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2021年5月26日 中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会 第109回議事録

○日時

令和3年5月26日(水)10:30~10:48
 

 

○場所

オンライン開催
 

○出席者

関ふ佐子部会長 永瀬伸子部会長代理 中村洋委員 荒井耕委員 
幸野庄司委員 佐保昌一委員 眞田享委員 末松則子委員 
城守国斗委員 島弘志委員 林正純委員 有澤賢二委員
堀之内晴美専門委員 林利史専門委員 五嶋規夫専門委員

<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○部会長の選出について
○令和4年度保険医療材料制度改革の主な課題と進め方について

○議事

○岡田医療技術評価推進室長
皆様、おはようございます。医療技術評価推進室長でございます。
昨年、4月8日の総会において御就任されました小塩会長より、当部会に属する委員が指名されたところでございますが、部会長につきましてはそれぞれの部会において選挙することとされていますので、新しい部会長が選任されるまでの間、私のほうで司会進行をさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡田医療技術評価推進室長
ありがとうございます。
新しい部会長の選任までの議事進行については、私のほうで務めさせていただきます。
それでは、ただいまより第109回「中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会」を開催いたします。
なお、本日は、コロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、会議の公開については、試行的にユーチューブによるライブ配信を行うこととしております。
続きまして、委員の出欠状況について御報告いたします。本日は全員が御出席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
初めに部会長の選挙を行います。
社会保険医療協議会令第1条第6項の規定により、公益を代表する委員のうちから、委員の選挙した部会長を置くこととしております。まず、1号側の委員から御推薦をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○幸野委員
1号側委員としましては、関委員を御推薦申し上げます。
○岡田医療技術評価推進室長
ありがとうございます。
続きまして、2号側の委員はいかがでしょうか。
○城守委員
診療側といたしましても、関委員を推薦いたします。
○岡田医療技術評価推進室長
ありがとうございます。
1号側、2号側ともに関委員を御推薦いただきました。関委員に部会長をお願いするということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡田医療技術評価推進室長
ありがとうございます。
それでは、関委員に部会長をお願いいたします。
関部会長より一言御挨拶をお願いいたします。
○関部会長
おはようございます。
部会長に推薦いただき、どうもありがとうございます。
医療技術は大変に発展が目覚ましいところ、本部会においてどのようにそれを医療保険に適用していくかということについてしっかりと議論をしていければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
○岡田医療技術評価推進室長
ありがとうございました。
それでは、今後の進行を関部会長にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○関部会長
部会長代理については、社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が部会長代理をすることとされております。
そこで、永瀬委員に部会長代理をお願いすることとしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(首肯する委員あり)
○関部会長
ありがとうございます。
それでは、部会長代理は永瀬委員にお願いしたいと思います。
○永瀬委員
承知しました。
○関部会長
よろしくお願いします。
次に「令和4年度保険医療材料制度改革の主な課題と進め方について」を議題といたします。事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○岡田医療技術評価推進室長
ありがとうございます。
それでは、資料材-2「次期改定に向けた主な課題と今後の議論の進め方(案)」を御覧ください。
こちらは、今後の材料制度改革に向けた主な課題の案を書かせていただいたものでございます。(1)~(3)まで記載をしております。
「(1)令和2年度保険医療材料制度改革の骨子に記載されている事項」でございます。項目だけでございますけれども、イノベーションの適切な評価、外国価格調整、また、再算定でございます。
「(2)これまでに問題提起された事項等」でございます。1つ目は再掲となりますがイノベーションの適切な評価、またプログラム医療機器の評価。
「(3)その他」は、関係業界から提起された事項、2つ目は保険医療材料等専門組織から提起された事項などを挙げております。
こうした内容につきましての今後の議論の進め方でございますけれども、保険医療材料専門部会において、今後、関係業界や保険医療材料等専門組織からの意見聴取も行いつつ、検討項目を整理した上で議論を深めることとしてはどうかとさせていただいております。
以後の資料は参考資料でございます。
2コマ目は前回、令和元年改定の際の制度改革の骨子でございます。
3コマ目の一番上でございますけれども、こちらもその際の骨子の続きでございます。中段は、昨年3月に政府で閣議決定をいたしました健康・医療戦略の中での関係する記載を挙げております。一番下の下段でございますけれども、昨年12月に規制改革会議で取りまとめられました当面の実施事項、医療機器プログラムに関する記載がございます。こうしたものを参考としてつけさせていただいております。
4コマ目は、先日の中医協の総会において了承いただきました主な検討のスケジュールでございます。上から3つ目の欄でございますけれども、保険医療材料専門部会は今後、議論、業界意見の聴取を行いつつ、取りまとめ、総会報告へ向かっていくという流れを想定しております。
事務局からは以上でございます。
○関部会長
どうもありがとうございました。
ただいまの説明について、何か御質問などありましたらお願いします。
まず、城守委員、お願いします。
○城守委員
ありがとうございます。
次期の材料改定に向けた課題、また今後の議論の進め方につきましては、診療側として異論はございません。
しかし、薬価部会でのキックオフの際にも申し上げましたように、新型コロナウイルス感染症の大きな影響を勘案した検討が必要であるということは言うまでもないと思います。また、議題の案にございますプログラム医療機器の評価についてですが、既に3月24日の総会において議論した資料にも記載されていますけれども、プログラム医療機器においては、今後、AI技術が組み込まれた医療機器が出てくることが見込まれております。今後、AI技術が組み込まれた医療機器に関して、ソフトウェアのみならず、ハードの医療機器と独立したプログラムが組み込まれた医療機器についても併せて検討するということかと考えております。
さらに、事務局において、海外での評価方法等について調査することになっていたかと記憶しております。その報告の際には、各国の保険償還制度の違いを含めた御説明としていただくよう、あらかじめお願いをしておきたいと思いますので、よろしくお願いします。
これまで中医協が対応してきました大原則と言ってよいと思いますが、あくまで全てはエビデンスに基づく評価とするということは当然であると考えております。個々の論点について丁寧な議論ができますように、評価の在り方であるとかそのプロセス、また議論の場も含めまして、事務局には御準備をよろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
○関部会長
ありがとうございます。
それでは、有澤委員、お願いします。
○有澤委員
ありがとうございます。
私としても、今後の議論の進め方については、基本的には賛同させていただきます。その上で、プログラム医療機器の評価についてであります。特に、最近ではデジタルメディシンと言われるような薬に類似したような使用方法を取るような医療用アプリというものも開発されていると聞いております。
こういった点では、医療機器が全て医療技術の技術料の評価だけではなくて、診療報酬の体系の中においては一定程度薬局でもインストールや使用のフォローを行って、当然医師との連携の下で行うものですけれども、こういったものが想定されたものも出てくると考えております。
そういった点からしても、必要に応じて調剤報酬等にも検討できるようなこともこの中で、物によるとは思いますけれども、議論していく必要があると思っております。
以上です。
○関部会長
ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。
堀之内委員、お願いします。
○堀之内専門委員
御指名いただき、ありがとうございます。
専門委員より2点お願い申し上げます。
今回スケジュールに従っていろいろ協議いただきますが、医薬品と医療機器は制度が異なるため、今後の業界団体のヒアリングと討議におきましては、医薬品との違いを考慮した上で医療機器の特性に合わせた討議をぜひお願いいたします。
2点目は、医療機器の安定供給についてです。新型コロナの感染拡大により、治療やワクチン投与に用いる医療機器の需要が急激に高まり、行政との協力の下、該当する企業の多大な努力により対応してまいりました。新型コロナだけでなく、治療に不可欠な医療機器の安定供給については、引き続き業界団体からの意見ヒアリングと十分な討議をお願いいたします。
以上です。
○関部会長
ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
幸野委員、お願いします。
○幸野委員
基本的には、私もこの検討の方法について賛同いたしますが、少し要望と確認をさせていただきたいと思います。
2ページ目にあります令和2年度保険医療材料制度改革の骨子で引き続き検討するという事項は、全て検討するということでいいのかということをまず確認させていただきたいと思います。
それから、基本的には、私は薬価制度と平仄を合わせて議論を行うべきだと思います。前回、薬価専門部会でイノベーションの適切な評価については、医療材料も前回改定で薬価と同様の制度となったのですが、薬価での原価計算方式の在り方について、開示度を高める方法についてさらに検討するということが決まりました。それであれば、医療材料についても、原価計算方式の開示度を高める方策について同様に検討を行っていくべきだと思います。
それから、以下は要望になるのですが、2コマ目に書いてあります検討事項のうち、SUDの再製造品については、医療材料の後発医薬品のような感覚なのですが、原則7掛けの妥当性についてはぜひ検証すべきだと思います。実際にどの程度の価格で流通されているのかの調査も踏まえて、SUDの再製造品についての妥当性はもう一度次回改定で検討していただきたいと思います。
あと、外国価格調整や再算定については、1.25倍や1.3倍の妥当性や外国為替レートの平均期間の取扱いについて、その妥当性を検証するに当たって、前回改定後の実績や外国為替レートの動向についてエビデンスを出していただきたいと思います。
これは検討事項にない事項なのですが、ぜひ入れていただきたいと思います。流通環境、医療機器も相当変わっていると思うのですが、長年見直しが行われていない既存機能区分の材料価格算定の考え方の一定幅の4%の妥当性についてもぜひ検討すべきではないかと思います。
以上ですが、1点目の質問について事務局の意見をお伺いしたいと思います。
○関部会長
それでは、医療技術評価推進室長、お願いします。
○岡田医療技術評価推進室長
御質問ありがとうございます。
いただきました御質問の1点目が、2コマ目と3コマ目の一番上かと思いますけれども、骨子の中で引き続き検討するとされていることについて検討していくのかということでございますが、事務局としてはここで記載されていることについては検討の対象に入ってくるものと考えております。
2点目でございますけれども、薬価制度との関係についての御質問、御指摘だったかと思います。どのような形でそういった検討をしていただけるのか、制度としては異なっている部分がございますので、その辺りは事務局の中でも検討をさせていただきたいと思います。
また、全体を通じまして、委員の皆様から様々な御意見をいただきまして、ありがとうございました。いただいた御意見を踏まえて必要な資料を準備させていただいて、今後の検討に資するものとさせていただければと思います。
事務局からは以上でございます。
○関部会長
事務局からの説明について、幸野委員、よろしいでしょうか。
○幸野委員
了解しました。ぜひよろしくお願いします。
○関部会長
ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、様々な貴重な御意見、どうもありがとうございました。
ほかに御質問などもないようですので、本日いただいた御指摘を踏まえ、事務局より示された進め方で議論を行っていくことでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○関部会長
ありがとうございます。
それでは、ただいまいただいた御意見も踏まえながら今後はこのように進めていきたいと思いますので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
本件に係る質疑はこの辺りにしたいと思います。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の保険医療材料専門部会はこれにて閉会といたします。
オンラインの中、御協力ありがとうございました。

 

 
 


 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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