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2024年2月7日 中央社会保険医療協議会 総会 第583回議事録

○日時

令和6年2月7日(水)10:30~

○場所

日比谷国際ビルコンファレンススクエア 8F

○出席者

小塩隆士会長 飯塚敏晃委員 笠木映里委員 永瀬伸子委員 本田文子委員 安川文朗委員
鳥潟美夏子委員 松本真人委員 佐保昌一委員 高町晃司委員 眞田亨委員 鈴木順三委員 
長島公之委員 茂松茂人委員 江澤和彦委員 池端幸彦委員 太田圭洋委員 林正純委員 森昌平委員
木澤晃代専門委員 上田克彦専門委員 田村文誉専門委員
<事務局>
伊原保険局長 眞鍋医療課長 木下医療技術評価推進室長
荻原保険医療企画調査室長 安川薬剤管理官 小嶺歯科医療管理官 他


○議題

○パブリックコメント、公聴会の報告について
○個別改定項目(その3)について
○答申書の附帯意見案について(その2)

 

○議事 

○小塩会長
 おはようございます。ただいまより、第583回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
 本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開につきましては、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
 まず、委員の出席状況について御報告いたします。
 本日は、末松委員、岡本専門委員が御欠席です。
 それでは、議事に入らせていただきます。
 初めに「パブリックコメント、公聴会の報告について」を議題といたします。
 事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長でございます。
 資料につきましては、中医協総-1-1、総-1-2を御覧ください。
 まず総-1-1ですが、パブリックコメントを行った結果でございます。
 意見募集につきましては、1の(1)に書いてありますとおり、1月12日から19日までの期間で行いました。
 方法につきましては、ホームページで募集を行いまして、意見の提出につきましては電子メールにより受け付けております。
 「2.寄せられた意見」の(1)にございますように、約550件程度意見が寄せられております。
 意見を頂戴した方の属性につきましては(2)を御覧いただきたいと思いますが、まず年齢については20歳から64歳までの方が7割以上を占めてございます。また、職業については、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、そして、その他の医療従事者あるいは医療関係の企業といった方々でおよそ9割を占めてございます。
 続きまして、2ページ目から3ページ目以降については、頂戴した意見につきまして、議論の整理においてお示しした4つの分類に応じた形で何件意見を頂戴したかというのをまとめてございます。
 まず、1-1の「医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組」が278件、2のうち、2-1「医療DXの推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進」が208件、3が全体的にいただいた御意見としては多いのですが、中でも3-6「口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応の充実、生活の質に配慮した歯科医療の推進」が420件などございました。そのほか、在宅医療・訪問看護の確保、医療提供体制の評価ですとか、薬局の役割の評価を推進など、多様な御意見を頂戴しております。
 4ページ目の(4)以降がその中身についてそれぞれ取りまとめたものとなっております。先ほど申し上げましたような内容を多く意見として頂戴しているほか、歯科医療に関しては技術に関する評価などについての御意見も頂戴してございます。
 総-1-1につきましては以上となります。
 続きまして、1-2でございます。先日開催されました公聴会の概要となってございます。
 1月19日、10時から12時までの間、オンラインで行っております。
 10名の方に意見の発表をいただきました。発表いただいた方、関係者の皆様に厚く御礼を申し上げたいと思います。
 意見発表の内容につきましては、委員の皆様方は御出席いただいておりましたので、詳細は割愛させていただきたいと思います。
 説明は以上でございます。
○小塩会長
 どうもありがとうございました。
 ただいま2件の御説明がございましたが、何か御質問等はございますでしょうか。
 それでは、林委員、お願いいたします。
○林委員
 ありがとうございます。
 ただいま説明のございました総-1-1のパブリックコメントについて発言させていただきます。
 歯科に関しましては特に多くの意見をいただき、地域歯科医療を支える現場の声であると重く受け止めております。拝見いたしますと、今回の診療報酬改定で対応することになっているものや、改定内容に賛同するといったコメントも多くございます。一方で、診療現場におきまして解決されない様々な課題に関する切実な御意見も数多く見受けられました。
 寄せられた多くの御意見につきましては、日本歯科医師会といたしましても問題意識を持って対応してきたところではございますが、残された課題や要望に関しましては、次期改定に向けて引き続き検討してまいりたいと考えておりますので、厚生労働省におかれましてもよろしくお願いいたします。
 私からは以上でございます。
○小塩会長
 ありがとうございました。
 ほかに御発言はございますでしょうか。
 松本委員、お願いいたします。
○松本委員
 ありがとうございます。
 パブリックコメントにつきましては、非常に幅広い観点から寄せられており、全てを受け止めることはなかなか難しいことでございますけれども、本日までの短冊協議で我々が議論してまいりました中身と重なる部分も一定程度あるように思います。短期間に御意見を御提出いただいた皆様に感謝を申し上げます。
 また、公聴会で意見も出ておりますけれども、先日も申し上げましたが、非常に示唆に富んだ御意見も多く、気づきも多かったという印象を持っております。診療報酬改定への期待、注目というのも十分感じた次第でございます。発表された方に改めて感謝を申し上げたいと思います。
 私からは以上でございます。
○小塩会長
 ありがとうございました。
 ほかはよろしいでしょうか。
 それでは、ほかには特に御意見等はございませんようですので、本件に係る質疑はこの辺りとしたいと思います。
 続きまして、「個別改定項目(その3)について」を議題といたします。
 前々回及び前回の総会におきまして、いわゆる短冊について一通り議論をしていただいたところです。
 まず、事務局より、前回の総会資料から変更があった点について、資料の説明をお願いいたします。
○眞鍋医療課長
 医療課長でございます。
 それでは、中医協資料総-2を用いまして、個別改定項目について、いわゆる短冊に関する前回、前々回の御議論を踏まえました変更点について御説明をさせていただきたいと思います。
 変更点につきましては、事務的な字句のレトリックな修正も含めて幾つかございますけれども、本日は主な内容に係るところにつきまして御説明をさせていただきたいと思います。
 短冊はページ数も多うございますので、ページ数で一つ一つ御紹介させていただきたいと思います。
 それでは、ページ数で申し上げますと145ページとなります。項目番号で申し上げますと2-1の10でございます。
 2-1の10「情報通信機器を用いた通院精神療法に係る評価の新設」でございます。こちらの「第2 具体的な内容」の1でございます。評価を新設すると書いてございまして、その中に改正案とございます。注12というところに下線が引かれてございますけれども、その中段ぐらいだと思いますが、「ただし、当該患者に対して、1回の処方において、3種類以上の抗うつ薬又は3種類以上の抗精神病薬を投与した場合には、算定できない」とするものでございまして、これは前回お示ししたものでは2種類となっていたところでございます。2種類以上の抗うつ薬、2種類以上の抗精神病薬となっていたところでございますが、2を3にするという修正でございます。
 趣旨につきましては、パブリックコメント等の指摘を踏まえ、単剤が原則でガイドライン上規定されるところでございますが、薬の切り換え時などにはそれを併用する場合があるということでございまして、通常の医療でも2種類というところが想定されるところでございまして、そこまでは許容するべきだと事務局で整理をしたものでございます。
 それでは、続きまして、174ページでございます。項目番号で申し上げますと、2-2の1でございます。
 こちらの中段に括弧といたしましてリハビリテーション・栄養・口腔連携加算とございますが、これは以前の短冊では中に「体制」という言葉があり、「体制加算」となってございましたけれども、ここは言葉の明確化という意味で、別の加算との区別もする観点から、「体制」という言葉をこちらは省かせていただいたところでございます。
 それでは、続かせていただきます。ページ数で御紹介申し上げます。283ページでございます。項目番号で申し上げますと、2-4の3でございます。
 こちらは急性期一般入院料1における平均在院日数の基準の見直しということでございまして、「第2 具体的な内容」を御覧ください。急性期一般入院料の1の施設基準のうち、平均在院日数の基準について18日から16日に見直すと記載しております。前回は●だったところでございますけれども、公益裁定を受けまして16という具体的な数値を記載させていただいております。
 次に284ページ、項目数でいいますと2-4の4でございます。
 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の評価項目及び施設基準の見直しでございます。
 「第2 具体的な内容」といたしまして、1ポツ、一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の項目について、以下のとおり見直すということでございまして、以下、○が幾つか並んでございます。主なものを御紹介します。
 1つ目の○で、「創傷処置」の項目について、重症度、医療・看護必要度1における評価対象を、重症度、医療・看護必要度2において評価対象となる診療行為を実施した場合とするとともに、「重度褥瘡処置」に係る診療行為を評価対象から除外する。
 2つ目の○、呼吸ケアに関する項目、3つ目が注射薬剤3種類以上の管理の項目、4つ目、5つ目、そして、ページが変わりまして285ページの2つ目の○までが「専門的な治療・処置」の項目に関する変更点でございます。
 285ページの上から2つ目の○は、「救急搬送後の入院」及び「緊急に入院を必要とする状態」について、評価日数を現行の5日間から2日間に変更するというものでございます。
 ほかにもC項目の対象手術や短期滞在手術に係る見直しを行うものでございます。
 そして、285ページの真ん中、2といたしまして、急性期一般入院料1、特定機能病院入院基本料7対1及び専門病院入院基本料7対1における該当患者の基準及び割合の基準について、1、2といたしまして、1がA3点以上またはC1点以上に該当する割合が一定以上であること、2といたしましてA2点以上またはC1点以上に該当する割合が一定以上あることの両者を満たすことを施設基準とするというものでございます。
 3でございます。一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の評価項目の見直しに伴い、入院料等の施設基準における該当患者割合の基準を見直すというものでございまして、表が掲載されてございます。前回の公益裁定での数値でございますが、表でお示ししたこともあったところでございますが、20%、27%のところは御紹介させていただきます。急性期一般入院料1といたしまして、改定案がございまして、その中で一般病棟用の重症度、医療・看護必要度2の割合で、割合1が2割、割合2が2割7分となってございます。
 285ページの一番下、7対1の特定機能病院入院基本料も同じように2割、2割7分という記載となっているところでございます。
 ここも前回の公益裁定を踏まえた修正となってございまして、以下、この表につきましても公益裁定でお示しされたものを記載させていただいているものでございます。
 それでは、ページを進ませていただきます。ページは大分進みますけれども、368ページでございます。
 この項目自体は生活習慣病に係る医学管理の見直しということで、2-5の1に連なるところでございますけれども、具体的な記載は368ページでございます。367ページのより質の高い疾病管理を推進する観点から、特定疾患療養管理料の対象疾患を追加するというものでございまして、368ページの表の一番下、左側でございますが、アナフィラキシーとギラン・バレー症候群を追加するものでございます。
 ページを進ませていただきます。次に、386ページでございます。項目の番号で申し上げますと、2-6の3でございます。
 こちらは、前回、感染症対策に対する感染の対象となる入院料に関しまして、2号側委員から御指摘をいただいたところでございます。事務局で改めて整理を行いまして、特定感染症入院医療管理加算につきまして、前回の短冊では「一般病床又は感染症病床に限る」としていた規定は削除させていただいてございます。
 また、こちらでございますけれども、1入院につき原則として7日までと記載とさせていただいております。ここも前回は入院初日からということでございましたけれども、1入院につきということにさせていただいてございます。
 次の387ページの2ポツでございますけれども、二類感染症入院診療加算について、申請される特定感染症入院管理加算に合わせる形で、治療室でも算定可能となるというような見直しを追加しているところでございます。
 こういった見直しをさせていただいてございます。
 それでは、次の項目に進ませていただきます。ページ数で申し上げますと、408ページとなります。項目の番号で申し上げますと2-6の7となります。
 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料ということでございまして、注10の記載でございますけれども、改定案の一番下の行でございます。「緊急に訪問し、」となってございます。前回の短冊では「当該患者に対して」となっていたところでございますが、これも2号側委員からの御指摘によりまして、「当該患者又はその家族等」という記載とさせていただいているところでございます。
 それでは、次にまたページを進ませていただきます。またページが大分飛んで恐縮でございますけれども、539ページまでお進みいただけますでしょうか。
 項目番号としては3-2の4でございまして、抗HLA抗体検査の算定要件の見直しでございます。こちらは検査番号でいうと「46」でございますけれども、「47」の抗体特異性同定検査について、移植待機中の患者さんで「46」の抗体のスクリーニング検査で陽性となった場合も測定できることをより明確にする意図で、抗HLA抗体獲得の確定を目的に行われた場合にも算定できることを追加するなどで、より意図を明確化したというものでございます。
 以上で主な変更点、内容に変更があるものは御説明申し上げました。その他、様々字句の修正や反映漏れなど、その後御指摘がありましたところは事務的に修正をさせていただいているところでございます。
 事務局からの説明は以上でございます。
○小塩会長
 ありがとうございました。
 短冊につきましては、前回までに一通り議論をしていただいており、本日で短冊の議論は最後となる予定です。ただいま事務局から説明のあった件も含めて、何か御質問、御意見等がございましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。特に御質問、御意見等ないようでしたら、本件に係る議論はこの辺りとしたいと思います。
 続きまして、「答申書の附帯意見案について(その2)」を議題といたします。
 前回の総会におきまして、附帯意見案について一通り議論をしていただいたところです。
 事務局より資料の説明をお願いいたします。
○眞鍋医療課長
 医療課長でございます。
 それでは、答申書附帯意見の案につきまして、中医協資料総-3を用いまして御説明させていただきます。
 前回お示ししたのは素案となってございましたが、今回は案としてお示しをしてございます。
 変更箇所につきまして御説明をさせていただきます。
 1ページでございます。
 賃上げ全般、項目でいうと2でございますけれども、看護職員、そして、ここは前回では他の医療機関関係職種となってございましたが、大臣折衝合意文書に合わせる形で「看護職員、病院薬剤師その他の」という記載を追加したこと。そして、2の3行目です。「勤務医師及び勤務歯科医師」というふうに「勤務」という言葉を追加して、これも大臣折衝の文言に合わせるという事務的な修正をさせていただきました。
 次に、4つ目の項目でございます。働き方改革・人材確保でございますけれども、こちらは働き方改革の「更なる推進」という言葉を入れさせていただいたところと、これを図る観点からと、次に「医療機関の取組」というところを「医療機関全体の」とさせていただいてございます。2行目のタスクシフト・タスクシェアの進捗、その後に「及び各医療従事者の負担の軽減」という言葉も追加をさせていただいた。こういった修正などをさせていただいたところでございます。これはともに1号委員からの御指摘を受けてこのように修正したものでございます。
 次に入院医療、項目でいうと1ページの一番下、項目5でございます。「新設された地域包括医療病棟において」とございますけれども、最後の行でございます。その1行目前からで、その入院機能を明確にした上で、前回では「再編を検討すること」という表現でございましたが、そこに関しましては、2号側からの意見を受けまして、「再編を含め評価の在り方を検討すること」という表現とさせていただいてございます。
 2ページに進ませていただきます。
 項目番号6でございます。「急性期一般病棟入院基本料や」と始まりますけれども、その3行目でございます。「検証を行うとともに、」の後に「人口構造や医療ニーズの変化も見据え、」という言葉を追加させていただいてございます。こちらは前回の公益裁定を御指摘いただいた文言を追加させていただいてございます。
 それでは、ページが進みまして3ページでございます。
 在宅医療等、項目でいうと16となります。その3行目でございますけれども、こちらは「調査・検証を行うとともに」の後に「地域における医療提供体制の実態等も踏まえつつ」という言葉を追加させていただいているところでございます。
 次のページに進ませていただきます。
 4ページでございますけれども、項目で申し上げますと23番、長期処方やリフィル処方というところでございまして、ここは追加してございますので読み上げをさせていただきます。「23 長期処方やリフィル処方に係る取組について、今回改定による影響の調査・検証を行うとともに、適切な運用や活用策について引き続き検討すること」。これは1号側の御指摘ということで追加させていただいたものでございます。
 前回からの修正は以上でございまして、以上をもちまして案として御説明をさせていただきました。
 事務局からの説明は以上でございます。
○小塩会長
 ありがとうございました。
 本日でこの附帯意見案の議論は最後となる予定です。何か御質問、御意見等ございましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。特に御意見等はないようですので、これで令和6年度診療報酬改定に関する議論が一通り終わったことになります。これまでの議論を踏まえまして、厚生労働大臣への答申書案を事務局に作成していただき、次回の総会に提出してもらいたいと思いますので、事務局はその御準備をお願いいたします。
 本日の議題は以上です。
 次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡いたします。
 それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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