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2018年11月14日 中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会 第94回議事録

○日時

平成30年11月14日(水)9:38~9:50

 

○場所

TKP市ヶ谷カンファレンスセンター大ホール(8階)

○出席者

関ふ佐子部会長 松原由美部会長代理 中村洋委員 荒井耕委員
幸野庄司委員 平川則男委員 宮近清文委員 榊原純夫委員
城守国斗委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
五嶋規夫専門委員 堀之内晴美専門委員 日色保専門委員
<事務局>
樽見保険局長 渡辺審議官 山本審議官 森光医療課長 古元医療課企画官
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○消費税引上げに伴う材料価格改定に向けた論点整理について

○議事

 

○関部会長
それでは、ただいまより、第94回「中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会」を開催いたします。
まず、本日の委員の出席状況について報告します。
本日は全員が御出席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○関部会長
それでは、議事に入らせていただきます。
「消費税引上げに伴う材料価格改定に向けた論点整理について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いします。
企画官、お願いします。
○古元医療課企画官
ありがとうございます。
それでは、材-1の資料をごらんください。「消費税引き上げに伴う材料価格改定に向けた論点整理について(案)」でございます。
2ページに「趣旨」を書いてございまして、早速、論点の御説明から申し上げたいと思います。
3コマ目をごらんください。前回、中医協での御意見をいただきました。今回の材料価格改定は消費税率の引き上げに伴い必要なものであると認識している。また、適正な消費税の転嫁を行う観点から、実勢価を踏まえ、材料価格改定を行うものである。また、2020年4月には通常の診療報酬改定が控えており、今回は通常の薬価改定とは異なる臨時的な改定であると考える。2020年の改定に影響が出ないよう、十分留意すべきと。こういった御意見をいただいたところでございます。
そこで、「対応の方向性」でございますが、4コマ目でございます。今回の改定は、消費税率の引き上げに伴い、適正な消費税の転嫁を行う観点から実勢価を踏まえ材料価格改定を行うものであり、通常の材料価格改定とは異なる臨時的な改定であると考えるべきではないか。また、2020年の通常改定に影響が出ないよう十分に留意しつつ、今回の改定の趣旨に沿った改定内容とすべきではないか。こちらが論点の1つ目でございます。
2つ目、改定の時期でございます。前回の中医協での御意見でございますが、改定の趣旨を踏まえると、来年10月に実勢価を踏まえた上で上乗せすることが自然と考えられる。また、2018年実施の実勢価調査をもとに来年10月とは異なる時期に改定を行うことも検討してはどうか。また、2020年度改定につきましては、何らかの特例的なルールが必要ではないか。また、できるだけ実勢価を反映する、そのためにどのようなことが可能か研究すべき。こういった御意見をいただいたところでございます。
そこで、6コマ目をごらんください。実際のスケジュールのイメージでございます。薬価と異なりますのは、特に材料については価格調査を通常約5カ月かけて実施しているという部分が異なる部分でございます。(1)(2)それぞれで実勢価の改定の時期が異なるわけでございますが、いずれにしましても2020年度の通常改定は2019年度の材料価格調査を用いて行うこととなる。これは共通した取り扱いでございます。ただ、2019年度の材料価格調査で把握する内容が(1)と(2)で異なるということになります。また、改定の回数が(1)の場合は実質的には2回の改定であるのに対しまして、(2)では3回の改定になる。こうした違いがございます。
なお、消費税分上乗せ後の実勢価の動向を実務上反映できないという点につきましては、薬価同様に(1)(2)で同じでございます。
そこで、「対応の方向性」でございますが、7ページ目でございます。改定の時期については最終的には政府の予算編成過程で定まることとなりますが、こうしたことを踏まえ、中医協としては当面実勢価改定と消費税引き上げ分の上乗せを同時に行うことが自然であるとの認識のもと、必要な改定ルールの適用等を検討していくこととしてはどうか。この上で、実勢価改定と消費税引き上げ分の上乗せが同時に行われない場合は、異なる対応が必要な事項について、改定の時期が定まった際に速やかに必要な検討、修正を行うこととしてはどうかとしております。
論点の3つ目、改定の算定式でございます。前回の中医協での御意見をいただきましたのは、同時に行う場合は平成26年度の取り扱いに準じて対応するのがよいのではないか。
そこで、「対応の方向性」でございます。9コマ目。改定の算定式は、平成26年の取り扱いに準じて対応することとしてはどうか。なお、実勢価改定と消費税の引き上げ分の上乗せを同時に行う場合以外の場合は、平成26年の取り扱いをベースに必要な修正を加えることとしてはどうかとしてございます。
4つ目の論点、適用する改定ルールについてでございます。前回の中医協での御意見でございますが、臨時的な改定であるという趣旨を踏まえると、(1)の市場実勢価格加重平均値一定幅方式のみを適用するのがよいのではないか。また、機能区分の見直しなどにとよる医療現場の混乱を回避するという観点での検討も必要ではないかといった御意見をいただいております。
そこで、「対応の方向性」、11コマ目でございますが、今回は臨時的な改定であるという趣旨を踏まえ、市場実勢価格に基づく価格調整を行うことといたしまして、再算定や機能区分の見直しなどにつきましては、2020年通常改定において、その内容を含めて検討することとしてはどうかとしております。
最後、論点の5つ目でございます。その他。こちらは機能区分特例や期限付き改良加算などにおける改定の考え方でございますが、中医協での御意見でございます。今回は、通常の改定とは異なる臨時的な改定であると考える。また、医療現場の混乱を回避するという観点での検討も必要ではないかとの御意見をいただいておりますところ、「対応の方向性」でございますが、今回は臨時的な改定であるという趣旨を踏まえ、また、2年ごとの通常改定を想定しているイノベーションの評価、こうしたものが短縮されることの影響を考慮いたしまして、今回の改定は機能区分特例、期限付き改良加算、再算定のルールにおける改定にはカウントしないこととしてはどうかといたしております。
資料の説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○関部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明を踏まえ、論点ごとに協議を行いたいと思います。まず、3ページから4ページの改定の趣旨、5ページから7ページの改定の時期、及び8ページから9ページの改定の算定式について、御質問、御意見などがありましたらお願いします。
城守委員。
○城守委員
これは、先ほどの薬価専門部会と同じような考え方で、私はよろしいかと思いますし、基本的な趣旨と、時期、そして算定の方式に関しては前回も議論が出たように、現場の混乱を避けるということに関しましても、今回事務局が提案したこの方向性で私はよろしいかと思います。
以上です。
○関部会長
ほかはいかがですか。
平川委員。
○平川委員
スケジュール等を含めてのこの提案でよろしいのかなと思いますが、一つ質問があります。1枚目のスライドの改定の算定式ですが、さっきの薬価専門部会でも聞けばよかったのですけれども、前回どおりの算定式にしますとなっていますが、前回の算定式が適切だったのか、実態に合った形での算定式になっているのかどうかということについてお聞きしたいと思います。
○関部会長
企画官。
○古元医療課企画官
ありがとうございます。
こちらは実際の調査を行いました市場実勢価格に基づいた計算式で、こちらは中医協でお認めいただいている内容でございますので、これは実際の実態に合ったという御質問でありましたら、そうではないかと我々は考えております。
○関部会長
ほかはいかがでしょうか。
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
次に、10ページから11ページの適用する改定ルール、及び12ページのその他について御質問、御意見などがありましたらお願いします。
城守委員。
○城守委員
これも基本的には今回、臨時の改定ということでございますので、改定のルールに関しましても、その他に関しても、特に再算定、期限付きの改良加算等、2年に1回の通常改定を想定したルールとして策定されているわけですから、今回はこういうことはなしということでカウントしない、この考え方でよろしいかと思います。
○関部会長
ほかはいかがでしょうか。
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
それでは、この議題についてはここまでとさせていただきます。
本日の議論を踏まえて、次回は業界団体から本件に関する意見聴取を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○関部会長
異議なしということで、ありがとうございます。
それでは、次回は業界団体の意見聴取の場を設けたいと思います。
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますのでよろしくお願いします。
それでは、本日の保険医療材料専門部会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
○古元医療課企画官
ありがとうございました。
それでは、準備が整いましたら、続きまして調査実施小委員会を開催させていただきます。よろしくお願いいたします。
 

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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