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2023年10月4日 第23回診療報酬調査専門組織・医療機関等における消費税負担に関する分科会議事録

○日時

令和5年10月4日(水) 8:45~9:00
 

○場所

TKP新橋カンファレンスセンター
 

○出席者

飯塚敏晃分科会長 野口晴子委員 安部和彦委員 川原丈貴委員
鳥潟美夏子委員 松本真人委員 佐保昌一委員 清家武彦委員 鈴木順三委員 末松則子委員
猪口雄二委員 長島公之委員 川瀬弘一委員 中村康彦委員 寺島多実子委員 豊見敦委員
枝廣弘巳委員 尾形龍紀委員
<事務局>
森光審議官 須田審議官 眞鍋医療課長 荻原保険医療企画調査室長 他

○議題

 1 今後の進め方等について

○議事

○飯塚分科会長
 ただいまより、第23回「診療報酬調査専門組織 医療機関等における消費税負担に関する分科会」を開催いたします。
 本日の開催から対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、引き続き、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
 ここで、前回の令和3年12月2日の開催の後、委員と厚生労働省におきまして異動がございました。
 初めに、委員の異動について御報告いたします。
 まず、公益、税制、会計有識者代表ですが、吉村政穂委員が御退任され、新たに安部和彦委員が本日付で発令されております。
 続いて、一号側委員代表ですが、吉森俊和委員、幸野庄司委員、間利子晃一委員、田中伸一委員がそれぞれ御退任され、新たに鳥潟美夏子委員、松本真人委員、清家武彦委員、鈴木順三委員が本日付で発令されております。
 続いて二号側委員代表ですが、今村聡委員、城守国斗委員、伊藤伸一委員、三代知史委員、森昌平委員がそれぞれ御退任され、新たに猪口雄二委員、長島公之委員、中村康彦委員、寺島多実子委員、豊見敦委員が本日付で発令されております。
 続いて、医薬品、材料関係団体代表ですが、折本健次委員、梅澤悟委員がそれぞれ御退任され、新たに枝廣弘巳委員、尾形龍紀委員が本日付で発令されております。
 次に、厚生労働省における異動について、事務局より紹介をお願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
 事務局に異動がございましたので、御報告申し上げます。
 森光大臣官房危機管理・医務技術総括審議官、須田大臣官房審議官(医療介護連携、データヘルス改革担当)、眞鍋医療課長、最後に私、医療課保険医療企画調査室長の荻原でございます。
 以上でございます。
○飯塚分科会長
 ありがとうございました。
 続きまして、委員の出席状況について御報告いたします。
 本日は、全員が御出席です。
 それでは、議事に入らせていただきます。
 本日は「今後の進め方等について」を議題といたします。
 事務局より資料が提出されておりますので、事務局から資料の説明をお願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長でございます。早速ですが、資料の御説明をさせていただきます。
 税-1「今後の進め方等について」を御覧いただきたいと思います。
 おめくりいただきまして、2ページ目、3ページ目は、これまでの経緯についてでございます。
 まず、2ページ目ですが、社会保険診療に関する消費税の取扱いについての経緯でございます。
 1の総論にございますとおり、社会保険診療における消費税は非課税とした上で、医療機関等が仕入れにおいて負担する消費税については、診療報酬に上乗せすることで補填していることになってございます。
 中ほど、特に「令和元年(消費税10%引上げ時)の対応等」というところで、適切な補填方法について御議論いただいた上で、配点方法の見直しというのを、10%引上げ時に行ってございます。
 その際に、平成30年度の医療機関等における消費税負担に関する分科会における議論の整理において、消費税率10%への引上げ後の補填状況については、必要なデータがそろい次第速やかに、かつ継続的に調査することとするとされてございます。
 このページの一番下「令和4年度診療報酬改定における対応」ということで、大きく2点ございまして、1点目、今申し上げた議論の整理に基づきまして、令和3年に令和2年度の補填状況の把握を実施してございます。
 もう一点、全体として医科・歯科・調剤全体として補填不足とはなっていないことが確認されました。
 一方で、令和2年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったことなどを踏まえまして、中医協において診療報酬の見直しは行わず、引き続き検証を行うことが適当とされてございます。
 3ページを御覧いただきますと「令和4年度診療報酬改定における対応」というところで、ちょうど2年前の12月2日のものでございますが、先ほど申し上げましたとおり、医科・歯科・調剤全体の補填率は103.9%ということで、医科全体、歯科、調剤それぞれを見て、補填不足とは必ずしもなっていない状況であったところでございます。
 2つ目の○にございますが、令和2年度につきましては、先ほど申し上げましたが新型コロナウイルス感染症の影響があり、上乗せを行った診療報酬項目の算定回数の減少のほか、患者減に伴う課税経費の減少、消毒、マスク、機器整備等の感染対策のための課税経費の増加など、補填額と負担額の双方にブレが生じていると考えられ、令和2年度のデータにより、上乗せ点数の厳密な検証を行うことは困難とした上で、令和4年度診療報酬改定においては、診療報酬の上乗せ点数の見直しを行わないこととして、引き続き、消費税負担額と診療報酬の補填状況を把握して検証を行うことが適当ではないかと整理されてございます。
 続きまして、資料の5ページ目を御覧いただきたいと思います。
 「令和6年度診療報酬改定に係る補てん状況把握のスケジュール(案)」となってございまして、中ほどに、当分科会のスケジュールを書かせていただいてございます。本日、今後の進め方について、御議論、御了承をいただいた上で、下のほうの段になりますが、収入と支出それぞれのデータの把握が必要となりますので、医療経済実態調査(課税経費率の確認)とNDBデータの取得(補てん状況の確認)、このいずれのデータの集計と取りまとめを行いまして、その上で補填状況の把握を行うこととしてございます。
 医療経済実態調査につきましては、おおむね11月の下旬頃に取りまとめた上で中医協のほうに御報告をしていることを鑑みまして、12月までにデータをまとめまして、12月に消費税補填状況の報告を当分科会のほうにさせていただきまして、最終的に総会に御報告するという流れで考えてございます。
 続きまして、6ページ目を御覧いただきたいと思います。
 「令和6年度診療報酬改定に係る補てん状況の把握について(案)」でございまして、前回、令和3年度に実施した方法にならって実施することとしてはどうかとしてございます。
 目的としましては、消費税10%への引上げに伴う診療報酬による補填(5%~10%部分)について、令和3年度、令和4年度の状況を把握することとしてございます。
 補填状況の把握方法につきましては、対象となる医療機関等については、現在実施しております第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)の調査対象となっている医療機関等を対象とするとしてございます。
 その上で、使用するデータについてですが、それぞれの医療機関等について、収入のうち診療報酬本体へ上乗せされている消費税分と、支出のうち課税経費の消費税相当額等を把握するために、以下のデータを使用するとしてございます。
 まず、収入に関してでございますが、先ほど申し上げました、レセプト情報・特定健診等情報データベース、NDBデータのほうから抽出した算定回数等のデータを使用するとしてございます。
 データとしましては、令和3年度、令和4年度のデータを使用することで考えてございます。
 支出に関しましては、第24回医療経済実態調査、実調のデータを使用するということで、やはりこれも直近の事業年度である令和3年度、令和4年度、この実調の対象となっている事業年度のデータを収集していきたいと考えていまして、3番にありますように、補填状況把握のための収入と支出を対比することになります。
 その際に、実調の損益状況の集計区分と同様に、開設者別、病院機能別、入院基本料別に区分して比較することで考えてございまして、12月を目途として御報告したいと思っています。
 なお、その際、議論に当たりまして、論点として考え得るものを挙げますが、新型コロナウイルス感染症の影響について、令和3年度、令和4年度については、まだ新型コロナウイルス感染症の影響というのはあろうかと思っていまして、この影響ですとか、昨今の物価高騰の影響などを踏まえて、データの分析、解釈についてどう考えていくかということがあろうかと思っています。
 資料の説明は以上でございます。よろしくお願いします。
○飯塚分科会長
 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの説明について、何か御質問等ございましたら、お願いいたします。
 長島委員、お願いいたします。
○長島委員
 ありがとうございます。
 ただいま、事務局から提案がありましたスケジュール案並びに補填状況の把握について(案)に示された進め方について、異論はございません。
 その上で、1つお願いがあります。2年前の補填状況の把握においては、資料の3ページの下の表にありますように、一般診療所の補填率は87%と10%を超える補填不足であったにもかかわらず、コロナ禍の極めて特殊な状況下でのデータということで、補填の見直しは行われませんでした。
 その際、日本医師会の委員から、令和6年度改定時にもコロナの影響が残っている可能性もあり、コロナだからというだけで、2年後も何もしないということにならないよう対応していただきたいと発言しております。
 今回、補填状況を把握した結果、看過できないばらつきや補填の不足が明らかになった場合には、適切に補填の精緻化をしていただくようお願いいたします。
 私からは以上です。
○飯塚分科会長
 ありがとうございます。
 実際のデータを見て考えていくということになろうかと思います。
 ほかには、いかがでございましょうか。
 佐保委員、お願いいたします。
○佐保委員
 ありがとうございます。
 補填状況の把握方法として、医療経済実態調査を使用することに異論はございませんが、この間の実調の回収率が低いことが気になっております。事務局においては、実調の回収率向上に、引き続き取り組んでいただくようお願いいたします。
 私からは以上です。
○飯塚分科会長
 ありがとうございます。
 松本委員、お願いいたします。
○松本委員
 ありがとうございます。
 令和3年度と令和4年度の状況の把握については、事務局案のとおり、前回同様の方法で実施することに異論はございません。
 ただ、データの分析、解釈については、慎重に判断する必要があると考えておりまして、まず、論点にも挙がっておりますけれども、新型コロナの影響についてですが、もちろん患者数自身が変化していることもありますし、さらには、診療報酬上の特例措置として、かかり増し経費が補填されていることは十分に考慮すべきことだろうと考えております。
 また、物価高騰の影響でございますけれども、データの分析を工夫することは、もちろん、やる必要があると思いますけれども、課税経費が増減する要因が様々ある中で、物価高騰分だけを切り分けるというのは、技術的には非常に難しいのではないかという印象を持っております。
 私からは以上になります。
○飯塚分科会長
 御意見ありがとうございます。
 川瀬委員、お願いいたします。
○川瀬委員
 ありがとうございます。
 私も今回のスケジュール案について異論はありませんが、1つお願いがございます。資料の3ページにありますように、前回の令和3年度のときの、いわゆる補填率という形の数字でございますが、パーセントで示されている以外の資料も、たしか前回のときにはなかったかなと思います。できましたら、この中のばらつきというものが見える資料、例えば、分布が見えるような資料を作成していただけると、とても分かりやすくなると思います。よろしくお願いいたします。
○飯塚分科会長
 ありがとうございました。
 御要望をいただきましたので、検討をいただければと思います。
 中村委員、お手が挙がっております。お願いいたします。
○中村委員
 ありがとうございます。
 先ほど川瀬委員からもお話がありましたように、病院に関しましても、やはり急性期の病院、慢性期の病院、様々なところでばらつきが生じています。ですから、ぜひデータを出す上で、そのばらつきも含めて、ヒストグラムなどを使っていただきながら、そうしたデータをぜひ提示していただきたいと思います。
 以上です。
○飯塚分科会長
 ありがとうございました。
 こちらについても、データ提示に関しての御要望を承りました。
 ほかにはいかがでしょうか。
 よろしいですか。ありがとうございます。
 そうしましたら、ほかには御意見、御質問等もないということでございますので、本日の質疑につきましては、これまでとさせていただきたいと思います。
 今後の進め方ということで、調査の実施方法につきましては、資料1に事務局提示の案が示されておりますけれども、そちらの6ページに記載されている案のとおりに進めるということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○飯塚分科会長
 ありがとうございます。
 そうしましたら、そのようにさせていただきたいと思います。
 事務局におかれましては、本日いただいた御要望、御意見も含めて、今後、資料の提供をお願いできればと思います。
 それでは、本日の議題は以上です。
 次回の日程につきましては、追って事務局から御連絡をいたします。
 それでは、本日の分科会は、これにて閉会といたします。本日は、どうもありがとうございました。

(了)
<<照会先>>

厚生労働省保険局医療課保険医療企画調査室企画調査係
代表:03-5253-1111(内線3797)

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