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2018年6月20日 中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会 第92回議事録

○日時

平成30年6月20日(水)10:10~10:21

 

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

○出席者

松原由美部会長代理 中村洋委員 荒井耕委員
幸野庄司委員 平川則男委員 宮近清文委員 榊原純夫委員
松本吉郎委員 島弘志委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
五嶋規夫専門委員 堀之内晴美専門委員 日色保専門委員
<事務局>
鈴木保険局長 渡辺審議官 伊原審議官 迫井医療課長 古元医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○平成30年度に実施する特定保険医療材料価格調査について(案)

○議事

 

○松原部会長代理
ただいまより、第92回「中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会」を開催いたします。
本日は関部会長が御欠席ですので、部会長代理の私がかわって議事進行を行わせていただきます。
本日の委員の出欠状況について報告します。
本日は、関部会長が御欠席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(報道関係者退室)
○松原部会長代理
それでは、次の議事に入らせていただきます。
「平成30年度に実施する特定保険医療材料価格調査について(案)」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○小林医療機器政策室長
医政局の医療機器政策室長でございます。
お手元の資料「中医協 材-1」をごらんいただければと思います。
「平成30年度に実施する特定保険医療材料価格調査について(案)」でございます。
去る3月30日に開催されました医療機関等における消費税負担に関する分科会及び4月11日に開催されました中医協総会におきまして、31年10月の消費税引き上げに向けた保険医療材料の調査につきましては、平成31年度予算編成の観点等も踏まえ、平成30年に平成29年と同様のスケジュールで実施する方針が示され、総会において了承されたところでございます。この方針を踏まえまして、本日は今年度に実施いたします保険医療材料価格調査の具体的な内容について提示をしてございます。御審議をお願いします。
材-1の「1.趣旨」でございます。先ほど申し上げたとおりの方針で価格調査を予定しています。
「2.調査期間」でございますけれども、例年どおりでございまして、30年度中の5カ月間の取引分を対象とする。ただし、ダイアライザー、フィルム、歯科材料及び保険薬局調査分につきましては、1カ月の取引分を対象とするということでございます。
「3.調査の対象及び客体数」、「4.調査事項」につきましては、昨年度11月24日の第88回の本部会で決定されました調査結果の正確性の確保についてという方針に基づきまして、従来の事項に加えまして、購入側の調査において販売側データとの突合を可能にさせるために調査票に購入した卸業者、営業所名を記載して、同時に調査を行っていくこととしています。
3の客体数でございますけれども、調査の客体数を縮小して購入側の負担を軽減するといった観点から、病院、一般診療所、歯科診療所、保険薬局につきましては、裏面に29年度の調査を参考としてつけてございますけれども、従来の半分の抽出率を考えています。
一方、3の歯科技工所につきましては、3桁の客体数を確保するという観点から40分の1の抽出率で調査を行うという方針にしてございます。
以上の方針につきまして、御審議をいただければと考えてございます。よろしくお願いいたします。
○松原部会長代理
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明に関して御質問等ありましたらお願いします。
○松本吉郎委員
先ほどの医薬品価格調査と多少かぶりますけれども、今回のポイントは購入サイド調査において医療機関が医療材料それぞれの卸から幾らかで購入したかについて調査することで、卸サイドの調査という突合できるようになって、あくまで調査精度をあげることだと認識しています。
その点につきましては賛同いたしますけれども、先ほど医薬品のほうでも質問がありましたが、調査対象となった個々の医療機関にとっては若干負担がふえますので、この点についての具体的な配慮とか対応については確認させていただきたいと思います。
○松原部会長代理
ただいまの松本委員の御意見に対してお願いします。
○小林医療機器政策室長
御意見ありがとうございます。
医療機関にとっては負担がふえることは我々も認識してございまして、なるべく負担の軽減について留意を払いたいと考えてございます。
○松本吉郎委員
何か具体的な案があるのでしょうか。
○小林医療機器政策室長
医薬品と同様でございますけれども、なるべく簡素な仕組みとし、記入の負担が軽減できるような方策について考えていきたいと思います。具体的に申し上げますと、卸業者にはコードがついているために、卸業者名を書くのではなくて、コードでの記載を可能にするといったことですとか、あるいは紙調査票の場合には繰り返し同一の卸業者名を記載することは負担になるために記載を省くといったような対応を考えてございます。
○松本吉郎委員
その辺はしっかりお願いしたいと思います。
○松原部会長代理
遠藤委員。
○遠藤委員
今の、受けるほうのメリットということに関して薬価も同じだと思うのですけれども、御丁寧な説明をすること自体は結構ですが、直接のメリットにはならないことだと思います。
こういった調査を受けるほうとしては、調査結果のデータの還元ということは可能性としてあるのか、また、そういう考えもできるのかどうかをお聞きしたいと思うのですけれども、当然個別のデータはマル秘でございましょうけれども、何らかの統計データとしてこういった状況であるといったものを御協力いただいた施設に還元するというお考えはないのでしょうか。
○松原部会長代理
お願いします。
○小林医療機器政策室長
材料価格調査のデータにつきましては、内容につきましては個々の企業の秘密に係る内容とか、あるいは統計法上の制約ですとか、任意の調査につきまして、調査客体のご協力をいただくといった観点から一定の制約はあるという認識を持っています。そのため、従来、調査結果につきましては全体の乖離率にとどめて公表していましたが、昨年度実施した調査からは分野別の乖離率を公表する。医科材料、歯科材料、調剤ということで分けて公表することといたしました。今回もこのようにできる範囲の中で詳しく結果を還元していくといった対応をしてまいりたいと考えてございます。
○松原部会長代理
遠藤委員。
○遠藤委員
それぞれ協力したところに対する何らかの還元という意味でもデータを出せる範囲で出せたらどうなのかと思っておりますので、要望として出しております。
○松原部会長代理
平川委員、どうぞ。
○平川委員
先ほどの薬価専門部会で聞けばよかったのですが、資料では調査客体を単純に半分にするということになっています。材料の関係でいうと歯科技工所の全数のところでいうと120を87にするという形になっていまして、客体数の数にかかわらずに一律に半分にするということになっています。統計上の話なので私もよくわからないのですが、標本数の数としてこのように一律半分にするということは統計上適切なのかどうなのかということをお聞きしたいと思います。
○松原部会長代理
では、室長、お願いします。
○小林医療機器政策室長
一律に半分ということではございませんで、昨年11月24日の部会で御承認いただいた事項でございますけれども、客体数が少ない場合には統計学の観点から正確性を期すという観点から、少なくとも3桁の客体数を確保するという方針で抽出率を設定してございます。
今、御指摘いただきました歯科技工所につきましてはそもそも施設数の全数が少ないということもございまして、裏面の参考にございますとおり、例えば昨年の調査では回収率が62.1%で87検体という客体数でございますので、100客体以上は確保するという観点から、今回は歯科技工所については40分の1の抽出率とさせていただいてございます。
それ以外の病院、一般診療所、歯科診療所、保険薬局につきましては、従来の半分の抽出率といったことで負担の軽減を図っております。
○松原部会長代理
専門委員どうぞ。
○五嶋専門委員
医療機器流通の観点から、材料価格調査について幾つか意見を述べさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
○松原部会長代理
はい。
○五嶋専門委員
ありがとうございます。
平成30年の材料価格調査は消費税引き上げに伴い、実勢価格を調査するために実施されると認識しております。材料価格調査は対象となる製品が約20万品目と多いことや調査対象期間が5カ月もの長期にわたり、価格の捕捉に販売側、購入側ともに負担が大きいことなどの材料調査特有の性格があることはこれまでも御議論いただいてきたところでございます。
今回の材料価格調査に基づく材料価格改定の時期及び方法については、こういった負担も踏まえ、今後慎重に御議論いただきたいと思います。また、消費税引き上げ後に改めて通常の平成32年度材料価格改定のための実勢価格の調査の実施など、各種制度設計についても引き続き慎重に御検討していただきたいと思います。
以上、意見です。ありがとうございます。
○松原部会長代理
室長、お願いいたします。
○矢田貝保険医療企画調査室長
改定のことでございますので私から答えさせていただきますが、改定の時期や方法につきましては、ただいまいただきました御意見も踏まえまして、また消費税率の引き上げに伴い必要になるものという趣旨に照らしまして、今後関係者の御意見をいただきながら検討、議論していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○松原部会長代理
では、ほかに御意見等もないようでしたら、本件につきましては本日の総会に報告したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○松原部会長代理
ありがとうございました。それではそのようにしたいと思います。
本日の予定された議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の保険医療材料専門部会はこれにて閉会といたします。
どうもありがとうございました。
○古元医療課企画官
ありがとうございました。
それでは、準備が整い次第、中医協総会を開催させていただきます。よろしくお願いいたします。

 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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