくったときは5,000字程度のものでしたけれども、今回は放課後児童クラブ運営指針に匹敵する内容になっていること、充実していることをうれしく思っております。是非よろしくお願いいたします。
それでは、各委員から一言ずつ頂戴できればと思いますが、五十音順でよろしいでしょうか。
赤堀委員からお願いしてよろしいですか。突然ですみません。先ほど言っておけばよかったですね。申し訳ありません。
○赤堀委員 赤堀です。私は今年度から委員として議論に参加させていただいております。
今日もとある市長さんのところに行ってきて、お話を聞いてきました。そこでは、今までは首長部局にあった放課後児童クラブを教育委員会のほうに持っていって、学校の活用などをもっと真剣に考えていかなければいけないということで、今年度よりそういう体制にしたということです。翻って県を見ますと、以前よりは連携をとっていますが、なかなかまだまだというところもあります。やはりこちらも身を引き締めていかなければなと思っております。あまり実のある意見が言えなかったのですけれども、やはり人材の不足が、支援員がいない、足りないというのが一番の課題だと聞いてきました。また是非対策をお願いしたいと思います。
○柏女委員長 ありがとうございます。
安部委員、お願いいたします。
○安部委員 皆さん、ありがとうございました。私たち大人は、つい子どもたちに目に見える成果、数字で表される結果を求めてしまいがちなのですが、子どもの放課後は、目には見えないけれども子どもたちの根っこをしっかり張る時間と思っています。その時間がとても大切であるということは、この委員会を通じて何度も確認をしてきたことであろうと思うのですけれども、それが日本の社会の一般常識にはまだなり得ていないかなと思いますので、今回の中間とりまとめは非常に意味があると感じています。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございます。
池本委員、お願いいたします。
○池本委員 私も今回、どんな議論になるのかなと思って、最初はどきどきしながら参加していたのですが、本当に子どもの権利というところと、児童福祉法改正に土台を置いて議論ができて、大変有意義だったと思います。安部委員がおっしゃったとおり、それが世の中の常識になっていないし、放課後の話題はとにかく待機児童とか、暗い話題ばかりなので、放課後が楽しいイメージをつくっていけるような議論に発展できたらと思っております。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございます。
植木委員、お願いいたします。
○植木委員 今回の議論は、いわゆる子どもの権利を基盤にできたということが最大の収穫だったかなと。つまり、放課後児童対策は、子どもの権利が基盤になるのだということを確認できたことが最大の成果だったかなと思います。今回は中間報告ということですけれども、中間ですから、これで終わりではなくて、今回、整理された課題を、主なものをピックアップしていただいて、専門委員会で今後、後半に向けて、例えばワーキンググループを立ち上げて具体的に議論し、それが政策にまたつながっていくような、そのような専門委員会になっていけるといいのかなと思います。
以上です。
○柏女委員長 ありがとうございます。
小野委員、お願いいたします。
○小野委員 どうもありがとうございました。ちょうど今、子どもたちはうちの学童クラブも外遊びが終わって部屋に戻ってくる時間帯なのです。私もこういう場に来させていただきながら、学ばせていただくことが多くて、現場で既にここで書かれている中身のことが、現場で子どもたちにとってどうつながるのだろうということを、本当に自分自身で考えながら議論に参加させていただくことができました。放課後児童クラブは、基準ができて、運営指針ができて、私たち自身の子どもたちが、本当に放課後児童クラブの役割がここで示されてきている中で、それを一つ一つ日々の子どもたちにどうつなげていくのかということが、まだまだ現場での課題であると私自身も感じています。そこを土台に、今後の放課後の施策が充実していくことが必要なのだなということを改めて感じています。
先ほど野中委員もおっしゃっていましたが、今はまだまだ浸透させていきながら、土台をしっかり固めていく。そんな場面もあるので、私自身は放課後児童クラブの現場の部分をしっかり広げていけるように、今後も続けていくことが大切だなということを改めて感じました。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございます。
金藤委員、お願いいたします。
○金藤委員 ありがとうございました。初めて厚生労働省のこうした委員会に参加させていただきまして、非常に有意義な議論に参加させていただいたことをありがたく思っております。こういった中間とりまとめを通して、厚生労働省の事業と文部科学省の事業が省を超えて連携・協働していくということがより進展することを願っておりますし、子どもたちのためにさまざまな政策が展開していくことを期待したいと思っております。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございます。
清水将之委員、お願いいたします。
○清水(将)委員 AI時代が到来するということが予想され、保育所保育指針や幼稚園教育要領等が改正されました。子どもにとって楽しい世の中とは何だろうか。子どもにとって生きやすい世の中というのは、AI時代にどうなのかということも、将来を踏まえてまた皆様と議論ができたら、本当にいいのではないかと思います。現実の問題に対処するのは本当に大変ですが、その先まで見据えてまた議論ができたらよろしいのではないかと思います。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございます。
田中委員、お願いいたします。
○田中委員 お疲れさまでした。私は、第5回の委員会から参加というところでありました。国の専門委員は初めての経験だったものですから、会議のたびに緊張も一段とアップしているというところです。皆さんのいろいろな立場からいろいろな意見を聞くことができたことは非常にいい経験だと思っています。私も自治体、町村という立場から、なかなか十分意見が言えなかった部分もあったかもしれませんけれども、また中間とりまとめから最終までの間、微力ながらやっていきたいと思います。
以上です。
○柏女委員長 ありがとうございます。
中川委員、お願いいたします。
○中川委員 私は、放課後児童クラブの運営に直接携わっている者なのですけれども、27年度に新制度が始まって3年たちまして、現場としては、利用者、利用児童が大変増加している、量的な拡大が進行しているということを実感しております。そんな中で、現場では、質的な向上・充実が大きな課題であるということで、設備運営基準であったりとか、運営指針にのっとった取り組みを一生懸命取り組んでいるところではありますけれども、例えば面積基準にのっとった子どもの居場所であったりとか、あるいは支援単位のあり方であったり、放課後児童支援員の確保・定着化等、運営上の課題がたくさん存在することも事実だろうと思っております。
そんな中で、この専門委員会が開催されたことは、非常に時宜を得たものだったと私は思っておりました。実際に本日、こうした形で中間のとりまとめが示されまして、この内容は、子どもの健全育成が放課後児童対策の根本なのだということを改めて確認することができたと思いますし、これを全国の現場でしっかりと議論できていけたらいいなと思っているところであります。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございました。
野中委員、お願いいたします。
○野中委員 全く個人的な感想なのですが、私はこの専門委員会の間、子どもの視点ということについてずっと葛藤していたことがありました。それは施策や事業を行っている大人の側の都合と、子どもの姿ということを照らし合わせて見たときに、時間がたっていますが、私もかつて現場にいたことがありましたので、子どもの姿が浮かんできて、ずっと葛藤させられた期間でもありました。そういう点でいうと、放課後児童クラブに関しては、設備運営基準とか運営指針は、子どもの視点に寄り添ったものを国として一歩も二歩も大きく進めるものを示して、それをスタンダードにするということを改めて確認させていただいたと思います。
あとは全体で、放課後の子どもの全般のことについて、今までこれだけ広い視野で考えられるものはなかったと思いますので、今後、それぞれの分野の取り組みのあり方についても示唆のある、役に立つ検討ができたのではないかと感じました。どうもありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございました。
それでは、山田委員、お願いいたします。
○山田委員 いろいろありがとうございました。この空気にずっとなじめず、今日まで来てしまいまして、あまり意見も言えず、ただ皆様のお話を伺って勉強させていただきました。現場の人間として、運営基準、運営指針に沿って自分たちの仕事を見直すいい機会にもなりましたし、今後、子どもたちの生活の場、毎日の生活の場として、私たちはすごく大事な仕事をしているのだなということを改めて感じました。大変勉強になりました。ありがとうございました。
○柏女委員長 ありがとうございました。
最後に私も少し述べさせていただきたいと思います。11月に始まったときに、現場の実務家の方々、研究者の方々、行政の方とこの議論をさせていただいて、とてもうれしいと思いました。それと同時に、議論がどこに終着点が見つかるのだろうかというような不安も抱えながら進めさせていただきました。今、山田委員にお話があって、申し訳なかったなとも思うのですけれども、皆様方の御意見を十分に拾い上げることができなかったことも多々あるのではないかと思って、御迷惑をおかけしたこともあるのだなということを改めて感じ、おわびを申し上げたいと思います。
この中で私が一番考えたかったことは、放課後児童支援員の認定資格研修の講師研修で、あるベテランの放課後児童支援員の方から、放課後児童クラブ運営指針で育成支援の中身を9項目にまとめてもらったということはとてもありがたいと思うと。ただ、残念だったことは、それによって何を目指すのか、どんな子どもたちに育っていくことを目指すのか、そこがまだ十分に示されていないところが、それは現場に任せろとも言いたいけれども、そこがすごく残念な気がするという意見をいただきまして、それが私のいわば宿題になっておりました。したがって、私としては、特に1番の育成支援の理念のところを明確に打ち出していくということが大事かなと思いました。
もう一つは、放課後児童クラブと放課後子供教室に光が当たりながら進めていますけれども、でも、放課後の子どもたちを保障する活動はそれだけではないということで、総合性を持って全体に目配りをしながら議論を進めていきたいということを思っておりましたので、それが2のところでできたことをうれしく思っております。ほかの委員の方もおっしゃいましたけれども、放課後児童対策はどうしても優先度が低くなってしまう。それだけに、私たち放課後生活に携わる者たちが、子どもたちのアドボケーターとして意見を出していかなければいけないのだろうと思っております。残された課題はまだまだあるわけですけれども、これからも皆様方とともに議論を重ねていきたいというように願いたいと思います。
また、今回、事務局のみならず文科省からもオブザーバーとして御参加をいただいていたということも、非常に心強いことでした。行政の中の連携が進んでいくことをこれからも願いたいと思っております。本当にこうした機会を与えていただいて、ありがとうございました。また、これからも最終報告に向けて進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、このあたりで、ちょうど5時になりましたので、議事を終了とさせていただきたいと思います。今後の予定について、事務局から御連絡をお願いいたします。
○里平健全育成推進室長 御議論をありがとうございました。
先ほど委員長からお話がありましたとおり、中間とりまとめについては、本日の意見を踏まえた上で修正を行い、修文したものを各委員にメールで送ります。御意見等を頂戴しその後、委員長と相談させていただき、最終作業を進めさせていただきたいと思います。
その上で、公表したいと考えております。その際には、各委員の皆様に、事前に公表の日程等をお知らせさせていただきます。
今後の専門委員会の開催につきましては、委員長と相談の上、改めて御連絡しますので、よろしくお願い申し上げます。
○柏女委員長 それでは、今日はこれにて終了とさせていただきます。
各委員におかれましては、これまで本当にお忙しい中、御出席をいただきましたことを心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 

(了)

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