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2019年2月13日 中央社会保険医療協議会 総会 第408回議事録

○日時

平成31年2月13日(水)11:21~11:43

○場所

TKPガーデンシティ竹橋(2階大ホール)

○出席者

田辺国昭会長 野口晴子委員 荒井耕委員 中村洋委員 関ふ佐子委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 間宮清委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
松本吉郎委員 今村聡委員 城守国斗委員 猪口雄二委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 
安部好弘委員
吉川久美子専門委員 横地常弘専門委員 丹沢秀樹専門委員
<事務局>
樽見保険局長 渡辺審議官 山本審議官 森光医療課長 古元医療課企画官
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○答申について
○先進医療会議からの報告について
○診療報酬基本問題小委員会からの報告について

○議事 

 

○田辺会長
ただいまより、第408回「中央社会保険医療協議会総会」を開催いたします。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、榊原委員、松原委員、岩田専門委員が御欠席でございます。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○田辺会長
それでは、早速でございますけれども、議事のほうに入らせていただきます。
初めに「答申について」を議題といたします。
平成31年度診療報酬改定につきましては、本年1月16日に厚生労働大臣から諮問されました。本日は、これまでの中医協における議論の成果を踏まえ、答申書(案)及びこれに添付する診療報酬点数表の改正案等が提出されております。
内容につきましては、これまでの議論を踏まえたものと思いますけれども、事務局から補足することなどがございましたらよろしくお願いいたします。
では、医療課長、よろしくお願いいたします。
○森光医療課長
これまで、ことし10月に予定されております消費税率引き上げに伴う対応につきまして、これまで各分科会、総会におきまして精力的に御議論いただきまして、厚く御礼を申し上げます。
資料についてでございますけれども、資料「総-1」、答申書頭紙に続きまして、資料「総-1」の別紙1が、医科、歯科、調剤の点数表となっております。
また、別紙2が訪問看護療養費の価格表。
別紙3が、DPCの点数表となってございます。
また、資料の「総-2-1」「総-2-2」が、薬価改定に関します通知となっております。
資料「総-3-1」「総-3-2」が、材料価格改定に関する通知となってございまして、いずれもこれまで各分科会、総会において議論をいただきました内容を踏まえた内容としてまとめさせていただいたものでございます。
できる限り精緻な配点にするということで、それを受けまして作成させていただいておりますけれども、昨年、御報告させていただきました補塡状況調査の誤り等、改めてしっかりと受けとめて、今後の補塡状況につきましては、速やかに、かつ継続的に、そして丁寧に検証していきたいと考えてございます。
また、先週の中医協総会でも御意見をいただきましたけれども、検討すべき内容や論点については、しっかりと資料として提示し、御議論いただくことを改めて徹底していきたいと思います。
今回の改定に伴いまして、患者の負担も増加することになりますけれども、国民の皆様には御理解いただけるよう、わかりやすい周知に努めていきたいと思っております。
どうもありがとうございました。
よろしくお願いいたします。
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、この答申書をもって、中医協から答申を行うこととしたいと存じますが、いかがでございますでしょうか。
(「はい」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、事務局におかれましては、答申書の正本を準備願います。
本日は、大口厚生労働副大臣がお見えでございますので、私より副大臣のほうに答申書をお渡ししたいと思います。
マスコミの方はカメラ撮りもできますので、撮影を希望される方は前のほうまで御準備いただきたいと思います。
(カメラ入室)
○田辺会長
平成31年1月16日付け厚生労働省発保0116第1号をもって諮問のあった件について、別紙1から別紙3までの改正案を答申する。
(田辺会長から大口副大臣に答申書手交)
○大口副大臣
確かにお受け取りしました。ありがとうございます。
○田辺会長
それでは、副大臣より、一言御挨拶をいただきたいと思います。
では、副大臣、よろしくお願いいたします。
○大口副大臣
田辺会長を初め、委員の皆様におかれましては、日ごろから厚生労働行政の推進に関して御指導いただき、心から感謝を申し上げる次第でございます。
ただいま、2019年度診療報酬改定についての答申を頂戴いたしましたが、これまで精力的に御議論いただきましたことにつきまして、改めて御礼を申し上げます。
今回の改定は、ことし10月に予定されております消費税率引き上げに伴い、医療機関等が仕入れ時に負担する消費税相当額について、診療報酬で適切に補塡するためのものであります。配点方法の精緻化などにより、医療機関等の種類ごとに、消費税負担に見合う補塡がなされるものと考えております。
厚生労働省といたしましても、この答申に基づいて、告示や通知の整備を行い、10月から施行に向けて、万全を期してまいる所存でございます。
国民の皆様に御理解いただけるよう、わかりやすい周知に努めてまいります。
また、改定後の補塡状況の検証については、速やかに、かつ、継続的に行ってまいります。
引き続き、国民皆保険を堅持し、国民が望む安心・安全で、質の高い医療の実現に向けて、委員の皆様の御指導を賜りますよう、心からお願いを申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
本日はどうもありがとうございました。
○田辺会長
副大臣、どうもありがとうございました。
マスコミの方のカメラ撮りはここまでとさせていただきますので、よろしく御協力のほうをお願いいたします。
(カメラ退室)
○田辺会長
それでは、私のほうからも、精力的に御議論いただきました委員の皆様方の御協力に御礼を申し上げたいと思います。
委員の皆様の御協力のもと、本日、答申を行うことができましたことに、心より御礼申し上げます。
今回の改定は、2019年10月に予定されている消費税率の引き上げに伴う診療報酬制度での対応を中心的な課題として行われるものです。
本体診療部分について検討を行っていただいた、医療機関等における消費税負担に関する分科会、また、薬価・医療機器等に関する検討を進めていただいた各部会、さらには総会において、支払い側、診療側の両委員が、それぞれ精力的な議論を進め、成案を得たことに、何よりも深い敬意と感謝を申し上げたいと思います。
また、さまざまな資料の作成やシミュレーションをしていただきました、事務局の皆様方にも御礼申し上げます。
本日の答申は、委員各位の精力的な御議論の結果として、消費税率の引き上げによって生ずる影響に対して、各医療機関等へ過不足なく、これを補塡するという課題に的確に対応し得るものになったのではと考えているところでございます。
今回の改定を受けて、支払い側、診療側の双方におかれまして、また、厚生労働省におかれましても、今回の改定に関する国民への理解を促すための広報活動、さらには改定の効果の検証等、残された課題の検討に向けて、引き続き御協力いただきますようお願い申し上げる次第でございます。
以上で、私の御挨拶とさせていただきます。
以上で、答申についての議題は終了いたします。
大口厚生労働副大臣におかれましては、まことに御出席ありがとうございました。
大口副大臣は、公務により、ここで御退席されます。
○大口副大臣
どうもありがとうございました。
(大口副大臣、退室)
○田辺会長
次に報告事項でございますけれども「先進医療会議からの報告について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明のほうをお願いいたします。
では、企画官、よろしくお願いいたします。
○古元医療課企画官
ありがとうございます。
それでは、資料「総-4」に基づきまして、御報告をさせていただきます。
こちらは「平成30年6月30日時点で実施をされていた先進医療の実績報告について」でございます。
まず、1ページ目で、昨年6月30日現在の先進医療技術数を1に示しております。
Aとして認められておりますのが28種類、Bが64種類、計92種類でございます。
また実施医療機関数でございますが、先進医療Aが794施設、Bが233施設、一部重複がございまして、936施設でございます。
全患者数は、そちらに記載のとおり、合計2万8539人ということです。
総金額でございますが、Aが約274.2億、Bが約10.4億、合計約284.7億円でございます。
また、保険外併用療養費の総額で、こちらは保険診療分でございますが、Aが38.6億、Bが6.1億ということで、合計が44.6億円。
また、先進医療費用の総額、これはすなわち患者さんの自己負担分で、こちらについては、Aに関しまして235.7億、4.4億、合計が240億でございます。
こちらをごらんいただきまして、全医療費のうち先進医療分の割合、すなわち患者さんの自己負担分の割合としては、Aが85.9%ということで、Bに比べて高くなっているという状況でございます。
2ページ目でございます。
先進医療は年々認められ、また、取り下げられ、そういった保険収載、そういったやりくりがございます。そういったやりくりをお示ししたのがこの表になります。
平成29年6月30日時点では、先進医療Aが35種類、先進医療Bが67種類でございました。
その後、そちらに記載のとおり、新規の承認、保険収載、実施取り下げなどが行われまして、現在の数値におさまっているという推移になってございます。
3ページで、過去5年間の実績になります。
それぞれ、各年の6月30日時点の先進医療の実績を書かせていただいております。
まず左から、技術数で、こちらはおおむね100件前後で推移をしているところでございます。実施医療機関数は少し増加傾向にある。
また、全患者数並びに総金額については、一定の幅の中で推移をしておりますが、その中で、右から2つ目、先進医療に係る費用の割合が高くなっているという状況でございます。
4ページ目からは、個別の医療技術に関する費用についてでございまして、幾つか御紹介申し上げたいと思います。
4ページの上から、特に費用、実施件数が多い技術を何点か御紹介したいと思いますが、上から2つ目の「陽子線治療」でございます。
こちらは、平成13年7月に先進医療Aの対象となったものでございますが、総合計といたしまして、約54億円の費用となっております。
また、その3つ下の「重粒子線治療」につきましては、34億円余りの費用となっております。
また、少し下に行っていただきまして、中ほど、14番「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」につきましては、170億円余りの費用となっております。
技術の性質上、これらの技術はいずれも患者さんの負担、すなわち先進医療に係る費用の割合が大きい、こうしたことから全体の費用に占める患者さんの自己負担の割合、こういったものが引き上がっているということがあろうかと思っております。
5ページ目からが先進医療Bの個別の費用でございます。
ごらんいただきますと、総合計はおおむね数百万円から数千万円というオーダーのものが多うございます。その中で総合計が1億円を超えているものが1件ございます。
整理番号55番、7ページ目の下から5つ目の枠でございますが「S-1内服投与、シスプラチン静脈内投与及びパクリタキセル腹腔内投与の併用療法」について、約1億円といったものでございます。
9ページから12ページ目につきましては、先進医療Bの終了予定日、また、昨年の6月30日までの登録症例数などを一覧にしておりまして、各技術の進捗状況等が御確認いただけるかと思います。
13ページ目でございます。
こちらは、この1年間の実施件数がゼロ件である先進医療Aの技術で、それをまとめたものでございます。
希少な遺伝子疾患の診断を伴う検査技術でございましたり、また、告示されてからの期間がまだ短い技術、こういったものが含まれております。
14ページ目以降は、先進医療Bで実施件数がゼロ件であったものでございます。
これは先進医療Bということでありますので、既に症例の登録が終了したものが多く含まれております。
また、なかなか患者登録が進まず、既に取り下げられたものでありますとか、告示されてからの期間がまだ短いといった技術も含まれてございます。
簡単ですが、御報告は以上となります。
よろしくお願いいたします。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。
よろしゅうございますでしょうか。
では、御質問等もないようでございますので、本件にかかわる質疑は、このあたりとしたいと存じます。
次に「診療報酬基本問題小委員会からの報告について」を議題といたします。
本件については、診療報酬基本問題小委員会において議論を行ったところですけれども、小委員会でいただいた御意見も含めて、事務局より説明のほうをお願いいたします。
では、医療課長、よろしくお願いいたします。
○森光医療課長
基本問題小委からの報告ということで「総-5」の「平成29年DPC導入の影響評価に係る調査『退院患者調査』の結果報告について(案)」を御報告させていただきたいと思います。
この調査は、DPC導入の影響、いわゆる急性期の包括点数の導入に当たって、質をウオッチするということでのモニタリング調査として、退院患者調査が行われているものでございます。
平成25年12月13日の中医協総会で報告を行ったとおり、DPC対象病院、DPC準備病院、その他の病院別に集計して、調査をまとめております。
集計項目はそこにございますとおり、在院日数から病床利用率、救急車による搬送、救急医療入院、他院からの紹介、退院時転帰、入院経路、退院先の状況、再入院種別、再転棟種別での集計となってございます。
2ページ目をごらんいただきたいと思います。
調査の対象施設数でございますけれども、DPC1群が82病院、2群が140病院、3群が1,441病院、あわせて1,663病院と、DPC準備病院として267病院、出来高算定病院として1,771の集計となってございます。
次のページをごらんいただきたいと思います。モニタリングの項目の1番目で「在院日数の平均」でございます。
平成25年度から平成29年度にかけまして、病院、期間、群ごとに平均在院日数を見たものでございまして、全体的に短縮傾向にございます。
【表2】「病床利用率」でございますが、これも全体的に微増となってございます。
次の【表3-1】、これは救急車による搬送の率と患者数になってございます。
全体的に増加傾向となっておりますが、出来高算定病院につきましては微減という状況かと思います。
また、同じ欄の中の下の数字が、1施設当たりの患者数となってございまして、これも増加傾向にございます。
【表3-2】、救急医療入院の割合というものでございますが、これも出来高算定病院以外は増加しておる状況でございます。
括弧の中が1施設当たりの患者数となっておりまして、これもDPC対象病院、準備病院につきましては増加傾向にあるという内容になっております。
【表3-3】、他院からの紹介ありの率、患者数ということでございますが、全体的に微増でございまして、出来高算定病院については、患者一人当たりの割合が微減しているという状況でございます。
それから「退院時の転帰(治癒・軽快)の割合」というものでございます。特にこれがアウトカム評価としてモニタリングされているものでございますけれども、退院時の転帰において、治癒・軽快の占める割合でございますが、これは全体として変化なしという状況かと思います。
【表5-1】「退院先の状況『自院の外来』」というところでございますけれども、平成25年から29年にかけまして、若干上がった、増加したグループ、もしくは若干下がったグループとありますけれども、全体として著明な変化はございません。
【表5-2】「退院先の状況『転院』」でございますが、全体として微増してございます。
次に【表6】「再入院種別」でございますが、計画内的、もしくは計画外の割合でございますけれども、これはほぼ所見ない状況かと思います。
特に、この計画外の再入院については、質をはかる指標ということになるかと思いますが、変化ないということでございます。
【表7】でございますが「再転棟種別」につきましても、28年、29年、特に変化はないと思います。
以上でございますけれども、基本問題小委におきましては【表5-1】【表5-2】の退院先の状況につきましては、さらに詳細な分析、数字、取りまとめを報告していただきたいという御意見がございましたので、今行っております入院の検証調査等とあわせまして分析してお出しをしたいと思っております。
以上でございます。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。
よろしゅうございますでしょうか。
では、御質問等もないようですので、本件につきましては中医協として承認するということで、よろしゅうございますでしょうか。
(「はい」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認をしたいと存じます。
本日の議題は以上でございます。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。
どうも御参集ありがとうございました。
 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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