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2019年6月21日 第45回レセプト情報等の提供に関する有識者会議 議事録

保険局医療介護連携政策課保険データ企画室

○日時

令和元年6月21日(金)14:00~16:00

 

○場所

全国都市会館3階 第2会議室
(東京都千代田区平河町2-4-2)
 

○議題

        1.第三者提供の現状(承諾案件・成果物集計)について(報告)
                2.社会医療診療行為別統計に係る特別集計の提供の状況について(報告)
                3.オンサイトリサーチセンター(京都大学・厚労省)の本格運用について(報告)
                4.NDB オープンデータの再集計対応について(報告)
                5.第5回オープンデータの作成について
                -以降、非公開-
                6.第5回オープンデータの作成方針について
                7.第4回オープンデータの公表について
                8.「医薬品の市販後安全対策に資する薬剤疫学調査」の定期報告
                9.その他
   

○議事

○山本座長 それでは、定刻を少し前ですけれども、出席予定の構成員の先生方が全員おそろいですので、ただいまから第45回「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」を開催いたします。
構成員の皆様には、御多忙の折、また、お暑い中お集まりいただき、ありがとうございます。御礼を申し上げます。
それでは、開議に先立ちまして、本日の構成員の出欠状況について事務局から報告をお願いします。
○梅澤専門官 事務局、梅澤でございます。
それでは、本日の構成員の出欠状況について御報告いたします。
本日の欠席者は、頭金構成員、田尻構成員、後藤構成員、藤田構成員の4名です。
次に、2名構成員の交代がありましたので、御紹介させていただきます。
杉山茂夫構成員にかわりまして、日本歯科医師会、宇佐美伸治常務理事に御就任いただいております。
○宇佐美構成員 日本歯科医師会の宇佐美でございます。御紹介いただきましたように、杉山先生より先週引き継ぎましたので、よろしくお願いいたします。
○梅澤専門官 ありがとうございます。
続きまして、八木弘構成員にかわりまして、茨城県後期高齢者医療広域連合、根本智恵子事務局長に御就任いただいております。
○根本構成員 茨城県の広域連合の根本と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
○梅澤専門官 ありがとうございます。
なお、本会議の運営規程に基づいた開催要件は満たしておりますことをあわせて御報告いたします。
また、本日、藤井康弘構成員が欠席のため、新居秀夫参考人が代理出席となります。
続きまして、事務局にも人事異動がありましたので、この場をかりて御挨拶させていただきます。
令和元年5月1日に着任した医療介護連携政策課保健データ企画室データヘルス推進官、木下室長です。
○木下課長補佐 木下でございます。よろしくお願いいたします。
○梅澤専門官 ありがとうございます。
次に、お手元の議事次第をごらん願います。議事の6つ目から非公開とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○山本座長 ありがとうございます。
本日の開催要件を満たしているとのことですので、早速ですが、本日の議事に入らせていただきます。
なお、本日の会議はペーパーレスにて開催させていただきます。ペーパーレスについて事務局からの説明をお願いできますか。
○梅澤専門官 事務局でございます。
厚生労働省全体の取り組みとしまして、審議会等のペーパーレス化を進めているところであります。本日は、これに伴いまして、構成員の皆様にはお手元のタブレットを操作してごらんいただくことになります。タブレットの操作方法につきましては、お手元の資料「ペーパーレス審議会等タブレット操作説明書」のとおりであります。タブレットの操作方法について御不明な点がありましたら、適宜、事務局がサポートいたしますので、お声がけくださいますようお願いいたします。
次に、本日の会議資料について御確認をお願いします。
議事次第、構成員名簿、座席表につきましては、紙の資料としてお手元に配付しております。そのほかの資料につきましてはペーパーレスとし、お手元のタブレットの中に資料番号順にPDF化して収録しております。
それでは、ここから議事に入りますので、カメラの撮影はここまでとさせていただきます。
傍聴の皆様におかれましては、よろしくお願いいたします。
事務局からは以上です。
○山本座長 ありがとうございました。
ペーパーレスの件、この会議は大分やっていますけれども、どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、これより議事次第に従って進めてまいりたいと思います。
まず、本日の議事の1つ目「第三者提供の現状(承諾案件・成果物集計)について(報告)」ということで、事務局から説明をお願いいたします。
○梅澤専門官 事務局でございます。
タブレットより、資料1「第三者提供の現状(承諾案件・成果物集計)について」をごらん願います。
1ページ目に行っていただきます。毎年度、「第三者提供の現状について」という形で成果物と承諾案件の御報告をさせていただいております。今回、平成30年度に公表された成果物の集計につきまして御報告させていただきます。
現在、平成31年3月末までに239研究に対するデータ提供が承諾されているところでございます。今回、平成30年度には48件の成果物の御報告をいただきました。下の棒グラフにつきましては、成果物が発表された年での推移についてお示しさせていただいております。2011年から第三者提供が始まっておりまして、グラフ上は2017年がピークとなっています。2019年は16件と少な目でございますが、2019年は3月末時点での御報告となりますので、これからふえてくることになるかなと思っています。
なお、成果物につきましては、申し出者から御報告をいただいたものを集計しておりますので、これが全てというわけではないということを御理解いただければと思います。
2ページ目以降につきましては、それぞれの申し出者、所属機関、演題名、発表形式等でおまとめした一覧表になります。御参考までにという形です。
続きまして、5ページ目は、レセプト情報・特定健診等情報データベースのデータ件数を昨年度のものから更新した形でお示ししています。平成31年3月末現在で、レセプトデータにつきましては約167億7200万件、特定健診データにつきましては約2億4800万件、特定保健指導データにつきましては約770万件が格納されております。
6ページ目は、第三者提供の申し出件数及び承諾件数の推移と提供依頼申し出者の区分をお示ししています。左側の棒グラフでは申し出件数と承諾件数の推移をお示ししておりますけれども、昨年度、平成30年度には67の申し出件数に対しまして61件の承諾をいただいております。なお、申し出者の区分につきましては、約半数が大学・大学院、約4分の1が厚生労働省、約4分の1がその他という形になっております。
7ページ以降につきましては、第三者提供の承諾案件それぞれを一覧表にして示しております。
資料1につきましては以上でございます。
○山本座長 ありがとうございます。
それでは、ただいまの事務局からの御説明に関しまして、御質問、御意見がありましたら、よろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
どうぞ。
○棟重構成員 こういった国民の貴重な財産を活用して研究することは非常に大事なことなのですけれども、さらに、そういった成果を国民の間で共有するというか、関係者の間で共有していくことがより大事かと思っています。そういう意味で、こういった形で、今の資料のように、発表媒体というのを御提示いただきまして、ちゃんとアクセスできるようにしていただいたということは非常によろしいことかと思います。
そこに関連して2点ほどお話をさせていただきます。
1つは、URLを書いていただきましてありがとうございます。これは、私も以前お話をさせていただいた点かと思います。ただ、きょう出がけに、このURLで本当にアクセスできるのか見てみたところ、そのページが見つからないというか、移動しましたというのが複数ありました。ちょっと慌ただしい時間でやったので確実ではないところもありますので、改めて事務局のほうで、このURLでちゃんと出てくるのかどうかということの確認をお願いしたいと思います。
あわせまして、学会等も第何回と書いてあるところはありますけれども、中には、第何回とか、時期とか、ジャーナルの発行時期だとか、書いていないものもございます。そうすると、特定というか、これに興味を持っていただいた研究者の方々がアクセスしようとしてもなかなかできないという危惧がございます。国民の皆さんにちゃんと提供して、その上で評価をしていただくことが大事なことかと思いますので、よろしくお願いします。
○山本座長 ありがとうございます。
事務局からコメントありますか。
○梅澤専門官 事務局でございます。
大変失礼いたしました。会議後に確認をいたしまして、必要な修正があれば修正させていただきます。
○山本座長 ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。
6ページに申し出件数と承諾件数の棒グラフがあるのですけれども、この中には、事務局審査で出てこなかったものは入っているのですか。
○梅澤専門官 はい。入っています。
○山本座長 入っているのですか。ということは、申し出はこれだけということですね。
○梅澤専門官 はい。
○山本座長 わかりました。
最近、皆さん、よく理解して出されているから、余り差がないですね。
ほかはいかがですか。よろしゅうございますか。
それでは、この議論はここまでにして次に進みたいと思います。
次に、議事の2つ目「社会医療診療行為別統計に係る特別集計の提供の状況について」、事務局から説明をお願いいたします。
○梅澤専門官 事務局でございます。
タブレットより、資料2「社会医療診療行為別統計に係る特別集計の提供の状況について」をごらん願います。
この案件は、ガイドラインの「第18 社会医療診療行為別統計の取扱い」において、社会医療診療行為別統計の所管部局は、保持するレセプト情報や中間生成物の利用の状況について、保険局及び有識者会議に定期的に報告を行うこととするとされたものとなります。
それでは、担当課より説明をいたします。
○小西室長 社会統計室、小西でございます。
資料2を御説明させていただきます。
まず、1ページの背景。先ほど事務局から少し説明がありましたけれども、平成28年度に「レセプト情報・特定健診等情報の提供に関するガイドライン」が改正されまして、当室で所管しております「社会医療診療行為別統計の取扱い」が定められました。
社会医療診療行為別統計自体は、NDBからデータをいただきまして集計をしております関係上、厚生労働省の各部局から提供依頼を受けまして、この社会医療診療行為別統計のために提供されたレセプト情報とその中間生成物から集計表を作成し、提供することができて、それを有識者会議にも定期的に報告をするということにされております。昨年度もこちらの報告をしておりますけれども、今回は、平成30年度に厚生労働省の各部局から提供依頼を受けて集計表を作成したものについて報告をしております。
2ページになりますが、平成30年度は1件の集計を提供しております。資料にございますとおり、9月13日に、医科のレセプトについて、病院(病床規模)、そして診療所(有床・無床)別に見ました入院・入院外別、年齢階級別、診療行為(細分類)別のレセプトの件数、回数、診療実日数につきまして、平成25年から29年までのものを集計し提供しております。依頼元は、医政局の地域医療計画課になります。
平成30年度の社会医療診療行為別統計の特別集計の提供は本1件でございました。
以上、私からの説明となります。
○山本座長 ありがとうございました。
例年、御報告をいただいている事項ですけれども、御質問、御意見ございますでしょうか。よろしゅうございますか。
それでは、次に進みたいと思います。
次、議事の3つ目「オンサイトリサーチセンター(京都大学・厚労省)の本格運用について」、事務局から説明をお願いいたします。
○梅澤専門官 事務局でございます。
タブレットより資料3「オンサイトリサーチセンター(厚生労働省・京都大学)の本格運用について」をごらん願います。
1ページ目は、オンサイトリサーチセンターの第三者利用の開始に向けたこれまでの対応をお示ししております。平成25年1月に「レセプト情報・特定健診等情報データの第三者提供の在り方に関する報告書」が報告されまして、その中で、探索的な研究や希少疾患の研究に有効で、患者や個人立の医療機関の情報を保護することができるオンサイトセンターでのデータの利活用について検討を進めることが望ましいと示されたところでございます。
その後、平成27年12月から試行利用を開始し、オンサイト運用のための基本方針を策定してまいりました。
その後、平成30年2月より厚労省オンサイトにて第三者利用の試行利用を開始いたしまして、平成30年8月、昨年でございますけれども、厚労省オンサイトの試行利用の報告をさせていただきました。このたび、第三者利用の開始として、前回3月の有識者会議にて、どういった要件にするかを議論させていただいたところでございます。
2ページ目は、前回3月の有識者会議の京都大学の加藤委員からの提出資料でございます。京都大学からの一般開放の具体的なイメージとして、課題1、課題2、課題3として挙げさせていただいて議論いただいたところでございます。
3ページ目は、前回3月の有識者会議にて厚労省からの課題と対応(案)という形でお示しさせていただいたところでございます。
最後のページですけれども、4ページ目は、前回の議論を踏まえまして、第三者利用の要件についてまとめさせていただきました。具体的に申しますと、オンサイトリサーチセンターの利用依頼申し出者や利用者については、以下の全ての要件を満たすこと、第三者提供の個票抽出の利用経験を有する者や、SQLの知識を持ち、csvファイルをEXCELファイル等で加工できる者といったことが要件として追加されております。
なお、これらの要件に該当していることを有識者会議で審査できるよう、申請書類であります様式1に、こうした要件を満たしていることを記載していただくということを規定しております。
2の利用期間につきましては、探索的研究は3カ月、それ以外の場合は6カ月とさせていただいております。なお、※書きで、オンサイトの利用につきましては、原則、延長申請を受け付けないこととしています。こちらにつきましては、3の、当面の間、各オンサイトリサーチセンターで同時に利用できる申し出を2つまでとするといったところと関連してございますが、京大オンサイトでは、前回3月の御提案にありましたように、この2つのアカウントのうち1つを京大が利用させていただく、もう一つを第三者が利用していただくという形をとります。こちらのもう一つの第三者利用という形で、6カ月以上使うとなりますと、お1人の申し出者がかなりの期間占有してしまうことになりますので、当面の間は、延長申請は受け付けずに、申請をいただいた3カ月もしくは6カ月で研究を終了していただくという形をとらせていただいております。
4の利用申し出の審査については、次回9月を予定しておりますけれども、有識者会議から順次行いまして、要件を満たした申し出から利用を開始いたします。承諾通知書が1カ月前後ぐらいで発出されますので、実際には10月をめどに第三者利用を開始することとなるかと思います。
5のオンサイトリサーチセンターの利用時間に関しましては、原則、平日の9時から17時までとする。
6です。一般利用の開始後も継続的に利用の実態に係る課題などを把握いたしまして、本有識者会議に上げさせていただいて、御意見をいただきまして、それを踏まえて必要な対策を講じることとさせていただきたいと思っております。
資料3については以上です。
○山本座長 ありがとうございました。
ただいまの御説明に関して、御意見、御質問がありましたら、よろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
4ページ目の四角の中の1の(1)イの「EXCELファイル等」というのは、普通に考えると、多分「ファイル」という言葉は要らなくて「csvファイルをEXCEL等で加工できる者」でいいと思うのですけれども、「EXCEL」という名前を出すのがいいのか、あるいは一般的な「表計算ソフト」みたいな形にするのがいいのかというのを少し御検討いただければと思います。
○梅澤専門官 はい。承知いたしました。
○山本座長 出すのだったら、「Microsoft EXCEL」と書いておいたほうがいいように思います。
ほかはいかがでしょうか。
25年に本有識者会議でお認めいただいた提言の中のオンサイトリサーチセンターが、一般のといいますか、第三者提供の利用がことしの10月からやっと可能になるということで、非常いいことだと思うのですけれども、何か御意見ございませんでしょうか。
どうぞ。
○三浦構成員 今の4ページですけれども、1の(1)の要件で、アの「第三者提供の個票抽出の利用経験を有する者」というのは、特別抽出の経験を有する者という意味ですか。
○梅澤専門官 はい。
○三浦構成員 多分、オンサイトリサーチセンターを利用される方は、自分の施設でセキュリティー要件などはなかなか難しくて、特別抽出を申し出できないので使いたいという方もいらっしゃるのではないかと思うのです。そういう観点からいうと、「経験を有する者」に絞ってしまうのは目的とちょっと合ってこないのではないかと思うのです。
○山本座長 確かに。いかがでしょうか。
これは、そのデータベースを見ても何もわからない状態からスタートすると、多分、3カ月、5カ月では絶対できないので、NDBの構造を一応理解されている方という意味でこれをつけておられると思うのです。確かに、三浦構成員がおっしゃるように、自分たちではやりにくいのでオンサイトリサーチセンターを使うという利用者の方もいらっしゃいますでしょう。そうすると、この経験を必須にするというのがいかがなものかということだと思いますけれども、いかがでしょうか。その要件として、要するにデータベースに入っているレセプトの構造を理解している人というふうにして、経験ではないというか。知っていることを証明してもらうのが大変ですけれども。
松田構成員、どうぞ。
○松田構成員 経験がないとなかなかできないと思うのですけれども、AMEDの研究費で当教室の村松准教授がダミーデータ的なものをつくって、NDBを扱うためのシミュレーションソフトみたいなプログラムを開発していまして、例えばそれを厚労省で使っていただいて、それを使って、その経験がある者というのをここらに入れていただければいいのかなとは思います。これはもう公開しておりますので。
○山本座長 もう公開されているのですか。
○松田構成員 研修会も1回やっておりますので。それを使っていただければ大体できると思います。
○山本座長 なるほど。では、ここはもう少し抽象的な表現で、「NDBのレセプトデータベースの構造をよく理解されている」ぐらいにしておいて、理解する方法は、多分、特別抽出以外にもあるでしょうから、そういう意味では、そこは事務局の手間がふえますけれども、それを条件にするということでどうでしょうか。いかがでしょうか。
では、そのように変えていただくように事務局に検討をお願いしたいと思います。
○梅澤専門官 はい。
○山本座長 ほかによろしいでしょうか。
どうぞ。
○三浦構成員 1つ追加です。
2の利用期間とか、3の申し出の数の制限とかは、今後の様子を見ながら、キャパシティーがふえてくればまた再検討していくということでよろしいのでしょうか。
○山本座長 それはそういう理解でよろしいのですよね。
○梅澤専門官 はい。御認識のとおりです。
○山本座長 キャパシティーをふやすとなると、次のNDBにならないとふえないかもしれませんけれども、これは状況に応じて随時改訂をしていくということで。
ほかはよろしゅうございますか。
どうぞ。
○武藤構成員 武藤です。
今の「利用経験を有する者」をもう少し広げて書く書きぶりの件ですけれども、一応、京大のほうに確認をされたほうがいいのかなと思っています。前にお伺いした話だと、この辺は「有する人」がよいという御意見も結構あったかと思うので、それで問題なければということでいかがでしょうか。前のとき一回決めているというか、議論していますので。
○山本座長 了解いたしました。それでは、京都と相談して。あとはお任せいただけますでしょうか。
では、そういうことで、一度加藤さんと相談をした上で記述を決めたいと思います。
ほかはいかがでしょうか。よろしいですか。
次に、議事の4つ目「NDBオープンデータの再集計対応について」ということで、事務局から説明をお願いいたします。
○梅澤専門官 事務局でございます。
タブレットより、資料4「NDBオープンデータの再集計対応について」をごらん願います。
こちらにつきましては、NDBオープンデータにおける特定健診の詳細な健診項目の集計について、御報告ベースとなりますけれども、御説明いたします。
現在、NDBオープンデータとして特定健診の結果について掲載しているところでございますけれども、こちらは、抽出しているレコードといたしましては、基本情報レコードと健診結果・問診結果情報レコードという2つのレコードから抽出し、集計を行ってきたところでございます。
一方、詳細な健診項目に当たりますヘモグロビンや眼底検査等の結果につきましては、オープンデータ抽出対象外の詳細情報レコードというレコードに格納されているデータが多いことから、従来の2つのレコードからの集計のみでは実態が的確に反映されていないとの課題が生じているところでございます。
そういったところから、第4回オープンデータ以降、今年度のオープンデータ以降につきましては、詳細な健診項目でありますヘモグロビンと眼底検査につきましては、基本情報レコードと健診結果・問診結果情報レコードに加えて詳細情報レコードからも抽出を行うこととしております。
また、第1回から第3回、これまで既に公表されたオープンデータにつきましても、より実態をあらわすことができるよう、詳細な健診項目であるヘモグロビンと眼底検査につきましては詳細情報レコードから再抽出し、再集計することでまた公表したいと考えております。
資料4につきましては以上です。
○山本座長 ありがとうございます。
ただいまの御説明に関しまして、御質問、御意見ございますでしょうか。明らかによくなることなので、いいとは思いますけれども、過去にさかのぼっても見ていただけるということですので、いかがでしょうか。よろしゅうございますか。
それでは、これは了承ということにさせていただきたいと思います。
議事の5つ目「第5回オープンデータの作成について」です。事務局から説明をお願いいたします。
○梅澤専門官 事務局でございます。
タブレットより、資料5「第5回オープンデータの作成について」をごらん願います。
第5回NDBオープンデータについてですけれども、こちらは、来年度公表予定のオープンデータになりますが、2018年度のレセプト情報と2017年度の特定健診等情報を集計対象としています。なお、今月末まで集計要望を受け付けまして、それを踏まえた上で集計表を作成する予定としています。また、第4回、今年度公表いたしますNDBオープンデータと同一の項目につきましては、定型的に集計表を作成する予定でございます。
2ページ目は、現時点で寄せられております要望と対応方針案をお示ししております。
1番目から順番に御説明いたします。
1につきまして、医科診療行為につきましては、現在、年度単位での集計を行っているところでございますけれども、1カ月ごとの集計を収載してほしいという御要望がございました。こちらにつきましては、これからプログラムを組んだり、準備をしてまいりますと、作業負荷が高く、来年度、第5回NDBオープンデータでの対応は難しいと考えております。ただ、実現が確実に不可能というわけではございませんので、第6回、第7回以降で引き続き検討を継続したいと考えています。
2についてです。最小集計単位の見直しを検討してほしい、具体的には、基準未満の値が1つのみの場合、値が小さい場合と0の場合が区別可能な表示方法へ変更してほしいという御要望がございます。こちらにつきましては、第28回有識者会議にて既に議論されていることでございますけれども、その後も、オープンデータ、また第三者提供のほうでも同内容の御要望がございましたので、ガイドラインを遵守しつつ、公開する情報量をふやすという観点から再検討してはどうかといった形で、この後の非公開の部分で御議論いただく予定となっています。
3、二次医療圏ごとの集計を収載してほしい。こちらに関しましては、今年度の第4回オープンデータから試行的に集計しております。こちらにつきましても、これ以降の非公開の部分で御議論していただく予定としています。
4、レセプト病名の集計を収載してほしい。こちらについては、昨年度からの継続的な要望ですけれども、レセプト病名の妥当性につきましては、疑い病名の取り扱い等相応の検証が必要と考えられるところでございます。そこで、昨年度から厚労科研の指定研究にて病名決定ロジックの研究を行っていただいておりますので、そちらの結果が出次第、第5回では反映が難しく、報告書が今年度末に出ることを考えると、第6回でも反映はなかなか難しいのかもしれませんけれども、その報告書が出て、ロジックを確認して、反映できそうな結果であれば、第6回もしくは第7回から具体的な検討に入るという形になるかと思っています。
5は、薬剤についてですけれども、医科と歯科の分離という要望をいただいております。現在、薬剤につきましては、医科も歯科も丸めた形で公表しているところですけれども、それを医科と歯科で分離してはどうかといった形です。データ継続性の観点から、全て丸めた形での公表もする予定で、かつ、医科分と歯科分を分けて、薬剤に関しては大きく3通りで公表してはどうかといったところです。こちらに関しては、第5回のオープンデータで実現可能性が高いと考えておりますので、また非公開の部分で御議論いただく予定となっております。
資料5につきましては以上です。
○山本座長 ありがとうございます。
2、3、5に関しては、この後、非公開の部分で再検討ということですので、それ以外の部分につきまして、もし今、御意見、御質問がありましたら、よろしくお願いいたします。
オープンデータは国民全体に結果を返すということと、もう一つは、ずっと話題になっているいわゆる産業利用といいますか、そういったものに個別に対応することが非常に難しいので、できるだけ平等に使っていただいた上で、いろいろな産業の開発であるとか、そういったものに使っていただけるようにという意味も含めて毎年公開しているものです。そういう意味では、いろいろな方からの要望にできるだけ対応していくということで通年で要望を受けているわけです。いつでも出してくれということで受けていて、区切りを切って対応するものを決めて公開をしているということであります。だから、1回目と比べると項目が大分変わってきていますけれども、それでもまだ、もっと使わせろという意見があるのです。
いかがでしょう。
1は、その能力の問題になってきますので、それも含めて検討を続ける。それから、4に関しても、病名の妥当性という問題がこの場合は非常に大きいので、これに関する厚労科研の結果を見てもう一度検討しようということです。2、3、5に関しては、今後、非公開のところでもう一度御議論いただくということです。
この方針で一応よろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○山本座長 それでは、そのように進めたいと思います。
それでは、傍聴の方には申しわけないのですけれども、本日の有識者会議の公開部分はここまででございますので、この後は非公開で進めたいと思います。
事務局から、公開部分での連絡は何かございますでしょうか。
○梅澤専門官 ありがとうございました。
次回の本会議の日程についてお知らせいたします。次回は9月6日金曜日に開催予定となっております。よろしくお願いいたします。
事務局からは以上です。
○山本座長 ありがとうございました。
それでは、本日の有識者会議の公開部分はここまでといたします。
傍聴の皆様はここまでとなりますので、どうぞ御退室をお願いいたします。どうもありがとうございました。
それでは、会議は少し休息をしたいと思います。
 
 
(この間、非公開)
 
 
○山本座長 それでは、本日の議事はここまでとなります。事務局から何かお知らせはございますでしょうか。
○梅澤専門官 御審議ありがとうございました。本日は、この後、休憩を約10分挟みまして、16時から審査分科会を開催いたします。審査分科会の構成員の皆様はまたよろしくお願いいたします。
事務局からは以上です。
○山本座長 それでは、第45回「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」はこれにて終了といたします。
本日は、お忙しい中、御参集いただき、ありがとうございました。
分科会の構成員の皆様は引き続きよろしくお願いをいたします。
○梅澤専門官 先ほどお配りしました不適切利用の2つに関しましては、こちらで回収いたしますので、机上に残したままでお願いいたします。
 

 


 

 

 

※非公開とした部分については、議事要旨をご覧ください。(議事要旨

 

(了)

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