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2020年2月5日 中央社会保険医療協議会 総会 第450回議事録

○日時

令和2年2月5日(水)9:57~10:16

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)
 

○出席者

田辺国昭会長 秋山美紀委員 荒井耕委員 中村洋委員 関ふ佐子委員 松原由美委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 佐保昌一委員 間宮清委員 宮近清文委員 松浦満晴委員 
松本吉郎委員 今村聡委員 城守国斗委員 猪口雄二委員 島弘志委員 林正純委員  有澤賢二委員
吉川久美子専門委員 田村文誉専門委員 半田一登専門委員
保険医療材料等専門組織岩瀬委員長代理
<事務局>
濵谷保険局長 横幕審議官 八神審議官 森光医療課長 岡田医療技術評価推進室長
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○医療機器の保険適用について
○パブリックコメント、公聴会の報告について
○個別改定項目(その3)について
○答申書の附帯意見案について(その2)
 
 


 
○田辺会長
定刻前ではございますけれども、おそろいのようでございますので、ただいまより第450回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は染谷委員、岩田専門委員が御欠席でございます。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。
(カメラ退室)
○田辺会長
それでは、早速ではございますけれども、議事のほうに入らせていただきます。
初めに「医療機器の保険適用について」を議題といたします。
本日は、保険医療材料等専門組織の岩瀬委員長代理にお越しいただいております。
岩瀬委員長代理より、御説明をお願いいたします。
では、よろしくお願いいたします。
○岩瀬委員長代理
よろしくお願いいたします。
それでは、御説明いたします。
中医協総-1の資料を御覧ください。
今回の医療機器の保険適用は、C1が2製品2区分、C2が2製品2区分です。
2ページ目を御覧ください。
製品名は「AMPLATZER ピッコロオクルーダー」です。
4ページ目の製品概要を御覧ください。
本品は、動脈管の直径が4ミリメートル以下であること、動脈管の長さが3ミリメートル以上であること、体重が700グラム以上であることの全てを満たす動脈管開存症に適用し、経皮的に動脈管を閉鎖するために使用する製品です。
2ページ目にお戻りください。
価格につきましては、類似機能区分比較方式で評価いたしました。
3ページ目の○の部分に、補正加算についての説明を記載しております。
既収載品に比べ、小型化、軽量化、設計等の工夫により、それまでの類似機能区分に属する既収載品に比して、小児等への適用拡大が客観的に示されていると評価できるため、プラス10%の改良加算とすることが妥当と保材専として判断いたしました。
また、本品は、希少疾病用医療機器であること及びその社会的な貢献を評価し、プラス10%の市場性加算とすることが妥当と保材専として判断いたしました。
この結果、最終的な価格を41万6000円といたしました。
外国平均価格との比は、0.84です。
続きまして、5ページ目を御覧ください。
製品名は「再製造ラッソー2515」です。
7ページ目の製品概要を御覧ください。
本品は、心臓電気生理学的及び一時的ペーシングを行うために、経皮経管的に心臓内に留置して使用する製品であり、再製造単回使用医療機器です。
5ページ目にお戻りください。
価格につきましては、本品の原型医療機器の償還価格に対し、0.7を乗じて算定することといたしました。
なお、令和2年度材料価格後の原型医療機器の償還価格に対し、0.7を乗じて算定することとし、現行の償還価格に基づき算出した場合の価格は、11万8000円となります。この場合の外国平均価格との比は、0.74です。
続きまして、8ページ目を御覧ください。
製品名は「エキシマレーザTurboカテーテル」です。
11ページ目の製品概要を御覧ください。
本品は、大腿膝窩動脈のステント内における再狭窄または再閉塞病変への経皮的血管内治療に使用する製品です。
8ページ目にお戻りください。
価格につきましては、類似機能区分比較方式で評価いたしました。
10ページ目の○の部分に、補正加算についての説明を記載しております。
既存の治療方法では効果が不十分な患者群、あるいは安全性等の理由で、既存の治療方法が使用できない患者群において効果が認められると評価できるため、プラス5%の有用性加算とすることが妥当と保材専として判断いたしました。
この結果、最終的な価格を21万9000円といたしました。
外国平均価格との比は、OTWタイプで0.68、ガイディングカテーテル付属OTWタイプで0.60です。
続きまして、12ページ目を御覧ください。
製品名は「TMJ リプレイスメントシステム」です。
14ページ目の製品概要を御覧ください。
本品は、口腔顎顔面領域において、関節窩及び下顎骨頭の置換または再建以外に、治癒または症状の軽快が困難な患者に対して使用する人工関節です。
12ページ目にお戻りください。
価格につきましては、原価計算方式で評価いたしました。
この結果、最終的な価格を111万円といたしました。外国平均価格との比は、1.09です。
今回御説明いたします内容は以上です。
ありがとうございました。
○田辺会長
御説明をありがとうございました。
事務局から補足があれば、お願いいたします。
では、医療課長、よろしくお願いいたします。
○森光医療課長
特にございません。
○田辺会長
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。
よろしゅうございますでしょうか。
では、御質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(首肯する委員あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
岩瀬委員長代理、御説明をどうもありがとうございました。
次に、報告事項でございますけれども「パブリックコメント、公聴会の報告について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。
では、保険医療企画調査室長、よろしくお願いいたします。
○樋口保険医療企画調査室長
調査室長です。
資料につきましては、中医協総-2-1、総-2-2を御覧ください。
まず、総2-1でございますけれども、パブリックコメントを行った結果でございます。
意見募集につきましては、1の(1)に書いてありますとおり、1月15日から1月22日までの期間で行いました。
方法につきましては、ホームページで募集を行い、意見の提出につきましては、電子メールまたは郵送により受付をいたしました。
「2.寄せられた意見」の(1)にありますとおり、電子メール、郵送それぞれの内訳は表のとおりでございまして、合計600件程度寄せられました。
意見を頂戴いたしました方の属性を(2)に書いております。
年齢につきましては、20~64歳の方が8割以上を占めておりまして、職業につきましては、2のところにありますとおり、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、そしてその他の医療従事者、あるいは医療関係の企業といった方々でちょうど9割となっております。
続いて、2ページ目から3ページ目でございます。
頂戴した意見は延べ件数が1,770件ございましたけれども、これにつきまして、議論の整理においてお示しした4つの分類に応じた形で何件ずつ頂戴しているかという形で分類させていただきました。
多かったものといたしましては、ローマ数字2-2の「患者にとって必要な情報提供や相談支援の推進」が116件、2-7-6の「感染症対策、薬剤耐性対策の推進」が212件、2-9の歯科医療の推進関係が343件、4-3の「市場実勢価格を踏まえた適正な評価等」が246件などでございました。
そのほか、多職種連携の取組の強化、入院医療の見直しや、地域包括ケアシステムの推進関係など、多様な御意見を頂戴いたしました。
3ページ目の下の(4)以降が、その中身について取りまとめたものでございます。
数が多かったものの中から幾つか御紹介いたしますと、まず10ページ目でございますが、明細書の発行につきまして、患者の求めがあった場合のみ発行すればよい取扱いにしてほしいという意見が多くございました。
続きまして、16ページ目でございますけれども、歯科外来診療の院内感染防止対策につきまして、評価を充実させてほしいといった御意見でありますとか、28ページ目ですけれども、歯科材料の金銀パラジウム合金につきまして、市場実勢価格を踏まえた適正な評価に近づけてほしいといった御意見など、全体的に歯科医療の関係につきまして多くの御意見を頂いたところでございます。
また、少し戻りますけれども、4ページ目の医師等の医療従事者の常勤配置に係る常勤、専従等の施設基準要件を緩和することに賛成するといった御意見でありますとか、6ページ目の栄養サポートチーム加算の対象となる病棟の見直しにつきまして、患者支援の向上につながるものとして期待しているといった肯定的な御意見もございました。
なお、委員の皆様方へは、御参考といたしまして、頂いた全ての御意見をそのまま入力した一覧表をタブレットの中に格納させていただいております。
また、会場の方におかれましても、受付にそのままの意見を入力したものを紙でありますけれども、御用意させていただいておりますので、御関心のある方は必要に応じて御参照いただければと思います。
総-2-1は以上となります。
続きまして、総-2-2でございます。
先日開催されました公聴会の概要でございます。
1月24日の10時半から12時まで、静岡県富士市において行われたものでございますが、参加いただきました方は「3.参加者」のとおり、150名の方に御参加いただきました。
発表いただいた方、あるいは参加いただいた方、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
意見発表の内容につきましては、委員の皆様方が御出席いただいておりましたので、割愛させていただきまして、9ページ以下を御覧いただきたいと思います。
「5.アンケート結果」と書いております。
これは、実際に公聴会に御参加いただいた方にアンケートを実施いたしまして、76名の方から御回答をいただいているというものが9ページ以降に書いてある内容でございます。
御回答いただいた方の属性といたしましては、8割以上の方が医師、歯科医師、薬剤師、看護師、あるいは医療関係者といった方からの回答ということでございます。
具体的な内容につきましては、11ページ以降に記載させていただいておりますので、併せて御参照いただければと思います。
御報告は以上でございます。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。
では、林委員、お願いいたします。
○林委員
ありがとうございます。
総-2-1の28ページでございます。
4-3の「市場実勢価格を踏まえた適正な評価等」に係るパブリックコメントについてでございますが、246件寄せられております。そのうち233件は歯科材料についてでございます。
毎回、意見の多いところではございますが、発言させていただきます。
本改定の議論は既にほぼ終わってはおりますが、歯科用金銀パラジウム合金は、歯冠修復や欠損補綴に使用する材料でございます。
パラジウム等の金属素材価格が、昨年から高騰傾向で、今年に入り、さらに急騰しており、市場実勢価格に多大な影響を及ぼしています。
歯科金属材料価格は、改定時以外に必要な場合には、半年に一度、随時改定として見直されているところではございますが、議論の上、実施されているこのルールをもってさえ、今回の急激な高騰には全くついていけず、市場価格と公定価格の乖離がさらに拍車をかけて続いており、歯科医療現場は混乱しています。
このままでは、医療機関のみならず、患者、国民にも影響が懸念され、できれば早急にこのような歯科用金属材料の高騰に対する対応について、御検討いただきたく、要望いたします。
以上でございます。
○田辺会長
ありがとうございました。
ほかはいかがでございましょう。
よろしゅうございますでしょうか。
では、ほかに御意見等もないようでございますので、本件に係る質疑は、この辺りとしたいと存じます。
次に「個別改定項目について(その3)」を議題といたします。
前々回及び前回の総会におきまして、短冊について一通り議論を行ったところでございます。
まず、事務局より、前回の総会で委員からの御指摘があった点を中心に資料の説明をお願いいたします。
では、医療課長、よろしくお願いいたします。
○森光医療課長
個別改定項目についてということで、資料総-3でございますけれども、前回、前々回の御議論の中で、いろいろ御議論いただきましたけれども、御意見をいただいた中で、次回、答申いただく内容となるような、告示に関する修正に反映するような御意見はなかったかと思います。
ただ、1点、超音波の記録の関係で、所見を報告するということに関しましては、御指摘を頂きまして修正が必要だということでございまして、今、この点につきましては、資格法を所管します部署と相談をしておるところでございます。
ただ、この点につきましては、答申の内容ではなく、それを受けて詳しく説明をする、通知なりで対応するということでございますので、本日お出ししております資料については、前回と修正がございません。
もちろん、誤字ですとか脱字については、僅かに修正させていただいておりますけれども、それ以外には修正をしておりません。ただ、御議論については、引き続きお願いしたいと思っております。
○田辺会長
ありがとうございました。
前回までに、一通り御議論いただいております。
本日で短冊の議論は、最後となる予定でございます。
今、事務局から説明があった点も含めまして、何か御意見等がございましたら、よろしくお願いいたします。
よろしゅうございますか。
それでは、御質問等もないようでございますので、本件の議論はこの辺りとしたいと存じます。
次に「答申書の附帯意見案について(その2)」を議題といたします。
前回の総会において、附帯意見について一通り議論したところでございます。
まず、事務局より、前回の総会で御指摘があった点を中心に、資料の説明をお願いいたします。
では、医療課長、よろしくお願いいたします。
○森光医療課長
附帯意見についてでございます。
前回、医薬品の適正使用等の関係につきまして、御議論があったかと思います。
会長とも御相談をさせていただきましたけれども、現在、医療保険部会等でこれから議論が始まる、または進んでいるというところでございます。
また、OTC薬等の検討についても始まるというような状況でございますので、現在の答申の附帯意見の中には、今回は含めずに修正はしないという形で、現在の資料を提出させていただいておるということでございます。
もちろん、それらを受けた他の医療保険部会等の意見を受けた上で、必要な対応をする必要があれば、中医協で議論をするという前提でございます。
○田辺会長
ありがとうございました。
前回、一通り議論いただいており、本日もこの附帯意見案の議論は、最後となる予定でございます。
何か御意見等がございましたら、よろしくお願いいたします。
では、有澤委員、お願いいたします。
○有澤委員
ありがとうございます。
「医療技術の評価」という19番のところなのですが、医療技術の高度化、専門化もさることながら、やはり医療機器であったり、医薬品であったり、そういったものに対しても当然、適切なイノベーションの評価というものが必要だと思うのですが、ここの部分で、果たして今言ったようなものは包含されているのかどうかということをお尋ねしたいと思います。
○田辺会長
では、医療課長、お願いいたします。
○森光医療課長
19番の「医療技術の評価」の中には、医薬品、医療材料等も含めたものと考えております。
○有澤委員
間違いなく、それは入っているという理解でよろしいですね。
ありがとうございます。
○田辺会長
ほかはいかがでございましょう。
よろしゅうございますでしょうか。
では、前回と今の御意見等をお伺いいたしましたけれども、ほかはないようでございますので、これで令和2年度診療報酬改定に関する議論は、一通り終わったということになります。
これまでの議論を踏まえまして、厚生労働大臣への答申書案を事務局のほうに作成していただき、次回の総会で提出していただきたいと思いますので、事務局には準備のほうをよろしくお願い申し上げます。
本日の議題は以上でございます。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の総会は、これにて閉会といたします。
どうも御参集ありがとうございました。


 

 


 
 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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