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2021年6月23日 中央社会保険医療協議会 総会 第481回議事録

○日時

令和3年6月23日(水)10:00~

○場所

オンライン開催

○出席者

小塩隆士会長 秋山美紀委員 中村洋委員 関ふ佐子委員 永瀬伸子委員 飯塚敏晃委員
安藤伸樹委員 幸野庄司委員 佐保昌一委員 間宮清委員 眞田享委員 松浦満晴委員 末松則子委員
松本吉郎委員 城守国斗委員 長島公之委員 池端幸彦委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
吉川久美子専門委員 田村文誉専門委員 半田一登専門委員
保険医療材料等専門組織 小澤委員長
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○部会・小委員会に属する委員の指名等について
○医療機器及び臨床検査の保険適用について
○最適使用推進ガイドラインについて
○再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて
○DPC対象病院の退出に係る報告について
○診療報酬基本問題小委員会からの報告について
○薬価専門部会からの報告について
○保険医療材料専門部会からの報告について


 


○小塩会長
おはようございます。ただいまより、第481回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
なお、本日もコロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開につきましては、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。本日は、全員が御出席です。
本日の中医協総会につきましては、まず総会におきまして、委員の交代について御報告し、小委員会及び部会に属する委員の指名を行った後、一度総会を中断いたしまして、診療報酬基本問題小委員会、薬価専門部会、保険医療材料専門部会を開催いたします。その後、改めて総会を開催し、その他の議題の審議を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず、委員の交代について御報告いたします。荒井耕委員におかれましては、6月14日付で退任され、後任として飯塚敏晃委員が6月15日付で発令されております。また、今村聡委員におかれましても、6月3日付で退任され、後任として長島公之委員が6月4日付で発令されております。なお、2人の委員からは、自らが公務員であり、高い倫理感を保って行動する旨の宣誓をいただいております。
それでは、新しく委員とならました飯塚委員、長島委員より、一言ずつ御挨拶をお願いいたします。最初に飯塚委員、お願いいたします。
○飯塚委員
東京大学大学院経済学研究科教授、飯塚敏明と申します。専門は経済学で医療経済学の実証研究を行っております。
医療に関しましては、その資源は全て限りがありますので、それらのよりよい利用に関して貢献できればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
○小塩会長
よろしくお願いいたします。
続きまして、長島委員、お願いいたします。
○長島委員
日本医師会常任理事の長島公之でございます。
国民、患者の皆様、医療の現場で働く方々のために、精一杯務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○小塩会長
ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入らせていただきます。
初めに、委員の交代に伴いまして、部会及び小委員会に属する委員につきましても異動が生じます。
部会、小委員会に属する委員につきましては、社会保険医療協議会令第1条第2項等の規定により、中医協の承認を経て会長が指名することとされております。委員のお手元に総-1といたしまして、新しい中医協の委員名簿とともに、異動のある部会及び小委員会の名簿の案をお配りしております。
飯塚委員におかれましては、荒井委員の所属されていた診療報酬基本問題小委員会、調査実施小委員会、診療報酬改定結果検証部会、保険医療材料専門部会、費用対効果評価専門部会に所属していただきます。それから、城守委員につきましては現在所属していただいている調査実施小委員会、費用対効果評価専門部会に加え、今村委員が所属していらっしゃいました診療報酬基本問題小委員会、薬価専門部会に所属していただき、長島委員におかれましては、今村委員が所属していらっしゃいました調査実施小委員会と城守委員が所属していらっしゃいました保険医療材料専門部会に所属していただきたいと思いますが、そのように指名することとしてよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○小塩会長
ありがとうございました。それでは、そのようにさせていただきます。
冒頭にも申し上げましたとおり、ここで総会を中断いたしまして、診療報酬基本問題小委員会、薬価専門部会、保険医療材料専門部会の審議を行った後に、改めて総会を開きたいと思います。
それでは、本日の総会は一時中断いたします。よろしくお願いいたします。
 
(一時中断)
 
○小塩会長
それでは総会を再開いたします。
まず「医療機器及び臨床検査の保険適用について」を議題といたします。
本日は、保険医療材料等専門組織の小澤委員長にお越しいただいております。
小澤委員長より御説明をお願いいたします。
○小澤委員長
小澤でございます。それでは説明いたします。中医協総-2-1の資料を御覧ください。
今回の医療機器の保険適用はC2が3製品3区分です。
2ページ目を御覧ください。製品名はメドエル骨導インプラントBONEBRIDGEです。
6ページ目の製品概要を御覧ください。本品は少なくとも一側の骨導閾値が正常、または軽度障害である難聴症例に対し、日常の環境で環境音と語音の聞き取りを改善するために使用する製品です。
2ページにお戻りください。価格につきましては、原価計算方式で評価いたしました。2ページの○の部分に補正加算についての説明を記載しております。インプラントBCI602及びSAMBA BBは臨床上重要な安全性指標において類似材料に比した高い安全性が客観性及び信頼性が確保された方法で示されたため、プラス5%の有用性加算とし、また、開示度が50%未満のため、加算係数0.2を乗じることが妥当と保材専として判断いたしました。この結果、最終的な価格をメドエル骨導インプラントBONEBRIDGE インプラントBCI602は72万円、SAMBA BBは32万5000円、BCIリフトは2万9800円といたしました。
次に7ページ目を御覧ください。製品名は多項目自動血球分析装置 XN-31です。
9ページ目の製品概要を御覧ください。本品は血液を拡散染色処理し、フローサイトメトリーの原理を用いて、マラリア原虫などを含むDNA含有感染赤血球を検出する製品です。
7ページ目にお戻りください。価格につきましては、本品は特定保険医療材料としては設定せず、新規技術料にて評価することが適当と保材専として判断いたしました。このため、外国平均価格との比はございません。
次に10ページ目を御覧ください。製品名はフィジオマグネットです。
14ページ目の製品概要を御覧ください。本品は磁石構造体とキーパーからなり、有床義歯を磁気吸引力により口腔内に維持する製品であります。
10ページにお戻りください。価格につきましては原価計算方式で評価いたしました。この結果、最終的な価格をフィジオマグネット磁石構造体は7,770円、キーパーは2,330円といたしました。外国における販売実績がないことから、外国平均価格との比はありません。
続きまして、中医協総―2-2の資料を御覧ください。今回の臨床検査の保険適用はE3の2件です。
2ページ目を御覧ください。販売減は赤痢アメーバQUICK CHEKです。測定項目は赤痢アメーバ抗原定性です。測定方法は酵素免疫測定法(定性)です。
4ページ目の製品概要を御覧ください。本検査は糞便中の赤痢アメーバ抗原を検出し、赤痢アメーバ感染の診断を補助する臨床検査です。
2ページにお戻りください。保険点数につきましてはD012 感染症免疫学的検査、42 赤痢アメーバ抗体判定量223点を参考点数としています。
5ページ目を御覧ください。販売名はエクルーシス試薬 sFlt-1、エクルーシス試薬 PlGF、測定項目はsFlt-1/PlGF比です。測定方法はECLIA法です。
8ページ目の製品概要を御覧ください。本検査は血清中の可溶性fms様チロシンキナーゼ1(sFlt-1)及び胎盤増殖因子(PlGF)を測定し、妊娠高血圧腎症の短期発生予測を補助する臨床検査です。
5ページにお戻りください。保険点数につきましては、D008 内分泌学的検査、31 副甲状腺ホルモン(PTH)2回分、340点を参考点数としています。
御説明いたします内容は以上でございます。
○小塩会長
どうもありがとうございました。事務局から補足ございますか。
○岡田医療技術評価推進室長
特にございません。
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、ただいまの御説明につきまして何か御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、本件につきましては中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、御説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
続きまして「最適仕様推進ガイドラインについて」を議題といたします。本件は報告事項です。
事務局より資料が提出されておりますので説明をお願いいたします。
○吉田医薬品審査管理課長
医薬品審査管理課長でございます。それでは私のほうから中医協総-3-1及び3-2に基づきまして、ニボルマブの最適使用推進ガイドラインについて御説明いたします。
ニボルマブ(遺伝子組換え)を有効成分とするオプジーボでございますが、これについては令和3年5月27日に悪性胸膜中皮腫に対し、イピリムマブと併用するといった形の用法・用量の追加を一部変更承認し、同日付で最適仕様推進ガイドラインの改正に関する通知を発出しております。また、同じくオプジーボにつきまして、6月21日付で非小細胞肺がんに関する臨床試験成績を添付文書に追記する改定が行われましたことから、最適使用推進ガイドラインにも追記するといった改正を行いましたので御報告をいたします。
まず、総-3-1でございます。
2ページを御覧いただければと思います。「はじめに」でございますが、変更箇所については網掛けをしてございますが、今回、用法・用量のところでいわゆるイピリムマブ、遺伝子組換えとの併用に関する用法・用量が追加となった形になってございます。
少し進んでいただきまして、4ページから臨床成績が記載されてございます。4ページの真ん中の2ですけれども、化学療法未治療の切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫患者605例を対象とした臨床試験におきまして、本剤とイピリムマブ(遺伝子組換え)との併用投与により、いわゆる全生存期間の変調が認められております。
6ページでございますが、その安全性プロファイルでございますけれども、これについては新たに注意をするような事象は認められなかったという形になってございます。
さらに進んでいただきまして9ページでございますが、用法・用量ということでございまして、1回240mgを2週間間隔、あるいは1回362mgを3週間間隔で投与するといった形の用法・用量の設定根拠となった暴露反応モデルを利用したシミュレーションの結果が記載されているという形になってございます。
10ページから11ページにかけては「施設について」ということでございますが、これはこれまで作成しております最適使用推進ガイドラインとは特に変更はございません。
12ページからが「投与対象となる患者」ですが、有効性に関する事項については、今回の臨床試験に基づき、有効性が示された患者について記載を追加してございます。安全性については特段の変更はございません。
13ページからの「投与に際して留意すべき事項」についても、基本的にはこれまでと同様という形になってございます。
続きまして、中医協総3-2でございますが、先ほど申し上げました添付文書のほうに新たに臨床試験成績を追加するという改定が行われていることに伴う変更でございます。したがいまして、2ページの「はじめに」のところについては、承認事項についての変更は特段ございません。
具体的な臨床成績でございますが、少し進んでいただきまして6ページからでございます。6ページの下のほうでございますが、化学療法未治療の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん患者550例を対象とした臨床試験におきまして、本剤とベバシズマブ(遺伝子組換え)及びプラチナ製剤を含む化学療法との併用投与により、無増悪生存期間の延長が認められるという結果になってございます。
15ページのほうにその安全性のプロファイルが記載されておりますけれども、新たに注意をするような事象は確認されてございません。
23ページから24ページにかけまして「施設について」の条件がございますが、これは特段の変更はございません。
25ページから投与対象の患者でございますが、有効性に関する事項は、25ページの中ほど、あるいは26ページの中ほどにございますけれども、今回の臨床試験に基づき有効性が示された患者などを記載してございます。安全性については特段の変更はございません。
さらに最後の28ページからの「投与に際しての留意すべき事項」についても、これまで同様で変更はないという形でございます。
私のほうからは以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
引き続き事務局から補足の説明をお願いいたします。
○紀平薬剤管理官
薬剤管理官でございます。それでは総-3-3を御覧ください。
先ほど説明のありました最適使用推進ガイドラインの変更に伴いまして、保険適用上の留意事項について通知を発出しておりますので、御報告させていただきます。
その内容についてですけれども、真ん中の3番「留意事項の内容」でございます。
まず、基本的な考え方につきましては、最適使用推進ガイドラインに従って使用するということで、今回の改正で変更はございません。
それから(2)診療報酬明細書の適用欄に記載をいただく事項についてでございます。
まず1)悪性胸膜中皮腫につきましては特に変更はございません。
2)非小細胞肺がんにつきましては、まずベバシズマブ、カルボプラチン、パクリタキセルと併用する場合には、その旨を御記載いただくこと。それから、併せまして、EGFR遺伝子変異陰性検査、ALK融合遺伝子陰性検査、それから、ROS1融合遺伝子陰性検査の実施年月日をそれぞれ記載いただくこととしております。
これらにつきまして、留意事項通知としまして、悪性胸膜中皮腫につきましては5月27日付、非小細胞肺がんにつきましては6月21日付で、それぞれ発出しております。
以上でございます。
○小塩会長
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして何か御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
特に質問等がないようですので、本件に係る質疑はこのあたりとしたいと思います。
ありがとうございました。
続きまして「再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○紀平薬剤管理官
薬剤管理官でございます。資料総-4を御覧ください。「再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて」でございます。
再生医療等製品の保険適用に関わる取扱いにつきましては、資料の上の四角囲みのところにございますけれども、当面の間の対応としまして、個別の製品の特性を踏まえて、医薬品の例により対応するか、医療機器の例により対応するかを御審議いただいております。
次の2つ目の○ですけれども、6月11日付でこちらに記載のあります2製品が再生医療等製品としまして薬事承認され、それぞれ保険収載を希望する旨の申し出がなされておりますので、今般、その取扱いについて御審議いただくものでございます。
それぞれの品目について御説明いたします。次の2ページ目を御覧ください。
こちらは一般的名称がテセルパツレブ、販売名がデリタクト注でございます。
類別としましては一番上にございますとおり、遺伝子治療用製品のうち、遺伝子発現治療製品となっております。
形状、成分、分量等のところを御覧いただきますと、長く書いてありますけれども、遺伝子を欠失したり不活性化したり、操作を行った遺伝子組換え単純ヘルペスウイルス1型というものでございます。
効能、効果、または性能は、悪性神経膠腫でございます。
用法・用量、使用方法としましては、腫瘍内に投与するといった形で用いられるものでございます。
これらの医療保険上の取扱いについてですけれども、下線が引いてあります部分でございます。審査報告書におきまして、腫瘍細胞内で選択的に複製され、複製の過程で感染細胞を破壊して殺細胞効果を示すもの。また、腫瘍反応性T細胞の誘導により、抗腫瘍免疫効果を示すものとされておりまして、薬理的作用を有しているということ。また、腫瘍内に注射して投与するという点も踏まえまして、医薬品の例により対応し、薬価基準の収載について御審議いただくということではどうかというものでございます。
次の3ページ目は、その製品の概要を記載しております。
続きまして、2品目目でございます。4ページ目を御覧ください。
こちら一般的名称はヒト(自己)口腔粘膜由来上皮細胞シート、販売名はオキュラルでございます。
類別としましては、ヒト細胞加工製品のうち、ヒト体性幹細胞加工製品とされております。
形状、成分、分量につきましては記載にあるとおりですけれども、まず、主な構成体としましては、患者自身より採取した口腔粘膜組織から分離した口腔粘膜上皮細胞をシート上に培養したものとなっております。また、それに併せまして、口腔粘膜組織を運搬するためのチューブですとか、保管用の血液を運搬するためのチューブがセットとなっております。
効能、効果、性能は、角膜上皮幹細胞疲弊証でございます。
用法・用量、または使用方法につきましては、まず最初に患者の口腔内から口腔粘膜組織を採取して製造業者に輸送されます。それから、移植の際には、患者の目の表面に細胞シートを移植するという形で用いられるものでございます。
医療保健上の取扱いについてですけれども、審査報告書におきまして、本品は口腔粘膜上皮細胞シート上に培養し、がん表面に移植する製品であるとされております。また、これまで角膜上皮細胞をシート上に培養し、がん表面に移植するという再生医療等製品が既に収載されておりまして、その際に材料価格のほうで算定がされております。こういった例も踏まえまして、本品につきましても医療機器の例により対応することとして、材料価格基準の収載について御審議いただくということでどうかというものでございます。
以上でございます。
○小塩会長
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして何か御質問等はございますでしょうか。
幸野委員、お願いいたします。
○幸野委員
デリタクト注は医薬品、それから、オキュラルは特定医療材料として算定するという御提案については異論ございません。
ちょっと先走りになるかと思うのですが、これから保険収載に向けて薬価算定に移っていくと思うのですが、この2製品とも共通しているのは、最初の開発はアカデミア、いわゆる大学と共同してやっているというのが共通した特徴であって、オーファン・ドラッグということもあって、そうであれば、アカデミアのほうに補助金とか公的資金が投入されているかと思うのですが、こういう場合に、例えばデリタクト注は多分原価計算方式で算定されると思うのですが、このアカデミアが開発する部分と、それを受け取って製薬会社が開発する部分のコストはどう見ていくのかというところに注意していきたいと思います。
特にデリタクト注の場合は、聞いたところによるとシーズの開発のみならず、臨床試験あたりまで関わっているというところがありますので、こういったものを原価計算方式でどう取り扱っていくのかについて、薬価算定の場合は、これをぜひ見える化して公開して、どういう計算の仕方をしたかというのをお知らせいただきたいと思います。
今後、こういった再生医療等製品はアカデミアと企業が共同で開発していくということが多分増えてくると思われますので、そういった場合、この公的資金が入っているアカデミアの部分の原価をどう見ていくのかということについては、議論していくべきだと思います。
以上です。
○小塩会長
ありがとうございます。
幸野委員から御意見をいただきましたけれども、事務局、お願いいたします。
○紀平薬剤管理官
薬剤管理官でございます。
御意見を踏まえまして、今後の対応させていただきたいと思います。これまでも例えば薬価の原価算定の中では、例えばオーファン・ドラッグ、希少疾病医療医薬品につきましては、厚生労働省のほうからの補助金が行っている場合には、その分は差し引くなどの対応をしておりましたので、本製品につきましても、算定方法と併せまして、その算定の内容につきましては精査させていただきたいと思います。
以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございます。
ほかによろしいでしょうか。御意見・御質問はございますか。
それでは、特に御質問等がないようですので、説明のあった件につきましては中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○小塩会長
それでは、承認したいと思います。ありがとうございます。
続きまして「DPC対象病院の退出に係る報告について」を議題といたします。本件は報告事項です。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○井内医療課長
それでは、資料の総-5を御覧ください。DPC制度におきましては、診療報酬改定以外の時期に特別の理由により緊急にDPC制度から退出する場合は、中医協総会の委任を受けた「DPC合併・退出等審査会」で退出の可否を審査・決定することとしております。
今般、2病院からその審査が行われましたので、御報告をさせていただきます。
まず1つ目は神代病院でございます。DPC制度からの退出に係る申請書が提出され、令和3年5月12日にDPC合併・退出等審査会を開催し、退出の可否について審査を行いました。審査の結果、DPC制度からの退出を可とする旨を決定いたしましたので、令和3年9月1日付で退出することとなっております。
次に2つ目、医療法人健康会くにもと病院につきましては、令和3年4月30日付で保険医療機関を廃止したため、DPC制度から退出するとのことでございます。
御報告は以上でございます。
○小塩会長
どうもありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
御質問等はないようですので、本件に係る質疑はこのあたりとしたいと思います。
続きまして「診療報酬基本問題小委員会からの報告について」を議題といたします。
本件につきましては、診療報酬基本問題小委員会において議論を行ったところですが、小委員会でいただいた御意見も含め、事務局より御説明をお願いいたします。
○井内医療課長
それでは、資料の総-6-1、総-6-2で御説明をさせていただきます。
まず、総-6-1でございます。令和2年度調査結果速報その2概要でございます。こちらでは、この件に関しまして基本問題小委員会で御議論をいただいております。その際に出た御意見といたしましては、まず、この報告書をまとめていただいている分科会への感謝のお言葉があったとともに、引き続き回収率のアップに努めるようにというようなこと、また、次回改定に向けて、また、現在のコロナ対応を検討する際に、より精緻な分析をして、その判断に資するような分析をというような御依頼をいただいております。
また、総-6-2のほうの令和3年度特別調査ヒアリングの実施について(案)のほうでございますが、この具体的な実施方法のところにつきまして、御議論をいただいております。そこで出た御意見といたしましては、調査結果を生かして必要に応じ対応するというようなことも合わせて検討するようにということで、また、その際には本中医協の場で御議論いただくことになると思いますけれども、そういった御指摘をいただいております。
事務局からは以上でございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等はございますでしょうか。
池端委員、お願いいたします。
○池端委員
報告事項なのでお受けするだけかと思いますけれども、先ほど基本問題小委員会で少し話が出ましたので、一つだけ追加の意見を言わせていただきます。
6-2の療養病棟の死亡退院が多いということに対して御指摘があったかと思います。1点、療養病床を中心とした協会の立場としてお話をさせていただきますけれども、以前から療養病床の死亡退院ということに対して問題視される委員の先生方もいらっしゃったかと思います。
現状、療養病床、特に医療区分2、3、8割以上という療養病床の入院基本料1のところで考えますと、例えば在宅とか施設等で看取れる死亡退院ではなくて、この療養病床での死亡退院というのは、何らかの医療、必ず病院で入院医療が必要な患者、例えばがんの末期であるとか、あるいは透析を行っている方とか、あるいは食事がいろいろな形態で取れなくて、胃ろうもできなくて、中心静脈等でやらなくてはいけない、あるいは酸素が必要で呼吸不全を起こしている患者、こういう方々が急性期から在宅も行けない、施設も行けない方が療養病床に下りてきて、そして、医療区分2、3の範囲に入っている医療提供をしながら、それでも何とか治療しようという中の最後、そういう治療をしながら残念ながらみとり、死亡退院ということになっているので、決して一般の施設とか在宅でみとれる人を療養病床で無理やり預かって、どんどん死亡退院を出しているということではないということだけ御理解いただければと思います。
これはまたいろいろな資料の出し方があると思いますので、また御議論のときに詳しく説明させていただきたいと思います。
以上です。
○小塩会長
どうもありがとうございました。
ほかに御意見等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、ほかに御質問等がないようでしたら、診療報酬改定に関する内容につきましては、引き続き御議論いただくといたしまして、特別調査に関する内容については、中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明のあった件につきましては中医協として承認したいと思います。
続きまして「薬価専門部会からの報告について」を議題といたします。
本日は、薬価専門部会の中村部会長から御報告をお願いいたします。
○中村部会長
では、中医協資料総-7を御覧ください。本日の薬価専門部会におきまして、令和3年度に実施する医薬品価格調査について議論いたしまして、事務局の提案のとおりに進めていくこととしたいと存じますので御報告いたします。よろしくお願いいたします。
○小塩会長
ありがとうございます。
事務局から補足はございますでしょうか。
○林経済課長
特にございません。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等はございますでしょうか。
飯塚委員、お願いいたします。
○飯塚委員
先ほど保険材料の分科会で発言したのですけれども、回答率が必ずしも高くない場合というのがありますので、どのような調査対象の方に回答していただいているのか、そういった属性の分布を基礎資料としてつけていただけるとありがたいです。
以上です。
○小塩会長
御要望として承ります。
いかがでしょうか。ほかに御質問等はございますでしょうか。
特にないようですので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
続きまして「保険医療材料専門部会からの報告について」を議題といたします。
本日は、保険医療材料専門部会の関部会長から御報告をお願いいたします。
○関部会長
中医協資料総-8を御覧ください。本日の保険医療材料専門部会におきまして、令和3年度に実施する特定保険医療材料価格調査について議論いたしました。事務局の提案のとおりに進めていくこととしたいと存じますので御報告いたします。
○小塩会長
ありがとうございます。
事務局から補足があればお願いいたします。
○堀岡医療機器政策室長
特にありません。ありがとうございます。
○小塩会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして何か御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、御質問等がないようですので、本件については、中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○小塩会長
ありがとうございます。
それでは、説明があった件につきましては中医協として承認したいと思います。
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては追って事務局より御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
 


 
 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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