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2017年11月22日 中央社会保険医療協議会 総会 第372回議事録

○日時

平成29年11月22日(水)8:59~9:13

 

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

○出席者

田辺国昭会長 野口晴子委員 松原由美委員 荒井耕委員 関ふ佐子委員 中村洋委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 間宮清委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
松本純一委員 今村聡委員 松本吉郎委員 猪口雄二委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 
安部好弘委員
菊池令子専門委員 丹沢秀樹専門委員 横地常弘専門委員
<参考人>
保険医療材料等専門組織 小澤委員長
<事務局>
鈴木保険局長 渡辺審議官 伊原審議官 迫井医療課長 古元医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○医療機器及び臨床検査の保険適用について
○その他

○議事 

 

○田辺会長
 それでは、定刻でございますので、ただいまより第372回「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
 まず、委員の出席状況について御報告いたします。
 本日は、榊原委員、岩田専門委員が御欠席でございます。
 なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきますので、御協力のほうよろしくお願いいたします。
(カメラ退室)
○田辺会長
 早速でございますけれども、議事に入らせていただきます。初めに「医療機器及び臨床検査の保険適用について」を議題といたします。本日は、保険医療材料等専門組織の小澤委員長にお越しいただいております。
 小澤委員長より、御説明のほうをお願いいたします。
 よろしくお願いいたします。
○小澤委員長
 それでは、説明いたします。中医協 総-1-1の資料をごらんください。
 今回の医療機器の保険適用は、C1の3区分3製品、C2の3区分4製品です。
 3ページ目、製品名は「IN. PACT Admiral 薬剤コーティングバルーンカテーテル」です。
 5ページ目の製品概要をごらんください。本品は、新規病変または非ステント留置再狭窄病変を有する患者の経皮的血管形成術において使用することを目的とした血管内手術用カテーテルです。
 3ページ目、価格につきましては、類似機能区分比較方式の場合、既収載品であります再狭窄抑制型の経皮的冠動脈形成術用カテーテルと使用部位が異なるものの、ほぼ同等の構造を有するものであるため、補正加算の要件には該当せず、補正加算なしと保材専にて判断いたしました。この結果、最終的な価格を17万円といたしました。外国平均価格との比は0.89です。
 続きまして7ページ目、製品名は「Lutonix ドラッグコーティングバルーンカテーテル(大腿膝窩動脈用)」です。
 9ページ目の製品概要をごらんください。本品は先ほどの製品と同様、新規病変または非ステント留置再狭窄病変を有する患者の経皮的血管形成術において使用することを目的とした血管内手術用カテーテルです。
 7ページ目、本製品については、先ほどの製品と同様の製品であり、同一の機能区分として、既収載品である再狭窄抑制型の経皮的血管形成術用カテーテルに対して、補正加算なしと保材専にて判断いたしました。この結果、最終的な価格を17万円といたしました。外国平均価格との比は0.79です。
 続きまして、11ページ目、製品名は「PRESTIGE LP Cervical Discシステム」です。
 13ページ目の製品概要をごらんください。本品は頸椎の椎間板を置換するために用いられ、摺動する構造を持ち、可動性を維持することを特徴とする頸椎人工椎間板です。
 11ページ目、価格につきましては、既収載品として新規の構造を有するため、類似機能区分なしとして原価計算方式で算定し、この結果、最終的な価格を29万6,000円といたしました。外国平均価格との比は0.89です。
 続きまして15ページ目をごらんください。製品名は「セラスマート300」です。
 17ページ目の製品概要をごらんください。本品は加圧形成したコンポジットレジン製ブロックであり、コンピューター支援設計・製造ユニットとともに、インレーやクラウン等の歯科用補綴物の作製に使用するものです。
 15ページ目、価格につきましては、既収載品に比して新規の構造を有するため、類似機能区分なしとして原価計算方式で算定し、この結果、最終的な価格を5,230円といたしました。外国平均価格との比はありません。
 続きまして19ページ、製品名は「Mini-BAL サンプリングカテーテル」です。
 21ページ目の製品概要をごらんください。本品は、肺炎の診断を目的として、気管支鏡を用いずに気管支肺胞洗浄による検体採取を行うために使用される単回使用のカテーテルです。
 19ページ目、価格につきましては、本品は特定保険医療材料としては算定せず、技術料の枠組みで評価することが適当と保材専として判断いたしました。このため、外国平均価格との比はありません。
 続きまして23ページ目、製品名は「NovoTTF-100A システム」です。
 26ページ目の製品概要をごらんください。本品は頭皮に貼付するINEトランスデューサーアレイで、交流電場を形成し、脳内の腫瘍に作用させ、腫瘍細胞の分裂を阻害することにより治療を行う携帯式医療機器です。
 23ページ目、価格につきましては、INEトランスデューサーアレイはこれまでに類似の医療機器はないことから、原価計算方式により算定し、本品は新規の機序を有し、その臨床的有用性についても科学的根拠が示されていると保材専として判断し、営業利益率の標準係数に対してプラス6%の評価としました。また、INEトランスデューサーアレイを除くシステムとしては、特定保険医療材料としては算定せず、技術料の枠組みで評価することが適当と保材専として判断いたしました。この結果、最終的な価格をINEトランスデューサーアレイ1枚当たり3万5,200円といたしました。外国平均価格との比はありません。
 続きまして、中医協 総-1-2の資料をごらんください。今回の臨床検査の保険適用はE3(改良項目)の1件です。
 3ページ目、販売名は「エリア カルプロテクチン2」であります。測定項目はカルプロテクチン(糞便)です。測定方法は蛍光酵素免疫測定法です。
 カルプロテクチン(糞便)検査は、本年6月に保険適用されたものですが、今回、潰瘍性大腸炎の病態把握の補助に加えて、炎症性腸疾患の診断補助ができるようになったものです。
 5ページ目の製品概要をごらんください。本検査は慢性的な炎症性腸疾患が疑われる患者及び潰瘍性大腸炎患者の糞便中のカルプロテクチン量を測定することで、慢性的な炎症性腸疾患を診断する際、または潰瘍性大腸炎の病態を把握する際に、内視鏡検査を実施するか否かの判断の補助に用います。
 3ページ目の保険点数につきましては「D014 自己抗体検査 27 抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体」の276点を参考点数としています。
 今回、御説明いたします内容は以上でございます。
○田辺会長
 どうもありがとうございました。
 事務局から補足があれば、お願いいたします。よろしゅうございますか。
○古元医療課企画官
 特にございません。
○田辺会長
 ただいまの説明に関しまして、何か御質問等がございましたら、よろしくお願いいたします。
 よろしゅうございますでしょうか。
 では、御質問等もないようでございますので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○田辺会長
 ありがとうございました。
 それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと存じます。
 本日の議題は以上でございますけれども、事務局から「その他」として資料が提出されておりますので、事務局より御説明のほうをお願いいたします。
 医療課長、よろしくお願いいたします。
○迫井医療課長
 医療課長でございます。
 お手元に総-2-1、総-2-2で御報告、お詫びとともに訂正をさせていただきたいと思っております。
 総-2-1でございます。先般、入院医療等の調査・評価分科会における報告の中で、数字につきまして集計の誤りがございましたので、その御報告でございます。
 3コマ目、今回、分科会で実施いたしました「DPCデータを用いた分析」の概略はこのようになっております。
 今回、お詫びと御訂正をさせていただきたいものは4コマ目にまとめてございます。分析の中で集計を行っておりますけれども、破線の中の1、2でありますが、集計の中で重症度、医療・看護必要度の該当者基準につきましては本来、鉤括弧で書いてございますが、3つございましたけれども、そのうち「A得点2以上かつB得点3以上」の条件につきまして、集計上の単純なミスでございますが、まことに申しわけございません、欠落をしておりました。
 2点目、同様でありますが「C21全身麻酔・脊椎麻酔の手術」につきましては、全18項目についての請求事項についての集計であったところ、そのうち14が欠落いたしておりまして、再集計、訂正をさせていただいております。その概略が5コマ目以降、4セットありますが、訂正前と訂正後ということで比較をしていただければわかるようになっておりますけれども、集計における感度・特異度等の変更、修正、該当患者割合の変更、修正でございます。
 以上につきましては修正をさせていただきまして、4コマ目の一番下の○でございますが、以上の結果につきましては、先般御報告をさせていただきました【別添】につきまして改めて報告書という形で該当部分の訂正をさせていただきたいと思っております。
 それから、「なお」のところに書いてございますが、該当部分を訂正させていただきますけれども、検討結果の報告自体の記述や内容については変更はございません。
 簡単ではございますが、事務局からは以上でございます。
○田辺会長
 どうもありがとうございました。
 ただいまの説明に関して、何か御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。
 今村委員、お願いいたします。
○今村委員
 ありがとうございました。
 より精緻なデータになったと中を見て感じました。こちらは、入院医療等評価分科会には御報告をされていないで、いきなり中医協に上がってきているということでよろしいのでしょうか。
○田辺会長
 医療課長、お願いいたします。
○迫井医療課長
 医療課長でございます。
 入院医療等の分科会はこのために開催しておりません。委員の方々、分科会長には御報告いたしまして、お詫びとともにこういう形で訂正をさせていただきたいと。本文の報告については、数字の置きかえで、記載変更の必要はないということは理解いただいております。
 これは今後、中医協の御議論の素材になりますので、先行して速やかに修正をさせていただいたという趣旨でございます。
○田辺会長
 よろしゅうございますか。
○今村委員
 ありがとうございました。
 お詫びということで、誰でも間違いはあるので、別にそのこと自体は。訂正していただいてよかったと思います。専門の分科会できちんとした議論をしていただくのにきちんとしたデータはとても大事だと思いますので、引き続きデータについては注意をしていただければと思っております。よろしくお願いします。
○田辺会長
 ほか、いかがでございましょう。
 よろしゅうございますでしょうか。
 それでは、ほかに御質問等もないようでございますので、本件にかかわる質疑はこのあたりとしたいと存じます。
 本日の議題は以上でございます。なお、次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。
 どうもありがとうございました。

 

 

 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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