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2022年4月27日 中央社会保険医療協議会 総会 第520回議事録

○日時

令和4年4月27日(水)診療報酬基本問題小委員会終了後~

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士会長 秋山美紀委員 飯塚敏晃委員 関ふ佐子委員 永瀬伸子委員 中村洋委員 
安藤伸樹委員 松本真人委員 佐保昌一委員 間宮清委員 眞田享委員 鈴木順三委員 末松則子委員
城守国斗委員 長島公之委員 江澤和彦委員 池端幸彦委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員 中村春基専門委員 田村文誉専門委員
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 中田医療技術評価推進室長
高宮保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 宮原歯科医療管理官 他

○議題

○先進医療会議からの報告について
○診療報酬基本問題小委員会からの報告について

○議事 

○小塩会長
ただいまより、第520回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
なお、本日も新型コロナウイルス感染症対策の観点からオンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開につきましては、前回に引き続き試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、羽田専門委員が御欠席です。
それでは、早速議事に入らせていただきます。
最初に「先進医療会議からの報告について」を議題といたします。本件は報告事項です。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○中田医療技術評価推進室長
それでは、中医協総-1に基づきまして御説明いたします。
まず、総-1の1ページ目でございます。
1件目の技術でございますが、整理番号347、強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別でございます。
本技術にかかる費用は、それぞれ表に記載のとおりでございます。
また、総合判定といたしまして、適と判定していただいております。
技術の説明に移ります。6ページ目を御覧ください。
本技術は、生殖補助医療に係る技術でございまして、高倍率6,000倍の顕微鏡下に精子を観察し、頭部内に空砲等の構造異常を認めない形態良好精子を選別し、卵細胞質内に注入するというものでございます。
ロードマップにつきましては、7ページを御覧ください。
本先進医療でデータを収集し、多施設共同研究を行った上で、保険収載を目指すとのことでございます。
続きまして、総-2でございます。
こちらは、先進医療合同会議で、先進医療Bの技術が3件ございましたので、御報告いたします。
まず、1件目でございますが、総-2の1ページ目を御覧ください。
1件目の技術は整理番号156、ラメルテオンを用いたせん妄発症抑制療法でございます。
本技術にかかる費用は、それぞれ表に記載のとおりでございます。
判定につきましては、6ページ目を御覧ください。
総合判定といたしまして適となっております。
技術の概要は、8ページ目を御覧ください。
本日は、高齢がん患者の術後せん妄の発症抑制に対するラメルテオンの内服の有効性と安全性について、プラセボを対象とする二重盲検ランダム化比較試験にて検証するというものでございます。
ロードマップにつきましては、9ページを御覧ください。
多施設共同研究として、本先進医療を実施し、薬事承認申請を目指すとのことでございます。
続いて2件目でございます。
整理番号157、重症未熟児網膜症に対する抗VEGF(血管内皮増殖因子)薬の硝子体注射療法でございます。
本技術にかかる費用は、それぞれ表に記載のとおりでございます。
14ページ目を御覧ください。
総合判定といたしまして適となっております。
技術の概要は16ページ目でございます。
本技術は、ベバシズマブまたは対照薬としてラニビズマブを硝子体注射として投与し、プロトコル治療後24週目までに眼底所見が第三者判定により、追加治療を要する所見となった割合を比較するというものでございます。
ロードマップについては、17ページを御覧ください。
本先進医療でデータ収集し、単施設、実薬対照非盲検無作為化比較試験を行った上で、薬事承認申請を目指すというものでございます。
薬事承認に至らなければ、新しいデザインの治験の実施を検討するとのことでございます。
続いて3件目でございます。
3件目の技術は整理番号158、反復経頭蓋磁気刺激による治療抵抗性うつ病の維持療法でございます。
本技術にかかる費用は、それぞれ表に記載のとおりでございます。
22ページ目を御覧ください。
総合判定といたしましては、適となっております。
技術の概要は、24ページを御覧ください。
本技術は、薬物療法に反応しない治療抵抗性うつ病を対象とし、急性期の反復経頭蓋磁気刺激療法に引き続き、反応あるいは寛解した患者に対しまして、維持療法として前半6か月間は週1回、後半6か月間は、各週1回の反復経頭蓋磁気刺激療法を継続し、その効果を検証するというものでございます。
ロードマップは、25ページを御覧ください。
多施設共同研究として本先進医療を実施し、保険収載を目指すとのことでございます。
以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
特に御質問等ないようですので、本件に係る質疑は、このあたりとしたいと思います。
続きまして「診療報酬基本問題小委員会からの報告について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○井内医療課長 資料につきましては、総-3-1から3-4までございます。
この資料に基づきまして、先ほど基本問題小委で議論をしていただきました。
基本問題小委におきましては、まず冒頭、尾形分科会長より、入院・外来医療等の調査分科会の状況というのを御教示いただきました上で、その中でも議題となっております、看護の処遇改善に係る特別調査ということで、御議論をいただきました。
そこでいただきました御意見といたしましては、まず、総論として、この特別調査を含めて、丁寧な議論で最適な結論をというような総論的なお話。
あと、特別調査に関しましては、回答率についての言及というのがございました。
その上で、中医協の総-3-4の資料にあります、今後の対応に係る論点というところについては、診-2の内容を基本とするということ。
あと、その際、調査内容に関しては、以下のところで、令和4年5月1日の時点の状況の調査をするということ。
あと、新規入院患者数を含めた調査とすることというような御意見が出ておりました。
また、尾形分科会長からの御報告に際しまして、この制度設計について、幾つか調整機能であるというようなことを報酬と処遇間の差について、分かる必要があるというようなことをシンプルな仕組みにというようなこと。様々な御意見をいただいたということでございます。
事務局からの報告は、以上でございます。
○小塩会長
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。
城守委員、お願いいたします。
○城守委員
ありがとうございます。
先ほどの基本問題小委でも発言をさせていただきましたが、この総-3-4で御提案いただいております内容につきましては、診療側として了承したいと思います。
私からは、以上です。
○小塩会長
ありがとうございます。
ほかに御意見は、池端委員、お願いいたします。
○池端委員
ありがとうございます。
では、簡単に意見を述べさせていただきます。今ほど城守委員からもありましたように、私としても今回の総-3-4にあります論点に沿っての取組ということは、賛同させていただきたいと思います。
その上で、少し意見を言わせていただきますと、今回、中医協に求められたものは、確かに処遇改善に関する診療報酬上の対応を正しく、より正確にその対象となる看護師等に届けるための仕組みとして、どういう立てつけがいいかということ、そして、そのためには、調査が必要だということだと思います。ただもう少し原点に戻ると、そもそも公定価格の医療従事者に対する処遇改善という大きな目標があって、今回は、その第一歩として、まず救急車200台以上の病院等に限った看護職員等の処遇改善となったということを考えますと、やはりその先に進むことも想定しながら、ぜひ御検討いただきたいのです。そうであれば、今回その調査の対象になる医療機関に勤務されている看護職員等に関して、一定程度の調査の結果が出て、それに対して、方法を決めて加算を行って、そして、それが正しく届けられているかということ、これが第一歩だと思いますけれども、その次には、それ以外、今回の立てつけで対象にならない看護師等との格差が、それが正しいものなのか、勤務先によっても、対象になる看護師等と、それでない看護師等が出てくるわけですから、もちろん、就業の危険度とか難易度とかによって、今回こういう形になったということは理解しているつもりですが、それが本当に正しい処遇改善の在り方なのかどうかということも、ゆくゆくは検討していただいて、その次のステップのときに、どこまでそれを広げるべきなのか、広げるべきではないのかということも検討できることも意識しながら、今回の処遇改善の対応をしていただきたいという、私としての意見を言わしていただきました。
以上です。ありがとうございました。
○小塩会長
ありがとうございました。
ほかに、松本委員、お願いいたします。
○松本委員
ありがとうございます。
まず、特別調査内容につきましては、資料の4にございますような内容で、特段異論はございませんので、了承したいと思います。
また、今、池端先生からコメントがありました件、将来的なテーマとしては承りますけれども、今回は、あくまでも限られた中の範囲で粛々と議論すると理解をしておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。
島委員、お願いいたします。
○島委員
ありがとうございます。
今回の調査に関する今後の対応に係る論点に関しては、異論はございません。
ただ、ちょっと確認しておきたいのは、補助金が今出ているところの対象医療機関、救急医療管理加算を算定していて、救急車200台以上受け入れているところ、それから三次救急といったところが、基本的には対象の医療機関になると思いますが、これらの医療機関が、全てこれを受け入れるのかどうかという1つの疑問があります。まず、そこを考えなくてはいけないのではないかなと思いますが、そこに関する考え方としては、どういうことを考えておられるのかというのが、ちょっと質問でございます。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございます。
今、島委員から御質問ありましたけれども、ほかの委員から御質問等ございますでしょうか。
それでは、事務局から御質問に回答していただきたいと思います。お願いいたします。
○井内医療課長
今、島委員のほうから御質問をいただきました。本中医協においての議論といいますのは、この入院分科会から総会までの間で、この看護処遇改善についてということで、診療報酬で、いかに手当をしていくのかというようなところ、そういったところの御議論をしていただいているという認識でございます。そのための特別調査ということで考えていただいております。
それぞれの病院がどういう判断をされるのかというのは、そういった制度設計がなされた後、病院がここに検討されるということなのだと思っております。
○小塩会長
島委員、よろしいでしょうか。
○島委員
了解しました。
○小塩会長
ありがとうございます。
ほかに御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、今回提案がございました調査につきましては、今回提出された資料総-3-4にある、病床数、人員配置等については、令和4年5月1日を調査時点とする。
それから、患者の受入状況等については、新規入院患者数を含めておくということとして、中医協として実施を承認するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として、そのように承認したいと思います。
本日の議題は、以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
本日の総会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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