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2022年11月16日 中央社会保険医療協議会 総会 第532回議事録

○日時

令和4年11月16日(水)診療報酬改定結果検証部会終了後~

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士会長 秋山美紀委員 飯塚敏晃委員 関ふ佐子委員 永瀬伸子委員 中村洋委員
安藤伸樹委員 松本真人委員 佐保昌一委員 間宮清委員 眞田亨委員 鈴木順三委員
長島公之委員 茂松茂人委員 江澤和彦委員 池端幸彦委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員 中村春基専門委員、田村文誉専門委員
<事務局>
伊原保険局長 眞鍋医療課長 中田医療技術評価推進室長
荻原保険医療企画調査室長 安川薬剤管理官 宮原歯科医療管理官 他

○議題

○診療報酬改定結果検証部会からの報告について

○議事 


○小塩会長
それでは、ただいまより、第532回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
なお、本日も新型コロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は末松委員と羽田専門委員が御欠席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「診療報酬改定結果検証部会からの報告について」を議題といたします。
まず、同部会の永瀬部会長より御報告をいただきまして、引き続き、その後に、事務局より補足をお願いいたします。よろしくお願いします。
○永瀬部会長
検証部会長の永瀬です。
本日御報告する資料は「令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和4年度調査)の調査票案について」です。
まずは、本調査票案の作成において、中医協委員の皆様には、短い期間で調査票案を御確認の上、御意見を頂戴しましたことを、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
いただきました御意見につきましては、できるだけ反映する方向で検討を重ねて作成した調査票案を、本日、お出ししております。
本日御報告するのは、令和4年度に実施する5つの調査になっております。
(1)在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査
(2)精神医療等の実施状況調査
(3)リフィル処方箋の実施状況調査
(4)後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査
(5)明細書無償発行に関する実施状況調査の5項目に関わる調査票案です。
今後スケジュール案に基づき調査を実施し、それぞれの報告書がまとまり次第、改めて御報告したいと思います。
それでは、事務局より資料の御説明をお願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。
資料総-1、総-1参考でございます。
令和4年度診療報酬改定の結果検証調査につきましては、本年6月15日の中医協で承認いただきました調査計画に基づきまして、2か年に分けて実施することとしてございます。
先ほど部会長のほうから御報告いただきました5項目について、今年度の調査ということで調査票案を作成してございます。
作成に当たりましては、5つの調査ごとに公益委員、有識者等で構成した調査検討委員会におきまして、具体的な調査票の内容を御検討いただいてございます。
また、短い期間ではございましたが、事前に中医協委員の皆様にも二度御確認いただきまして、そこでいただきました御意見について、可能な限り調査票のほうに反映させていただきました。
短い期間でたくさんの量ではございましたが、この内容を御確認いただきまして、誠にありがとうございました。
今後のスケジュールといたしましては、本日、調査票案が御承認いただければ、12月に調査を実施しまして、督促、回収、集計、分析を経て、調査結果について御報告したいと考えてございます。
報告書がまとまり次第、3月末までの中医協に御報告したいということで考えてございます。
それでは、資料のほうを御説明いたしたいと思います。
総-1でございますが、こちらを御覧いただければと思います。
資料が大部で恐縮ではございますが、時間の関係上、ポイントを絞って御説明いたします。
資料のページ番号につきましては、右下の通しのページ数で御説明申し上げます。
今回の検証調査におきましては、診療報酬改定による影響を調査することと併せまして、新型コロナウイルス感染症関連の項目も多く加えてございます。
右下の通しページ2ページの右下を御覧いただきたいと思います。
実際に調査を行う際には、この色は外すこととしてございますが、本日は御説明用といたしまして、新型コロナウイルス感染症に関する質問には黄色いマーカーを、前回調査から新規に追加した項目には青色のマーカーをつけてございます。
本日は主に、これら黄色、青色の箇所を中心に御説明したいと思っております。
右下の通しページ、3ページから4ページを御覧いただきたいと思います。
各調査票に共通してございますが、調査の概要といたしまして、調査の目的、調査の対象を記載してございます。
調査の手順といたしましては、紙媒体に記入後、郵送返送する方法を原則としておりますが、施設票につきましては、回答者の負担軽減のために、専用ホームページより、電子調査票をダウンロードし、入力の上、メールへの添付により返送する、オンライン上での回答を選択できるようにしてございます。
また、3.主な調査項目では、新型コロナウイルスの影響に関する項目、今回新設した項目、前回調査から削除した主な項目を一覧できるようにまとめて記載してございます。
この点、5つの調査とも共通となってございます。
それでは、早速ですが、個別の調査票の説明に移りたいと思います。
まず、1つ目でございますが、在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査についてです。
7ページからが医療機関調査となってございます。
ページ飛びまして11ページにおきましては、新型コロナウイルス感染症に関する質問がありまして、続いた後、今後の情報通信機器を用いた診療の意向について質問となってございます。
少し飛びまして20ページでございますが、歯科訪問診療との連携の状況、その後に在宅薬剤管理指導の状況について質問をしてございます。
22ページ、それ以降は、令和4年度診療報酬改定で新設された評価の実施状況についての質問となってございます。
29ページにおきましては、末期の悪性腫瘍患者の訪問診療の実施状況について質問してございます。
また、30ページにおきましては、訪問診療で容態が急変した患者への対応状況についての質問となってございます。
31ページですが、訪問リハビリテーションの実施状況等についての質問となってございます。
32ページ、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン等の内容を踏まえた対応についての質問となってございます。
34ページ以降は、患者票となっております。訪問リハビリテーションの実施の有無、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン等の内容を踏まえた対応などの設問を新たに設けてございます。
続きまして、歯科医療機関調査票になります。ページで申し上げますと58ページ目以降となります。
少し飛びまして65ページを御覧いただきますと、病院への歯科訪問診療の実施状況の質問となってございます。
66ページにおいては、通信画像情報活用加算の実施状況についての設問となってございます。
68ページにおきましては、在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料の実施状況の調査となってございます。
続いて69ページにおきましては、小児在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料の実施状況の設問となってございます。
70ページにおきましては、口腔細菌定量検査の実施状況についての調査となってございます。
71ページですが、他の医療機関等との連携状況についての調査を行うこととしてございます。
続きまして、77ページになりますが、歯科訪問診療の場面におきます、新型コロナウイルス感染症拡大の影響についての設問がございます。
78ページ目からは、患者票となってございます。
自院での最終の外来受診歴、訪問歯科衛生指導の頻度、歯科衛生士による訪問歯科衛生指導の内容等の設問を新たに設けてございます。
82ページ目以降は、保険薬局票となってございます。
84ページでは、在宅患者訪問薬剤管理指導料等の実施状況についての調査となってございます。
86ページでは、他職種との連携についての調査となってございます。
続きまして、87ページですが、在宅において医療用麻薬持続注射または中心静脈栄養法を行っている患者の薬学的管理の状況についての調査となってございます。
89ページ目からは、在宅患者へのオンライン服薬指導についての調査となってございます。
また、89ページ中ほど以降は、患者票となってございまして、訪問薬剤管理を行ったきっかけ、当該患者の退院時共同指導への薬剤師の参加状況、提供した薬学的管理等に関する設問を設けてございます。
94ページ以降は、訪問看護票となってございます。
ページが少し飛びまして、100ページにおきましては、訪問看護の体制といたしまして、24時間対応体制加算の届出の有無や、その予定。24時間対応するに当たって、特に負担が大きい営業時間外の対応ですとか、職員の負担等の軽減に関する取組についての調査を行うということとしてございます。
101ページにおきましては、令和4年度の改定で見直した機能強化型訪問看護ステーションによる地域における人材育成等の取組状況に関する項目等を新たに追加してございます。
104ページですが、精神科訪問看護の実施状況といたしまして、届出状況等に加えまして、身体合併症への対応状況などについての調査を追加してございます。
111ページからは、利用者票となってございます。
複数回の訪問看護における各回の訪問看護の内容、リハビリ職との連携及びリハビリ職が提供している訪問看護の内容、医療機関、介護、障害福祉等関係者との連携状況についての調査となってございます。
続きまして、2つ目の調査でございます。
精神医療等の実施状況調査でございます。
ページ飛びまして147ページ目以降が、各調査票案となってございます。
まず、147ページからは、病院票となっております。
医療機関の概要、入院基本料の届出状況等の基本属性について、このページでは、調査を行うこととしておりまして、以降148ページ目から順に、令和4年度診療報酬改定に関するものとしまして、精神科救急急性期医療入院料、精神科救急医療体制加算、こころの連携指導料、療養生活継続支援加算の状況の届出状況などについての設問を設けてございます。
ページ少し飛びまして、170ページに移っていただきますと、このページ以降、病棟票になってございます。
入院基本料等、入院患者の状況、在宅復帰に向けた取組等の実施状況、退院調整に向けたカンファレンスの開催状況、公認心理士を含めた医師、看護師以外の職種の配置等の状況などについての設問を設けてございます。
続きまして、178ページからが診療所票となってございます。
医療機関の概要、休日、夜間の対応状況、精神保健指定の業務の実態等の基本属性、地域連携の状況、療養生活継続支援加算の状況、精神疾患患者に対するオンライン診療の実施状況、通院精神療法の実施状況についての設問を設けてございます。
193ページからは、入院患者票となってございます。
患者の基本属性、入院時の状況、現在の患者の状態、退院の見通しについて調査を行うこととしてございます。
198ページからは、外来患者票となってございます。
直近の入院時の状況、主傷病やリハビリテーションの有無といった現在の状況、在宅医療、在宅療養の支援状況などについての調査を行うこととしてございます。
続きまして、3つ目の調査でございますが、リフィル処方箋の実施状況調査となってございます。
通しページ208ページ目以降が、各調査票案となってございます。
まず、保険薬局票ですが、208ページ目以降となってございますが、リフィル処方箋の対応状況、医療機関との連携、リフィル処方箋に関する薬局薬剤師への影響等についての調査となってございます。
214ページからは、病院、診療所票となってございます。
リフィル処方箋に関して、制度の認知、発行の有無、回数、トレーシングレポート受領頻度、患者からの希望の有無、リフィル処方箋発行に係る検討についての今後の見通しなどについての調査となってございます。
217ページからは、患者票となってございます。
リフィル処方箋を交付された経験と、利用の移行に関しての調査となってございます。
続きまして、右下の通しページ225ページを御覧いただきますと、4つ目の調査、後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査となってございます。
具体的な調査票案は、229ページ以降となっています。全体といたしましては、例年の調査票と同様の調査内容としてございますが、昨年に引き続きまして、医薬品の供給不足の影響についての設問を設けております。
それ以外に、バイオ後続品に関する設問を今回追加してございます。
続きまして、最後5つ目になりますが、明細書無償発行に関する実施状況調査になります。
通しページ303ページ以降が調査票案となってございます。
まず、施設票、一般診療所、歯科診療所についてでございます。
施設票につきましては、令和4年7月1日時点で正当な理由の届出を行っていると報告した一般診療所、歯科診療所を対象に実施をする予定としてございます。
該当する正当な理由に関する設問に加えまして、現在の明細書の発行状況、発行体制、患者の反応等の設問を設けてございます。
続きまして、306ページからは、施設票、訪問看護ステーションの票となってございます。
レセプト請求の方法に関する設問に加えまして、現在の明細の発行状況、発行体制、利用者の反応等の設問を設けてございます。
続きまして、310ページからは、患者、利用者票となってございます。
患者票につきましては、正当な理由の届出を行っている診療所だけではなく、既に無料発行を行っている病院についても実施をすることとしてございます。
明細書の受取り状況、明細書を受け取った方に費用徴収の有無、内容確認の有無、明細書を受け取ることのメリットについての質問を行うこととしてございます。
さらに、明細書発行の希望の有無についても質問することとしてございます。
最後、321ページを御覧いただきますと、電子レセプトデータの活用についてでございます。
検証調査におきましては、調査対象者の負担を軽減し、回答率の向上を図るため、また、幅広い対象について状況を把握するために、NDBデータのレセプト情報より、診療報酬の算定状況などを分析することで、調査の一部とするということとしてございます。
こちらは、平成27年度以降、毎年実施しておりまして、今年度も引き続き実施したいと考えてございます。
表を御覧いただきますと、調査項目ごとにNDBデータ-を用いて実施する主なものを提示してございます。
NDBデータは全数調査となりますので、単純に全体としての診療報酬項目の算定傾向などを把握する場合には、こちらへNDBデータを利用いたします。
一方、検証調査に回答した医療機関の状況等において、算定回数とクロス集計して分析するような場合におきましては、NDBデータだけでは利用できません。
そのような場合、調査票においても、算定回数などを御回答いただくということとしてございます。
大変長くなりましたが、説明は以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございます。
非常に詳細な御説明ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。
佐保委員、お願いいたします。
○佐保委員
ありがとうございます。
属性に関しまして、性別が1男性、2女性の2つとなっています。これまで性別、年齢で分析してきたことから、こうした分類としているとお聞きしておりますが、とりわけ患者調査に関しては、多様性の観点から、男性、女性、その他、回答しないといった分類でもよいのではないかと思っております。今後、検討することはあるのか、事務局にお尋ねしたいと思います。
○小塩会長
ありがとうございます。
ほかに御質問ありますか、なければ、事務局より、今の佐保委員の御質問に回答していただきたいと思いますが、よろしいですか。
それでは、事務局、お願いします。
○荻原保険医療企画調査室長
ありがとうございます。
佐保委員から御指摘いただいたポイントにつきましてでございますが、全体の回答の設問の趣旨、もしくは、有効回答数なども見ながら、あと、いただいた御意見の趣旨を踏まえながら、私ども、今後の検証調査において、また、引き続き検討してまいりたいと考えてございます。
以上です。
○佐保委員
今後、ぜひ検討していただきたいと思っております。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございます。
ほかにございますか。
よろしいですか、佐保委員、先ほどの御意見は修正意見でしょうか、それとも今後の検討を要請するというお考えですか。
○佐保委員
今回は調査期間も限られておりますし、変更することは難しいのではないかと思いますし、これから検討に時間を要しますと、調査実施が遅れてしまうということもありますので、今後の検討ということで構いません。よろしくお願いします。
○小塩会長
了解いたしました。
ほかに御意見、御質問ございますか。
よろしいでしょうか。
それでは、ほかに御質問等ないようですので、本件につきましては、中医協として承認するということでいかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
本日の議題は、以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
本日の総会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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