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2018年12月12日 中央社会保険医療協議会 総会 第403回議事録

○日時

平成30年12月12日(水)10:49~10:59

○場所

ベルサール九段 ホール(3階)

○出席者

田辺国昭会長 野口晴子委員 松原由美委員 荒井耕委員 中村洋委員 関ふ佐子委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 間宮清委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
松本吉郎委員 今村聡委員 城守国斗委員 猪口雄二委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 
安部好弘委員
吉川久美子専門委員 横地常弘専門委員
<事務局>
樽見保険局長 渡辺審議官 山本審議官 森光医療課長 古元医療課企画官
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○消費税引上げに伴う薬価改定の骨子(案)について
○消費税引上げに伴う材料価格改定の骨子(案)について
○調査実施小委員会からの報告について

○議事 

 

○田辺会長
それでは、ただいまより第403回「中央社会保険医療協議会総会」を開催いたします。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、関委員、榊原委員、岩田専門委員、丹沢専門委員が御欠席でございます。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○田辺会長
それでは、早速でございますけれども、議事のほうに入らせていただきます。
初めに「消費税引上げに伴う薬価改定の骨子(案)について」を議題といたします。事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。
それでは、薬剤管理官、よろしくお願いいたします。
○田宮薬剤管理官
中医協 総-1をごらんください。先ほど開催されました薬価専門部会で御了承いただきました「消費税引上げに伴う薬価改定の骨子(案)」について御説明させていただきます。
まず、「第1 基本的考え方」でございますけれども、今回の改定は消費税率の引上げに伴い、適正な消費税の転嫁を行う観点から薬価改定を行うものであり、通常の薬価改定とは異なる臨時的な改定であるとさせていただいております。
このため、市場実勢価格に基づき行うこととなる算定ルール及び実勢価改定と連動し、その影響を補正するための算定ルールを適用することを基本とした改定内容とすべきとしているところでございます。
「第2 具体的内容」でございますけれども、まず、市場実勢価格加重平均値調整幅方式につきましては、下に記載がございます算出式により算定し、改定前の薬価を超えないこととされているところでございます。
今般の消費税率変更に伴い、今回改定におきましては、消費税率を10%で計算するとともに、改定前薬価に108分の110を乗じた額を超えないこととするということでございます。
「2.基礎的医薬品」のルールにつきましては、実勢価改定と連動し、その影響を補正するルールでございますので、適用するということでございます。
具体的には、平成30年度改定の際に基礎的医薬品とされた品目について、引き続き当該ルールを適用する。ただし、個別品目に係る乖離率の要件を満たさない品目については、対象から外すということでございます。
「3.最低薬価」につきましても、実勢価改定と連動し、その影響を補正するものでございますので、適用するということでございます。
また、最低薬価の額につきましては、現行の額に消費税引上げ分の上乗せを反映する改定を行うということでございます。
「4.新薬創出・適応外薬解消等促進加算」でございます。こちらの加算については、実勢価改定の影響を補正するものであり、実施するということでございます。
また、平成30年度改定以降に対象から外れた品目については、同加算の対象としないこととする。なお、累積加算額の控除は、2020年度の通常改定時、実施するということでございます。
企業区分については、平成30年度改定時点のものを継続することといたします。また、企業区分が定められていない場合は、企業指標点数を算出し、30年度改定の際の分類の絶対値と比較して、暫定的に企業区分を判断するということでございます。
「5.その他のルール」でございますが、まず、後発品等の価格帯につきましては、市場実勢価格を踏まえて行うルールですので、適用するということでございます。
それから、「薬価改定」を区切りとして品目を選定する規定につきましては、今回の改定が臨時的な改定であるとの趣旨を踏まえ、当該規定でいう「薬価改定」には含めないということでございます。
「6.改定時期に応じた適用ルールの修正等」ということで、改定の時期についての中医協における検討の経過、それから実勢価改定と消費税引上げ相当分の転嫁が同時に行われない場合の対応等について記載させていただいております。
「第3 その他」でございますけれども、今回の改定が通常の薬価改定とは異なる臨時的な改定であること等に鑑み、厚生労働省は医療現場の負担や円滑な流通の確保に十分留意した上で改定に取り組むこととする、とさせていただいております。
以上です。よろしくお願いいたします。
○田辺会長
どうもありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。よろしゅうございますでしょうか。
それでは、御質問等もないようですので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと存じます。
次に、「消費税引上げに伴う材料価格改定の骨子(案)について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。
それでは、企画官、よろしくお願いいたします。
○古元医療課企画官
企画官でございます。
それでは、中医協 総-2の資料をごらんください。
先ほど、保険医療材料専門部会で御了承いただきました骨子案の内容につきまして、御説明を申し上げます。なお、今し方御説明がございました薬価の骨子と重複する部分もございますので、主に材料の内容について御説明申し上げます。
まず、「第1 基本的な考え方」でございますが、こちらは市場実勢価格に基づく価格調整を基本に、臨時的な改定であるといった趣旨に沿った改定内容とする内容でございます。
具体的内容の(1)市場実勢価格加重平均値一定幅方式については、薬価と同様に、本数式を用いまして、消費税率につきましては10%で計算をし、改定前の価格の108分の110を乗じた額を超えないこととするといった内容でございます。
続きまして、(2)再算定や機能区分の見直しなどについてでございますが、今回は臨時的な改定であるという趣旨を踏まえまして、再算定や機能区分の見直しなどについては行わないこととする。
(3)その他のルールについてでございますが、「機能区分特例」「期限付き改良加算」「再算定」のルールにおける改定の取り扱いにつきましては、今回は臨時的な改定であるという趣旨を踏まえまして、「機能区分特例」「期限付き改良加算」「再算定」のルールにおける改定にはカウントしないこととするとした内容でございます。
次のページ、小数点以下の取り扱いでございますが、今回の改定におきましては、改定前の価格が54円未満のものに限りまして、小数第1位を四捨五入することとするとした内容でございます。
(4)改定時期に応じた適用ルールの修正等につきましては、薬価と同様でございますが、実勢価改定と消費税引上げ相当分の転嫁が同時に行われない場合につきましては、改めまして、必要な検討、修正などを行うこととしております。
「第3 その他」も薬価と同様でございますが、厚生労働省といたしましては、医療現場の負担や円滑な流通の確保に十分留意した上で改定に取り組むこととしております。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。よろしゅうございますでしょうか。
それでは、御質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと存じます。
次に、「調査実施小委員会からの報告について」を議題といたします。
まず、調査実施小委員会の野口小委員長から御報告をお願いいたします。それでは、よろしくお願いいたします。
○野口小委員長
それでは、報告させていただきます。
第22回医療経済実態調査については、本年10月17日から本日までの間、調査実施小委員会において3回、審議を重ねてまいりましたが、このたび審議結果がまとまりましたので御報告をさせていただきます。
以下、御了承いただきました前回調査からの主な変更点について御説明をさせていただきます。
第1点目、有効回答率の向上に関することです。有効回答率の向上策として、前回調査の結果の概要を調査票等とあわせて送付する。回答施設に対して、当該施設の経営状況をよりわかりやすくフィードバックする。3点目として、電子調査票を引き続き利用促進することなどを実施することといたしました。
2点目は、調査項目に関することです。保険薬局の同一法人の店舗数について、同一グループの店舗数に変更。消費税にかかる費用をより詳細に把握する観点から、特定保険医療材料費等を追加。未活用の調査項目を削除、統合などを実施することといたしました。
私からの説明は以上です。
○田辺会長
どうもありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。よろしゅうございますでしょうか。
それでは、御質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと存じます。
本日の議題は以上でございます。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうも御参集ありがとうございました。
 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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