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2017年12月20日 中央社会保険医療協議会 総会 第380回議事録

○日時

平成29年12月20日(水)10:58~11:09

 

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

○出席者

田辺国昭会長 野口晴子委員 松原由美委員 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 間宮清委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
榊原純夫委員
松本純一委員 今村聡委員 松本吉郎委員 猪口雄二委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 
安部好弘委員
菊池令子専門委員
<事務局>
鈴木保険局長 渡辺審議官 伊原審議官 迫井医療課長 古元医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○薬価制度の抜本改革に係る骨子(案)について
○費用対効果評価の試行的導入における取組及び制度化に向けた主な課題について
○平成30年度診療報酬改定の改定率等について

○議事 

 

○田辺会長
それでは、おそろいのようでございますので、ただいまより第380回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、丹沢専門委員、横地専門委員、岩田専門委員が御欠席でございます。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきますので、御協力のほうをお願いいたします。
(カメラ退室)
○田辺会長
それでは、早速、議事に入らせていただきます。
初めに「薬価制度の抜本改革に係る骨子(案)について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。
では、薬剤管理官、よろしくお願いいたします。
○中山薬剤管理官
それでは、御説明申し上げます。資料は薬-1「薬価制度の抜本改革について骨子(案)」をごらんください。内容につきましては、昨年12月20日にまとめられました基本方針に基づきまして、薬価制度について抜本的な改革を行うということです。その主な点といたしましては、効能追加等による市場拡大の速やかな対応ということで、市場規模が350億円を超えたものについては、年4回の新薬の保険収載の機会に薬価を見直すということとしております。
さらに、毎年薬価調査、薬価改定につきましては、まずは国が主導して流通改善という点に取り組むということでありますけれども、2ページ目以降にありますとおり、平成30年度から3年間連続して全品目の薬価改定が行われるので、その状況を把握した上で、平成32年中に具体的な薬価を改定する範囲を設定するということとしています。
さらに、3つ目として、イノベーションの適切な評価につきましては、新薬創出加算の見直しという点が挙げられますが、これについては、対象品目について、医薬品そのものの革新性・有用性に着目して判断する仕組みとするということでございます。さらに、3ページの下にありますように、企業要件につきましては、未承認薬等の開発要請に応じていただくということを前提条件としつつ、革新的新薬の開発やドラッグ・ラグ解消の実績・取り組みを指標として、その指標の達成度に応じて加算額を段階的に設定するということとしたいと考えます。
さらに、4ページは費用対効果評価につきましてですけれども、試行的実施の13品目について、30年4月には価格調整を行うということと、技術的課題については、引き続き検討して、平成30年度中に結論を得るということです。
4つ目として、長期収載品の薬価の見直しでございますけれども、基本的には長期収載品依存からより高い創薬力を持つものへと転換するという視点で、後発品の上市後10年を経過した長期収載品の薬価については、後発品の薬価を基準に段階的に引き下げるという方針でございます。
さらに、5ページに行っていただきますが、後発品の価格帯集約につきましては、上市から12年が経過した後発品については1価格帯を原則とするということ。
最後に、外国平均価格調整ですけれども、米国の参照価格については、公的制度で用いられている価格リストを参照することに変更するということであります。
先ほど薬価専門部会でも御議論をいただきまして、先ほど触れました企業指標の部分について、区分3の部分について、最低点数であるけれども、そこについては非常に限定的な企業数になり得るのではないかという御指摘もいただきました。そこについてはしっかり検証するようにと御指摘をいただいたところであります。
それについては、薬-2の骨子の別紙(案)の中でも、3ページの2つ目の○に、企業指標についてはしっかりその内容について検証した上で、次回以降の改定への見直し・反映を検討するという記載がございますので、その中で御指摘の点も含めてしっかり検討していきたいと考えているところでございます。
資料の説明については、以上です。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。よろしゅうございますでしょうか。
では、御質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(「はい」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと存じます。
次に「費用対効果の試行的導入における取組及び制度化に向けた主な課題について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。
では、企画官、よろしくお願いいたします。
○古元医療課企画官
ありがとうございます。企画官でございます。
それでは、資料に基づきまして、費用対効果評価制度につきまして、これまで部会で検討してまいりました内容並びに今後の主な課題についてまとめたものを御説明させていただきます。
1ページ目の「1.はじめに」で、これまでの背景、経緯等を記載してございます。今回、試行的導入に関する取り組みを取りまとめるとともに、制度化に向けて今後検討が必要となる主な課題につき整理を行うという趣旨でございます。
2ページ目にこれまでの主な取り組み状況を記載いたしました。
3ページ目からが具体的な内容でございます。まず、対象品目の選定について、四角の中がこれまでの実際の取り組み、4ページの下段にございますのが制度化に向けた主な検討課題で、本資料につきましては、同様の構成の形式によりまして、それぞれの段階につき、これまでの取り組み、課題についておまとめをしてございます。
5ページが企業によるデータ提出について、6ページが再分析について、7ページからが総合的評価(アプレイザル)についての内容を記載してございます。
10ページでございます。価格調整につきましては、医薬品と医療機器でそれぞれございますので、これまでの取り組みにつき、医薬品については10ページから12ページ、医療機器につきましては12ページから14ページにかけて記載しておりまして、制度化に向けた主な検討課題が14ページの下段でございます。
次に、分析結果が大きく異なった品目の対応につきまして、15ページにまとめて記載をしてございます。一番下段でございますが、今後、事前相談の充実などを行うことによりまして検証を行い、その結果を制度化に向けた検討に活用するとしてございます。
最後に、今後のスケジュールにつきましては、16ページに記載のとおりでございます。分析の結果が大きく異なった品目の検証については、平成30年中を目途とする。また、制度化に向けた検討については、平成30年度中に結論を得るとしてございます。
先ほど行われました合同部会におきます主な議論につきまして御報告させていただきたいと存じます。分析結果が異なってしまった理由と今後の取り組みについて、また、分析を行っている途中に価格の変動があった場合の対応などについて御質問がございました。
支払い意思額調査につきましては賛否の御意見をいただいたところでございます。今後、具体的な内容についてお諮りした上で、その可否も含めて協議をさせていただきたいとのやりとりをさせていただきました。
また、制度化に向けた議論を、スピード感を持って行うべきとの御意見、13品目の結果につきましては、納得感及び透明性を確保する観点から開示をし、今後の制度化の議論に生かすべきとの御意見を両側からいただいたところでございます。
資料の説明並びに御報告は以上でございます。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明に関しまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。よろしゅうございますでしょうか。
では、御質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(「はい」と声あり)
○田辺会長
ありがとうございました。
それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと存じます。
次に、報告事項でございますけれども「平成30年度診療報酬改定の改定率等について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、御説明をお願いいたします。
医療課長、よろしくお願いいたします。
○迫井医療課長
医療課長でございます。総-3、お手元の1枚紙でございます。
これは先般12月18日の予算大臣折衝の結果を踏まえた記載になっておりますけれども、診療報酬改定についてということでございます。
平成30年度の診療報酬改定は以下のとおりでございまして、診療報酬改定、薬価等につきまして、それぞれ数字をお示ししております。
「1.診療報酬改定」はプラス0.55%、各科につきましては、改定率がそれぞれ医科、歯科、調剤となっておりますが、プラス0.63、プラス0.69、プラス0.19となってございます。「2.薬価」につきましても、薬価、材料価格と2つに分けてございますけれども、薬価につきましては▲でありますが、マイナス1.65%、これは※で内訳の記載がございます。実勢価格改定がマイナス1.36%、薬価制度の抜本改革関係でマイナス0.29%でございます。材料価格改定につきましては、▲0.09%でございます。
なお書きがございまして、上記のほか、いわゆる大型門前薬局に対する評価の適正化の措置を講ずるということでございます。
以上でございます。
○田辺会長
ありがとうございました。
ただいまの説明に関しまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。よろしゅうございますか。
では、御質問等もないようでございますので、本件に係る質疑はこのあたりとしたいと存じます。
次回以降、この改定率を前提といたしまして、診療報酬改定の個別項目の議論を行っていきたいと思います。
本日の議題は以上でございます。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。御参集どうもありがとうございました。
 

 

 

 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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